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第8期プロクイーン決定戦 

決勝観戦記(最終日)

(観戦記:仲田 加南)


今日も選手達は笑顔で会場に現れました。
そして対局が始まるまで、同郷の石井あやと岩井茜は楽しそうに雑談しています。
なんでも2人は大学時代、毎日のように一緒に麻雀をしていた仲だそうで。

でもプロになったことも、上京したことも、特に示し合わせたわけではなく、自然な成り行きだったため、
ここにこうして2人でいることが、嬉しい偶然なのでしょうね。

そんなほのぼのとした空気も、運営の「それでは選手のみなさん、席についてください」この言葉で一瞬にして変わります。
まるでスイッチを押したように、選手の表情も変わります。

そう。さっきまでの笑顔とはうらはらに。
みんなホントは怖いんだ。
失敗するのが怖い。
負けるのが怖い。
今日が終わってしまうことが怖い。。。

左から 岩井 茜、石井 阿依、内田 美乃里、
黒沢 咲、石井 あや


6回戦(起家から、岩井・石井あや・黒沢・石井(阿))抜け番:内田

昨日の「初アガリ占い」が的中したので、本日もお付き合いいただきたい。
まず東1局は、親の岩井が九種九牌で流し、1本場に。

そして、続けて黒沢にも九種九牌が入るのだが、黒沢はこれを流さず国士狙い。
親と子の違いはあるにせよ、狙えるときに狙うのが役満。彼女に役満が多いのも頷ける。
だが、そう簡単にはいかないのが役満(笑)中盤に石井あやのリーチを受けると、リーチ宣言牌をチーしてチャンタへ移行した。
この鳴きがなくてもアガれそうな手ではあるが、結果、それにより石井あやの初アガリ。

 リーチ ツモ ドラ 裏ドラ

「1,300・2,600」裏ドラはなかったが、1,300・2,600はデカイ。やはり「リーチでツモ」は偉大だ。
そして、昨日の初アガリが「リーチでツモ」だったのは石井(阿)だけ。
それにより、石井あやにとって今日が良い日になることを、密かに私は予感したのだった。

東2局には黒沢の初アガリ。
「リーチ・タンヤオ・ピンフ」の3,900を先制リーチしていた岩井から出アガリ。

東3局では、好調を裏付けるような石井あやの2度目のアガリ。

 リーチ 一発ツモ ドラ 裏ドラ

このとき石井(阿)の手は、

 チー ポン

石井あやの待ちを3枚使っての満貫テンパイ。
そして、オリている黒沢と岩井の手にはが1枚づつ。
このように、決して良い-待ちではないのだが、石井あやはを一発でツモり「2,000・4,000」

東4局2本場には、岩井の初アガリ。
チーテンの「ジュンチャン・ドラ1」3,900を黒沢から出アガリ。

南1局。

 ロン ドラ 

石井あやはこの「5,200」を石井(阿)からアガったのだが、は最後の1枚。
テンパイ打牌はで、を切ればシャンポンにも受けられるのだが、(そしてそれを選べば残りは0枚)これを自然な速度でカンチャンを選んだ石井あや。

石井 あや(最高位戦)


シャンポンかカンチャンかだけの選択なら、好みの問題もあるだろう。
だがこの手の場合、を切っておけばソーズの567を引いたときに、七対子へ移行することもできるので、気が多い私はそちらを選んでしまいそうだ。
この正しい選択は、もはや運だけではないだろう。

南2局は黒沢が「2,000・4,000」
南3局は岩井が「3,000・6,000」
南4局、オーラスは1人置いてけぼりをくらった石井(阿)の親番。

彼女は昨日と同じように打てているし、今日もがむしゃらに戦っている。
しかし、今日は先制リーチが打てないのだ。軽い手が入らず、頑張ってもテンパイ止まり。
流局で2本場まで持ち込んだものの、初アガリを果たせないまま、最後も石井あやのアガリで終わった。

