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タイトル戦情報

第3期 特別昇級リーグ  

順位 名前 1 節 2 節 3 節 4 節 5 節 6 節 7 節 8 節 合計
1 佐々木 寿人 3.9 55.6 ▲ 45.3 66.5 20.7 75.8 ▲ 1.5 37.5 213.2
2 加藤 博己 6.8 44.5 38.2 ▲ 26.1 7.1 ▲ 3.9 93.1 ▲ 50.1 109.6
3 刀川 昌浩 50.1 10.1 66.1 ▲ 3.0 ▲ 39.5 ▲ 6.4 3.9 ▲ 21.3 60.0
4 三浦 大輔 ▲ 8.9 ▲ 0.4 71.6 ▲ 38.4 ▲ 24.5 13.8 7.2 33.9 54.3
5 尾形 和彦 32.7 0.2 29.2 ▲ 28.1 ▲ 24.9 36.8 ▲ 34.2
  ---
11.7
6 堀内 正人 ▲ 3.8 ▲ 11.5 29.8 61.6 ▲ 3.8 ▲ 57.3 ▲ 54.3
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▲ 39.3
7 仲田 加南 3.8 ▲ 48.6 ▲ 23.8 55.8 ▲ 1.2 ▲ 21.1 ▲ 37.3
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▲ 72.4
  石田 純平 ▲ 39.0 10.9 ▲ 3.0 ▲ 51.9 ▲ 11.1 ▲ 5.4
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敗退
  峠 晋 ▲ 9.0 ▲ 19.6 ▲ 13.7 ▲ 50.2 ▲ 12.1
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敗退
  田中 史孝 ▲ 2.0 3.5 ▲ 113.9 ---
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敗退
  大場 篤 ▲ 41.5
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敗退
  仁科 勇人 ▲ 6.0 ▲ 17.0 6.0 12.8 59.3 ▲ 32.3  ---
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失格
  岩楯 健寛 28.8 14.9 --- ---
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失格
  川上 暁央 ▲ 21.9
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失格
  竹島 庸至 5.0 ▲ 46.5 --- ---
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失格

優勝:B2リーグ昇級 準優勝:C1リーグ昇級 3位:C2リーグ昇級

 

第7節&最終節レポート


2月9日土曜日
早いもので、あれから一年と半年が過ぎたのか。

岩井健太(第13期マスターズ優勝、第9期チャンピオンズリーグ優勝)、
松崎良文(第32期王位戦三位、第12期チャンピオン準優勝)、
佐々木寿人(第10期チャンピオンズリーグ優勝、第20期新人王戦三位)、
天音まこと(第20期新人王戦優勝)

第一期特昇リーグの主な面々である。

自分にとってこの特昇リーグは、良き打ち手たちとの出会いであり、プロとしてより真剣に取り組む始まりであった。
この中で一番早くリーグを上ってやると意気込んで毎回長野から上京した日々が懐かしく思われる。

岩井は今期B1に昇級、松崎と自分は共にB2で凌ぎを削っている。
さて、今期はどのような戦いが繰り広げられるのであろうか。

第六節終了時のポイントは、

佐々木寿人 +177.2P
刀川昌浩 +77.4P
加藤博己 +66.6P
尾形和彦 +45.9P
仁科勇人 +22.8P
堀内正人 +15.0P
三浦大輔 +13.2P
仲田加南 ▲35.1P

佐々木が後続を引き離し、断然リード。
しかし、まだ誰も諦めてはいないだろう。





2月9日(土) 第7節

翌日の最終節に進出できるのは、4名。
失う物の無い下位選手が前に出る局面が多く、場は激しい打撃戦となった。

そんな中で大きくポイントを伸ばしたのは、100P離れた佐々木の背中を追う加藤であった。
初戦をトップで飾ると、その後も攻守のメリハリを効かせ、見事に4連勝。+93.1Pを稼ぎ、佐々木に肉薄した。
この日の加藤は、三段戦から一気に決勝まで勝ち上がった十段戦の時の快進撃に勝るとも劣らない勢いであった。
彼と連盟道場のフリーで何度も戦っている私は、こういう時の加藤の強さを肌で感じているので、特に違和感なく加藤の勇姿を眺めていた。

