日本プロ麻雀連盟
第2回ロン2カップ
日本プロ麻雀連盟HOME 日本プロ麻雀連盟のご案内 牌譜データサービス ロン2のご案内 タイトル戦のご案内 インフォメーション プロ雀士情報 雀力アップ
ホームタイトル戦情報 > 第25期 新人王戦

タイトル戦情報

第25期 新人王戦

(レポート:ダンプ大橋)


8/28 AM11:00 新橋



一時期の様な暑さに比べれば大分和らいだものの、毎日30度前後に加えて高い湿度。
新橋につく頃には汗だくになりながらも、会場が駅のそばである事に感謝し会場入り。

本日は第25期新人王戦。
連盟新人プロの登竜門的存在に位置するタイトルと言っても過言ではないが、ワンデー大会の為、決勝まで勝ち残れば最高9半荘を打たなくてはならず、
いつぞやのテレビ番組の様に、知力、体力、時の運。優勝をするには全てが必要となるだろう。

参加条件は連盟入会から3年以内なら誰でもOK。
今回の参加人数は全ての本部支部合わせて96名。
2会場に48人ずつ分けて4回戦を行い、まず半数が敗退。
以後、5回戦、6回戦と12人ずつ削られていき、24人になった7回戦終了時の上位4名が決勝進出となる。

優勝者はタイトルの名誉に加え、以後1年間の連盟タイトル戦のシード権利、十段戦五段戦シード、麻雀グランプリ出場権などが与えられる。
これが結構大きいもので、連盟に入って1〜3年程度では、まずマスターズや王位といったタイトル戦は
プロ予選を通過しなくてはならず、そのプロ予選もせいぜい通過人数は参加者の3割弱。

さらに十段戦五段シードと麻雀グランプリ出場権に至っては、Aリーグに在籍しているプロ相当の権利なので、
普通に活動していたのでは5年も10年もかかって得られる権利をいきなり手に入れられる計算となり、
1年限りとはいえ、ここから一気にメジャータイトルに手を届かせる事だって十分可能なのである。

と、前置きはこのぐらいに、今回この観戦記を書かせていただくのは7年前にこの新人王を取らせていただいた、
私、ダンプ大橋と申します。以後お見知りおきを。

【1〜4回戦】

伊藤優孝副会長、藤原隆弘競技委員長の挨拶も終わり、早速1回戦が開始されます。

まず、目を引いたのは女流プロの割合が非常に多い事。
1卓に1人は女流プロが座っています。

一昔前は男性色が非常に強かった印象があり、女流というだけ目立つ事が出来た時代でしたが、
ここ数年は女流プロの数も増え、女流桜花やプロクイーンといった女流プロだけのタイトル戦も新設されました。
人数が増えれば女流プロのタイトル獲得の確率は必然的に上がり、この新人王でも天音、仲田といった女流プロがここ数年で優勝しています。

そんな女流プロの活躍も期待しつつ、まず目に付いたのが、白河、中山、斎藤(麻)、嶋村の卓。



白河、中山と麻雀格闘倶楽部でもおなじみのプロに、2期前のチャンピオンズリーグ覇者の嶋村と、
この新人王戦の中でも知名度の高いプロが固まっています。

結果の方は、嶋村が1人浮きの大きなトップ。
白河、中山はこの後も波に乗り切れず、4回戦敗退。

そして、麻雀の華。役満も1回戦から飛び出しました。
まずは東京本部の桶本が親のリーチを掻い潜り、現物の白タンキで四暗刻をアガリます。
放銃してしまった古谷もタンヤオドラ3のテンパイが入っており、これは至仕方なし。
その後、放銃の傷を癒しつつ原点まで後一歩の所まで持ち直すも力及ばず。
やはり32,000を取り戻すのは並大抵ではないようです。

さらにもう1人、親で四暗刻をツモり、16,000オールを炸裂させたのは関西本部の後藤。
しかし、この卓の主役は、後藤ではなく、16,000オールをツモられてもトップを捲った尾澤。
これで気を良くした尾澤は以後もポイントをまとめ、4回戦終了時には上位をキープ。
一方、捲られてしまった後藤は立ち直れずに残り3戦を全てマイナス。
まさかの4回戦敗退となってしまいました。


ところで、今回の新人王戦は前述した様に2会場。今度はもう1つの会場も見に行かなくてはなりません。
到着し、周りを見渡すと九州本部在籍の羽山を発見。
今大会の予想をするならば、10人に聞いて10人が間違いなく本命印を付けると予想できます。
あまり馴染みのある名前ではありませんが、この観戦記を読んでいる皆様、
少し休憩して『タイトル戦情報』の『主なタイトル戦』から『王位戦』をご覧下さい。