 ロン ドラ

ロン「3,900」
ちなみに放銃した岩井は、牌姿がそっくりなこのテンパイ。

-は残り3枚で、-は残り4枚だった。

6回戦成績

石井あや+31,7P  岩井茜+2,6P  黒沢咲▲8,2P  石井阿依▲26,1P

6回戦終了時

石井あや+59,0P  石井阿依+43,9P  岩井茜+14,0P  黒沢咲▲27,0P  内田美乃里▲89,9P





7回戦(起家から、石井あや・内田・石井(阿)・黒沢)抜け番:岩井

この半荘は1度も流局せず、誰もが素直に来た球を返す、そんな淡々としたゲーム内容だった。
まずは東1局に、西家・石井(阿)の初アガリ。

 チー ポン ロン ドラ

前巡にテンパイしていた内田から出アガリ「2,600」
打点は安いが、前回ノーホーラーだっただけに、嬉しいアガリだっただろう。

その後のアガリは、

石井あや「1,000」
石井(阿)「3,900」
黒沢「1,000・2,000」
石井あや「2,000」
石井(阿)「1,000」
石井あや「1,300」

このように続き、一発・裏アリのこのルールでは珍しい、静かな小場となった。
だが、その静寂を打ち破ったのは石井(阿)。南3局・親番でこのリーチ。

 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ

そして力強くを一発ツモ!「4,000オール」一気に3人を引き離し、ダントツトップ目に立った。

1本場では黒沢が「1,000・2,000」をアガリ、オーラスの親番を自力で持ってきた。
そしてリーチと出る黒沢だったが、仕掛けている石井(阿)のロン牌を掴み、「3,900」放銃であえなく終了。

7回戦成績

石井阿依+31,2P  黒沢咲+3,4P  石井あや▲9,8P  内田美乃里▲24,8P 

7回戦終了時

石井阿依+75,1P  石井あや+49,2P  岩井茜+14,0P  黒沢咲▲23,6P  内田美乃里▲114,7P  




8回戦(起家から、石井あや・内田・黒沢・岩井)抜け番:石井(阿)

昨日から合計5半荘打って、これまでのアガリ回数がたったの3回。
なおかつ連帯率が0%の内田だったが、今回やっと好発進する。
東1局、黒沢の6巡目リーチに対して丁寧に打ちまわし、最後は打ちづらいを勝負して、5面待ちの追いかけリーチと出た。

 リーチロン ドラ 裏ドラ 

これに黒沢が捕まり「3,900」できれば一発か裏ドラが1枚でも欲しいところだと思うが、これまでの出来を思えば贅沢は言えない。
十分に嬉しい初アガリだったろう。

だが東2局、黒沢がまたもやリーチと攻め、今度はきっちり「1,000・2,000」をツモり、内田の親を落とす。
そして東3局は黒沢の親番。役牌を仕掛け、高めチャンタの手だったが、ツモったのは安めで「500オール」
続く1本場。しっかりと失点を取り戻した黒沢だったが、配牌はイマイチ。