さて、その加藤と同卓だった佐々木、1,2回戦こそ連続3着に甘んじるも、3,4戦は連続2着とまとめ、マイナスを最小限に抑える。
こと攻撃ばかりが取り上げられがちな佐々木ではあるが、真に注目すべきは、その高い対応力にある。
彼の経験値の高さがうかがえられた、そんな1日だった。

暫定二位だった刀川がやや加点し、残る椅子はあと一つ。
仕掛けを多用し、少しでも加点しようとする尾形であったが、ここはメンゼンでじっくり構えて少ないチャンスをものにした三浦に軍配が上がった。

これで最終節は、佐々木、加藤、刀川、三浦の4名で行なうことになった。




2月10日(日) 最終節

ここまでのポイントは、
佐々木寿人 +175.7P
加藤博己  +159.7P
刀川昌浩  +81.3P
三浦大輔  +20.4P

続々と選手が会場入りする。加藤は一時間も前から会場入りした。
リーグ戦をマイナスで終えて特昇権利を失効してしまった彼ではあるが、この先の競技人生のためにもここは優勝という結果がほしいところだ。

皆がポイントを再確認して、いよいよ最終節が始まった。

一回戦、東場は小場のまま進み、南入。
ここまで一人苦しい展開だった親の佐々木が2本場を積む。連荘とはいえ、一人テンパイと2.900の出和了りで大きくは加点できなかった。
そして南3局、本日を占う一局となった。

親・加藤の先制リーチ

 ドラ

このとき佐々木は配牌からピンズに寄せてイーシャンテン、親リーチであり当面の敵である加藤に向かって一歩も引かず無筋を連打する。
やがて、を加藤から鳴いてテンパイを果たす。

 ポン 

決着までに、そう時間はかからなかった。
佐々木がを加藤から食い取っての大きな和了り、この勝負所を制した佐々木が幸先良くトップを奪った。

一回戦成績
佐々木 +13.6P 三浦 +9.5P 刀川 ▲5.9P 加藤 ▲17.2P

トータル成績
佐々木 +189.3P 加藤 +142.5P 刀川 +75.4P 三浦 +29.9P





二回戦、東一局。一戦目をラスで終え、佐々木にこれ以上差を広げられたくない加藤がリーチ。

 ドラ

しかし、三浦に捌かれ不発。続く東二局、親番を迎えた加藤が再びリーチ。

 ドラ
   
しかし、これもまた同巡追いついた三浦が和了る。この二回の本手をかわされてから、加藤には思うように手が入らなくなる。
三浦が順調そうに見えたが、ここまで静かにしていた刀川がリーチ。

 ドラ   

待ち牌は三浦にが一枚、加藤にが二枚と山には一枚しか残っていなかったが、を引き暗カン、リンシャンに寝ていた牌はなんとであった。
この跳満をきっかけに刀川が和了りを重ね、この半荘のトップとなった。

二回戦成績
刀川 +24.2P 三浦 +6.8P 佐々木 ▲12.3P 加藤 ▲18.7P

トータル成績
佐々木 +177.0P 加藤 +123.8P 刀川 +99.6P 三浦 +36.7P





三回戦、二回戦に続いて加藤の下家に佐々木が座った。
佐々木は仕掛けを多用するスタイルのため、その上家は打牌が制限される局面が増し、非常に不利となる。
この並びだと、加藤は厳しい。
東1局、佐々木があっという間に1.000点を和了ると、続く東2局で1.300オール、更に1本場で5.800は6.100と軽快に加点していく。
流れて東3局3本場、親の三浦からリーチが入る。
宣言されたとき、佐々木は役牌を仕掛けていた。
しかしまだリャンシャンテン、さすがにオリるだろうと思っていたら、次のツモでイーシャンテンとなり、ドラまたぎの(ドラは)を強打。続いて親の現物をポンして、打
共に、親に対して無筋の牌である。
対局後、一番にこの局を質問した。その答えは明快だった。
スタイル、これが佐々木寿人なのである。基軸となる体勢から勝てると体が反射したのだ。
この局を制したことで、佐々木は優勝をほぼ確実にしたであろう。

