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第6期プロクイーン決定戦 

ベスト8レポート

(文責:赤荻 めぐみ)


ベスト16から一夜明け、勝利を手にした者達はさらなる意気込みを携え、今日も闘いの場所へと足を運ぶ。


9月7日、日曜日。
会場である新橋・じゃん亭には、開始時間のかなり前からベスト8出場メンバー全員が集まっていた。
談笑する者、黙々と一人の時間を過ごす者、皆思い思いの時間を過ごしている。

どことなく・・・だが、会場の空気がピリピリしている。
当然だ。これから五回戦もの長く厳しい闘いが始まるのだから。


カチリ、時計の針が12の位置で重なる。

さぁ、準決勝の幕開けだ。



A卓 石井阿依(協会)vs岩井茜(連盟)vs西園寺あにめ(協会)vs奥村知美(協会)


左から 西園寺あにめ(協会)、岩井茜、石井阿依(協会)、奥村知美(協会)


前日のベスト16を安定した成績で勝ち上がってきた石井・西園寺・奥村の協会3名に、連盟からは今勢い十分の岩井が加わり、面白そうな展開が期待できる。


1回戦東3局、奥村が先制リーチを打つ。

 ドラ

プロクイーンは連盟Bルールを採用している。
いわゆる一発・裏ドラ有りで、我々にとって最も馴染み深いルールと言える。

一発・裏ドラの無い連盟Aルールは、一部例外を除き、リーチを打った時点でその手の最高打点が決まる。
このメンタンピンリーチの場合であれば、出アガリ3.900、ツモなら1.300、2.600。
また、ドラも最高で四枚しかないので、相手の打点も多少読みやすい。

しかし、Bルールだと話が違う。

奥村のリーチに西園寺がで放銃。裏ドラは、なんと雀頭の
いとも簡単に満貫の出来上がりである。
もしツモっていれば跳満にまで化けていたのだから、やはりBルールでのリーチは強い。


南1局、岩井の手は、

 ツモ ドラ

慎重な岩井はを切ってダマテンに構えるのかと思ったが、選択したのはノータイム切りリーチだった。
そして西園寺が筋追いでを打ち、またもや雀頭のが裏ドラに乗り、満貫のアガリとなった。

これで、奥村・岩井が好発進。
連続放銃の西園寺は、流局前テンパイ宣言倒牌によるペナルティも加わり、細かい放銃の目立った石井と共に、苦い初戦となった。

1回戦終了時
岩井 +41.5P 奥村 +12.8P 西園寺 ▲36.3P 石井 ▲38.0P




2回戦、東3局2本場、親の西園寺が無駄の無いツモでテンパイを入れると、これをサクッとツモりあげ、2.600は2.800オール。

 リーチツモ ドラ

強く軽やかな和了を魅せる。

対照的に、目に見えて不調なのが奥村だ。
1回戦こそ2着となったものの、この2回戦からツモが上手く噛み合わず、先制を取っても追い付かれて放銃、逆に追い付いた時のリーチ宣言牌は必ずといっていいほど当たり牌だった。

極め付けは南二局、石井に豪快な手が入る。

 ドラ

このメンホン七対子を躊躇うことなくリーチ。
途中から七対子に決め打っていたので、ソウズも程よくばらまかれており、は絶好の待ちに感じられた。

そして、これに飛び込んだ奥村。裏ドラにが乗って、痛恨の16.000。
これによって奥村は箱を割ってしまい、大きなマイナスを背負った。

2回戦終了時
岩井 +63.6P 西園寺 +12.9P 奥村 ▲46.5P 石井 ▲50.0P




この卓は慎重な打ち手が多いのか、非常にスローペースな進行具合だ。
3回戦が始まった段階で、隣のB卓はすでに4回戦へ突入していた。
丸々一半荘遅れで折り返し地点を迎える。




3回戦は、苦しい闘いを強いられている奥村に着目してみた。

開始早々、石井がのシャンポンリーチを打つと、奥村は簡単にはオリず、本当にギリギリまで粘りながらテンパイを目指していく。
しかし、を持ってきたところで完全に現物を中抜きしてオリた。