そこへ内田から3巡目のリーチ。内田の捨て牌は、
黒沢の選択はオリ。と現物を切り、現物が切れたところでのトイツ落とし。すると「ロン!3,200」

 リーチロン ドラ 裏ドラ

第一打の切りと、リーチ発声が実に自然な、内田の七対子だった。

東4局は、親の岩井が先制リーチ。ピンフのみの手だったが、これに3人オロされ流局。
続く1本場。今度は仕掛けでアガリへと向かう岩井。

 チー ポン ドラ

これにも黒沢と石井あやは対応させられていたが、内田はリーチと出る。

 リーチ

トップ目で、この役アリ愚形リーチ。私は内田から、決意のようなものを感じた。
そして岩井のテンパイは、

 チー ポン

こう変化したのだが・・・
次巡に掴んだが押せずにのトイツ落とし。するとすぐに、アガリ牌だったをツモ。
結果、内田の1人テンパイで流局となった。

南1局2本場、これまで息を潜め、見事に守り続けてきた石井あやだったが、親番では素直なリーチを打ち、これをリンシャンでツモ。

 暗カン リーチツモ ドラ 裏ドラ

「2,600オール」+積み棒と供託2本で、一瞬にしてトップ目に。

続く3本場は、岩井のリーチに黒沢が一発で飛び込み、大怪我となってしまった。

 リーチ一発ロン ドラ 裏ドラ

実はこのとき、石井あやの追いかけリーチも入っていたのだが、黒沢はこんな七対子1シャンテンで、

安全牌が1枚も無かったため、掴んだをツモ切りするしかなかったのだ。それにしても、12,000点は痛すぎる。。。

南2局も石井あやはリーチと出る。

 リーチ ドラ

北家で、も場に1枚切れ。そこへ同時にテンパイした親の内田。

は3枚切れで、石井あやの現物。今日はこれをしっかりヤミテンに構えた。
そして数巡後、内田はをツモり「1,300オール」

1本場は岩井のリーチで流局し、南3局は、仕掛けた石井あやが岩井から2,000点を出アガった。
岩井38,700点・内田38,000点・石井あや36,200点。

黒沢以外は、超接戦で迎えたオーラス。
素早く反応したのが内田。

 ポン ドラ

このポンテンで、をツモり「400・700」

8回戦成績

内田美乃里+24,5P 岩井茜+13,0P 石井あや+0,8P 黒沢咲▲38,3P

8回戦終了時

石井阿依+75,1P 石井あや+50,0P 岩井茜+27,0P 黒沢咲▲61,9P 内田美乃里▲90,2P




9回戦(起家から、石井(阿)・内田・黒沢・岩井)抜け番:石井あや

次の10回戦が終わると、無情にも1人脱落者が決まる。
そして、さきほど大きなラスを引いてしまった黒沢は、10回戦が抜け番なのでもう後が無い。
もしここでまた、マイナスしてしまえば、昇り調子の内田に捲くられる可能性が大いにある。
しかし、そんな心配は大きなお世話とばかりに、黒沢の底力を見ることになる。

黒沢 咲

 

東1局。そんな黒沢のリーチ

 リーチロン ドラ 裏ドラ

これを石井(阿)から「3,900」出アガリ。

東2局は内田が「4,000オール」

 ツモ ドラ 

5巡目にテンパイして、ヤミテンのまま3巡後にツモ。
山に3枚生きているだと知っていた私が言うのはズルイかもしれないが、もう内田こそ後がない。
ここはリーチ!と勝負してほしかった。

そして1本場でも、内田が5巡目にテンパイ1番乗り。

 ドラ

これもリーチには行けず、ひたすらツモ切りが続く。そうこうしている間に、岩井が仕掛けて追いつく。

 ポン チー

そして更には、石井(阿)がリーチ。

 リーチ

すると観念したのか、内田もツモ切りリーチ。この珍しい3人同じ待ちのカン対決。引き当てるのは誰なのか?
ところが数巡後、残りツモ2回のところで絶好のカンを引き入れた黒沢が追いかけリーチ。

 リーチロン ドラ 裏ドラ

勝負アリ!不運にもを掴んだのは石井(阿)。「12,000」
これまで手作りをしても安めでしかアガれなかった黒沢の、やっと実った三色だった。

そんな黒沢の親番、東3局、6巡目にこのヤミテン。

 ドラ

まさかこの巡目にこんな手が入っているとは知る由もない3人。
そして11巡目、石井(阿)がをツモ切った。やはり声はかからず。
でも次巡、石井(阿)の手から、が飛び出ると、「ロン、12,000」
これにより、石井(阿)は点棒を借りることになってしまった。

更には南1局(流局が続き5本場)、石井(阿)は親っかぶりで負債を増やす。
3巡目にテンパイした西家の黒沢が、謎の7巡目ツモ切りリーチで一発ツモ!

 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ

「2,000・4,000」のアガリ。即リーチに行かなかった理由としては、内田がギリギリ当たり牌になるを切り、間に合っていることと、
早すぎるリーチだとみんなオリてしまうから、ということが考えられるが・・・見えているのか?と思うほどのタイミングの良さだった。

これまで通り、配牌もツモも悪くない石井(阿)。しかし様子がおかしい。
真っ直ぐ打てずに、視線は他者の河を彷徨い、まるで迷子のようだ。それほどに、黒沢のパンチが効いたのだろうか。
それでも南4局。石井(阿)はこのリーチを一発でツモり、

 リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ

「2,000・4,000」と、なんとか借金だけは返済することができた。

9回戦成績

黒沢咲+43,8P 内田美乃里+12,8P 岩井茜▲12,3P 石井阿依▲44,3P

9回戦終了時

石井あや+50,0P 石井阿依+30,8P 岩井茜+14,7P 黒沢咲▲18,1P 内田美乃里▲77,4P 




10回戦(起家から、岩井・内田・石井(阿)・石井あや)抜け番:黒沢

先ほども述べたように、この10回戦が終わると下位1名が敗退となる。
ずっとその候補は内田だが、+59,2Pで黒沢を捲くることができる。トップの順位点15Pを引くと、44,2P。よって74,200点のトップなら条件クリア。
現実的には厳しい条件だろうが、決して不可能ではない。最後まで諦めない姿を見せてほしい。