そんな中、刀川にトータル2着が見えてきた。加藤が連続ラスを引き、ポイント差が約20Pと詰まったのだ。
つらい状況に追い込まれた加藤、ここから失速の一途を辿った。

三回戦成績
佐々木 +26.5P 三浦 ▲3.9P 加藤 ▲7.7P 刀川 ▲14.9P

トータル成績
佐々木 +203.5P 加藤 +116.1P 刀川 +84.7P 三浦 +32.8P





気がつけば、佐々木と加藤の差は約90P。残る半荘一回での逆転は、かなり無理のある点差になっていた。
佐々木は顔色一つ変えず席に着く。
目標が揺れる中、加藤は最終戦の席に着いた。
刀川、三浦もまだ最後まで戦っている。



最終四回戦。
開局に700オールを引いた加藤であったが、次局で三浦に7.700は8.000を放銃。
三浦は、この後も刀川から2.000を和了り、トータル3着に肉薄する。

東4局、親の佐々木は安手では連荘しないだろうと思って見ていると、二巡目にカンをチー。さてどんな手だろうと佐々木の後に回ると、

 チー

テンパイを果たして後、これに刀川が飛び込み12.000。

この出来事で目標が近づいた三浦、南2局で気合十分のリーチ。

 ドラ
  
一発で高目をツモ。

そしていよいよ、オーラスを迎えた。
現在の持ち点から算出したトータル成績は、

佐々木 +213.2P
加藤  +109.6P
刀川  +58.0P
三浦  +56.3P

C2 への椅子は、その差1.700点である。
何とか追いつこうとする三浦であったが、その放たれた牌にトータル3着を死守したい刀川の手牌が倒され、第3期特別昇級リーグは幕を閉じた。

最終戦成績
三浦 +21.5P 佐々木 +9.7P 加藤 ▲6.5P 刀川 ▲24.3P

トータル成績
佐々木 +213.2P 加藤 +109.6P 刀川 +58.0P 三浦 +56.3P




対局者コメント

四位 三浦大輔  
「佐々木プロの攻めがきつかったです。最後追い詰めたけど力及ばずでした。また来期の特昇リーグでがんばります。ありがとうございました。」

三位 刀川昌浩  C2リーグ昇級

「チャンピオンリーグの決勝のようにはならないように恥ずかしくない麻雀を心がけました。リーグ戦頑張ります。」

二位 加藤博己  リーグ戦マイナスのため特昇権利なし

「また一からのスタートです。もし次出られたら、必ず優勝します。」

優勝 佐々木寿人 B2リーグ昇級

━優勝おめでとうございます。振り返ってみていかがでしたか?
佐々木「ありがとさん。まあ自分のために作られたリーグだと思ってたからね。勝てて嬉しいよ。」
━来期はB2ですが、意気込みは?
佐々木「Bリーグとかじゃなくて早くA1でやりたいよね。もちろん頑張るよ。」
━本当にお疲れ様でした。

全てを終えた後、優勝を決めた瞬間もいつも通りクールな表情であった彼が、会食の席でビールを頼んだ。
何度もご一緒させていただいて初のことである。
そこには責任を果たした後の、やさしい寿人の顔があった。

優勝おめでとうございます。けど、B2では負けないよ、寿人さん。

(文責 内川幸太郎)

 
 

第5節&6節レポート

いよいよ、第3期特別昇級リーグも後半戦に突入した。
前節より1ヶ月余りで、待ち遠しくて仕方なかった。
決して仕事が楽なわけじゃないけど、変わり映えのない日々に流され甘えてしまっている部分がある。
でも、この日は生きているって感じる。

私にとって対局は何にも変えがたい至福の時であり、「自分が一番輝ける場所」だと思っている。





1月26日(土)弟5節

夜勤を終えた朝、夕方からのリーグ戦に備え1時間早く仕事を切り上げさせてもらった。
挨拶を済ませ更衣室で着替えていると、先輩から喝を入れられた。
「お前、負けやがったら承知しねぇからな!協力してやってんだから絶対に勝ってこい!」
口は荒っぽいのだけど暖かさが伝わってきた。
もちろん自分のためにも、支えてくれている方の為にも絶対に負けられない。

