日本プロ麻雀連盟
第二回天空麻雀
日本プロ麻雀連盟HOME 日本プロ麻雀連盟のご案内 牌譜データサービス ロン2のご案内 タイトル戦のご案内 インフォメーション プロ雀士情報 雀力アップ
ホームタイトル戦情報 > プロクイーン決定戦 

タイトル戦情報

第10期プロクイーン決定戦 

決勝観戦記(初日)

(観戦記:魚谷 侑未)



私もあと一歩届かなかった夢。プロクイーン決勝戦の晴れ舞台。
プロクイーン決定戦は、最高位戦日本プロ麻雀協会・日本プロ麻雀協会・日本プロ麻雀連盟の3団体の女流プロの頂点を決める戦いである。

皆が頂点を志し、そして敗れていった。
皆の夢を背負い、全団体の女流プロの頂点を賭けた戦いが、今始まる。
どこまでも晴れ渡る秋の空に届くのは、誰の願いか。



和久津 晶


和久津晶
第9期プロクイーン。
雀風は勝負所では決してオリない超スーパー攻撃型だが、守備に関しては繊細である。
和久津は月に400半荘以上も麻雀を打つ。
男性プロを合わせたとしても、間違いなく打数ではトップクラスであろう。
「去年の10倍は緊張しています。
ブログやツイッターを始めてから、多くの方に応援を頂けるようになったので、期待に応えたいという気持ちが強いです。」
麻雀をこよなく愛し、現クイーンとして君臨する和久津に、再び勝利の女神は微笑むのだろうか。



清水 香織


清水香織
第2期プロクイーン、第6期女流桜花と、女流タイトルは全て制覇し、更には第27期王位の男女混合のG1タイトルまでも優勝している。
雀風は実践派で高い勝負勘を持つ。その強さは誰もが認める大本命である。
「いつも通り行きます!」と、腹を括った一言。
ほぼ全員が攻撃型という大荒れが予想されるこのプロクイーンの決勝戦の舞台でも、いつも通りの力強さを見せ付けてくれるのだろうか。


室伏 理麻


室伏理麻
第12期チャンピオンズリーグ。
雀風は攻撃特化カウンターパンチャー型。
大胆な攻めがハマると誰にも止める事は出来ない。
「チャンスなので、絶対に優勝したいです。まずは、頑張っている自分のため。それから、こんな自分を理解して応援してくれる愛する家族のために。」
愛する旦那様が見守る中、切望するプロクイーン奪取となるのだろうか。


 
安田 麻里菜
 


安田麻里菜
女流桜花の決勝戦にも2度残っている実力者。
雀風は実践派の対応守備型。
秋田からタイトル戦の度に東京に通っていた頑張り屋の彼女だが、今年から東京に上京して活動拠点を移す事となった。
「緊張してるんですが、精一杯頑張ります!」と、見た目の飄々とした印象とは違って大舞台では緊張する事が多いらしい。
上京する事になった今年は女流桜花・プロクイーンと2度決勝戦に残っている。
悲願の初タイトル奪取となるのだろうか。


豊後 葵


豊後葵(ぶんごあおい)
日本プロ麻雀協会所属。
今回唯一のプロ連盟以外の女流プロである。
雀風は面前重視攻撃型。
彼女の魅力は、強靭なメンタルと相応した攻撃力である。
負ける事を恐れない印象の彼女だったが、事前インタビューでは「超アウェイなんですけど…」と、少し弱気な発言もあったが、
「一次予選からここまで勝ち上がれた事に自信を持っていこうと思います。私が獲ります(小さな声で)」と語ってくれた。
いつもの元気さは対局前には見られなかったが、天真爛漫な彼女の笑顔は秋の空に届くのか。




1回戦(起家から、清水・和久津・安田・室伏)抜け番:豊後


安田以外が全員攻撃型という、大荒れが予想される決勝戦が始まった。
東3局1本場、場が大きく動く。清水が6巡目にリーチを打つ。
これをツモりアガるとなんと裏ドラが

 ドラ 裏ドラ

この3,000・6,000をアガリ、清水が飛び抜ける形で1回戦は始まった。
南1局1本場、跳満のツモアガリで勢いに乗った清水は配牌でこの1シャンテン。

 ドラ

早々にテンパイを入れ、6巡目に待ちをに替えるとリーチを打つ。

三色の手代わりもピンフの手替わりも待たずに、単騎でリーチを打つところは実践派の清水らしいか。
しかし、このリーチは河も強い。


字牌ばかりが捨てられていて、字牌がノーケアになりやすいのだ。
しかし、同巡に安田も追い付き追っかけリーチ。

 ツモ ドラ

急所のを入れてのテンパイ。感触としては相当良さそうだ。
しかし、この時点で安田の-は見た目より少なく、あと4枚。
清水のは山に丸々生きていて、まだ3枚残っているのだ。