流局後、開かれた石井の手牌を見て、奥村は何を思っただろう。

私の感覚では、ネガティブな時は『掴まされた!』と感じ、ポジティブな時は『止めきった!』と感じることが多い。

結局、奥村は不調の嵐を跳ね返せず連続ラス、いよいよ後が無くなった。

そして、親でコツコツと連荘を重ね、細かく貯金を積んだ石井がここにきて待望のトップ。
負債を一気に減らし、決勝への道が見えてきた。

3回戦終了時
岩井 +55.2P 西園寺 +25.2P 石井 ▲12.7P 奥村 ▲87.7P




4回戦、東2局2本場、後が無い親・奥村が8巡目に先制リーチを打つ。

 ドラ

これに飛び込んだのは、トータルトップ目の岩井。
裏が一枚乗って、大きな親満のアガリ。


岩井は東3局4本場でも、親・石井の、

 ドラ

この4巡目リーチを受けて安全牌に窮し、石井の河にあるの筋を追って、で9.600は10.800の致命的な放銃をしてしまう。

持ち点が4.000点まで削られ、焦りからか岩井の表情が険しくなった。


しかし、東場の親番が来ると、岩井の大反撃が始まる。

 暗カン ツモ ドラ

ハイテイ間際に、力強くを引き寄せる。
リーチドラ1の手だが、途中での暗カンが出来たことで4.000オールまで育った。

この半荘、岩井をラスのままで終わらせれば通過の目が出てくる奥村は、一発目を消す為だけにチーを入れていた。
手が入らなくても、やることはあるという強い意志を感じたが、結果は裏目に出た。


岩井は次局もドラのをポンし、あっさりと4.000は4.100オールをツモりあげた。

怒涛の二連続満貫で、あっという間の原点復帰。
圧巻である。


四回戦は、殴り合いに巻き込まれることなく終始冷静に打った石井がトップ。
石井まであと一歩届かなかった奥村が2着。
岩井はオーラスで西園寺をかわし3着に浮上。
ラスを引いた西園寺は最終戦に望みを託すことになった。

4回戦終了時
岩井 +44.4P 石井 +21.8P 西園寺 ▲10.6P 奥村 ▲75.6p




奥村の通過条件は相当厳しいが、他3人はポイントが競っているので、誰にでも通過の目がある。
それぞれの思惑が入り混じる最終5回戦が始まった。

東2局1本場、石井が3巡目に早々とテンパイを入れ、積極的にリーチに行く。

 ドラ

何とを一発でツモりあげ、2.000、4.000は2.100、4.100。
3・4回戦で連勝している石井の勢いは、俄然増すばかりだ。


南1局、ここまで調子が揮わずのラス目・奥村に待望のテンパイが入る。

 ドラ

きっちり高目のを引き当て、裏ドラを乗せて3.000、6.000。
大逆転へ向け、執念を見せる。


南2局、親の西園寺が一手変わり四暗刻のイーペーコーのみの手で押す。
西園寺にとっては、これを最高形に仕上げて、決め手にしたいところだろう。

しかし、ここは石井が満貫のアガリで、リードを広げた。

 ポン ポン ツモ ドラ

いよいよオーラス、点棒状況は以下の通り。

石井 42.400
奥村 31.600
西園寺 23.400
岩井 22.600


石井の通過は、ほぼ確定。
西園寺が岩井をマクる条件は、奥村をかわして岩井に8.000点の差をつける満貫ツモ以上である。

必死に手を進める西園寺だったが、序盤で入った暗カンで新ドラになったをツモ切ると、親の石井から『ロン!』の声。

 ロン ドラ カンドラ

開かれた手牌はチートイ・ドラ4の18.000!

開かれた石井の手牌をじっと見つめてから、か細く、しかし覚悟の決まったような声で『はい。』と点棒を支払った西園寺。

次局、石井のノーテン宣言で、長かった闘いに終止符が打たれた。

四人とも、疲労からか放心しているように見えた。

長かった五回戦。
全てを出し切って闘えたのなら、本当に素晴らしいことだと思う。

最終成績
石井 +82.2P 岩井 +27.0P 奥村 ▲64.0P 西園寺 ▲65.2P

奥村『4・5回戦は連勝条件だったので、そこでトップを取れなかったのが痛かったです。そもそもトップが一回もなかったので、この結果は仕方ないですね。』

西園寺『残念でした。』

一位通過 石井阿依  二位通過 岩井茜




B卓 清水香織(連盟)vs黒沢咲(連盟)vs仲田加南(連盟)vs千葉未帆(連盟)