34期を見るとなんと筆者の名前が・・・!
冗談です。見ていただくのは22期、23期になります。

『羽山 真生』

そうなんです。この羽山、プロになる前に王位戦2連覇しています。
正直この新人王戦に出るのは反則なんじゃないかと思ってしまいますが、
確かにプロになってからはまだ3年以内。問題なく出場できるのでした。

と、いいながらも波に乗り切れず、まさかまさかの4回戦敗退。
こういった実力者でも簡単に敗退してしまうのがワンデー大会の怖いところと言えるでしょう。


こちらの会場にはもう1人、麻雀格闘倶楽部出演中の京平はあまり調子が良くなさそうな雰囲気もなんとかプラスにまとめて5回戦進出。
残り3戦、決勝に残るには厳しい位置もどこまで粘れるか。
女流プロでは小島優、高宮まりといった辺りが4回戦までで敗退。また来年頑張っていただきたい。


4回戦が終わると、半分の48名が敗退となるので、選手は一会場にまとめられます。
この時点で現在の4位のポイントと5回戦の通過ボーダーが軽く発表され、選手は確認を行います。
現在のポイントトップは前述した尾澤が+114P。以下、4回戦に親の国士をツモった大庭が110P、
以下、前年は兄弟の雅が決勝進出の高沢智が+90P、現在女流プロ一番手の斉藤が+88Pと続きます。


【5回戦】

5回戦からはいわゆる条件戦に。現在の48人から36人が6回戦に進みます。
ボーダーが発表され、ある程度の目安が判るので、選手達は決勝を目指しポイントを伸ばしていきます。
現在4位の犬見が+84P。最低でもこれ以上のポイントが無いと決勝進出は無理なわけです。
しかも、4回戦以降は下位が敗退となるため、ポイントを持っている選手が残り、ますますボーダーが上がっていきます。


毎年の決勝ボーダーは約100P。
もちろん多少の前後はありますが、参加人数が大きく変わらない限りはおおよそこの辺りで決まるんじゃないかと思います。
となると、この新人王戦のルールは一発裏ドラ無しの競技ルール。
1万点浮きのトップを取った所で+18Pですから、ギリギリ敗退ライン上から残った選手は残り3回戦で100Pを叩く必要があり、
ここからは多少無理をしてでもポイントを稼がなくてはいけません。

しかし、無理をした所でそれが上手くいくとも限らず、結果的に余裕のある上位者がますますポイントを伸ばす結果になるのはよくある事。
今回もそれに違わず、上位者が堅実に伸ばす結果となったようです。
しかしそんな中、北関東支部の大竹、重原が下位グループからそれぞれ大きいトップを取り、上位陣に肉薄。残り2回に望みを託します。

5回戦終了時の通過ボーダーは+3P。
上位は大庭が48,000点のトップを取り、トータルでも1位となる+140、以下尾澤が;120P、高沢が+110。
4位には、前年度5位と、後一歩決勝に届かなかった九州本部の福田が+90と続きます。

そうそう、女流プロの動向もお伝えしなくてはいけませんね。
4回戦までで4位だった斉藤は、100点足らずで浮きに周れず、ポイントはほぼ現状維持の+87P。
5回戦ギリギリ通過の京平はなんとかトップを取り、首を繋げて+26P。残り2回戦では少し厳しいか。
中位に佐倉が+42P、金澤が+40P、魚谷が+35Pと続く。
トンは50近く持っていたポイントをここで減らして現在30P強、同じく中部本部の佐藤もラスを引いてしまい一歩後退。
また、通過ボーダー付近に、山下、石川。さらに関西本部の最終兵器(ロン2プロフィール参照の事・笑)こと高瀬が残っている。


【6回戦】

現在残り36人。ここでさらに12名が敗退となり、7回戦には24名が進みます。
現在下位の選手はとにかく上位選手からポイントを稼ぐ必要があります。
例えばですが、同じ50,000点のトップでも、現在30P持っている選手をラスにするのと、100P持っている選手をラスにするのでは全く意味が違い、
前者では上位にはあまり影響がありませんが、後者なら決勝ボーダーが少しかもしれませんが下がる可能性があります。
とは言っても狙って出来るものではありませんが、こういった考えを頭のどこかに残しておいて損はありません。

まずは上位陣の様子から。
現在トップの大庭は追われる立場に緊張したのか少し様子がおかしい。
現在+140Pを持っているので、これまでの通りに打っていれば通過は確実でしょうが、
外から見ているのと実際にその場にいるのでは、当然考えている事や気持ちが違います。

特に、一度ネガティブな思考が頭の中を駆け巡ってしまうと、それを簡単に払拭する事はできません。
大庭にもそんな感情が芽生えてしまったのでしょう。ここで15,000持ちのラスを引いてしまい、微妙な立場に後退です。