そして、上位3名の直接対決も見所だ。ここでプラスを重ねれば、優勝に一歩近づくことができる。
守るべきか攻めるべきか、その辺に注目したい。

9回戦での悪夢から醒めたように、素直にアガリを目指す石井(阿)。東2局で、このリーチ。

 リーチツモ ドラ 裏ドラ

リーチのみの手ではあるが、しっかりツモって「500・1,000」
そして東3局の親番を迎える。さらにここでも、すかさずリーチ。

 リーチ ドラ

しかし、南家の石井あやが次巡こんな手をテンパイする。

・・・覚えているだろうか?3回戦での「4,000・8,000」を。
あの時はドラが發で、の代わりにがトイツだったが、それ以外は全く同じ形で、テンパイ打牌がだったことも一緒。
偶然にも黒沢が抜け番の同じメンバーで、なおかつ同じ並び順の東3局だった。

そしてあの時も、石井(阿)はリーチをしていた。
ただひとつ、あのときと違うのは結末だけ。石井(阿)がを掴んで放銃「12,000」となった。

南2局、おそらくこれが、内田にとって最後の親番。
2枚目のを鳴いて、このテンパイ。

 ポン ドラ

そして石井あやが切ったに「カン!」の発声。すると、新ドラは
なんと1,500点が、一瞬にして12,000点に化けてしまった。
そのせいで見事に全員オリてしまうのだが、その後にを引き、形も良くなった。

 大ミンカン ポン ドラ

それから4巡後にをツモり「4,000オール」
さて、ここからだ!と思ったものの、1本場は石井あやのピンフのみ1,000点で内田の親は終わった。

南3局、岩井がリーチ。

 リーチ ドラ

そこへ、一発でを勝負してヤミテンの石井あや。

そして2巡後、親の石井(阿)もリーチ。

 リーチ

このリーチの一発目に、岩井のロン牌のを掴んだ石井あやは、潔く撤退。現物のを切った。
次巡も現物になったを切ったのだが、残りツモがあと1回のところで、石井(阿)が切ったをチーして、

 チー

この形式テンパイで粘るも、最後のツモでドラを掴み、を中抜きノーテンで伏せた。
そう、石井(阿)のツモだった(6,000オール)を喰い取ったのだ。

この形式テンパイを取るのは普通の行為だと思うが、まず岩井のリーチに一発でを勝負したことが凄い。
これまでの彼女なら、そこでオリを選択していただろう。
そして、そこでオリていたならば、形式テンパイも取れないのでこの鳴きもありえなかった。
ギリギリまで踏み込み、でも無謀な勝負はしない。そんな絶妙な押し引きが光った一局だった。

南3局1本場、石井あやに配牌ドラ3の手が入る。そしてこのテンパイ。

 ポン ポン ドラ

だが、その少し前にテンパイしていた内田が、石井(阿)から1,000点を出アガった。

 ロン


南4局、トップ目は内田で45,000点持ち。

内田 美乃里


これが1日目だったなら。いや、せめて今日の始まりだったなら。
しかし現実は厳しく、条件まで3万点ほど足りない。そんな内田の配牌。

 ドラ

地和でもなく、国士でもなく、頼りはたったひとつの暗刻。それが8巡目にはこうなった。

だがそこへ、石井(阿)のリーチ。

 リーチ

これをアガってもラスは濃厚だが、少しでも失点を減らしたい石井(阿)。
そう、内田だけじゃなく、みんな必死なのだ。そして3巡後。内田のツモは
を勝負して、待ちの四暗刻単騎!!!
次巡はをツモ切り、をツモ切り、をツモ切り・・・ここで内田の敗退となった。

たったの3巡ではあったが、最後に夢を見させてくれてありがとう。

10回戦結果

石井あや+22,5P 内田美乃里+8,0P 岩井茜▲8,6P 石井阿依▲21,9P

10回戦終了時

石井あや+72,5P 石井阿依+8,9P 岩井茜+6,1P 黒沢咲▲18,1P 内田美乃里▲69,4P

10回戦までの集計(カッコ内は2日目のみ)

「リーチ」

石井(阿)・26回(12回)
黒沢・19回(10回)
内田・18回(9回)
岩井・15回(9回)
石井あや・11回(6回)

「ロンアガリ」

石井あや・11回(8回)
石井(阿)・10回(6回)
黒沢・9回(4回)
岩井・8回(3回)
内田・6回(4回)

「ツモアガリ」

石井(阿)・11回(3回)
黒沢・10回(6回)
石井あや・9回(4回)
岩井・6回(2回)
内田・6回(5回)