そして、清水がを力強くツモアガった。裏ドラを1枚乗せて、4,000は4,100オール。
「ああ、今日は清水の日だな。」と、観ている人全員に感じさせるような力強いツモアガリだった。

アガリを積み重ねて50,000点オーバーの清水に対し、苦しいのは和久津だ。
手は整っているが、なかなかアガリに結びつかない。
そんな中迎えた南2局、和久津の親番、勝負手が入る。

 ツモ ドラ

8巡目にこの形になるとノータイムで打
七対子の1シャンテンを一度見切る当然の2シャンテン戻しではあるが、普段から稽古を積んで居ない人間にはノータイムで選べる選択ではないだろう。
決勝戦に残った5人全員に言える事だが、打牌選択にほとんど迷いが見られない。
それは、普段の練習量の多さを物語っているのだろう。

そして、和久津の思惑通りのテンパイ形になりリーチを打った。

 リーチ

しかし、これはアガれず流局。
やっと来た勝負手が流局した事に対して、和久津からは消沈した様子は特に見られない。
この手なら6,000オールから8,000オールを引きに行くというのが和久津の戦い方なのだろう。
しかし、今日の戦いが厳しいものになる事を予感させる1局となるのだった…。

和久津 晶

 

その後は、清水が軽く場を流し大きなトップで終了。
清水にとっては幸先の良いスタートとなった。

1回戦成績
清水香織+42.0P  室伏理麻+1.4P   安田麻里奈▲14.4P   和久津晶▲29.0P




2回戦(起家から、豊後・和久津・室伏・安田)抜け番:清水

初戦で大きなトップを決めた清水に代わり、豊後が入り始まった2回戦。
東1局は室伏が9種9牌で流局。
続く東1局1本場、親の豊後がドラ2枚で前に出る。

6巡目にネックのカンが鳴けて、-テンパイ。

 チー ポン ドラ

をチーをして打とすると室伏がそれをポン。
として、これが豊後に5,800放銃となる。

その時の室伏の形がこの形。
役牌なし、ドラなしの2,600にしかならない七対子1シャンテンからの仕掛けもあまり賛同は出来ないが…。
画像を見てもらえば分かるが、室伏は1巡目にを捨てている。
自分の手を優先させるためにも、仕掛けている親へのケアをするためにも、このより前巡に捨てられている字牌を残した方が良かったのではないだろうか。
室伏がを先に切っていると一見良さそうに見える-も、は純空、も和久津が3枚持ちと、親の豊後のアガリはほぼなかったのだ。
それだけに、この放銃は室伏にとって打点以上の失点となってしまいそうだ。

室伏 理麻

 

東4局、4巡目に切られた1枚目のを西家の和久津がポン。

 ポン ドラ

一昔前の和久津がここから1枚目のをポンしているところを私は見たことがない。
和久津自身も、
「遠い仕掛けはしない」と、豪語していた。
しかし、今では雀風を変えて鳴きによる踏み込みを深くしているらしい。
鳴きというのは諸刃の剣である。
自分が前に出ることによって交わせる局面は増えるが、踏み込みが深くなる分、踏み込む事が多くなる分、戦わなくてはいけない局面も増えてしまう。

そして、豊後にテンパイが入りリーチを打つ。

これに安全牌に窮した和久津がで放銃。裏1で5,200。
この和久津の新しい戦術が吉と出るか凶と出るか。
この局に限って言えば、5,200という失点を負う事となってしまった…。

南1局、ドラ2の室伏が仕掛けると、安田の急所牌が全て埋まり、盤石な形でリーチを打つ。

 ドラ ツモ

この2,000・4,000をツモり、安田は大きくトップに抜け出た。
南4局、安田の親番。更なる加点を求め、安田が仕掛けていく。

 ポン ドラ

8巡目に室伏も追い付き、リーチをかける。

 リーチ

リーチを受け、安田はこのテンパイ。

 チー ポン

も山にあと1枚ずつ。流石に室伏に軍配が上がるかと思われたが、安田がをツモりアガる。
苦しい待ちであっただけに、安田にとっても嬉しいアガリとなっただろう。
逆に苦しいのは室伏だ。この日は、いつもの室伏のような爆発や力強さを見ることが出来ない。
どうしても後手を踏まされてしまっていた。
そして、やっと入った勝負手の3面張がシャンポン待ちに負けるのは相当悔しいだろう。
和久津・室伏にとってのプロクイーン決勝戦は苦しいスタートとなってしまった。

