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タイトル戦情報

第9期プロクイーン決定戦 

決勝観戦記(初日)

(観戦記:内田 美乃里)


女流プロとして誰もが獲りたいであろうプロクイーンというタイトル。私もその1人だ。
新橋に向かう道すがら、1年前を思い出していた。

赤い数字が並ぶスコアカード。10回戦オーラス、役満条件、四暗刻単騎が仕上がる。
指先に力を込め・・漫画のように鮮やかにアガる・・・ことは出来なかった。
大小のミスを積み重ねていた自分にとって必然の敗退。
そこから残り2回戦の間をどう過ごしたのかあまり記憶にない。
打ち上げの席がお開きに近づいた頃、先輩方に掛けて頂いた言葉に不覚にも涙が止まらなかった。

あれから1年。観戦記者として会場へ向かっている。複雑な思いを必死に振り払った。
そして勝ち上がった4名と、現タイトルホルダーが座る決勝卓に1番近い席に静かに腰を下した。
今年は初の決勝卓となる2名と、決勝常連の2名が勝ち上がり、現タイトルホルダーに挑む。

『石井あや』最高位戦日本プロ麻雀協会所属

第8期プロクイーン・初出場・初優勝を果たし、現女流最高位でもある。
プロ3年目にしてこの実績、今乗りに乗っている女流プロであろう。
前年度決定戦では、全体を通して誰よりも攻守のバランスに長けていた。
今決定戦で連覇となるか。
石井 あや
『石井阿依』日本プロ麻雀協会所属


プロ4年目。穏やかでおっとりとした関西弁を話す関西在住のプロ。
プロクイーン第6期の初出場から4年連続決勝進出。
つまり、8回行われたトーナメントで負けなし、ということだ。
石井プロが随所に見せる個性的な強さを私もよく知る1人だ。
今決定戦で4度目の王手。悲願の初優勝となるか。
石井 阿依(協会)
『黒沢咲』日本プロ麻雀連盟


プロ7年目。記憶に新しい第6期・7期プロクイーン連覇。
前期プロリーグにてB1リーグ昇級、今大会も決勝進出と、女流屈指の実力者である。
ここ一番の攻めの強さもさることながら、冷静な判断力に長け、我慢も利く。
クイーンの座を奪還し3度目の優勝となるか。    
黒沢 咲
『和久津晶』日本プロ麻雀連盟

プロ5年目で私とは同期だ。
連盟に入った当初からその実力には定評があり、
ベスト16・ベスト8ではどちらも快勝し初の決勝進出を決める。
ベスト8で私はその強さに完敗・玉砕した。トーナメントの勢いと実力をもって初優勝となるか。
和久津 晶
『筒井久美子』日本プロ麻雀連盟

プロ4年目。雀歴15年。九州リーグ所属。初の決勝進出。
第35期王位戦では準決勝まで進出、
女流桜花ではAリーグ昇級を果たし、着々とその頭角を現す。
誠実な人柄と可愛らしい容姿、ひたむきな闘志を併せ持つ。
初の決勝の舞台でも臆することなく攻めの麻雀を打ち初優勝となるか。
筒井 久美子




★1回戦(起家から、石井あや・和久津・石井阿依・黒沢)抜け番:筒井

 
左から 石井 あや、黒沢 咲、筒井 久美子、石井 阿依、和久津 晶

東1局、第一ツモで1シャンテンは北家の黒沢。

 ツモ ドラ

7巡目にはを引き入れ、次巡にピンフツモという静かなスタートとなった。
東2局、親の和久津が9巡目リーチ。

 リーチ ドラ

そのリーチ後、ドラが通ったのを見て石井(あ)が11巡目、

 

この形で追い掛けた。
先手親リーチに対しての、子方の追撃にはプレッシャーを感じさせる意味も含まれる。
そんな中、13巡目に和久津自身、すでにラス牌であることを知っていた高めを引き寄せた。
このツモアガリは多少の安堵と共に、幸先の良さを感じたのではないであろうか。
東3局1本場、親の石井(阿)は4巡目、

 ドラ 

この形から絶好のカンを引き入れ、-待ちか-待ちの選択があったが、迷わず-待ちでリーチ。
対して、子方は早い巡目で安全牌も少ない。
を使っての三色が見える和久津と、タンヤオで捌けそうな石井(あ)はマンズを打ち出し簡単には引かない。
途中、石井(あ)は仕掛けを入れテンパイを取るも、ドラを引き撤退。
石井(阿)は打点もあり、入った形も良かったが残念ながら流局となった。
南2局1本場、親の和久津、配牌でこの牌姿。

 ドラ

5巡目にを入れリーチ、7巡後には力強くをツモ。4,000は4,100オールと大きくリードする。
石井(阿)は南3局、続く1本場と手が入るが、東場の親番と同様アガリに結びつかない。
その2本場に和久津のリーチ。
そこに好形1シャンテンだった黒沢が飛び込んでしまう。
オーラス、黒沢の親番には和久津がタンヤオのみで捌き終了。
和久津が初戦をトップで飾った。