帰路につき早めに体を休めるものの、感情が高ぶり、なかなか眠りにつくことができなかった。

時刻は15時。
少し早めに目を覚まし、ビッと気合を入れて、いざ会場へ。

第5節の対戦相手は、刀川、堀内、尾形、仁科、石田。

1回戦。開局早々、石田に3.900を放銃。次局も一人ノーテンと、暗雲立ち込める展開となった。
東3局、私の親番中。9巡目に手牌はこうなった。

 アンカン ドラ 

ノータイムでリーチをかけた。
ドラはないが、高目2.600オールで打点は十分。
すると、ソウズのホンイツ模様の石田が生牌のを親である私のリーチに勝負してきた。
明らかに聴配がはいっているだろう。そのドラに食いついたのは尾形だった。
早期決着かと思えば牌は互いにすり抜けていき、私がハイテイ前に掴んだを河に放つと、尾形から声がかかった。
待ちは
河にはが1枚切られており、8枚目で痛恨の7.700放銃。

次局以降、手が入るもことごとく蹴られた。
オーラスで私の持ち点は4.500点。最後に一人テンパイで終わるも、一人沈みの▲34.5P。

続く2回戦。東2局5巡目、私に七対子のテンパイが入った。

 ドラ

河はソウズの下が安く、すかさず単騎で先制リーチをかけた。

捨て牌が2段目を過ぎると、対面の仁科が異常な捨て牌で追いかけリーチ。

終盤に私はドラのを掴むと、仁科の手牌は倒された。
同じく七対子のドラ単騎で8.000の放銃。

展開は最悪だった。
だが東3局に苦しいところからホンイツを仕掛け、これを尾形から和了ると、東4局での親番に突然、爆発した。
まず刀川から12.000。
流局後の3本場に7.700は8.600の出和了り、。
そして4本場で、4.000は4.400オール。

なんとかトップをもぎ取り、マイナスを盛り返すことができたが、3回戦は私の抜け番となった。
せっかく勢いがついたのに、今いち乗り切れない。
抜け番中には一旦外に出て、頭を冷やしてから卓にへばりついて観戦していた。

4回戦と5回戦は、唯一のC2リーガー・仁科の一人舞台となった。

特別昇級リーグ第5節終了時

1位  佐々木 寿人 +101.4P
2位  刀川 晶浩   +83.8P
3位  堀内 正人   +72.3P
4位  加藤 博乙   +70.5P
5位  仁科 勇人   +55.1P
6位  尾形 和彦   +9.1P
7位  三浦 大輔   ▲0.6P
8位  仲田 加奈   ▲14.0P
9位  石田 純平   ▲94.1P
10位  峠  普    ▲104.6P

ついに、あの男が首位に躍り出た。
私は結果的にマイナスしてしまったが、首位を独走していた刀川が崩れ、トップまでのポイント差は縮まり、悪くはない。
第5節を終えて、マイナス100Pを超えた峠が足切りとなった。





1月27日(日)第6節

準決勝への鍵を握る大事な大事な第6節。
この日は久しぶりに連休だったというのに、ちっとも気が休まらなかった。

時刻は夕方17時。
連盟道場のある四谷駅で降りると、辺りは薄暗かった。
しんみち通りへ進んでいくと、仲田とすれ違い、軽く挨拶を交わし会場へ。

第6節は競技開始の15分前には参加選手が全員集まっていた。
見渡すと、角の卓では、手を組んで椅子に腰を落ち着かせてどこか一点を見つめている佐々木。
壁際の卓で三浦が下を向いたまま微動だにしない。
その隣では仁科が携帯を手にして、いつもと変わらない様子。
カウンターの前の卓からはピシッピシッと心地の良い音が聞こえ加藤が模打の練習をしている。
加藤の隣ではドカッと仲田が居座っている。
立ちながら何やら話しをしているのは刀川と尾形。
スーツ姿が決まっていて妙に落ち着いている石田。

対局の前の時間の使い方は人それぞれだが、この場に参加している選手の想いはただ一点。
私だってこのリーグ戦に賭けている。絶対に勝ち抜いてやろうと意気込み、卓についた。