2回戦成績
安田+37.8P  豊後+14.8P  室伏▲12.4P  和久津▲41.2P

2回戦終了時
清水+42.0P  安田+23.4P  豊後+14.8P  室伏▲12.4P  和久津▲41.2P




3回戦(起家から、安田・清水・豊後・和久津)抜け番:室伏

東1局に、清水が安田から3,900をアガって迎えた東2局の清水の親番。
12巡目に清水の力強い「リーチ」の発声。

 リーチ ドラ

誰も立ち向かう事は出来ず、清水がツモって裏1で4,000オール。
しかし、この局の清水の打牌に興味深い一打があった。

 ツモ

10巡目にこの形になると、清水はこれをツモ切り。
多くの方はイーペーコーの手変わりを見て、打とするのではないだろうか。
対面の和久津がピンズの一色手をやっていたので、ポンされない牌を切ったのか。それとも、最初からタンピンの手を想定して裏1が乗りやすい方を残したのか。
見ていたその時は意図が汲み取れなかったが、後々考えると凄く実践的で有用な一打であるように思う。
清水の意図通り、が裏ドラになり4,000オールをツモアガる。お見事である。

東3局1本場、豊後の親番。
豊後はの役牌を重ねると積極的に仕掛けていく。

 ポン ドラ

ホンイツを遠くに見る落としもあるだろうが、豊後はここから打として手に真っ直ぐ進めていく。
そこへ清水からリーチが入る。

 リーチ

ここに豊後が一発で飛び込んでしまう。そして、裏ドラが何と。16,000という手痛いダメージを負ってしまう。
このアガリによって、清水の点数が60,000点に近くなった。
この16,000という放銃は豊後にとってもキツイだろうが、清水が2連勝する事で追いかける立場である全員が苦しい展開を強いられる事になる。
このまま清水が全員を突き放してしまうのだろうか。

東4局7巡目、親番の和久津から祈るような「リーチ」の発声が聞こえた。

 ドラ

苦しい展開を強いられ続けた和久津に入った勝負手。
「お願いだからそろそろアガらせてよ」
そんな和久津の心の声が聞こえてきそうだった。

リーチを受けた後、南家の安田がオタ風のをポン。
そして、しばらくして和久津が掴んだに安田からロンの声。
手を開かれるより先に和久津の手に10,000点棒が握られる。

 ポン

安田の手の中にはドラのが暗刻で8,000点のアガリ。
分かっているのにどうにも出来ないもどかしさ。
それでもこの勝負手をアガらせて欲しいという祈りも届かないのか。
何故だか和久津の気持ちが胸に染み込んで来て、見ている私が泣きそうになってしまった。

南1局1本場、安田の親番。

 ドラ

4巡目に2枚目のを安田が仕掛ける。一見、ソーズの一色手に河が見える。
同巡に北家、和久津の手が1シャンテンになる。

 ツモ

和久津は強気に親に被せていく打とした。
次にを引くと、場に良さそうに見えているであろうカンでリーチを打った。
実はこのは安田に暗刻で既に純カラだった。

そして、和久津の宣言牌のを安田がポン。
ここは引く気はなし、と和久津のリーチに真っ向対決を挑む。
そして、掴むのはやはり和久津。高めので7,700の放銃となってしまった。

南2局、清水の親番で清水は更なる加点を求め、1枚目のを鳴いた。

 ポン ドラ

ホンイツとトイトイとチャンタが見れて、手牌が変化した後には打点も期待出来る鳴きだ。

 ポン ポン ツモ

これで打として、トイトイに受け替える。そこへ飛び込んでしまったのはまたしても和久津。
タンヤオの良形1シャンテンではあるが、普段の和久津なら清水の最終手出しの打を見て、テンパイまではは我慢する牌なのではないだろうか。
この放銃で和久津は箱下となってしまった。

南2局1本場、和久津に起死回生の勝負手が入る。

 リーチ ドラ

11巡目に、この安め出アガリでも倍満(高めなら三倍満!)、ツモれば四暗刻の手でリーチを打った。
同巡に豊後も追いつき、追っかけリーチを打つ。

 リーチ

和久津の待ちは、3枚山に生きている。場に緊張が走った。
逆に良さそうに見える豊後の-は、あと1枚しか山に残っていなかった。
これを豊後がを掴み、16,000の放銃となった。

