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タイトル戦情報

第7期プロクイーン決定戦 

決勝観戦記(最終日)

(執筆:北條 恵美 )


−Aルールの競演−

6回戦 (起家から、仲田・二階堂・黒沢・奥村) 抜け番:石井

東1局、親の仲田。
聴牌効率だけを考え、手なりで打ち、一発でツモって2.600オール。

 ツモ ドラ 裏ドラ  

本人にしてみれば、しぶしぶ、理由を付けるなら「親だし・・・」ぐらいのリーチ・・・
外から見ていると、前日の彼女の燻ってる感を一掃する気持ちのいいアガり。
一発・裏ありのBルールなんだから、こーでなくっちゃ。

ところが、続く東1局1本場。
配牌からドラのを1枚抱えた仲田が、重なったダブ東を叩かずスルー。
二階堂も、ファン牌トイツを叩かずに七対子狙い。

似たような光景、この2日間でたびたび見ることとなります。

偶発的要素を最小限にとどめ、大味で単調な麻雀、
一発でアガって裏が乗って「この人ツイてるね」という感が付いてまわるBルールの麻雀を、
容易に仕掛けないこの二人が、ワンサイドゲームにさせない役を担っています。

6回戦成績 仲田加南+23.7P 二階堂亜樹+9.2P 奥村知美▲9.6P 黒沢咲▲23.3P 抜け番:石井阿依+42.0P

6回戦終了時 石井阿依+42.0P 仲田加南+32.5P 黒沢咲+18.9P  奥村知美▲31.3P  二階堂亜樹▲63.1P 供託+1.0P


−女王失速− 


7回戦 (起家から、石井・黒沢・二階堂・仲田) 抜け番:奥村

東2局、押し殺した仲田の息遣いが聞こえてきそうな七対子ドラドラ、4巡目テンパイ。

 ドラ

は既に1枚切れ、も鳴かずにツモ切りを繰り返す。
端牌を嫌う、タンヤオ思考の強い石井からの後に手出しでが出てきた時、
次巡のアガりを確信したことであろう。

石井は前日と同様、遠くても仕掛けを多用し、先手を取る。
うまく面前でまとまった場合はリーチをかけるが、なぜか今日はそれが決まらない。

変わったのが仲田。

東4局の親番、最終ツモで滑り込みセーフのテンパイを果たすと、続く東4局1本場、
今までであれば抱えていた字牌のドラを一番に放出し、さらにファン牌を一鳴き、
自分の手の都合だけを考えた動きが取れるようになってきた。

 ポン ドラ

歯車が狂いだしたのが黒沢。
南2局4本場、789の三色を追っていたため、変則的な捨て牌になった二階堂のドラ暗刻リーチに、
当たるとは思って切っていない黒沢が刺さる。
自身もテンパイだがこの放銃はイタイ。

これによって続く南3局、打つ必要のない(結果は純カラ)七対子リーチを敢行することとなり、
身動きが取れなくなって二階堂に親満を放銃。
さらに傷口を広げることとなる。


石井 阿依
 

7回戦成績 二階堂亜樹+33.1P 仲田加南+18.4P 石井阿依▲12.8P 黒沢咲▲38.7P 抜け番:奥村知美▲31.3P

7回戦終了時 仲田加南+50.9P 石井阿依+29.2P 黒沢咲▲19.8P 二階堂亜樹▲30.0P 奥村知美▲31.3P 供託+1.0P



8回戦 
(起家から、奥村・二階堂・石井・仲田) 抜け番:黒沢

8回戦成績 仲田加南+22.1P 奥村知美+9.2P 石井阿依▲7.7P 二階堂亜樹▲23.6P 抜け番:黒沢咲▲19.8P

8回戦終了時 仲田加南+73.0P 石井阿依+21.5P 黒沢咲▲19.8P 奥村知美▲22.1P 二階堂亜樹▲53.6P 供託+1.0P


9回戦 (奥村・黒沢・石井・二階堂 抜け番:仲田)

9回戦成績 二階堂亜樹+29.4P 黒沢咲+14.8P 奥村知美▲9.3P 石井阿依▲34.9P  抜け番:仲田加南+73.0P

9回戦終了時 仲田加南+73.0P 黒沢咲▲5.0P 石井阿依▲13.4P 二階堂亜樹▲24.2P 奥村知美▲31.4P 供託+1.0P 






10回戦 (起家から、黒沢・仲田・石井・奥村) 抜け番:二階堂

この回の結果によって足切りになる者が決まる。
抜け番の二階堂。
この場面で抜け番とは気が気ではないだろう、二階堂の気持ちを慮ってか、
幾多の決勝戦に立ち会ってきた運営の達人・藤原プロが、運営暦ウン十年の経験測を語る。

「亜樹が足切りになることは確率的にまずないね。」
「黒沢、石井、奥村、3人ともみんな、ラス引いちゃうと足切りになるから。」

そう。黒沢、石井、奥村。

ウマが5.000点−15.000点なので、黒沢咲▲5.0P・石井阿依▲13.4P・奥村知美▲31.4P・(二階堂亜樹▲24.2P)