「放銃」

石井(阿)・13回(8回)
内田・10回(4回)
黒沢・9回(6回)
岩井・8回(5回)
石井あや・6回(2回)

「仕掛け」

石井(阿)・21回(9回)
岩井・21回(10回)
石井あや・12回(6回)
黒沢・11回(8回)
内田・9回(3回)




11回戦(起家から、黒沢・石井あや・石井(阿)・岩井)

現在首位・石井あやのこれまでの着順は、22332132とラス無しで安定している。順位点の5−15を有効に活用できていると言えよう。
そして現在3位の岩井も、22333412と安定している。
逆に言えば、ラスも引くがトップも大きい石井(阿)と黒沢に比べ、爆発的な怖さはないのだが、運に左右されない独自の押し引きを守り続けている。

対局の様子

 

11回戦は、そんな岩井が主役となるゲームになった。

岩井 茜


東1局、岩井の3巡目リーチから始まる。

 リーチロン ドラ 裏ドラ 

これを黒沢から「5,200」そして東3局にもリーチ。

 リーチツモ ドラ 裏ドラ 

とても感触の良い、カンを引き入れてのリーチで「2,000・4,000」

南1局では、こんな仮テンもアガれた。

 ロン ドラ 

石井(阿)から「5,200」
他者からの先制リーチや、南3局の親番・石井(阿)の怒涛の連荘には徹底したオリで耐え続け、最後までトップを守り切った。


11回戦成績

岩井茜+26,3P 黒沢咲+6,4P 石井あや▲5,0P 石井阿依▲27,7P

11回戦終了時

石井あや+67,5P 岩井茜+32,4P 黒沢咲▲11,7P 石井阿依▲18,8P




12回戦(起家から、黒沢・岩井・石井(阿)・石井あや)

いよいよ最終戦。
猛暑真っ只中の7月に行われた予選から、戦い続けてきた彼女たち。
いや、黒沢にいたっては、去年優勝した瞬間から、この長い長い戦いが始まっていたのかもしれない。

東1局、親番・黒沢の配牌。

 ドラ

これをピンズに寄せ、5巡目には、

 

ここまで育てた。だがそこで、石井(阿)からリーチが入る。

 リーチ

残念だが、黒沢の東場の親番はもう終わってしまうのだろう・・・
誰もがそう思ったはずだ。しかし、なんと結末は黒沢のアガリ。

 リーチツモ ドラ 裏ドラ

危険を冒すことなく見事に対応し、リーチでをツモりアガった。
「2,600オール」
そして黒沢は、1本場でも高打点を作りこのテンパイ。

 ポン ポン ドラ

しかし、またもや石井(阿)からのリーチが入り、更にはそれに岩井も仕掛けで参戦。
これまでかなり守備的な岩井であったが、さすがに最終戦は腹をくくったのだろう。
そんな意思が通じたのか、この局は岩井の勝利。

 チー ツモ ドラ 

「1,000・2,000」

東2局は黒沢のリーチにより流局。
親の岩井はかなり押したのだが、テンパイはできず。

東3局、黒沢がヤミテンで石井(阿)から、

 ロン ドラ 

この「1,600」を出アガった。なるべく安い手ではアガリたくなかっただろうが、さすがにこれではリーチと言えず。

東4局、残りツモがあと3回づつという終盤に、岩井がテンパイ即リーチ。

 リーチ ドラ

すると、石井(阿)からツモ切りの追いかけリーチが入る。

 リーチ

そう、この本手をかなり前からテンパイしていたのだ。
彼女のダマテンは珍しいので、きっと盲点だったと思う。
しかも、待ちの残り枚数は、両面待ちの岩井と3対3の互角。

・ ・・結果は、岩井が一発でを掴み「12,000」放銃。

南1局、岩井がアグレッシブに仕掛ける。

 ドラ

4巡目、この形から、1枚目のをポン。次巡にをポンして、マンズに寄せた。
3巡後にをチーし、次巡にはを引いてテンパイ。

それに2巡遅れでテンパイした石井(阿)がこのリーチ。

 リーチ

しかし今回はお返しとばかりに、石井(阿)がを掴み「8,000」放銃。

 チー ポン ポン ロン ドラ 

南2局、岩井の最後の親番。
最後の1枚がなかなか入らず、終盤に仕掛けてタンヤオのみ「1,500」を黒沢からアガった。
ここで、親番が落ちている黒沢と、現在親番中の岩井の優勝条件を確認してみよう。

