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タイトル戦情報

第20期 新人王戦

 


新人王戦。これは日本プロ麻雀連盟に所属する3年以下の選手のみが出場できるタイトル戦。
過去には沢崎誠、多井隆晴、紺野真太郎などといった現役Aリーガーを多数輩出し、若手の登竜門といえるだろう。

システムは、半荘4回で約半数の足切りを行いさらに1半荘行うごとに人数を減らしていき7回終了時の上位4名が決勝進出となる。
もちろんワンデートーナメントであるがゆえに前評判の高い選手だろうが次々に足切りになっていくのはしょうがない。
今回も最初の足切りで岩井健太、岡田茂、5回終了時で仁科勇斗、大崎なおこ、6回終了時で飯島健太郎と実力者達が涙を飲んだ。

6回戦終了時、すなわち残り16人となった時点で決勝に当確ランプが付いたのは佐々木寿人と伊東直毅。
佐々木寿人といえば、今年鳴り物入りで連盟入りした大型新人で、現在も雑誌で連載を持つ。
「フリーで1000万円を貯めた男」と言えば、聞いたことのある方も多いだろう。
伊東直毅も佐々木と同期ながらその実力はかなりのもので、私も一度彼と麻雀を打った事があるが、強い印象を持ったのを今でも覚えている。
そして残り2つの椅子をめぐって争われた準決勝、これが近年稀に見る程の大接戦で一局が終わる事に全体の順位が変わる程のものだった。

まずはA卓。佐々木寿人、粕谷勇吉、柚木正仁、福島祐治。
佐々木はよほどの事がない限り決勝が確定しているので残る三者の戦いになったのだが、ここで柚木(ゆのき)が爆発しトータルポイントを80強まで伸ばす。
18期新人王戦で決勝まで進んだ東北の粕谷は、最後まで諦めず戦うもここで敗退となった。
B卓は伊東直毅、吉田勝弥、平尾昌邦、杉浦勘介。
ここも伊東を以外残り三者の戦いなのだがトータル15位だった東北の吉田が5万点以上点棒を集めさらに場を混沌とさせる。
C卓は天音まこと、神原隆、王政芳、宇加冶尚行。
準決勝開始時点でトータル3位の天音(てんね)に対し6位の神原が前半有利に局を進めたが、勝負所で痛恨の5200を放銃してしまう。
それでも最後まで天音を脅かす存在となったが、わずかに届かず神童・神原がここで散った。
そして最後にD卓西岡慎泰、内海卓、小田悟志、皆川直毅。
トータル4位の西岡有利で進んでいった半荘だったが、南場の親番で東北の皆川が猛連荘を始める。
結局この連荘は打ち切り時間になるまで続いたのだが、トータル13位スタートが響き皆川、西岡共に敗退となる。

結局決勝に進んだのは、当確だった佐々木、伊東に大きくポイントを伸ばした柚木、そしてギリギリ逃げ粘った天音となった。
天音は去年の優木に続き女性での決勝進出者。今年こそ初の女性新人王誕生となるのだろうか?
そして、今年は地方からここまで残った選手が東北本部から3名。
毎年準決勝に進んでくる地方からの若手を見ると、年々レベル上がっているようで少し嬉しくなる。
来年は決勝を目指して頑張ってもらいたい。


決勝が始まった。

1回戦目、起家は柚木。南家天音、西家佐々木、北家伊東。
東1局からいきなり佐々木と伊藤がぶつかり合う。
佐々木は2枚目のを仕掛け、自力でを重ねて以下の形

 ポン ドラ

北家の伊藤も手が進み、13巡目にこの形から

 ツモ

を切りリーチ。佐々木はこれをポンしてテンパイに。

このリーチはどうだろう?やや強引な気がしないわけでもないがまずは先手を取りたいといった気持ちの現われだろうか。
数巡のツモ切りが続き、を手元に引き寄せた伊東がまずは2,000、3,900をツモり幸先の良いスタートをきる。

しばらく小康状態が続き迎えた南1局。ドラは 
先手を取ったのは親の柚木。8巡目にチートイツでテンパイし即リーチ。
捨牌のを頼り単騎に取る。実際は全て山の中にいた。
これに追いついたのが佐々木。河には2枚切れているカンながらも、親の先行リーチの現物、
自身の捨牌もスジ引っ掛けとなっているので、他家のオリ打ちもにらんだリーチだろうか。
しかし、この局を制したのは天音。
二人のリーチに受けつつ手を進め、11巡目に

 ドラ

このようなテンパイになり、次巡ツモったのは、願ってもいないだった。

この2000、3900で伊東のトップに追随するも、伊東はこの後加点を続けオーラス1本場の時点で一人浮きのトップ目に。
最終局は天音がアガりを拾い、浮きの2着に滑りこんだ。

 

 
 
 
左から、天音まこと、市川陽子(採譜者)、柚木正仁、伊東直毅
 




1回戦終了時
伊東 +15.9P
天音 +8.0P
柚木 ▲5.5P
佐々木 ▲18.4P


普段のリーグ戦なら半荘1回が終わってこの程度の差なら大したことがないと思うかもしれないが、
決勝は半荘2回戦勝負。柚木、佐々木は伊東、天音を沈めつつトップを取らなくてはならない。

場が動いたのは東2局1本場。
苦しいながらも北家の柚木が2枚目のを仕掛けピンズのホンイツに向かう。
しかし、それにより手を進めたのが西家の伊東。
チートイツのイーシャンテンから柚木の仕掛けによりを2枚連続で引き込みテンパイ。

 ツモ ドラ

が絶好の待ちなだけにノータイムでドラの切りリーチ。
柚木もこのをチーして応戦するも、次巡ツモってきたのは伊東の当たり牌となる
ピンズのホンイツの不要牌では止まるはずもなく8,000の放銃となってしまう。
次局も柚木は親の佐々木の2巡目リーチに