第6節の対戦相手は、佐々木、仁科、三浦。

1回戦(起家から佐々木、三浦、堀内、仁科)
立ち上がりは三浦が軽く仕掛け、佐々木から2.000点の和了り。

東2局、2巡目に私の手牌はこうなった。

 ドラ

とりあえず打でテンパイを取る。ツモ次第で三色と一通の天秤になるので、さすがにヤミテンに構える。
次巡、ツモったのはだった。これでリーチをかけて出和了り3.900、ツモって1.300、2.600。
文句なしに即リーチに踏み切った。
リーチに対して、両隣は早々にオリ気味。
だが、一人表情を変えずにノータイムで勝負をしてくる男がいた。散々通された挙句にリーチ宣言牌は
仮テンのままリーチしていれば討ち取っていた 。
「嘘だろ?あの牌勢から負けちゃうの?」なんて弱気な心がひょっこり顔を表せる。
私が河に牌を放つと、佐々木から声がかかった。
メンピン一通の7.700。

この日の佐々木は乗りに乗っていた。
攻守のメリハリがハッキリしていて、攻めているときの迫力は凄まじいものがあった。
守りに入っているときはリーチも入っていないのに、3枚目の字牌すら切り出さない。

私は、自信過剰で負けん気が強い方だ。
こと麻雀に関しては認める打ち手なんて、なかなかいない。
でも、この男のことを心から「あぁ、こいつは強ぇな。」と思ってしまった。
対局中に、こんな事を思ってしまうようでは、その時点で負けである。
1回戦、私と仁科はノー和了で佐々木は66.000点の特大トップを飾った。
その後の内容は散々なものだった。

もう一方の卓では、熱い戦いが繰り広げられていた。
4回戦南3局、トップ目は尾形で59.000点のダントツ。
このまま静かに終わるかと思ったが、対局は縺れに縺れ、オーラス親の仲田が8本場まで積み上げる。
トップ目の尾形にあと1歩まで迫り、仲田が粘り強さを見せつけた。
ここで仲田と競っていた石田が足切りとなった。


第6節を終えて首位の佐々木は+177.2Pポイント、決勝への当確ランプが灯った。 
私は6位にまで転落し、逆に大きく離される結果となった。

いくらアベレージが高くても、ここ1番で勝ち切ることができなければ、何も意味がない。
肩を落としていると、こちらの結果を確認した加藤が話しかけてきた。
「佐々木の独走を許さないでくださいよ。頼みますよ。」
私は力なく「すいませんねぇ。」と答えたが、1番歯がゆいのは私自身だ。

ここで負けてしまえば、頂上までの道のりは何年違ってくることか・・・。
残すところは、あと2節。
落ち込んでいる暇はない。
今、これからに集中だ。

(文責・堀内正人)

 
 
 

第3節&4節レポート


今期15名でスタートした特別昇級リーグは、過酷な条件戦に次々に選手が弾き出され、第3節を迎えた時点で11名となった。

このリーグ戦で優勝することができたとしても、本場所であるプロリーグをプラスの成績で収めることができなければ、特別昇級の権利は与えられない。

参加11名のプロリーグでの成績は以下の通り。

刀川 昌浩(D2) +119.0(2位) 
佐々木 寿人(C3)+67.4(4位)
堀内 正人(D1) +153.8(1位)
加藤 博己(D1) ▲32.3(30位)
尾形 和彦(C2) +5.2(13位)
田中 史孝(C2) ▲10.0(16位)
三浦 大輔(D1) +35.6(13位)
仁科 勇人(C2) ▲20.7(20位)
仲田 加南(C3) +36.9(9位)
石田 純平(D1) +22.1(18位)
峠 晋(C3)   +6.7(13位)

こうして見ると、やはりというべきかプロリーグで健闘している者ばかりだ。
改めて、このリーグのレベルの高さを感じる。

特別昇級リーグ第3節と第4節は、四谷連盟道場にて2日続けて行われた。




12月8日(土) 第3節

20分ほど余裕を持って会場入りすると、選手達はすでに待機していた。
カウンターの前の卓では佐々木と石田が談話していた。和やかに話す表情の裏には熱気を帯びている。
私は刀川と軽く挨拶を交わして、隅で静かに対局を待った。
もう何日も前から、この日を意識していて昂ぶる感情を抑えることができなかった。

選手達はそれぞれの想いを胸に抱き、対局は開始された。

この日の私の対戦相手は佐々木、尾形、峠。

佐々木の存在を知ったのは3年前、私がまだ仙台に住んでいた頃だった。
連盟の同期でありながら、脚光を浴び1つ上のレールを走る彼に憧れていた。

表情を変えずにノータイムで模打を繰り返す姿は迫力があった。
だが、この日の彼はマークされているせいか、本調子ではなかったようだ。安易な放銃は避けるものの、勝負所で刺さってしまう。
後半戦に突入すると、尾形が勢い良く点棒を掻き集める。鋭い仕掛けを放ち、厳しい麻雀で着実にポイントを伸ばした。