1半荘に16,000の放銃が2回。特に手痛いミスを豊後が犯したわけではない。
今、豊後はどんな気持ちだろうか。
楽しみにしていたであろうプロクイーン決勝戦の大舞台。こんなに辛い展開になる事を豊後は想像していただろうか?
心なしか豊後の表情が苦しそうに見えた。
それでも、プロクイーンの栄冠を掴むには前を向き続けなくてはいけないのだ。
まだ勝負は始まったばかり。
高い壁は更に高くなってしまったが、これで心折れる事なく立ち向かって欲しいと思った。

豊後 葵

 


3回戦成績
清水+50.7P  安田+24.4P  和久津▲20.8P  豊後▲54.3P

3回戦終了時
清水+92.7P  安田+47.8P   室伏▲11.0P   豊後▲39.5P  和久津▲91.0P




4回戦(起家から、清水・和久津・豊後・室伏)抜け番:安田

東3局1本場、豊後の親番。

 ドラ

豊後は、10巡目に12,000を先制テンパイするとヤミテンに構えた。
今までの豊後を見ていると、リーチを打つかな?と思ったが、マンズが場に安いだけに確実に12,000を拾いに行ったのだろう。
同巡に、和久津からが放たれると清水がそれをポン。
そして、和久津にテンパイが入り、リーチ。

 リーチ

豊後が一発で持ってきた牌は。それをツモ切るとロンの声は清水から。

 ポン ロン

この8,000のアガリで、 4回戦も清水はいいスタートダッシュを決めることとなった。

清水 香織


逆に、せっかくのチャンス手が実らず、豊後はまたしても苦しい展開となるか。

南3局2本場、親番中の豊後が先制リーチを打つ。

 ドラ

このリーチを受けても果敢に攻め続けるのは室伏。
そして追いつき、親の現物待ちの-であったが、ここは勝負と追っかけリーチ。

これを一発で豊後から出アガって8,000のアガリとなった。
強気に攻めた室伏に軍配が上がった。

南4局、和久津がと仕掛けていく。
10巡目、ホンイツ役役ドラドラのテンパイを入れると、打として大三元の可能性は捨ててテンパイに取った。

 ポン ポン ドラ

この打をどう見るだろうか?和久津の河は典型的なホンイツの河になっている。
ならば、点数の欲しい3着目の和久津が、大三元の可能性を捨てるを打ってきたということは、最低でもホンイツの満貫テンパイ。
ドラ色のホンイツなので、跳満まであるかもしれないと考えるのが普通だろう。

そこへ、豊後がこの形からで飛び込んでしまう。

これまでの展開が苦しかったのも、ここでどうにかラス抜けしたい気持ちもわかる。
それでも、ここはグッと堪え、打か打として欲しかった。
この形からピンズを打ってしまうと、またピンズを持ってきた時にもう一度勝負をしなくてはならない。
一色手の満貫以上テンパイの相手に対して、その色を2種類も押すことは、得策とは言えないだろう。
3回戦目の大きなラスで気持ちがカカリ気味になってしまったのか…。
豊後にとっては辛い2連続ラスとなってしまった。


4回戦成績
室伏+25.6P  清水+14.3P  和久津▲0.8P  豊後▲39.1P

4回戦終了時
清水+107.0P  安田+47.8P  室伏+14.6P  豊後▲78.6P   和久津▲91.8P




5回戦(起家から、室伏・安田・清水・豊後)抜け番和久津

東1局、豊後、清水の2件リーチに、安田が1,000点で交わす静かな立ち上がりとなった。
東3局、親番の清水が先制リーチを打つ。

 リーチ ドラ

そこへ、安田が追いつき追っかけリーチを打った。

 リーチ

を安田がツモり、2,000・4,000のアガリ。
安田はを3枚河に並べてしまい、厳しいかと思われたが上手く回しながらも追いついてアガリ切った。
この決勝戦にかける意気込みを強く感じた。