和久津 晶

1回戦成績 
和久津晶+44.4P  石井阿依+8.9P  石井あや▲16.3P  黒沢咲▲37.0P



★2回戦(起家から、筒井・石井(阿)・黒沢・和久津)抜け番:石井(あ)

1回戦抜け番だった筒井が入り、迎えた東4局、親番の和久津がを仕掛ける。

 ポン ポン ドラ

ここから、ドラのを引き安めでも跳満の手。
その後、を加カン。新ドラとなる。そこで七対子テンパイの入った筒井がドラ待ちでリーチを打つ。
どちらも打点があり東場の勝負所だったが、ダブ東を鳴かせた黒沢が1つ仕掛けを入れ、筒井から2,000を討ち取る。

南2局、石井(阿)の親、23,600点持ちから14巡目、高めイーペーコーのを入れリーチと出る。

 リーチ ドラ

対する北家の筒井は、24,900点持ちでこのテンパイ。

 ポン 

どちらも、これをアガれば原点を上回り、ラス争いからトップ争いに参戦できる。
ここは石井(阿)がをツモリ、2,600オールとする。

石井 阿依

 

続く1本場、親の石井(阿)が4巡目にリーチ。それに、9巡目には筒井のリーチも入るが、
ダブ南を仕掛けていた黒沢が東場と同様、ここでも2人をかわす。
南4局1本場、和久津が親番を迎えた時点では、27,500点持ちの3着だった。

 ドラ

しかし、この形でリーチ。微差の2着目にいた石井(阿)からがこぼれ、裏ドラ1つを乗せて7,700は8,000。
2本場、石井(阿)のリーチを受けるも、冷静に自身の待ちを受け変えながら1,000は1,200オールをツモ。
3本場ではリーチとし、筒井→和久津3,900は4,800。
しかし、黒沢も負けてはいなかった。続く4本場で筒井から3,900は5,100を出アガリ、和久津との同点トップでの終了となった。

2回戦成績
和久津晶+24.9P  黒沢咲+24.9P  石井あや▲17.2P  筒井久美子▲32.6P

2回戦終了時 
和久津晶+69.3P  石井阿依▲8.3P  黒沢咲▲12.1P  石井あや▲16.3P  筒井久美子▲32.6P



★3回戦(起家から、和久津・石井(あ)・石井(阿)・筒井)抜け番:黒沢 

2回戦を終え、和久津が2連勝。他3名は和久津1人を走らせるわけにはいかない。
東1局、筒井のリーチ、続いて石井(阿)がリーチと出る。
どちらも両面と3面待ちであるがリーチのみ。ドラは
ピンズのメンホン1シャンテンだった親の和久津はまっすぐでテンパイ。
のちに石井(阿)に1,300を放銃するも納得の打ち込みだろう。

東3局、親番の石井(阿)はを仕掛け、ホンイツをツモ2,000オール。
東4局2本場でも2,000・4,000は、2,200・4,200と徐々に調子を上げてきた。
南2局、筒井が3巡目に早くも七対子をテンパイ、5巡後にドラのを引いてリーチと出た。

筒井 久美子


筒井の河には、(リーチ)と並んでいる。

 ドラ

親の石井(あ)は、現状2着にいるものの、全体を通しここまで苦戦を強いられていた。
しかし今回は今までの牌姿とは明らかに違っていた。

 ドラ

ドラであるは脇からはこぼれることはなく、リーチをしている筒井が掴めば鳴いて手を進められることもあり、この手の成就の期待値も上がる。
場に三元牌は姿を見せていないが、7巡目に暗刻となるを重ねた石井(あ)。
まだが1枚とが2枚山に眠っている。会場全体にも緊張が高まる・・。
そして9巡目には手牌はこうなっていた。

 


しかし・・次巡には無常にも筒井のロン牌であるを掴んでしまう、打
テンパイしていなかった石井(あ)だったが13巡目にを先打ちしてしまう。
気持ちは分からないでもない。私もそこに座っていたら・・でも何でも打ち出してしまいたい・・。
裏ドラも乗って12,000の放銃となってしまった。

石井 あや

 

ここで2着目だった石井(あ)はラスになってしまう。
一方、ラス目だった筒井はこれで2着に浮上した。

南4局1本場、この3回戦はおとなしかった和久津がリーチ。
石井(あ)も追い掛けるも和久津のリーチに捕まる。2,600は2,900。
和久津はこれに前局、流局したリーチ棒と2,000点を手にし、筒井を抜き2着まで浮上した。
1回戦で先行・2回戦で捲り・3回戦では差しも決め今日の和久津は隙がないようだ。

3回戦終了 
石井阿依+29.9P  和久津晶+4.4P  筒井久美子▲7.4P  石井あや▲26.9P

3回戦終了時 
和久津晶+73.7P  石井阿依+21.6P  黒沢咲▲12.1P  筒井久美子▲40.0P  石井あや▲43.2P



★4回戦(起家から、和久津・石井(あ)・黒沢・筒井)抜け番:石井(阿)