 ロン ドラ

この7,700を打ち、事実上の脱落となる。

柚木は今年3年目の現在C3リーグに在籍する選手。
その体格の様な重厚な攻めが武器だか、意外な繊細さも持ち合わせる。
今回はその歯車がうまく噛み合わなかったのだろうか・・・
この経験を糧にして、これからも頑張ってもらいたい。

このまま伊東、佐々木の競り合いになるかと思われたが、待ったをかけたのが天音。
小さいながらも着実に加点を続け二人に割って入る。
そして迎えた南2局。親は天音。

 

 
 
 
天音まこと
 


西家伊東のツモが利き、この配牌が

 ドラ

8巡目までにこの形に。

    

イーシャンテンだが、ドラを離すことになりそうな手格好に・・・
しかし、次巡のツモが絶好の
切りリーチとし、手広いイーシャンテンに受けた佐々木が飛び込み5,200の放銃。
これにより伊東が優勝へ大きく前進をした。

南3局親は佐々木。
現在トップ目の伊東は44,500点持ち、天音が34,900点、そして佐々木は30,400点。
オーラスの親は伊東なので、佐々木にとってこの親番が勝負所となる。

その佐々木は8巡目にこの形。

 ツモ ドラ

この時点でが場に1枚。佐々木はを切ってリーチを打つ。
しかし4巡後・・・佐々木が河に置いたのはだった。

結局、佐々木の一人テンパイで流局し、迎えた南3局1本場。
この局も佐々木の配牌が良い。

 ドラ

第1打は
するとこれを南家の伊東がポン。
次巡のもチーをして手を進めるが、残った形がいかにも苦しい。

 チー ポン

焦ってしまったのだろうか?
確かに自分でアガって決めたいという気持ちはわかるが、佐々木は一回戦ラスなのだから
連荘をされたとしても、自身が原点以上点数を持っていれば問題は無いのだが・・・
対局終了後、本人もこの局に関しては悔やんでいたようだ。
しかし、決勝戦という雰囲気の中での対局ではしかたがない。
私にも経験があるが、それ程に決勝戦は普段とは違った重圧が付きまとう。

 

 
 
 
伊東直毅
 




そして、この仕掛けにより佐々木にと流れ4巡目リーチ。

 ドラ

待ちはカンとあまりいいとはいえないが、一通がついているのでツモれば3,900オールになる大物手だ。
だが、手を入れたのは佐々木だけではなかった。

天音もこの配牌から

    

と引き入れ佐々木リーチの同巡に追いかける。

    

伊東はこの二人のリーチに押せずベタオリ。
この時点で佐々木のアガリ牌は山に2枚、天音は3枚あった。
しばらくツモ切りが続いた後、佐々木が河に置いた牌は
天音への8,000点の放銃となり、ここで佐々木が脱落する。
だが、プロ1年目にしてすでに決勝進出2回目(1回目はチャンピオンズリーグ)は流石である。
ヒサトの存在感を十分に示したといえよう。
今後の活躍がますます楽しみな選手だ。

 

 
 
 
佐々木寿人
 



そして迎えたオーラス。
伊東は43,500点、天音は44,200点。
1回戦の点差は伊東が3,900点上だったので、現時点でもまだ伊東が3,200点トータルでは上にいる。
親は伊東なので、ノーテンで終了も出来るが、天音の一人テンパイだと800点捲られてしまう。
天音は、一人テンパイ、出アガリ3,200、直撃なら1,600、ツモなら700、1,300で優勝。
※出アガリ3,200、直撃1,600だと一、二回戦のトータルポイントが同点となるが、取ったトップの大きい方が上の順位となるので天音が優勝となる

両者の配牌は

伊東

 ドラ

天音

伊東はまあまあ、天音はあまり良くないといったところか。
しかし、思いのほか天音のツモがよく、5巡目までのツモがとなり、

    

こんなイーシャンテンに。逆に伊藤は手が伸びないまま、局が中盤に差し掛かった頃、
天音がをツモり、待望のテンパイを果たす。
カンか、のシャンポン待ちの選択で、天音はシャンポン待ちを選びダマ。
伊藤の手にはが浮いている。天音が一人テンパイの場合、天音の優勝となるため、テンパイをとるためには
このを切らなければならない可能性が高い。
しかし3巡後、天音は意を決したかのようにを空切り、リーチを宣言した。
ダマでもツモれば優勝なのでリーチは微妙なところだが、万が一両脇からのの出アガリ、
そして、天音の意思の表れだろう。
だが、このリーチで楽になったのが伊東。このリーチにより伊東と天音の点差は4200点となり、
流局さえすればたとえ天音の一人テンパイでも、トータルで捲くられることがなくなったので必然的にベタオリとなる。


その2巡後。


天音が力強く卓に置いた牌は
この瞬間、第20期新人王、そして初の女流新人王が誕生した。


 
 
 
左から、2位:伊東、3位:佐々木、4位:柚木、下段に優勝:天音
 




新人王戦は決勝まで入れると合計9半荘も打つ、まさにサバイバルレース。
このタイトルを獲るには、実力、運、そして負けたくないという気持ちが大事だと自分は思う。
多分、出場した104人の中で天音が一番今日と言う日にかける思いが強かったのではないだろうか。
そして、日ごろから運営や、連盟の仕事などを自分から進んで行う姿を見た勝利の女神からの御褒美かもしれない。
改めて、おめでとう!天音さん!!


来年はいったどんなドラマが待っているのか。
自分が絶対に主役になるんだという気持ちを持って望んでほしい。





( 文責:大橋良弘 文中敬称略 )

 
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