東4局、豊後が先制リーチを打つ。

 リーチ ドラ

リーチ宣言牌はで、同巡に安田はこのを合わせるとヤミテンの満貫テンパイ。

安田のテンパイに、3連勝中の清水が筋牌ので飛び込み8,000の放銃。
清水もピンフでテンパイしていただけに仕方ないが、大きな失点となってしまった。

東4局1本場、清水がチンイツに向かって仕掛けていく。

 ポン ポン ツモ ドラ

7巡目にはからに待ち替えをしてチンイツテンパイ。
そこへ、親の室伏からリーチ。

 ドラ

このリーチを受け、完全に清水に対して受けていた豊後だったが、安牌に窮してノーチャンスので清水に8,000を放銃してしまう。
豊後は後のインタビューで、
「冷静に考えれば、以外の牌を選べたはずなのに、展開があまりにも厳しくて冷静さを欠いてしまいました。」
と語ってくれた。
本当に安全牌が1枚もなかったので、このでの放銃を私は責められないと思ったが、
こうして対局が終わった後に、自分を顧みる事の出来る豊後はまだまだこれから強くなっていくんだろうな、と感じた。

南4局1本場
安田53,100
豊後26,900
清水23,000
室伏16,000

清水が3着目で迎えたオーラス。
全員一致の気持ちがある。
「せめて、清水を3着で終わらせたい」と。

トップ目の安田、

 ドラ

この形から9巡目に打ち出されたをスルーした。確かに、受けていればトップは堅い。
この手が面前でテンパイして満貫のアガリになるかもしれない。
それでも、このテンパイを取らないのはあまりにも消極的過ぎないだろうか?
この手をアガる事によって、自分のトップを確保出来ると同時に、清水を3着のまま終わらせる事が出来る。
それに、1枚切れのが頭なら受ける結果になったとしても放銃は考えにくい。

結果論で物事はあまり語りたくないが、これをポンしていると次巡にが重なり、のシャンポン待ちになり、
を掴んだ清水から5,200の出アガリとなっていたはずだった。
安田は2枚目のもスルーし、受け重視に構える。

すると、清水、室伏からリーチが入る。

清水
 リーチ

室伏
 リーチ

この2件リーチは、室伏が清水の当たり牌のを掴み、清水が8,000のアガリとなり2着に浮上。
「清水以外の4人にとって、最悪の結果になったな…」と、私は内心思っていた。

しかし、この時の安田には焦りは特になかったという。
清水のこの日の圧倒的な出来の良さを感じて、この日は清水に置いていかれない事に専念したと言うのだ。
実際に2人のポイント差は30ポイント弱。1半荘で逆転する位置にいる。
観ている私たちが清水の圧倒的な強さを感じている中で、飄々とした仮面の下で着実に一矢報いるチャンスを安田は狙っていた。
これが安田のプロクイーン決勝戦の戦い方だった。

安田 麻里菜

 

5回戦成績
安田+38.1P  清水+8.3P  豊後▲8.1P  室伏▲38.3P

5回戦終了時
清水+115.3P   安田+85.9P  室伏▲23.7P   豊後▲86.7P  和久津▲91.8P


初日終了時に、選手の方々に一言ずつコメントを頂きました。

清水「まだまだ折り返しだから、手を抜かず最後まで攻め続けます。」

安田「清水さんを追っかける側なので、勢いよく頑張ります。」

室伏「今日の最後で大きくラスを引いてしまい、後悔しています。勝負が前のめりすぎたかな、と…。明日があるので全力で頑張ります。」

豊後「1番印象に残ってる放銃が、5回戦目の清水さんにニで8,000を打ったところだったんですけど…。
いつもだったら違う牌を選べるのに打ってしまいました…。でも、明日も頑張ります。」

和久津「東2の親を落とした所が敗因かな。その後はズルズルだったんで…。明日は、あとは叩くだけなので生きるか死ぬかでやります。」

ポイント的にはかなり縦長の展開になってしまい、追いかける側の選手の皆さんは辛いでしょうが、まだ折り返し地点にも到達していません。
諦めずに最後まで戦って欲しいな、と思います。


晴れ渡る秋の空に吹くのは、順風か。はたまた奇跡の逆風が吹き荒れるのか。
クイーン誕生の瞬間を、皆様お楽しみに。

 




(観戦記:魚谷 侑未 文中敬称略)


ページトップ
麻雀格闘倶楽部 好評稼働中!
GyaOバナー白
モンド21麻雀プロリーグ
ALRAN
麻雀格闘部呂倶
日本プロ麻雀連盟メールマガジン
トップページ牌画の利用について引用・リンクについて広告についてよくあるご質問お問い合わせサイトマップ
日本プロ麻雀連盟
Copyright 1997-2010 Japan Professional Mahjong League. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.
ma-jan.or.jpの記事・写真等の無断転載はお断りします。