左から 千葉未帆、黒沢咲、仲田加南、清水香織



B卓の対戦カードは、全員がプロ麻雀連盟所属である。

清水・黒沢・仲田・千葉と連盟屈指の攻撃型の打ち手が揃い、白熱した打撃戦が期待出来そうだ。




1回戦、対局開始前に「この面子と打てるだけで嬉しい」と語っていた起親・千葉。
この豪華メンバーを前に、若干緊張気味に見える。
しかし、そのプレッシャーを自らの意思で跳ね除けようとするかの様に、積極的に仕掛けを入れ、先手を取りにいく。
やや軽いとも思えるその仕掛けは、焦りからか、戦略から来るものかは判断できなかったが、流局を二回挟んだ東1局2本場に千葉の仕掛けが実る。

5巡目に1枚目のを仕掛け、早くもテンパイを入れる。

 ポン ドラ

ドラもなく、ただ早いだけの1.500点。
しかし、ここからこの手が飛躍的に伸びる。

9巡目にツモ、打。次巡ツモ、打
そして、12巡目にもう一枚を引いて、あっという間に4.000は4.200オール。

 ポン

初めからこの最終形を想定していたかどうかは定かではないが、千葉のツモの活きの良さを感じた。 


次局、千葉は二つ仕掛けて、またしても5巡目テンパイ

 ポン チー ドラ

そこに、黒沢からリーチが入る。

親の仕掛けが入っていることもあり、この形をダマにする打ち手は多いだろう。
おそらく、私もダマに受ける。
しかし、このカンをあっさりツモりあげ、裏を乗せて3.000、6.000にしてしまうから黒沢は強いのだ。


東2局1本場、次は私の番だと言わんばかりに仲田が攻めた。

この局、先手を取ったのは千葉。ドラ1枚使いの-待ちでリーチを放った。
このリーチを受けた仲田はホンイツ2シャンテンからといった無筋をバンバン通してくる。まるで、リーチなど眼中にないようである。
そして、二つ仕掛けた後、力強くツモアガリ。

 チー ポン ツモ ドラ


オーラスは、前局に満貫をアガってトップ目に立っていた千葉が6巡目リーチを打ち、前に出た仲田から2.600を討ち取り、初戦終了。
驚くべきことに、この回の千葉はテンパイ時は必ず1番乗り、しかもそのほとんどが6巡目以内の捨て牌1段目リーチである。
千葉のスピードが3人のパワーを押さえつけたように見えた。

一方、1人だけ手の入らなかった清水はラススタート、苦しい立ち上がりとなった。

1回戦終了時
千葉 +55.7P 黒沢 +13.0P 仲田 ▲21.9P 清水 ▲46.8P




2回戦は、初戦2着に甘んじた黒沢が爆発する。
東1局に仲田から満貫をアガると、続く東2局でも清水との二軒リーチを制して12.000。

その後もアガリを繰り返し、5万点オーバーのトップを取る。

清水は、黒沢に打った12.000を取り戻すことができず2ラス。復位に向け黄信号が灯った。

2回戦終了時
黒沢 +67.3P 千葉 +46.7P 仲田 ▲32.3P 清水 ▲81.7P




3回戦、2ラスを引いてしまいもう後がない清水。苦しい状況の中、懸命に戦う姿に感動すら覚える。
この半荘、清水は6回のリーチを打っている。本当に、清水の気迫が伝わる半荘だった。

東三局、9巡目に親・清水がリーチ。

 ドラ

このとき、清水は第2打に孤立牌だったを打っているのにもかかわらず、ピンズの上が山に残っている気配を察し、7巡目に引いたを残し、ソウズターツを払っていた。
そして、待望のを引いてのリーチだった。

事実、ピンズの上は誰も使っておらず、なんと-は山に6枚生きていた。
清水見事な山読みである。
しかし、この会心のリーチも黒沢のアガリによって阻まれてしまう。


東4局、前局空振った清水、めげることなく9巡目にノータイムでリーチ。

 ドラ

この手を仲田から討ち取り、満貫。

やっと本手が決まった清水、ここから反撃かと思われたが、
南3局で5巡目に先制リーチを打つも、ドラの単騎で押してくる仲田を捕らえることができず、4枚目のを掴んでしまい、痛い5.800放銃。


そしてオーラス、ここまで攻め続けた2着目の清水は、一アガリでトップに立てる。
しかし、ここで親番を迎えたラス目の千葉が爆発する。
1.000オール、7.700は8.000、1.500は2.100、2.900は4.100と4連続アガリで、2着まで浮上。
この千葉の嵐にも戦い続けた清水だったが、無念の3ラスとなった。