和久津の今日の出番はこの4回戦まで。
そのため、現状マイナスしている他3名は、何とか和久津を捉え、独走の勢いを止めたいところ。
明日の最終日に楽をさせないため、そして自らの優勝を狙うために。

東1局1本場、和久津の親番、黒沢が4巡目で迷わずメンホン七対子のリーチを打つ。

黒沢 咲


しかし、和久津が追い付きリーチ。 

東4局1本場、筒井の親番にチャンスが訪れる。この時の6巡目の手牌。

 ツモ ドラ

打。ワクワクしながら見守っていると、次巡、上家から出たを鳴いてしまう。
数巡後、ツモ。けれど、このアガリを見た対戦者はホッとしてしまうと思う。
ここは相手にダメージを与えるために、さらには自らが頭を獲りに行くために、仕掛けは我慢し最低でも親満を狙いに行くべきではなかったか。

南1局5本場、親番は和久津。
石井(あ)がリーチと出て、タンヤオのポンテンを取っていた筒井から8,000は9,500。
迎えた南2局の親番では、筒井のリーチを受け今度は石井(あ)が筒井に8,000を放銃。

南3局、東場メンホン七対子が実らず、黒沢はここまで我慢の麻雀だったが、
1つ仕掛けたトイトイ三暗刻を力強くツモ、4,000オール。
東場とオーラスの親番もアガリ切り、道中は横移動と被害のなかった和久津がそのままトップで終了となった。

4回戦成績 
和久津晶+26.2P  筒井久美子+5.8P  黒沢咲▲6.3P  石井あや▲25.7P

4回戦終了時 
和久津晶+99.9P  石井阿依+21.6P  黒沢咲▲18.4P  筒井久美子▲34.2P  石井あや▲68.9P



★5回戦(起家から、石井(あ)・筒井・黒沢・石井(阿)抜け番:和久津

トップを走る和久津が抜け番となる本日の最終戦。少しでもポイントを増やし、明日に繋げたい一戦。
東場はほぼフラットなまま南場に入ってから大きく動く。
南2局、筒井の親番に北家石井(あ)11巡目リーチ。

 リーチ ツモ ドラ

これを一発でツモリ、3,000・6,000。
今日ずっと苦戦していた石井(あ)にとっては会心のアガリだった。
続く南3局には石井(あ)7巡目にはこのリーチ!

 リーチ ドラ 

ツモリ四暗刻だった。
しかし、すぐにタンヤオの仕掛けをしていた親の黒沢が、石井(あ)の現物で討ち取る。
南3局1本場、先程の手をかわした黒沢が、1つチーを入れタンヤオ・三暗刻をツモ。
出アガリではタンヤオのみの手、それをしっかりとツモリあげた。

続く親の2本場、タンピンのテンパイが入ったところで、即リーチの選択があると思われたが、ここの黒沢はドラの受入れもありヤミテンを選択。
2,900は3,200の出アガリ。
南4局、親の石井(阿)が12巡目にリーチ。

 リーチ ツモ ドラ 裏ドラ

これを一発でツモ。石井(阿)らしい力強さの6,000オール。
高打点が目まぐるしく動いた5回戦、南4局1本場、石井(あ)がチンイツで締めくくった。

 ポン ツモ

石井(あ)はようやく初トップを、筒井は南場に入った跳満の親かぶりから、
立て続けに3人にツモられ、大きいラスを引かされてしまった。

5回戦成績 
石井あや+25.9P  石井阿依+15.7P  黒沢咲▲9.0P  筒井久美子▲40.7P

5回戦終了時 
和久津晶+99.9P  石井阿依+37.3P  黒沢咲▲19.3P  石井あや▲43.0P  筒井久美子▲74.9

初日は、初出場の和久津と筒井に明暗が分かれ、タイトルホルダーである石井(あ)と黒沢は共に苦戦していた様子。
4年連続で決勝の石井(阿)はプラスの2位で初日を折り返した。


〜初日を終えて〜 インタビューを取らせて頂きました。

和久津晶
「配牌に恵まれました。真っ直ぐ行きました。ミスもあったけど、運に助けられたと思う。」

石井阿依
「今日も失敗したけど、毎年失敗が減ってきている気がする。明日はラスを引かないよう、優勝を目指すというよりいい麻雀を打ちたいです。」

黒沢咲
「全体的に先行出来ない感じで、弱気で控えめでした。明日は気持ちを切り替えて、後悔のないように行きたいと思います。」

石井あや
「今日は苦しかった・・自分でも下手だと思った・・明日は出来るだけプラスを目指したいです。」

筒井久美子
「頑張るしかないです!!!」


次回は決勝戦2日目の模様をお伝えします。




(観戦記:内田 美乃里 文中敬称略)


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