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タイトル戦情報

第6期プロクイーン決定戦 

決勝観戦記(最終日)

(文責:二階堂 瑠美 )


決勝二日目。
会場に着くと、すでに選手は揃っていた。
殺伐とした雰囲気・・・とは程遠く、表面的には和やか。
果たして、その内側は。

初日成績
黒沢 +128.7P 涼崎 +91.6P 千葉 +15.3P 岩井 ▲37.5P 石井 ▲200.1P

前日の結果を踏まえて、二日目の麻雀に指標が出来るのが長期戦の良いところ。
目的が有ると、人は前に進み易い。

石井、岩井、千葉の三人は、とにかくトップを取るために攻めの麻雀になるだろう。
黒沢は狙われる立場であり、窮屈な麻雀を強いられると思われる。
涼崎は積極的にトップを狙うというよりも、昨日よりも丁寧な麻雀を打つだろう。
あくまで、私の勝手な予想。

さて、折り返し。





六回戦(起家から石井、千葉、岩井、黒沢、抜け番・涼崎)

大きな点棒移動も無いまま、東三局。
親・岩井と千葉のリーチ合戦、勝者は岩井。
これで、頭一つリード。
しかし、東三局二本場で黒沢から今日のご挨拶。

 ドラ

タンヤオ、三色、ドラ1。
テンパイした瞬間、迷いも無くリーチ。

昨日の言葉通り、「黒沢の麻雀」を貫く姿勢が見える。
攻めて、攻めて、攻める。全局、自分がアガる。
いつも通りの、黒沢の麻雀。



黒沢 咲



黒沢に攻められると、他の4人は怖いだろう。
けれど、チャンスも増える。
まだ勝負は分からない。

この黒沢のリーチには、石井が放銃となった。
裏ドラは乗らず、満貫。


東四局、黒沢の親番。
前局のアガりが良かったのか、ツモが良い。
九巡目にまとまり、当然のリーチ。

 ロン ドラ

これを千葉からアガり、ドラは無いものの、高目で満貫となってしまった。


黒沢の勢いは止まることを知らない。
続く一本場でも、黒沢のリーチに七対子ドラ2でテンパイしていた石井が放銃。

 ロン ドラ 裏ドラ

裏が3枚で満貫。
誰も黒沢を止められないのか。


南一局。親・石井がドラ暗刻のチャンス手。
テンパイした瞬間、アガリ牌が両面にも関わらず山に一枚しかない。
しかし、これを黒沢から直撃、反撃の狼煙を上げる。


岩井も、黙ってはいない。
南三局の親番で、黒沢の先攻リーチに、真っ向勝負の追いかけリーチ。
すぐにツモアガり、4.000オール。
これで、岩井がトップ目に立った。


しかし、オーラスの親番で黒沢が脅威の加点。
連続満貫をツモアガり、涼崎との差を大きく広げた。

六回戦成績
黒沢 +75.6P 岩井 +12.9P 石井 ▲31.8P 千葉 ▲56.7P

六回戦終了時
黒沢 +204.3P 涼崎 +91.6P 岩井 ▲24.6P 千葉 ▲41.4P 石井 ▲231.9P




七回戦(起家から黒沢、石井、千葉、涼崎、抜け番・岩井)

黒沢を追う涼崎、朝一で自分に最も不利な結果を目の当たりにし、その胸中やいかに。

東二局、親・石井がW、ホンイツの満貫をツモアガり、一歩リードで南場へ。

南一局、黒沢の親番。
石井から先制リーチが入るも、ドラが暗刻で入っている黒沢は自分の手牌に真っ直ぐ。
すぐに追いつくが、しばらくヤミテン。
リーチをかけた瞬間、石井が満貫をツモアガり。
感触は、良くない。


南二局、親はトップ目・石井。
千葉が一巡目からWを仕掛ける。
石井も負けじと仕掛け、加カンをしてドラを増やすが乗らず。
千葉から2.000をアガる。

それから細かく連荘し、気付けば6万点を大きく超えたトップ目に立った。
このまま石井がトップで終了、一矢を報いた。



石井 阿依

 

七回戦成績
石井 +67.2P 千葉 +2.0P 黒沢 ▲19.8P 涼崎 ▲49.4P

七回戦終了時
黒沢 +184.5P 涼崎 +42.2P 岩井 ▲24.6P 千葉 ▲39.4P 石井 ▲164.7P




八回戦(起家から岩井、涼崎、石井、黒沢、抜け番・千葉)

東一局から大きな移動も無く、流局が多い。
大物手も出ず、静かに南入。

南一局、親の岩井からリーチが入る。しかし、西家・石井が追いつき、リーチ。
力強くドラをツモッて裏ドラを見ると・・・

 ツモ ドラ 裏ドラ

裏が一枚乗り、跳満となった。
ここで石井がトップ目に立つ。


南二局。涼崎の親。
1.300オールをツモり、石井を追いかける。

だが、一本場。
これまで静かだった黒沢にドラ暗刻が入る。
あっという間にまとまり、三巡目に3メンチャンでリーチ。

 ドラ

ここで石井が追いつき、こちらも3メンチャンで追いかけリーチ。

 