現在、トップは黒沢で40,100点。2着は岩井で29,200点。石井(阿)は25,400点の3着で、石井あやが25,300点の4着。
黒沢と石井あやのポイント差は79,2P。このままの着順で終わったとして、順位点などを差し引いたとしても、逆転まではあと34,500点の差が必要。うーん。
積み棒付きで跳満直撃と満貫ツモの2回のアガリ、もしくは役満と、かなり厳しい。

しかし、岩井と石井あやのポイント差は35,1P。このまま2着だと厳しいが、トップさえ取れれば条件クリアとなりそうだ。
さて、岩井はなんとかもうひと頑張りしたいところだが。

1本場は石井(阿)のこんなアガリだった。

 ポン ツモ ドラ 

「2,000・4,000」石井(阿)にとっては大きな嬉しいアガリとなったが、岩井にとっては、親っかぶり、親番落ち、3着へ転落と、三重苦の出来事となってしまった。

南3局、自ら持ってきた親番で、石井(阿)がリーチ。そして「6,000オール!」

 リーチツモ ドラ 裏ドラ

このアガリで黒沢を捲くり、51,700点のトップ目に立った。

石井 阿依(協会)


11回戦終了時には、石井あやまで86,3Pの差があった石井(阿)だが、現在石井あやは17,200点のラス目。
そして現状のまま計算すると、石井(阿)+36,7P、石井あや▲27,8Pとなり、
64,5Pも差が縮まったことになる。

よって、あと21,8P、逆転するには21,900点差をつければいいのだ。
3人の中で一番厳しい条件だった彼女が、逆転への最後の砦となった。

だが、その最後の砦も南3局1本場、石井あや本人の「ツモ」の発声により崩されることとなった。

 ツモ ドラ

この役ナシをヤミテンで「500・1,000」そしてこのツモにより、3着へ浮上し、
オーラスの石井あやの親番では全員ノーテンで第8期プロクイーンの幕は降りた。

優勝決定の瞬間

 

12回戦成績

石井阿依+35,6P 黒沢咲+6,4P 石井あや▲15,5P 岩井茜▲26,5P

12回戦終了時

石井あや+52,0P 石井阿依+16,8P 岩井茜+5,9P 黒沢咲▲5,3P 内田美乃里▲69,4P




第5位:内田 美乃里
「平常心で打てなかった。押し引きやリーチ判断、そして基本的な麻雀力に欠けていた。全てにおいて完敗です。」

第4位:黒沢 咲
「勝負手じゃないときに、引いてばかりだった。もっと前に出るべきところがいっぱいあったと思う。。。
我慢してれば四暗刻とか役満が入ると思ったんだよねぇ。あと裏ドラの調子も悪かったな(笑)」

第3位:岩井 茜
「満足とは言えませんが、今できることは全てやったつもりです。あと他にどうすればいいのか?それをこれから考えます。」

第2位:石井 阿依
「昨日は落ち着いて打てました。場がちゃんと見えていたし。でも今日は反省点だらけ。
黒沢さんに12,000を連続放銃してから、頭真っ白でパニックになってしまった。でもそれは精神的にまだまだってことなので、負けて納得です。」

優勝:石井 あや
(優勝おめでとうございます)
「ありがとうございます。」

(今の気持ちはどうですか?)
「穴があったら入りたいほど恥ずかしいです。ひどい手順ミスがあったり、アガリ逃しがあったり・・・。」

(緊張していました?)
「初日も2日目も開局時に少しだけ緊張しました。」

(優勝できるかも、と思ったのはいつでした?)
「10回戦のオーラス、トップ目の内田さんが放銃して自分がトップになれたときかな。」




第8期プロクイーン決定戦を制した石井あや。
とても控えめな雀風で、ゲームの主導権を握っているようには感じられなかったのですが、
勝負所とそうじゃないところの見極めが素晴らしく、安定した好成績で見事な初勝利となりました。
初めての決勝戦で、プレッシャーも少なかったのかもしれません。今大会をとても楽しめていたように見えました。


そして、明るく冗談交じりのコメントをしてくれた黒沢咲。
最後まで笑顔でいることに、彼女のプライドを見たような気がします。
ディフェンディングチャンピオンとして戦うということは、たくさんの人の期待を背負うハンデ戦のようだと私は思います。
勝てば勝つほどその荷物は重くなり、自由に振舞えなくなるような気がします。

咲ちゃん。本当にお疲れ様。今はゆっくり休んでいいから、また来年一緒に走ろうね!

 

 

 

 

(観戦記:仲田 加南 文中敬称略)


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