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タイトル戦情報

第8期プロクイーン決定戦 

決勝観戦記(初日)

(観戦記:仲田 加南)

今年で第8期を迎えたこのタイトル戦は、連盟・協会・最高位戦の女流プロが集まる、唯一のビッグタイトル。
年々女流プロの数は増え続け、今年の参加者は68名。

ここで優勝するということは、女流.1と言っても過言ではありません。
女流プロなら誰もが欲しいこのタイトル。そんな女の意地とプライドを賭けた本気の勝負。
ついに決勝戦が開幕です。

まずは主役の5人を紹介します。

黒沢 咲(連盟)

プロ6年目、麻雀歴11年
出身地は東京(正確にいえば、北海道で生まれたらしいが)
A型・天秤座
昨年プロクイーン史上初の2連覇を成し遂げ、
今年は3連覇の記録更新を目指す。
黒沢 咲
石井 阿依(協会)

プロ3年目、麻雀歴8年
出身地は兵庫で、現在も神戸在住。
AB型・射手座
3年連続決勝進出はプロクイーン史上初。3度目の正直なるか?!
石井 阿依(協会)
石井 あや(最高位戦)

プロ2年目、麻雀歴10年
出身地は熊本
A型・水瓶座
これが初のタイトル戦決勝だが、
翌月に行われる女流最高位の決勝進出も確定している。

現在絶好調か?!
石井 あや(最高位戦)
岩井 茜(連盟)

プロ5年目、麻雀歴9年
出身地は熊本(石井あやとは同じ大学&同じ麻雀店でバイトしていた)
A型・獅子座
第6期プロクイーン以来、2度目の決勝。
この日のための準備も万全で気合い十分!
岩井 茜
内田 美乃里(連盟)

プロ4年目、麻雀歴20年
出身地は横浜
第5期プロクイーン以来、2度目の決勝。
実力だけで言うなら、ぐりぐりの本命!
内田 美乃里


ディフェンディングの黒沢と、前年度決勝進出の石井阿依を除いて、他3人はシード無しで一次予選から勝ち上がり、ここまで辿り着きました。
頂上まであと少し!
最後まで全力で頑張ってほしいです。

そして、連覇中の黒沢と、決勝常連・石井阿依の強さに注目したいところです。

左から 岩井 茜、黒沢 咲、内田 美乃里、
石井 阿依(協会)、 石井 あや(最高位戦)

 

1回戦(起家から、石井あや・石井(阿)・黒沢・岩井)抜け番:内田

私がまず1番気になるのは初アガリ。
初アガリは今日の運勢を表すことも・・・。

東1局、石井(阿)が先制リーチ。
これを受けつつ、残りツモ1回のところで黒沢が追いつくも、さすがにヤミテン。
すると石井(阿)のハイテイにロン牌が!

 ドラ ロン

ホウテイのみで1,300点(+リーチ棒1,000)
・ ・・まぁ、テンパイ料の1,500点よりは多いけど、なんだかスッキリしない黒沢の初アガリ。本日は曇り空?

東4局、流局が続き親番を迎えた岩井。
2本場で供託リーチ棒は2本。これに釣られたのか?

 ドラ

この手で7巡目に上家からをポンして、自ら喰い流したで下家からロン。2,000点(+積み場600+供託2,000)
たしかに4,600点も増えたが、あまり決まり手になるような初アガリではないかも。
そのせいではないだろうが、次局は石井(阿)のリーチ。

 リーチ ドラ

更には、ドラドラを持っている黒沢からもリーチ。
ツモでアガッたのは安い方の石井(阿)と思いきや、高めので裏ドラが2枚!
2,000・4,000。(+積み場900+リーチ棒1,000)
石井(阿)の嬉しい初アガリ。本日の運勢はかなり良いと言えるだろう。

そして次局、岩井にもドラドラが入り、テンパイ即リーチ。

 リーチ ドラ


しかし、アガったのは親の石井あや。リーチが入った時点ではこの形だったが、

冷静にを落として、うまくまわった。

 ツモ

1,000オール。(+リーチ棒1,000)でもその後は、石井(阿)のツモの嵐。
1,300・2,600ツモ、1,300オール。オーラスも1,000・2,000ツモで締めくくった。

1回戦成績

石井阿依+35,0P  石井あや+2,9P  岩井茜▲13,1P  黒沢咲▲24,8P  




2回戦(起家から、石井あや・内田・岩井・黒沢)抜け番:石井(阿)

抜け番だった内田が入ると、がらりとリズムが変わり、会場に軽やかな打牌の音が響く。
決して石井(阿)が遅いわけではないが、連盟が3人になるとリズムが合い早くなるような気がする。

東1局、内田がさっそくの初アガリ。

 ツモ ドラ

400・700。うんうん。パンチは弱いが、まだ6巡目で、なおかつ手変わりもあるし、ヤミテンだよね。
が、しかし、東4局1本場では、5巡目にこのリーチを打つ。

 リーチ ドラ

さっきほどの手変わりはないが、親番でもなく、決して待ちも良いとは言えないピンフのみリーチ。
内田をよく知る私としては、少し違和感を覚えた。(この局は、黒沢がタンヤオの現物待ちヤミテンで捌き終局)

