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タイトル戦情報

第34期 王位戦 A級決勝

( 文責:松崎 良文)

はじめに今回は、王位戦優勝決定までの長い道のりを、
一昨年三位、昨年九位、そして今年は本戦敗退と着実に後退した私、松崎が御案内させて頂きます。

どうぞ、宜しくお願いします。



さて、まずはA級決勝から。

11月16日(日)、この日は生憎の雨模様。
敗退者達の涙雨を衣服に滲ませた強豪72名が、有楽町「錦江荘」に集結した。

ここで、簡単にシステムの確認を。

前日のA級本戦勝ち上がり者59名に、
歴代王位、現鳳凰位、現十段位、前年度決勝進出者のシード選手13名を加えた72名で、まずは半荘四回戦。

四回戦終了時に下位24名、
五回戦終了時に下位12名、
六回戦終了時に下位8名が敗退。
残る28名で最終七回戦を行い、上位15名が現王位・滝沢和典の待つ準決勝へと駒を進める。

例年のボーダーラインは、60P前後。
順位点5−15の王位戦において約トップ三回分を意味するこの数字は、決して容易な壁ではないが、
A級決勝通過率100%(たったの2回ですが・・・)の私の経験上では、
とにかく四回戦までは無心で眼前の半荘に集中すること、これに尽きると思う。








一回戦


全18卓、思わず目移りしてしまう光景の中で私が選んだのは、
現鳳凰位・朝武雅晴と現十段位・前原雄大が同時に見渡せる絶好のポジションだった。

まずは朝武。
北家スタートの東一局12巡目に、

 ツモ ドラ

ここから生牌のを切り、安全牌のを残す。
らしくないな、と思った直後、親からリーチが入る。
同巡、朝武ツモ。テンパイを逃してすぐに、親がツモ切り。

常人には真似の出来ない高打点打法で鮮やかな和了りを決める朝武の諸刃の剣は、
こういった誰でも和了れる満貫を逃してしまうこと。

結果は、親が脇から12.000。
何より痛いのが、自らの明らかなミスにより本来あるはずのない一局を生じさせたことにより、
半荘全体の展開が一局分ズレたこと。
こういった場合は、得てしてミスをした人間に不利なことが待っているケースが極めて多い。

それを証明するかのように、
以降の朝武は勝負手がことごとく空振り、気付けば持ち点は一万点強。
挽回を期したオーラスの親番で終盤にようやくテンパイを入れるも、時間切れコールが虚しく響き、
現鳳凰位、早くも通過に黄信号点灯。



対して前原は、決して好調とは言えない状況ながら、
仕掛けを多用した老獪な試合運びで徐々にペースを整える。

そして、決定打は東四局二本場。

 ポン ロン

この和了りが効いて、前原トップで終了。

そして、これに飛び込んだのは、新人王・平尾。
この日の平尾は全く良いところなく、オール4着で敗退となった。
晩夏の栄華から約三ヶ月、晩秋に絶望を見た平尾の今後の奮起に期待したい。





一回戦が終わると、しばしの昼食休憩。
運営係から支給された弁当を開けると、心なしか前日のA級本戦の弁当より豪華だ。
こんなところにも、戦いのステージが上がったことが見て取れる。

しかし、このインターバルの過ごし方は、実に様々。
緊張のあまり箸に手を触れない者もいれば、
食べ盛りの高校生の如くペロリと平らげ、運営係に一人一食までだと釘を刺される者もいる。
本人の名誉の為に、実名は伏せておこう。
わんぱくでもいい、たくましく勝ち上がってほしい。





