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タイトル戦情報

第22期 新人王戦

(文責:天音まこと)


前日のゲリラ集中豪雨も一段落、8月30日の朝は晴れていた。

別会場の運営も兼ねているので、早めに会場へと向かう。
少し楽をしようと新幹線の自由席に乗ると、横に、横にである、
静岡支部の24期生・蒼井ゆりかがちょこんといる。
かなり驚いたが、地方からの参戦なので納得。
「静岡からだもんね。大変だね〜。でも、これに乗ってるってことは、会場に一時間以上前には着いちゃうよ。」
「待ち合わせがあるので、喫茶店で落ち着いてから行こうと思って。」
「了解〜、早く着いても会場は開いてるからね。遅刻はしないようにね〜」

新橋駅で別れ、会場に到着、、というところで、そのビルの下で行ったり来たりしているシルエット。
あれは、、24期生の「服部君?」。大当たり。
「早く来すぎてしまって・・・。実はリーグ戦で一度遅刻してしまってペナルティーがついたので、もうその失敗をしないようにと思って。」
いい心がけだと思う。失敗は二度も繰り返したくはない。私もチャンピオンズリーグでやらかして、身に沁みた覚えがある。

そして、エレベーターを上がる。エレベーターの扉が開くと、電気をつけていないその階段の踊り場にひっそりと、
「太田君!?」
22期生の太田優介だ。
「お化けじゃないんだから、電気くらいつけなさいよ〜」と思わず言いそうになる。
「22期生はあっち(錦江荘)でしょ?」
「それが、向こうに9時半前に着いてしまって、今日人数調整で向こうから何人か送られてくるらしいので、先に来ることになりました。」
この気合い入りすぎの二人は、当然のごとく会場の準備を手伝うはめになった。
ありがとうね〜、きっと良い事があるよ、と心の中でエールを送る。



立会人も到着。いざ開幕!
今年も増加した出場者。去年をさらに上回り126人、3年連続の100人超え。
注目したいのは、地方参加人数の多さ!
126人中45人とこれも過去最多である。
これは、4年前の東北・粕谷勇吉、3年前の中部・林俊宏、昨年の中部・寺戸孝志の活躍によるところが大きい。
特に中部は45人中20人を占める。ここ2,3年で所属プロが増えたらしい。
今回は、地方と東京の勝ち残りバランスにも注目したい。

では、システムをおさらいしよう。
予選は7回戦、4回戦終了時にマイナス得点者はカットされる。
以降、5,6回戦終了毎に規定人数をカットし、7回戦終了時の上位4人が決勝進出となる。

最終ボーダーは年ごとに大きく違い、一概には言えない。
選手は、予想できないボーダーと、迫りくる足切りを意識しつつ戦う。
私は階段を上がる感覚のこのシステムは面白いと思う。一段勝ち進む毎の達成感があるからだ。



まずは、前半の4回戦が終了。マイナスの54人がカットとなった。
注目選手の何名かは、ここで姿を消す。ホントに短期勝負はわからない。

チャンピオンズリーグ優勝の三浦大輔、3位の白鳥翔、4位の風間崇義は揃って敗退。
また、昨年度新人王戦準優勝の上村慎太郎、マスターズ覇者の岩井健太、何かと注目される石田純平、前々期チャンピオンズリーグ3位の刀川昌浩、関西の中川由佳梨なども、ここで涙を飲んだ。

ちなみに、東京39人、地方15人の足切り。
東京の方が若干多いのは、短期勝負にあっさりと見切りをつける人が多いのかと思われる。


(東京)
内川幸太郎、下田佳孝、越野智紀、矢口加奈子、武石絵里、末続弘敏、奈良圭純
大久保将、大木裕介、西田 修、岩楯健寛、水野優樹、吉沢康次、須浦正裕
伊藤大輔、客野 直、内田美乃里、稲川晶満、村中 崇、佐山竜介、河井保国
太田優介、三輪正樹、吉田 直、小松武蔵、西山純平、高橋信夫、儀間 翔
川口亮雅、元木伸明、松本京也、田中史孝、ガース、小川尚哉、服部 巧
岩井 茜、岡田 茂、相沢 薫、赤荻めぐみ、平尾昌邦、石出 賢、赤司美奈子