対照的に現在2位の尾澤は、タイトル戦決勝を良く観戦しにきているだけあり、こういった空気にはなれているのでしょう。
手堅くプラスの2着でまとめ、+129Pのトップで最終戦を迎えます。
これだけポイントがあれば、最終戦は小さいラスまでなら引けそうな感じなので、まずは決勝戦の1枠が決まったといっていいでしょう。

そして3位の高沢。親番スタートで早速手が入ります。5巡目までで以下の形に。

 ドラ

このまま門前で仕上がってもよし、仕掛けても7,700まで見える好手です。
が、先手を取ったのは意外にも魚谷。8巡目に、

 ツモ ドラ

ここからを切っての3面張リーチ。

それでも、高沢の手牌は、-は4枚持ち、仮にを鳴いたりツモっても、切りテンパイに取るのでしょうから放銃はなさそうです。
やはり調子が良いと手牌も自然に良い方向に進むもんだなぁと見ていましたが、その矢先に高沢がツモったのは何とラス牌の

 ツモ ドラ

これではを切る他なく、2,600ながら少し嫌な放銃です。
それでも次局、親の魚谷の早いリーチに対し、

 ドラ

以下の形からをツモって追いかけリーチ。

 ツモ ドラ

程なくをツモって500・1,000。簡単には沈みません。

しかし、この卓の主役はこの2人ではなく、序盤大人しかった金澤でした。
東場の親番で4,000オールの後、8,000、2,000・3,900と暴れ回り、オーラスはにもこんなチャンス手が

 ポン ドラ

この12,000テンパイからをツモって切りのリャンメンに受け替え、程なく7,700出アガリでフィニッシュ!

63,000点持ちの1人浮きトップとなり、トータル85Pと一気に上位戦線へ飛び出します。

高沢は最小限の失点に済ませ6,000点沈みの2着で+103。最終戦に臨みます。
そして女流の魚谷は金澤の煽りを受けてここで敗退。

さらに女流の京平、石川、佐倉、高瀬、山下も、この6回戦で惜しくも敗退となりました。

特に京平は、南場の親番でドラ3の手牌が入り、実れば7回戦に進出も、テンパイ打牌がリーチに御用。
京平にとっては最後の新人王となった為、悔いの残る結果でしょうが、今後に期待したいと思います。


6回戦終了時の通過ボーダーは26P。勝ち上がり者24名が決勝を目指して最終7回戦に進みます。

【7回戦】
現在の成績は以下の通り。

尾澤 128.8P
大庭 116.7P
高沢(北関東) 103.4P
福田 (九州)102.8P
嶋村 96.6P
金澤 85.7P
斉藤(理) 80.7P
小島 80.6P
重原(北関東) 72.5P
小川 65.9P
朝比奈 65.7P
新井(九州) 62.6P
桶本 58.3P
大竹(北関東) 55.8P
大木 53.6P
鈴木(北関東) 47.0P
服部(九州) 46.5P
トン 40.0P
佐藤(中部) 39.8P
犬見 38.5P
飯島 33.4P
山本(関西) 36.5P
原田(関西) 32.3P
中土 26.6P

※本部支部記載無しは東京所属

そして、各卓は以下の通り

1卓(尾澤・新井・桶本・中土)

2卓(大庭・朝比奈・大竹・原田)

3卓(高沢・小川・大木・飯島)

4卓(福田・重原・山本・鈴木)

5卓(嶋村・小島・服部・犬見)

6卓(金澤・斉藤(理)・トン・佐藤)


卓の決め方は上位から123456、654321、123456、654321(順位順)となっています。
尚、5回戦以降も同様の決め方なのですが、6卓には珍しい事に現在残っている女流プロが全員集結となりました。
是非ともこの卓から決勝進出を決めていただきたい所ですが、上位4名と直接対決ができない5卓、6卓は、
卓の中でいくらポイントを稼ごうが、目安となる選手がいないので非常に難しい。
もちろん、そんなボーダー関係無いってぐらいにポイントを稼いでしまえば問題ありませんが、
そんなに上手くいかない事がほとんどなので、細かいポイントの勝負となった時は大体不利となってしまいます。

それでは7回戦スタートです。

●10分経過
・6卓、斉藤が持ち点を42,000まで増やし、現状トータル100P突破
・尾澤は原点を少し割るも、現状は問題無し
・大庭が24,700持ちに後退
・高沢、福田も原点割れ付近

●20分経過
・大庭が役牌ドラ3の7,700を出アガリ原点復帰
・尾澤がいつの間にか38,000まで持ち点を増やし安泰
・高沢は非常に厳しい。20,000点台前半まで点数を減らしてしまう
・高沢と同卓の小川が点数を増やしトータルで高沢を捲るが上位にはまだ足りず
・福田は親番で純チャン三色1シャンテンも実らず、未だ点数は原点割れ