第3節を終えて、チャンピオンズリーグで上位に位置している田中が大きくマイナスし足切りとなる。
これで、残りは10名となった。



12月9日(日) 第4節

道は次第に細くなり、より険しいものとなってくる。
敗れていく者を尻目に、生き残りを懸けた選手達は真剣そのものだ。

第4節は2卓に分かれ、5人打ちとなった。
卓割は、
A卓 刀川 、佐々木 、加藤 、仁科 、峠
B卓 堀内 、尾形 、三浦、仲田、石田

石田との対戦は、前期のD2リーグとD1リーグ2、3節に王位戦プロ予選と今回で5回目だ。毎回毎回、苦戦を強いられ、ほとほと嫌気が差している。

私は1回戦目の抜け番となった。
前節に国士無双を炸裂させ、現状3位の三浦が波に乗る。彼は穏やかな物腰で丁寧な打ち筋だが、顔には自信が満ち溢れていた。

3回戦目のオーラスに事件は起きた。
ラス親の仲田が中盤にドラが暗刻の4.000オールを引き上げる。
残りの3者は苦しい展開となり、私は祈るような気持ちで配牌を手にすると、仲田から力強い発声が聞こえ、第1打は横向きに置かれていた。
ここにきて、まさかの親のダブルリーチ。
抵抗することもできず、一単騎の七対子が決まり、4.000は4.100オール。
とどめに1.000は1.200オールの和了。
平たい点棒状況の所から一気に60.000点オーバーの大トップとなった。
有名男子プロを撃ち破り新人王を制した爆発力は本物だ。

そして、隣の卓では佐々木が場を沸かした。
四回戦目オーラス、一人沈みのラス目から6巡目にリーチ。終盤、を手元で躍らせた。

 ツモ ドラ

これで一気に一人浮きのトップ、怒涛の三連勝を飾った。

最後まで気の抜けない展開のまま、対局終了。

第4節を終え、首位を守り続けているのは刀川。安定した戦いぶりで、簡単には崩れてくれない。
前節で沈んでしまうも、今節でそれ以上にポイントを叩き2位につける佐々木はさすがというべきか。

私は、なんとか3位に浮上し、今年最後のリーグ戦は幕を閉じた。


牌に惹かれ、誰にも譲れない気持ちを胸に秘めて上京してきた。
夜はすっかり冷え込むようになり、街の明かりは一足早いクリスマス気分だ。
激動の1年だった今年も、もう少しで終わり。


ただ、強くなりたい・・・。


誰よりも、強くなりたい。


その一心で、がむしゃらに走ってきた。

これまでやってこれたのは、会社の同僚や東北本部の先輩方の支えがあったからだ。
この場を借りて、深くお礼を申し上げます。


先を見据えれば道のりは、まだまだ長いけど、

私を支えてくれている人達の想いを背負い、

このまま全速力で駆け抜けていこう。

(文責・堀内正人)