(東北)
吉田勝弥、工藤宏紀

(静岡)
鈴木秀幸、戸塚 豪

(中部)
越川清一、藤井亮平、樋口 新、吉澤涼平、宮野真治、日下健司、菅野 直
若松正和、岡本丈司、山田優駿、井上洋一、荒谷 誠、森下剛任、村瀬寛光

(大阪船場)
高野雅弘、西原佳隆、貫上洋志、山里剛司、川戸智彦、掛樋忠雄

(九州)
中嶋崇人、筒井久美子、青木胤道、新谷翔平、西原 亨、柿元裕介


ここで、じゃん亭での勝ち上がり組は錦江荘へ移動。
降りだした雨もなんのその、錦江荘で向かえ待つ面々に勝ち上がった姿を見せる為、意気揚々と移動していく。
私も早く様子を観に行きたいが、後片付けがある為に遅れてしまう。
卓掃を運営の加藤君に手伝ってもらいながら、勝ち上がり予想話に花をさかす。粋のいい新人はそれだけで人をわくわくさせるものなのだ。


5回戦、72人中24人カット。
注目の選手の一人、小川尚哉が足切り寸前のポイントから親の四暗刻ツモで生き返る。
今年ラストチャレンジのB2・内川幸太郎はここで無念の敗退。それもギリギリ24番目の足切り。怖くてコメント取れませんでした。
東京13人、地方11人足きり。
どうやら±0付近に地方勢が固まっていたようだ。



6回戦、48人中24人カット。
ちなみに、ここまで勝ち残ってる選手の割合は東京本部29人、地方19人。
ほぼ、出場人数の割合と変わらない。
ここが短期勝負の面白さなのか、地方も東京も差はないということなのか、嬉しくなります。
また地方勢は、自分が敗れても、同郷の士が残っているため帰らずに、その戦いを見守っていた。
団結力があるなぁと感じさせられます。
東京81人中29人、東北5人中0人、静岡3人中0人、
中部20人中11人、大阪船場9人中3人、九州8人中5人。
地方は出場人数の多さもあるが、中部、九州が強い。決勝に残る選手が出てくるのでしょうか。

6回戦敗退者コメント

筒井久美子(九州) 「競技麻雀の練習不足を感じました。また来年挑戦します。」

内田美乃里(東京) 「弱かったです。」

太田優介(東京) 「会場に早く来すぎてエネルギーの無駄遣いをした気がします。実は去年も会場に一番乗りしてるんですよ。でも、力は出し切ったと思います。」

小松武蔵(東京) 「一度集中力が途切れて大きいラスを引いてしまった。それ以外は内容も別に悪くなかったと思うけれど、それが敗因になりました。」

またチャンピオンズのファイナリストであり、去年5位で惜しくも決勝を逃した吉田直もここで敗退となった。会場にはすでに姿がない。道場勤務で近い間柄だけにそっとしておこうと思った。

余談であるが、翌日に最強戦の運営で高崎へ行くと、そこに6回戦で敗れた稲川晶満の姿があった。
悔しい敗戦直後にもかかわらず、元気に働きつつ選手として決勝卓に残った。
優勝こそ出来なかったが、その逞しさに、こちらまで元気になるようだった。

6回戦終了時、東京16人、地方からは中部・九州から計8人が勝ち上がった。



7回戦、ついに予選最終戦である。
ここまでの順位で回り順に卓が組まれる。
ひとまず、自分の卓でトータルトップになることが決勝への進出条件。
自然と、開始時卓内トータルトップ者は狙われやすい。
現時点での決勝進出ボーダーは、混戦のため例年より低めの+84.5Pであった。


1卓 



赤司美奈子(東京、1位、99.9P) 柿元裕介(九州、12位、61.2P)
石出賢(東京、13位、59.4P) 村瀬寛光(中部、24位、38.7P)

1位の赤司美奈子に対し、12位の柿元裕介がポイントを伸ばすも届かず。
赤司が若干ポイントを減らして、一つ目の椅子に無事着席。
これで、4年連続女流が決勝に残った。

石出賢 総合17位
「去年は即負け、今年は準決勝。ということは階段と思えば来年は決勝にのります!」


2卓 



平尾昌邦(東京、2位、90.9P) 赤荻めぐみ(東京、11位、61.5P)
森下剛任(中部、14位、59.1P) 相沢薫(東京、23位、40.1P)

23位スタートの相沢薫が途中までトップを走る。
平尾が浮きを守ればと思っていたが、終わってみれば平尾がポイントをさらに上積みしての予選1位通過となった。

赤荻めぐみ 総合9位
「なんだかいつも敗戦コメントしてる気が・・・。また来年、って、もうないんですよね。」

森下剛任(中部) 総合20位
「力不足だったなあと。今度は静岡リーグの決勝があるので気持ちを入れ替えてまた頑張ります!」


3卓 



岡田茂(東京、3位、85.4P) 西原亨(九州、10位、67.0P)
服部巧(東京、15位、56.0P) 岩井茜(東京、22位、40.2P)