二回戦

ここで注目したのは、歴代王位の荒正義・森山茂和。

初戦2着の森山は、得意の重厚な手役派麻雀を存分に見せつけ、安定感抜群。

勝負所は南二局。A2・勝又健志が南家で3巡目リーチ。
これを受けた森山、全く怯むことなく11巡目に追いかけリーチ。

 ドラ

肝を冷やした勝又だったが、終盤でドラ単騎の七対子をツモ和了り、
そのまま勝又トップ、森山2着で終了。



一方の荒は、初戦ラスと不調気味。
ここでも苦戦を強いられるが、失点を最小限に抑えつつ、
南2局でメンタンピンドラ1の7.700を和了り、トップ目でオーラスへ。

中盤で絶好の-待ちタンピンテンパイを入れるも、予期せぬ12.000横移動で2着陥落。

これには後ろで観ていた森山も思わず、
「荒ちゃん、可哀想だね・・・。」
荒は苦笑いを浮かべ、小さく頷いた。





三回戦

ベテランばかりに目が向いてしまうので、そろそろ若手の卓へ。
ということで、ここでは前年度決勝進出の猿川真寿・小川尚哉に注目した。

成績を見ると、なんと二人揃ってトップどころか連対すら無し。

特に、猿川の容態が深刻だ。
とにかく手がまとまらず、戦いに参加できない。
劣勢打破を目論んで親番で仕掛けを入れるも、
現プロクイーン・黒沢咲にあっさりドラをカブせられ、聴牌料すらまともに貰えない。
黒沢の気力充実もさることながら、猿川の不調を象徴するかのような出来事であった。

結果、猿川3着。
三連続3着に、終局後「苦しい・・・」とポツリ。



対照的に、小川が躍進。
開局のタンヤオドラ4を皮切りに、南二局の親番で三本場まで積み上げ、持ち点は七万点越え。
駄目押しは、四本場。

 ツモ ドラ

この6.000は6.400オールで、九万点を越える大トップを飾り、奇跡の復活を果たす。

観戦者を意識した途端に結果を出すあたりは、スター性の表れか。
出来れば最後までじっくり観戦してあげたいが、こちらも仕事なもんで、悪いけどまた後で。





四回戦

錦江荘の三階は15卓設置。
つまり、残る3卓は上の四階で対局が行われている。

階段を駆け上がると、粛々と対局が進行していた。
そこで、B1・佐々木寿人を発見。

ここまで佐々木は▲7.7P。
初戦トップも、二回戦目の大きいラスが響いているようだ。
持ち前の先行力を活かし、開局から連続でアガリをものにするが、
その後は波に乗り切れず、3着と消化不良の内容に終わった。



その隣では、超守備型から超攻撃型にフルモデルチェンジを果たしたA2・山井弘が躍動していた。

南家スタートの開局に北家・平岡理恵からメンホン七対子を和了ると、
立て続けに親満を和了り、オール連対の+91.5Pで四回戦を終えた。





全卓四回戦が終了、ここで▲20.1Pのプロクイーン三位・千葉未帆までの下位24名が敗退となった。





五回戦

ここまでのトータルトップは、+111.6Pの伊賀則夫。
しかし、ここで伊賀がまさかの転落。
最強戦ファイナリスト・鈴木郁孝と復調気配の小川尚哉へ放銃を重ね、なんと箱下へ。

ポイントに飢えた狩人達の格好の餌食になりかけたが、ここから素点を二万点ほど回復。
脅威の豪腕に、思わず運営・瀬戸熊の表情が緩む。

この五回戦では、+3.3Pの樋口洋輔までが敗退。

また、初戦が響いたか鳳凰位・朝武、逆転トップも僅かに届かず佐々木、
前年度四位・福島直次朗(一般)、九州本部長・中村政時、
前日のA級本戦三位・村上淳(最高位戦)などが敗退した。





六回戦

ここからは、全員トータルプラス者同士のシビアな戦い。

+15.9Pと後が無い荒は、下り坂の伊賀と対戦。
開局、伊賀の親リーチに全てカブせ、役々ドラ2の8.000を成就。
このリードをきっちり守り切り、連勝を飾る。さすがの勝負強さである。

同じく+21.9Pと後の無い前原は、初戦で国士無双を和了って以降は伸び悩む二階堂瑠美と対戦。
ここでもやはりベテランが競り勝ち、前原は値千金のトップ。
二階堂は痛恨のラス。

+108.6PでトータルトップのA2・大橋良弘、+103.9Pでトータル二位のA1・望月雅継は、共に浮きの3着と堅実にまとめ、
確定ランプを点灯させた。

この六回戦では、+14.6Pの竹島庸至までが敗退。

また、第9期王位・森山、先日静岡リーグを優勝した平岡理恵、
A1・石渡正志、A2・明石光平などが敗退した。



さて、いよいよ残すは最終七回戦。

現在のボーダーは、+42.3P。
例年に無い、異常なまでの低さである。





最終七回戦

1卓 山井弘(連盟/+164.4P) vs 鈴木基芳(連盟/+45.1P) vs 今里邦彦(連盟/+42.3P) vs 石山浩(一般/+18.0P)