息詰まるメクり合いは、石井が黒沢の当たり牌を掴んでしまい、12.000の放銃。
黒沢がトップに躍り出た。


南三局、石井の親。
黒沢がドラのをポンするが、涼崎が捌いてトップ逆転。

オーラスも涼崎が軽くアガってトップとなったが、黒沢が2着を守ったため、思ったほど差は詰められなかった。

八回戦成績
涼崎 +38.4P 黒沢 +15.2P 石井 ▲14.2P 岩井 ▲39.4P

八回戦終了時
黒沢 +199.7P 涼崎 +80.6P 千葉 ▲39.4P 岩井 ▲64.0P 石井 ▲178.9P




九回戦(起家から黒沢、涼崎、岩井、千葉、抜け番石井)

トータルトップの黒沢は、とにかく前を見ていて、スキ有らば更に得点を叩こうとしている。
追いかける涼崎も、無理はしないけれど、虎視眈々とチャンスを窺う。
岩井・千葉は黒沢を沈めるというよりも、自分がトップを取ることに集中しているようだ。

さて、東一局。
親は黒沢。配牌からが暗刻で、四暗刻まで狙える手牌。
南家の涼崎がドラ2で、内に寄せて行けば跳満も見える手牌。
ぶつかるか、と思っていたら黒沢が仕掛ける。

ここから、四巡目に涼崎から出たをポン。
なるほど、トータルトップ目でも変わらずに攻め続けるという意思ですか。

すると、ドラ2の涼崎も仕掛ける。
すぐにドラを暗刻にしてテンパイするが、追いついた黒沢に3.900を放銃してしまう。


流局を挟んで、二本場。
岩井の配牌が1シャンテンだ。
第一ツモでピンフが付く方を重ねて、当然のリーチ。

これに対して黒沢は自分の手を曲げることなく進めるが、八巡目に岩井がツモアガる。
裏ドラは乗らず、1.300、2.600。


東二局は黒沢がアガり、局を進める。
東三局。岩井の親。
ここで、涼崎が魅せる。

この配牌を、十一巡目に四暗刻に仕上げる。

前巡に千葉が切ったを見送ってのテンパイ。
当然リーチをかけるが、しかし。



はいないが、は山に二枚。
もしや、と思った瞬間に千葉へ2.600の放銃。

この時、黒沢もテンパイしていた。で満貫。
なかなか、ドラマティックな局です。


その後は大きな変化も無く、黒沢が積極的に場を進める。
そして南三局。岩井の親。
ここで、満貫をツモりトップ目に立つ。
次の局は、千葉がリーチをかけるが涼崎がアガる。


そして、オーラス。ここで親・千葉が刻む。
500オール、二人テンパイ、2.000は2.200オール、九種九牌、500は900オール、二人テンパイ。



千葉 未帆


積みも積んだり六本場。
トップ目の岩井とは3900点差まで縮んだが、黒沢も微差の二着目。
緊張感が漂う。

黒沢の順位を下げようと涼崎が仕掛け、岩井も黒沢の順位を一つでも下げようと千葉から出たアガリ牌を見逃すが、二度目に当たり牌が出たときは観念したか、涼崎からアガった。
九回戦は岩井がトップで終了。

九回戦成績
岩井 +42.8P 黒沢 +16.8P 千葉 ▲4.9P 涼崎 ▲54.7P

九回戦終了時
黒沢 +216.5P 涼崎 +25.9P 岩井 ▲21.2P 千葉 ▲44.3P 石井 ▲178.9P




十回戦(起家から涼崎、千葉、石井、岩井、抜け番・黒沢)

ここで、一人脱落者が出る。
みんな、とにかくトップが欲しい。
ここでトップを取ったものは、残り二回が戦いやすくなるだろう。

さて、東一局。
ドラ2のタンヤオで仕掛けた涼崎が岩井から5.800をアガると、ここから流局が続く。

石井は諦めたのか、他の三人の邪魔をしないように大人しく受けている。
涼崎も、打点を高くするより手堅くトップを狙うような打ち方で局を進める。


そしてオーラス、千葉と岩井がリーチをかけるも、涼崎が捌いてトップ。
2着に粘った石井だったが、ここで無念の足切りとなった。


十回戦成績
涼崎 +40.0P 石井 +7.0P 千葉 ▲13.1P 岩井 ▲33.9P

十回戦終了時
黒沢 +216.5P 涼崎 +65.9P 岩井 ▲55.1P 千葉 ▲57.4P 石井 ▲171.9P(足切り)




十一回戦(起家から黒沢、千葉、岩井、涼崎)

ついに、残り二回となった。
千葉・岩井は、黒沢を沈めての二連勝が絶対条件。
涼崎もそこまで厳しくは無いが、トップが必要である。

対局者全員に狙われる立場の黒沢。
当然、厳しい状況ではある。
だが、貯金が大きい。凌ぎ切れれば・・・。


東一局。
全体的に、重い。
千葉が一足早くテンパイを入れるが、ドラのRが見えていないため、役無しダマテン。
みんなの手が動かないのを見て、リーチをかけてツモアガる。
裏ドラは乗らず、700.1300。