3位の岡田に対し、10位の西原、15位の服部、22位の岩井が全員奮起。
ラストチャンスで周囲の評価も高い岡田は大勢のギャラリーに囲まれながら、放銃してもいないのにずるずると点棒を削られ、痛恨のラス。
九州の西原がトップを取り、よもやとなったが、5P足りなかった。

岡田茂 総合16位
「鍛え直してきます。」(かなりやるせない苦笑いとともに)

服部巧 総合11位
「精一杯やったけど届かなかった。来年また。」

西原亨 総合6位
「去年より上に行けましたし、いろいろな名だたる人と打てて良かった。また今年は九州8人中4人が入賞しました。いいことだと思います。」

岩井茜 総合18位
   「残念でしたけど、楽しく打てたので良かったです。」    

4卓 



田中史孝(東京、4位、84.5P) 荒谷誠(中部、9位、69.2P)
ガース(東京、16位、53.5P) 小川尚哉(東京、21位、40.7P)

この卓は開始早々事件勃発。中部の荒谷がガースに18000を放銃!
ガースは53.5Pの16位スタートである。まずは同卓の田中史孝84.5Pが標的となる。
それに対し、21位スタート小川尚哉も黙っていない。二人して荒谷から点棒を奪う。
田中は我慢して台風をやり過ごしながら浮きをキープしていたが、オーラス直前に痛恨の放銃で原点を割る。
これが無ければ田中が決勝に残っていたであろうポイント差であっただけに悔やまれる。
田中は以前も王位戦の準決勝で見えないボーダーにだまされ、決勝進出を逃した経験がある。
ただ今回は、ガースにかわされなければという目に見える敵がいただけに悔やまれる結果となった。
そして奮闘したガースは、ポイントを83.7Pまでのばすもわずかに届かず5位となった。

ガース 総合5位
「点ハ取れるときにとらないと。あの一通はリーチだったネ。でもリーチいかなくて良かった面もある。だから両方の面があるネ。惜しかったです。」

うんホントにガース日本語上手くなったね。気持ち通じるよ。

小川尚哉 総合14位
「悔しいです。これで完全グランドスラムはなくなりました。最初気合いが入りすぎて切り間違いから放銃してしまい、それが一番悔やまれます。」

田中史孝 総合7位
「最後にオリれたのに打ち込んで残れず・・・はあ・・・(言葉にならず)」


5卓 



儀間翔(東京、5位、82.2P) 川口亮雅(東京、8位、69.9P)
元木伸明(東京、17位、49.5P) 松本京也(東京、20位、45.6P)

ここは17位スタートの元木がポイントを伸ばすも、5位の儀間も終始浮きをキープしており、最終的にはトップを決めて、見事2位通過となった。
ラストチャレンジの元木は結果が出ると、スコアを携帯で撮って帰った。
それぞれの新人王戦である。
去年の自分に勝つ、そんなスタンスもいいと感じさせられる姿であった。

元木伸明 総合13位
「今年は賞金がもらえました。」


6卓 



青木胤道(九州、6位、79.6P) 新谷翔平(九州、7位、71.7P)
井上洋一(中部、18位、47.9P) 高橋信夫(東京、19位、47.8P)

ここは地方合戦となった。
6位スタートの九州・青木に対し、同じく7位スタートの九州・新谷、18位スタートの中部・井上、19位スタートの東京・高橋信夫が奮戦するも、届かず。
高橋曰く、オーラスにツモればボーダーに届く手が入っていたそうである。
初めての参加で、下位スタートながらもボーダーを意識し、それに届く手作りができたこと自体、いいと思う。来年に期待である。
また青木が周りの不穏な空気を読み取ったのか、終始浮きを堅く堅く守り、それが功を奏して4位にすべり込んだ。

高橋信夫 総合10位
「最後ツモれれば・・・。でも、まずはここまでこれて良かったです。」




そして、決勝を争う4人が決まった。

1位通過  22期生 平尾昌邦(東京)
「最初から決勝狙ってました。準決勝では、去年の轍を踏まないようにと注意してました。優勝します。」

2位通過  24期生 儀間 翔(東京)
「準決勝が5位スタートだったので、とにかく浮こう浮こうとしていたら、トップになり通過できました。嬉しいです。」

3位通過  23期生 赤司美奈子(東京)
「3回戦で国士を和了れて、そこから決勝を意識しました。最後の2回はポイントが削られて危なかったんですけど、決勝に残れて嬉しいです。」

4位通過  24期生 青木胤道(九州)
「準決勝はとにかく浮きでいることが最低条件だと思って、無理をせずにしがみついてました。まずは嬉しいです。」



約8時間の熱き予選が終わった午後7時、決勝のゴングが鳴り渡った。






( 文責:天音 まこと 文中敬称略 )

 
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