3回戦終了時
千葉 +62.4P 黒沢 +58.9P 仲田 +4.2P 清水 ▲125.5P




4回戦は、千葉がトップ。決勝進出は、ほぼ当確。
清水がやっと連対を果たすも、逆転は厳しい状況になってしまった。
仲田3着、黒沢ラスとなり、差が縮まっての最終戦勝負となった。

4回戦終了時
千葉 +99.9P 黒沢 +20.7P 仲田 ▲7.7P 清水 ▲113.9P




最終5回戦、東1局1本場、親の仲田がドラのをポンし、を力強くツモる。

 ポン ツモ ドラ

親のドラポンに、Wを打ってくる者はなかなかいない。
ツモ一点に賭けた思い切った仕掛けだったが、これが功を奏した。
この4.000オールで黒沢を抜き去り、仲田が上に立った。


東2局、黒沢が2.000、4.000をツモり、再び仲田と並ぶと、続く東3局では仲田が黒沢から2.000を直撃。

その後も必死の攻防が続き、小さなアガリを繰り返した仲田がリードを保ち、オーラスを迎えた。

仲田51.400、黒沢29.900。

元々28.400差があったため、二人の現在の点差は13.100点である。

アガれば終了の仲田が躊躇うことなく前に出たが、黒沢に掴まる。

 チー ポン ロン ドラ

ドラ2の5.800直撃により、二人の点差はたったの1.500点になる。
追う方はもちろん苦しい。
だが、追われる方だって苦しいに違いない。


オーラス1本場、黒沢が粘って1人テンパイ。
ついに黒沢が逆転、2.500点上に立った。
競技ルールではアガリ止めがない為、黒沢の親は続行。
仲田は次局2.000のアガリが必要である。


オーラス2本場、仲田が注文通りの2.000点テンパイを入れる。
しかし、黒沢が500は700オールをツモ。
点差は5.300。まだまだわからない。


オーラス3本場、ついに仲田の手が落ちた。
到底アガリに結びつきそうにはないが、やることは決まっている。
条件を満たす手作りをするしかないのだ。

しかし、黒沢がダメ押しの5.800を仲田から直撃。
仲田の条件は跳満ツモとなり、勝負は決まったかに見えた。


オーラス4本場、
黒沢が配牌から丁寧にオリ始め、このまま流局して終了だと選手・観戦者共に思っていた。

だが一人、決して諦めなかったのは仲田。
17巡目、仲田、最後のリーチ。
黒沢の顔が一瞬歪む。

 ドラ

仲田に残されたツモは、たった1巡。
裏ドラを見ることなく、ツモれば文句なしの大逆転である。

しかし、仲田の最後の牙は、黒沢にあと一歩届かなかった。


B卓は圧倒的な強さを見せつけた千葉と、最後まで粘ってみせた黒沢が決勝へと駒を進めた。

敗退とはなったものの、仲田・清水の鬼気迫る闘牌には、心を打たれた。
最後まで素晴らしい闘いだった。

最終成績
黒沢 +67.2P 千葉 +56.6P 仲田 +12.1P 清水 ▲136.9P


仲田『前半の内容が悪かったので仕方ないと思います。』

清水『来年また頑張る!』

一位通過 黒沢咲  二位通過 千葉未帆





とうとう、決勝進出メンバーが出揃った!

最後に、勝ち上がった4名の意気込みと、現プロクイーンの涼崎いづみプロのコメントを添え、準決勝のレポートを終えさせて頂こうと思う。


石井『ラス・3着スタートな上に難しい手ばかりきて苦戦しましたが、最後は3連勝できてよかったです。頑張ります。』

岩井『残れて嬉しいです。後悔しないように頑張ります。』

千葉『まだまだ力が足りないと感じていますが、決勝まで時間があるので努力をしたいです。』

黒沢『最終戦がほぼ着順勝負で、仲田さんに4.000オールをツモられた時は心が折れそうでした。
でも、投げやりになりそうだったのをこらえて打ちました。女流桜花の決勝では自分らしい麻雀が打てなかったので、今回は頑張ります!』

涼崎『今の自分に出来る麻雀を精一杯大切に打ちたいです。どんな結果であろうと納得出来る悔いのない戦いが出来ればいいと思います。楽しみにしています。』





(文責:赤荻 めぐみ 文中敬称略)


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