第2節レポート


この春、麻雀プロとして活動していくために上京してきた。

初めての東京での生活。
半年間は、これまでにない刺激の連続だった。
ふと、近所は皆知り合いで慣れ親しんでいた故郷を懐かしく思うこともある。


麻雀プロとして生計を立てることができるのは、ほんの一握り。

這い上がることができなければ形に残るものはなく、それでは何の為にこの地にやってきたのか分からなくなってしまう。


現在、C1リーグからD2リーグに在籍している選手は全194名。
特別昇級リーグに参加しているのは、その中の精鋭14人。

選手を見渡すと、
言わずとも知れている 佐々木寿人 
新人王 仲田加南
十段位ファイナリスト 大場篤 加藤博己
チャンピオンズリーグ3位 刀川 昌浩

さすがに大粒揃いだ。
その他にも、まだ光を浴びていないだけで最も勢いに乗っている新鋭たち。


特別昇級リーグ第2節当日。
この日は王位戦プロ予選と日程が重なっていた。

王位戦会場を出ると、陽はもうすっかり落ちていた。

空が高い・・・。

東北出身のせいか、この時期だというのに東京は暖かく感じる。


プロ予選を終えホッと休まる暇もなく、運営担当・藤原プロに率いられ第2ステージへ。

G1タイトルの独特な雰囲気は消え、模打と全自動卓がセットされる音が静かに響く。

受付を済ませる前に岩楯が、
「D1リーグ第1節でやられた分、リベンジしますから。」
と笑って言っていた。

私は冗談を返すが、一節目で沈んでいるため、笑えない。

合わせの対局があったため、今回は2卓に分かれ5人打ちとなった。
対戦相手は、刀川 岩楯 田中 仁科。

対局は、超接近戦のインファイトとなった。
.
意識していた刀川が、とにかく堅い。
牌を絞り殺しているかと思えば、バッサリと斬られてしまう。
着実に力をつけてきている。

最終4半荘目のオーラス。
ラスの岩楯が、終局間際に力強く牌を引き寄せ3.000、6.000の和了でトータルトップへ浮上。
彼の執念を感じる1局となった。


特別昇級リーグは全8節のロングラン。
まだ戦いは始まったばかりだ。

相手が誰であろうと関係ない。
必死になって掴みとったこのチャンスを簡単に手放すわけにはいかない。



夢中になって走っていて、ふと後ろを振り返ると、通ってきた道が跡形もなく崩れ去っている。

元の道を戻ることはできない。


けれど、遥か彼方には確かに一筋の光が差している。

ならば、前に向かって進んでいくだけだ。

(文責・堀内正人)

第1節レポート


現在、日本プロ麻雀連盟の本場所とも言える東京本部開催のプロリーグは、A1からD2まで9段階に分かれており、
相当な実力を備えた有望新人が参加し、ストレートでノンストップ昇級を続けたとしても、A1までの道は最短で5年。
これまで日本プロ麻雀連盟を代表して闘い続けてきた強い打ち手たちの大半が年配者となった今、次世代を担う若手を早急に育成しなければならない。

そこで考案されたのが、この特別昇級リーグなのだ。
参加資格は、C1以下で直前のプロリーグ正規昇級者(D2は上位10名)、連盟主催のタイトル戦決勝進出者(ただし、新人王戦は優勝・準優勝、女流桜花とプロクイーンは優勝のみ)、及び地方リーグの成績優秀者に限られ、更に40歳以下で連盟四大タイトル戦全出場という条件が付く。

試合形式は、リーグ戦開催中の5ヶ月間に全8節、半荘32回のハードスケジュールだ。

途中で大幅にマイナスした者や、後半戦で上位と大差がついた者を足切りし、最後は勝ち組同士の直接対決となる。

優勝者はB2、準優勝はC1、三位はC2に付け出し昇級と、Dリーガーにとっては大きなチャンスである。
しかし、たとえこの特別昇級リーグで好成績を残したとしても、本場所であるプロリーグを途中休場したり、マイナスの成績で終えてしまうと、特別昇級の権利は与えられない。

こうした厳しい条件でも参加してくる者たちは、皆真剣であり、競技麻雀プロとして強い上昇志向を持つ者ばかりである。

このリーグでは、実力が足りない者は勝てないし、勝った者は昇級しても十分通用する力を持っているはずである。

ちょうど一年前、第1期で優勝を争った岩井健太と内川幸太郎は、今共にB2でシノギを削っている。

はたして、このメンバーの中から今期は誰が特別昇級を勝ち取るのだろうか?

(文責・藤原隆弘)

 

第3期特別昇級リーグ開催概要


場所   四ツ谷連盟道場

時間   PM 5:30〜

ルール  連盟 A ルール 

詳細は運営にお問い合わせください。


開催日程

第1節 10月14日(日) 第6節 1月27日(日)
第2節 11月10日(土) 第7節 2月9日(土)
第3節 12月8日(土) 最終節 2月10日(日)
第4節 12月9日(日)    
第5節 1月26日(土)    

 

優勝者 2位 3位 備考
第1期 2006(後期) 岩井 健太  内川 幸太郎 天音 まこと  
第2期 2007(前期) 藤岡 良一 天音 まこと 内川 幸太郎 ※特別昇級該当者なし
第3期 2007(後期) 佐々木 寿人 加藤 博己 刀川 昌浩    

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