東二局、親は千葉。
前局アガッた千葉の親だから警戒しているのか、岩井がピンフドラ1をダマテンにしているところ、涼崎がドラ入りの七対子でリーチをかける。
ここで黒沢が涼崎の現物で岩井に2.000を放銃。

東三局、岩井が1.000オールをツモアガり連荘。
続く一本場で、岩井が攻める。



涼崎からをポンして、すぐにWを暗刻にする。
七巡目に、黒沢から会心の7.700をアガる。



岩井 茜

 

会場の雰囲気が、少し変わった。
しかし、黒沢の顔からは、動揺は見られない。

二本場、黒沢が攻め返す。

 ドラ

五巡目で、を切ってリーチをする黒沢。
この黒沢のリーチは、怖い。
今までの積み重ねで、黒沢の打点力は皆の頭に染み込んでいるのだろう。
実際には本手では無いことが多いのだが、本手もそれ以外でも同じ調子でリーチをかけてくるので分からない。だから怖い。

結果は、黒沢の一人テンパイで終了。


東四局三本場、親は涼崎。
涼崎の配牌が、良い。
すぐに仕上がるかは分からないが、夢のある配牌。

八巡後に、こう仕上げる。

黒沢がタンヤオで仕掛けるが、辛抱強くヤミテン。
四巡後に、念願の黒沢からの直撃。

小さく、黒沢の背中が見えた。


次の局は、黒沢が捌いて連荘を阻止。南入。

南一局、親は黒沢。
涼崎が純チャンのテンパイからドラを離すと、すかさず千葉がポン。
すぐに千葉が満貫をツモアガリ。

流局を挟んで、黒沢が1.300・2.600をツモアガる。
次の局も黒沢がリーチをかけるが、皆で受けて一人テンパイ。


そしてオーラス。親、涼崎。
配牌は悪くない。345の三色か、マンズの一通も見える。
六巡目に、三色でテンパイした。カンチャン待ちだが、元気良くリーチ!

 ドラ

すぐに岩井が引かされ、山にはあと一枚。
また流局かな、なんて見ていると、力強く涼崎のツモの声が聞こえた。



涼崎 いづみ

 

黒沢の背中が、すぐ近くに見えた。

十一回戦成績
涼崎 +45.0P 岩井 +12.2P 千葉 ▲8.7P 黒沢 ▲48.5P

十一回戦終了時
黒沢 +168.0P 涼崎 +110.9P 岩井 ▲42.9P 千葉 ▲66.1P




最終十二回戦(起家から、涼崎、千葉、岩井、黒沢)

最後の半荘。
実質、黒沢と涼崎の一騎打ちである。
あんなに遠かったように見えた背中も、もうすぐ手が届きそうな距離だ。



 

東一局。涼崎の親。
ドラは無いけれど、仕上がれば三色まで見える手牌。
しかし、進まない。
そうこうしている内に、黒沢からリーチが入る。そして、

 ツモ ドラ 裏ドラ

涼崎、満貫を親かぶり。
黒沢、優勝へ大きく前進。


そして東四局、黒沢の親番。
染め手として捉えれば、配牌が良い。

 ドラ

一メンツも無いけれど、すぐに仕上げてしまいそうな雰囲気がある。
やはり九巡目にあっさり仕上げて、千葉から7.700点。これが決定打となった。


続く一本場。追いすがる涼崎は、

 ドラ

ドラがなので、仕掛けても跳満が見えそうな手牌だ。
勿論、染め手に向っていく。
十三巡目、岩井からリーチが入るも果敢に仕掛け、

岩井のリーチ後一発目に切ったをポン、打
すぐにを引いて、-の跳満テンパイを果たすが、アガリには結びつかず、万事休す。

最終局、そっと黒沢が手牌を伏せた。

二日間、普段は見せる事の無い厳しい表情を保ち続けた黒沢が、やっと笑った。



 


この二日間、どんなにポイントを離していても、けして気を緩めなかった黒沢。
痛々しいくらいに肩肘を張り、唇を噛み締め、前だけを見ていた黒沢。
傍から見ていると危うく感じる局面も有ったが、自分の麻雀を貫いた黒沢。
強かった。おめでとう。

また惜しくも優勝には届かなかったが、黒沢の背中を追い続け、すぐ近くまで追い詰めた涼崎も素晴らしい麻雀をみせてくれた。ありがとう。

今回はあまり活躍できなかった岩井や、千葉。
足切りになってしまった石井も、得ることは沢山有ったと思う。


初めての決勝という舞台で、自分の麻雀を打たせてもらえなかったという思いもあるかもしれない。
けれど、その悔しさを胸に、また頑張って欲しいと切に思う。





後列 4位:岩井 茜 準優勝:涼崎 いづみ 3位:千葉 未帆 5位:石井 阿依
前列 優勝:黒沢 咲


 







(文責:二階堂 瑠美 文中敬称略)

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