●30分経過
・2卓、原田が6,000オールツモで大庭が再度原点割れ
・斉藤が48,000まで点数を増やす。同じ卓の金澤も37,000持ちで望みを繋ぐ


見ての通り、6卓全てをじっくり見て周るのは難しいので、要点だけを箇条書きにしてみました。
尾澤がただ1人、決勝進出ほぼ確定となっている他は、まだどうなるか全くわかりません。
現状では2位に辛うじて大庭、3位に斉藤、4位福田といったところですが果たして・・・


●40分経過
・2卓、朝比奈がいつの間にか大ブレイクし、持ち点を60,000台まで伸ばし、トータルも100P超え
・5卓、嶋村が南場の親番で起死回生の4,000オール。さらに4,000オールをツモって持ち点が50,000を超え決勝当確
・4卓、福田が南3局でついに原点復帰。持ち点30,800でオーラスを迎える
・3卓、高沢は20,000を割ってしまい非常に厳しい。同じ卓の小川が親番で連荘
・1卓は、桶本が48,000のトップを取るもトータル84.3Pでは厳しいか。尾澤は沈むことなく対局終了し決勝1つ目の切符を獲得

●40〜50分(50分打ち切りルールの為)
・6卓終了。斉藤が48,700のトップを取りトータル107.4P。他の卓次第となる
・5卓は嶋村が51,600まで持ち点を増やし、終わってみればトータル140.2Pは堂々のトップ通過
・3卓は、小川が51,100まで伸ばすも99.0Pでは現状4位。2卓次第となるが2人100Pオーバーを考えると難しいか。
・4卓、福田はオーラスの親番でなんとか35,100の2着目まで浮上。トータル110.9Pは現状通過ラインだが・・・

ここまで確定した通過者は嶋村、尾澤の2名。
斉藤、福田は2卓の結果次第となります。

そして問題の2卓。

原田の6,000オールで、再度原点割れをしてしまった大庭ですが、ラス前に渾身の1人テンパイで再度原点復帰、オーラスの親を32,600持ちで迎えます。
大庭は116.7P持ちからの7回戦なので、原点を割れてしまうと、点数次第では福田、斉藤の両名に捲られてしまう非常に厳しい位置。
もちろん、対戦中の本人はそんな事を知る由もないのですが。

さらに朝比奈の点棒表示は62,400となっており、このまま半荘が終わると順位点込みで+40.4P
決勝に残るためには、卓内でトータルトップ目に立ちたいわけですが、現在106.1Pでは大庭を捲っていません。
大庭を捲れば決勝が見えると思っているのではないでしょうか。

そしてオーラス。
大庭、朝比奈両名ともあまり配牌、ツモ共々良くないまま中盤を迎えると、脇からリーチが。
大庭からしてみれば1人ノーテンなら減点を割ってしまいますが、この状況で自分以外の全員が前に出るとは考え難くベタオリを選択しました。
朝比奈も同様に選択したのはベタオリ。
結果は、このまま終局し、リーチ者の1人テンパイ。大庭は31,600の2着で終了し、トータル122.3Pで決勝進出。

そして朝比奈は、福田の110.9Pを捲れず終了・・・と思ったら、朝比奈が得点票に書いた数字は順位点込みで+49.4。
実は10,000点を同卓者に貸していたとの事。という事は、49.4を足すとトータルは・・・115.1P!
4位にギリギリ滑り込み最後の切符を勝ち取りました。

それにしても悔しいのは福田。去年に引き続き2年連続での5位敗退となってしまいました。
来年、最後のチャンスを3度目の正直にするか、2度ある事は3度あるで終わってしまうかは自分次第。
もう一度頑張って欲しいと思います。


それでは決勝進出者のコメントを。

嶋村『獲ります』

尾澤『1回戦、16,000オールをツモられてもトップを捲れてから今日はいけそうな気がしました』

大庭『せっかくここまできたので、優勝したいと思います』

朝比奈『運良く残れたので、静岡代表として頑張ります』


さあ、決勝戦はどうなるか。

 




( レポート:ダンプ大橋 文中敬称略 )

 
ページトップ
麻雀格闘倶楽部 好評稼働中!
GyaOバナー白
近代麻雀2
モンド21麻雀プロリーグ
麻雀格闘部呂倶
日本プロ麻雀連盟メールマガジン
トップページ牌画の利用について引用・リンクについて広告についてよくあるご質問お問い合わせサイトマップ
日本プロ麻雀連盟
Copyright 1997-2010 Japan Professional Mahjong League. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.
ma-jan.or.jpの記事・写真等の無断転載はお断りします。