そして南2局の親番、内田は今度こそ、らしくないリーチをしてしまった。

内田 美乃里

まず7巡目に、の暗カンをした北家・石井あやのリーチが入る。

 暗カン リーチ ドラ カンドラ

リーチ宣言牌は。そこへ追いついた内田が追いかけリーチ。

 リーチ

そう、またもやピンフのみリーチ。
今回は親だし、カンも入っていて、裏ドラにも期待できる。だが、リーチ者の現物待ちなのだ。
もちろん、ピンフのみでも、現物待ちでも、絶対にリーチが駄目とは言わない。
私が言いたいのは、いつもの内田なら絶対にヤミテンだということ。
受けて受けて我慢して、僅かな隙にアガリを拾い、状態が完全に仕上がってから攻撃態勢に入るのが内田の勝ちパターン。
こんなに最初から攻撃的な内田は見たことがないし、何より普段通りに打てていないということが問題なのだ。

そして結果は、石井あやのツモアガリ。

2回戦成績

石井あや+22,6P  黒沢咲+6,4P  内田美乃里▲8,6P  岩井茜▲20,4P

2回戦終了時

石井阿依+35,0P  石井あや+25,5P  内田美乃里▲8,6P  黒沢咲▲18,4P  岩井茜▲33,5P




3回戦(起家から、岩井・内田・石井(阿)・石井あや)抜け番:黒沢

2回戦がリズム良く進んだだけに、この3回戦はとにかく長く感じ、(実際に通常の3倍ほどの時間を要した。)
選手もかなり疲れる展開だったと思うが、この3回戦で、共にいけてなかった岩井と内田の明暗がハッキリ分かれる、興味深い半荘だった。

東1局は、石井(阿)の役牌ポン2,000点からスタート。
続く東2局、親番の内田がまたもや早い4巡目リーチ。
でも今回は高めが親満、初の本手。

 リーチ ドラ

まだ4巡目、他者はオリるのも厳しいところだが、必死に現物を中抜き、オリに徹していたのが石井あや。
が、しかし・・・手詰まりしてしまい、手からがこぼれてしまった。
真っ直ぐ打てていれば、絶対に出なかった
石井の手牌にはと出来メンツがあり、でもリーチ後に現物になったを中抜き、その後にをツモ、になったところで手詰まり。

状況的に一番通りそうながこぼれてしまったのだ。

この12,000点放銃は、見ている側からも痛すぎる出費に思えた。

これで内田に良い風が吹くかと思いきや、1本場はあっさりと満貫の親っかぶり。

 ツモ ドラ

無駄なリーチは極力しない、岩井らしいアガリだった。

東3局は、石井同士のリーチ対決。
オリてる内田と岩井にとっては打ち合うことを望んだが、親の石井(阿)がツモ。
メンピンツモ裏の2,600オール。きっちりツモって裏1乗るところが凄い。

更に1本場でも石井(阿)はピンフのみリーチ。待ちは--と絶好。
またツモるんだろうな・・・と思って見ていると、石井あやが一発目にさらりと危険牌のを切る。(マンズは全て危険)
ん?!
これまで先制リーチに対して、徹底してオリていた彼女が、親のリーチに対抗するなんて。。。
それもそのはず、こんな大物手が入っていた。

 ドラ

更にはもツモ切り、をツモってを切り、(ここでテンパイ)
もツモ切り、もツモ切り、そしてを引き寄せた!!!

 ツモ ドラ

「4,000・8,000」

石井 あや


とすれすれを通し、たまたま--を掴まなかったと言えばそれまでだが、リーチに対して彼女がこんなに押したのは、これが最初で最後。

点棒は見事振り出しに戻って、南1局。

親番・岩井のリーチに石井(阿)は3フーロののみで対抗するも3,900放銃。
1本場ではを仕掛け、手バラからドラを切って石井あやにリリース。
その動きでテンパイが入った岩井が再びリーチ「メンピン一発ツモ」。
そして3本場、石井(阿)は岩井のドラ3ヤミテンに放銃。

 ドラ ロン

リーチをすればいいのに、と思う人も多いかもしれないが、こんな手をヤミテンに構えるのが岩井の強さ。
そう、普段通り冷静に打てている証拠。

岩井 茜

4本場はテンパイ流局で5本場。
石井(阿)のリーチでやっと岩井の手も止まり、長い南1局が終わった。

南2局6本場、親番は内田。を仕掛けてこのテンパイ。

 ポン ドラ

そして石井あやもテンパイ。

リーチをしても良さそうだが、石井あやはヤミテンを選択。
すると次巡、石井(阿)の仕掛けが入り、当たり牌のを打たれたあげくに、内田の当たり牌を掴まされる。
それでも石井あやは表情ひとつ変えずにを合わせ切り、単騎へ。
そう、オリる気があるからダマなのだ。
一応、形はテンパイだが、もう1枚危険な牌を持ってきたならば、完全にオリることだろう。
だが次巡、あっさり絵が合って400・700のアガリ。
これを見て、内田は何を思っただろうか・・・。