箱ラスでも通過の山井、開局で石山に役々ホンイツの7.700を放銃。
この和了りで、トップ必須だった石山が条件クリア。
連対が絶対条件の鈴木・今里の2着争いは、鈴木に軍配。

1位通過 山井弘  13位通過 鈴木基芳  14位通過 石山浩




2卓
 大橋良弘(連盟/+104.0P) vs 黒沢咲(連盟/+47.3P) vs 松尾強(一般/+41.4P) vs 二階堂瑠美(連盟/+20.9P)

オーラス、トップ目・黒沢と2900点差の二階堂は、

 ドラ

このリーチを、ラス目で攻めるしかない親・松尾から出和了り、逆転トップ。
結果待ちとなったが、僅かに+1.6P届かず、虚しく次点16位となった。
終始安定した戦いの大橋、たくましく勝ち上がりを決めた。

3位通過 大橋良弘  12位通過 黒沢咲




3卓
 望月雅継(連盟/+100.3P) vs 小竹博之(一般/+51.1P) vs 向田忠央(一般/+41.4P) vs 福田英司(一般/+21.4P)

一般参加者三名の争いは、向田がトップ。
そして、望月が手堅く2着キープ。

2位通過 望月雅継  5位通過 向田忠央




4卓
 板川和俊(連盟/+79.3P) vs 荒正義(連盟/+51.7P) vs 田中史孝(連盟/+38.5P) vs 石井智士(一般/+21.7P)

エンジン全開の荒、怒涛の三連勝で堂々の勝ち上がり。
オーラス、石井からタンヤオドラ3を直撃した田中が2着浮上、滑り込み通過となった。

8位通過 荒正義  11位通過 板川和俊  15位通過 田中史孝




5卓
 佐藤聖誠(最高位戦/+61.5P) vs 清水香織(連盟/+56.8P) vs 羽山真生(一般/+37.8P) vs 山田昭子(一般/+27.0P)

小さい3着でOKの佐藤であったが、羽山へ8.000、12.000、8.000と打ち上げてしまい、最高位戦最後の砦、ここで崩壊。
静観の清水、難なく通過。

9位通過 羽山真生  10位通過 清水香織  




6卓
 勝又健志(連盟/+70.7P) vs 前原雄大(連盟/+52.9P) vs 西岡慎泰(連盟/+36.6P) vs 小川尚哉(連盟/+29.0P)

勝負局は、東四局。親・勝又の、

 ポン ポン

ここに、前原がWで飛び込み、致命傷を負う。
勝又はオーラスでテンパイも伏せて終了。余力を残しての勝ち上がりとなった。
大きい2着の小川はボーダーに僅か届かず、涙を飲んだ。

4位通過 勝又健志




7卓
 伊賀則夫(連盟/+71.9P) vs 小田悟志(連盟/+52.6P) vs 右田勇一郎(連盟/+35.6P) vs 伊知地義人(一般/+33.6P)

波乱万丈の一日を乗り切った伊賀、無事に2着で終了。
一昨年この舞台で敗れた小田は、雪辱を果たす勝ち上がりとなった。

6位通過 伊賀則夫  7位通過 小田悟志



こうして、準決勝進出の15名が出揃った。
連盟12名、一般3名と連盟色が色濃く表れた結果となった。

この中で、果たして決勝に進出するのは、いったい誰であろうか。

最後に、迎え討つ現王位・滝沢和典のコメントで、このレポートを締めたいと思う。

「去年、一昨年と比較して確実に麻雀の力はアップしている。体力も申し分ない。
しかし、勝ち上がってきた選手、特に実績の少ない選手に気力で上回ることができるだろうか?
一番怖いのは結果に慢心して、ハングリー精神を失ってしまうこと。
言うまでも無く、雀力は重要な要素ではあるが、ここ一番の勝負においては精神力が雀力を凌ぐ場面も多い。
今一度初心に帰って、直球で勝負したいと思う。」




 

( 文責:松崎 良文 文中敬称略 )

 

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