3人のうち誰か、ラスを取ってしまった者が足切りになるのである。
二階堂が足切りになるのは仲田がラスだった場合のみ。

東2局、東3局と連続でドラのカンチャン待ちをツモって一人4万点を超えた奥村が、ラス回避から一歩抜け出す。
ラス回避のみならず、初日と合わせまだトップのない奥村、ここは是が非でもこのまま終えたい。
南入すると、3人の間にラス回避の様相が色濃くなってきた。
小競り合い、せめぎあいが続く。

オーラス。
前局、仲田と石井の仕掛けをものともせず、ピンフドラ1をツモった黒沢が奥村に続き2着目。
仲田と石井の点差は1.800点。

5巡目に、黒沢がノーミスで七対子ドラドラをテンパイ。



奥村 知美

捨て牌に窮した仲田からが出て裏も2枚乗り、跳満。
足切り回避で始まった10回戦が、終わってみればトップで終了。
しかも仲田をラスに沈めてのトップ。
トップ独走だった仲田と初日の貯金を使い果たしていた黒沢、二人のポイント差がぐっと縮まった。

仲田にとってはまさかのラスである。
そして二階堂にとっても、プロクイーン始まって以来の最小マイナスポイントでまさかの足切り。

二階堂 亜樹

 

10回戦成績 黒沢咲+27.7P 奥村知美+15.3P 石井阿依▲9.6P 仲田加南▲33.4P 抜け番:二階堂亜樹▲24.2P

10回戦終了時 仲田加南+39.6P 黒沢咲+22.7P 奥村知美▲16.1P 石井阿依▲23.0P (足切り二階堂亜樹▲24.2P) 供託+1.0P


−優勝するためのリーチ−

決勝戦2日目、黒沢は「優勝するためのリーチ」を2度打っている。
この10回戦のオーラスと、6、7回戦の連続マイナスから復活を遂げた9回戦の南1局である。

東場で隠れドラ暗刻の満貫をアガって一息吐いた黒沢、石井の先行リーチを追っかける。


点棒のリードを持っているとは言え、4人が1万点差以内に収まっているこの局面で迷うことなく、真っ直ぐリーチが打てる黒沢は強い。
「優勝するためのリーチ」である。
もっと言うと、「優勝する人のリーチ」。

2回のリーチとも、保持している点棒の数は申し分ない。
窮地に追い込まれての一発逆転を狙ったリーチではない。
各回戦ごとにテーマ、目標があるとすればそれはほぼ達成されている状態からのリーチである。

9回戦は仲田の抜け番。
追い越すべき標的、全体2位の石井は現状ラス目。
その石井のリーチに、ダマでもかわせる役ありの状態で、リーチをぶつけるのは勇気がいる。

10回戦はもっと顕著。
ラスは回避された。
ダマっていてもアガれたであろう。
自分がアガらずとも、この回はこのままトップが欲しい奥村、
彼女が前に出て局を終わらせてくれるであろう。


黒沢 咲

自らテンパイであることを開示し、ノーガードとなってしまう、覚悟を決めたリーチ。
この二つのリーチを打てる勇気と覚悟が黒沢を優勝に導いた、と私は思う。

逆に、その「リーチ」が足りなかったのが仲田。


11回戦 (仲田・石井・黒沢・奥村)

東2局2本場。


このリーチは打てるのに、南1局1本場。


このリーチは打てないのである。

石井:43.200
黒沢:36.700
奥村:11.600
仲田:28.500

役がある。
待ち牌はドラ絡み。
誰かが既にテンパイしていてもおかしくない巡目。
親権を維持したいのもわかる。

怖い。
怖いのである。
このチャンスを、この点棒を、失いたくないのである。
だがここで、あと一歩を踏み込む「リーチ」があれば、黒沢と仲田の立場は入れ替わっていたであろう。


仲田 加南

11回戦・12回戦とも、最初から最後まで仲田との点差だけを念頭に、そのための取捨選択を怠らず
計算し尽された試合運びで黒沢が、女王の王冠を誰にも譲ることなく第7期プロクィーンを制した。


優勝決定の瞬間

 


11回戦成績 黒沢咲+37.6P 石井阿依+8.0P 仲田加南▲6.5P 奥村知美▲39.1P 

11回戦終了時 黒沢咲+60.3P 仲田加南+33.1P 石井阿依▲15.0P 奥村知美▲55.2P 供託+1.0P (足切り二階堂亜樹▲24.2P)供託+1.0P


12回戦成績 奥村知美+32.7P石井阿依+8.5P黒沢咲▲12.0P 仲田加南▲29.2P  

優勝 黒沢咲+48.3P  準優勝 仲田加南+3.9P  3位 石井阿依▲6.5P  4位 奥村知美▲22.5P  5位 二階堂亜樹▲24.2P 供託+1.0P



優勝した黒沢咲とプレゼンテーターの灘会長

左から 第5位:二階堂 亜樹 第3位:石井 阿依 準優勝:仲田 加南 第4位:奥村 知美
優勝:黒沢 咲



この、女流プロ達による熱き戦いを牌譜で詳しくご覧になりたい方は、こちら







(執筆:北條 恵美 文中敬称略)

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