南3局、親番の石井(阿)。内田が切ったをポン、をポン。

 ポン ポン ドラ

その時内田の手牌は、

 ドラ

これまで下家の石井(阿)の仕掛けに振り回され、絞ることに専念してきた内田だが、さすがにここは勝負所だろう。
次巡ツモってきたはツモ切ったが、をツモったところで生牌のを勝負。
怖い生牌だったが声はかからず、2巡後に自らの河にかぶる。
残りツモ3回のところで7を引き、「リーチ」の発声。

 リーチ ドラ

たしかにマンズは河に安く、-は良く見える。
だが、リーチはやりすぎなのでは・・・?
少し前に、石井(阿)の手がこうなっていることを知らないにしても。

 ポン ポン

気合いの入った内田の一発ツモ牌は。2発目は。(河で暗刻になる)
そして3発目はハイテイ・・・
思わず目を伏せてしまったのは、きっと私だけじゃないだろう。

3回戦成績

岩井茜+43,7P  石井阿依+9,5P  石井あや▲8,3P  内田美乃里▲44,9P

3回戦終了時

石井阿依+44,5P  石井あや+17,2P  岩井茜+10,2P  黒沢咲▲18,4P  内田美乃里▲53,5P  




4回戦(起家から、内田・黒沢・石井(阿)・石井(あや))抜け番:岩井

抜け番後の黒沢は強い。
東2局、親番で元気よくリーチ!

 リーチ ドラ

そしてをツモ。本日初の4,000オール。

黒沢 咲



だが、たぶん黒沢は不満だったろう。なぜなら1シャンテンの時、この形で、

ここにが重なると、を切り、を切り、敢えて愚形を残している。
は2枚切れだが、2巡目にを切っていて、-待ちは決して悪くない。
きっと彼女は、をツモって6,000オールを思い描いていたはず。
でも-よりも先にツモることが出来た正しい選択はさすがだった。

そして東4局も黒沢は良いアガリを見せた。
まずは内田のリーチ。

 リーチ ドラ

そのとき黒沢は、

 ツモ

安全牌が1枚もなかったこともあるが、素直にを勝負して追いかけリーチ。
残り枚数は2対2だったが、内田が一発でを掴み、黒沢が3,200をアガった。

南3局では、石井あやが最初で最後の3フーロ。ドラのなどを鳴き、2,000・4,000のツモ。
これにより、トップ目の黒沢に近づいた石井あやだったが、オーラスは黒沢がリーチ裏1を石井(阿)からアガリ、トップを守った。

4回戦結果

黒沢咲+30,4P  石井あや+10,1P  石井阿依▲14,2P  内田美乃里▲26,3P

4回戦終了時

石井阿依+30,3P  石井あや+27,3P  岩井茜+10,2P  黒沢咲+12,0P  内田美乃里▲79,8P




5回戦(起家から、岩井・内田・石井(阿)・黒沢)抜け番:石井あや

本日の最終戦。ノートップの内田だけが大きくマイナスしているが、ここでトップを取れればさほど大した差ではなくなる。
明日に十分期待が出来る。
最後までゲームを盛り上げるためには、内田にトップを取ってもらいたいところだが・・・

5回戦は石井(阿)の1人舞台だった。

石井 阿依

 

東4局2本場。

 ドラ

リーチツモで1,300・2,600。

南2局では4巡目リーチ。(南家)

 ドラ

数巡後、タンヤオドラ3でテンパイしていた黒沢がを掴み放銃。

裏ドラがで12,000。

南3局、親番でもリーチ。

 リーチ ドラ

ツモ1,300オール。

南4局には素早い鳴きで、

 ポン ドラ

親の黒沢がテンパイ打でを放銃。

5回戦成績

石井阿依+39,7P  岩井茜+1,2P  内田美乃里▲10,1P  黒沢咲▲30,8P

初日終了時

石井阿依+70,0P  石井あや+27,3P  岩井茜+11,4P  黒沢咲▲18,8P  内田美乃里▲89,9P

【1日目の集計】

「リーチ」

石井(阿)・14回
黒沢・9回
内田・9回
岩井・6回
石井あや・5回

「ロンアガリ」

岩井・5回
黒沢・5回
石井(阿)・4回
石井あや・3回
内田・2回

「ツモアガリ」

石井(阿)・8回
石井あや・5回
岩井・4回
黒沢・4回
内田・1回

「放銃」

内田・6回
石井(阿)・5回
石井あや・4回
岩井・3回
黒沢・3回

「仕掛け(1局に何回鳴いても1とする)」

石井(阿)・12回
岩井・11回
石井あや・6回
内田・6回
黒沢・3回

こうして、初日は石井(阿)の圧勝で終わりましたが、彼女の強さはどこからくるのでしょうか?
それはたぶん、迷いのない彼女の精神力なのだと思います。
「リーチ回数」と「アガリ回数」がズバ抜けて多く、「仕掛け回数」や「放銃回数」も多かったことから、
どれだけゲームの主導権を握っていたのかが分かります。

前だけを見た徹底した攻撃スタイルを、明日も貫くことができるのでしょうか。




(観戦記:仲田 加南 文中敬称略)


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