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タイトル戦情報

第3期 女流桜花

プレーオフ 詳細成績

 
プレーオフ 北條 恵美 仲田 加南 黒沢 咲 赤荻 めぐみ 供託   桑原 恵子 糸賀 千春 清水 香織 宮内 こずえ 供託
1回戦 4.2 ▲ 1.1 ▲ 2.6 ▲ 0.5 0.0 得失点 6.3 ▲ 4.0 3.6 ▲ 5.9 0.0
12.0 ▲ 3.0 ▲ 8.0 ▲ 1.0 --- 順位点 8.0 ▲ 4.0 4.0 ▲ 8.0 ---
16.2 ▲ 4.1 ▲ 10.6 ▲ 1.5 0.0 14.3 ▲ 8.0 7.6 ▲ 13.9 0.0
2回戦 ▲ 11.9 13.6 4.6 ▲ 6.3 0.0 得失点 1.7 3.0 2.6 ▲ 7.3 0.0
▲ 8.0 8.0 4.0 ▲ 4.0 --- 順位点 1.0 8.0 3.0 ▲ 12.0 ---
▲ 19.9 21.6 8.6 ▲ 10.3 0.0 2.7 11.0 5.6 ▲ 19.3 0.0
3回戦 ▲ 31.6 ▲ 26.2 38.7 19.1 0.0 得失点 ▲ 1.2 ▲ 2.8 ▲ 4.1 8.1 0.0
▲ 8.0 ▲ 4.0 8.0 4.0 --- 順位点 ▲ 1.0 ▲ 3.0 ▲ 8.0 12.0 ---
▲ 39.6 ▲ 30.2 46.7 23.1 0.0 ▲ 2.2 ▲ 5.8 ▲ 12.1 20.1 0.0
4回戦 ▲ 3.1 7.3 ▲ 0.4 ▲ 3.8 0.0 得失点 6.6 5.6 ▲ 16.3 2.1 2.0
▲ 3.0 12.0 ▲ 1.0 ▲ 8.0 --- 順位点 8.0 3.0 ▲ 12.0 1.0 ---
▲ 6.1 19.3 ▲ 1.4 ▲ 11.8 0.0 14.6 8.6 ▲ 28.3 3.1 0.0
  0.0 0.0 0.0 0.0 --- ペナ 0.0 0.0 0.0 0.0 ---
▲ 49.4 6.6 43.3 ▲ 0.5 0.0 合計 29.4 5.8 ▲ 27.2 ▲ 10.0 2.0

プレーオフレポート

(文責:山口 笑子)

第3期女流桜花プレーオフレポート

12月19日(土)四谷の連盟道場にて、第3期女流桜花プレーオフが行われた。

プレーオフとは、女流桜花Aリーグに所属する総勢20名の女子プロが5節(20半荘)を戦い抜き、トータルポイントで上位8位までの者が参加できる、実質準決勝のようなものである。
ただし、これまでの戦績はリセットされることなく、そのまま引き継がれる。
ポイント1位・3位・5位・7位の者がA卓、2位・4位・6位・8位の者がB卓という組み合わせで固定のまま4半荘を競い、上位3名が晴れて現女流桜花・二階堂亜樹が待つ決勝の舞台に立つ権利を得ることとなる。

出場者は、北條プロ・桑原プロ・仲田プロ・黒沢プロ・清水プロ・宮内プロという、
いずれも実力に定評があり、タイトル戦慣れしている(もしくは既にタイトルホルダーである)錚々たるメンバーに加え、
まだフレッシュな印象のある糸賀プロ、最近メキメキと頭角を現しつつある赤荻プロの8名。(以下敬称略)

5節終了時の各選手の所持ポイントは以下の通り。

1位:北條 +148.7P
2位:桑原 +132.7P
3位:仲田 +72.1P
4位:糸賀 +68.3P
5位:黒沢 +60.3P
6位:清水 +45.3P
7位:赤荻 +34.7P
8位:宮内 +29.4P

首位・北條と2位・桑原が突き抜けており、桑原と暫定ボーダーの仲田との差は約60P。
順当にいけばまず決勝への切符を手放すことはないであろう二人に対し、3位以下は混戦状態。
今回は残るたった一つの椅子を6名で争う展開が予想された。

卓組みは以下の通りとなった。

A卓:北條 vs 仲田 vs 黒沢 vs 赤荻
B卓:桑原 vs 糸賀 vs 清水 vs 宮内




【A卓1回戦】

東一局 ドラ

開局早々、親の仲田がピンズに寄せていく。
暫定3位の仲田がいきなり大物手を和了れば、他の選手達にはかなりのプレッシャーのはず。終盤で、

 ポン

この形で聴牌するも、は下家の黒沢に暗刻。
このチャンス手は実ることなく流局。


東一局一本場は、このまま仲田を連荘させてはまずいとばかりに北條がメンピンツモドラ1の1.300・2.600は1.400・2.700で制する。


東三局一本場、9巡目に黒沢が、

 ドラ

この形でリーチ。親の北條が黒沢の宣言牌に素早く反応し、

 チー

タンヤオドラ1の片上がりで怯むことなく全ツッパ。
決着はつかず流局。
圧倒的にポイント優位の北條は、終始危険を犯さず守りに徹した麻雀を打つという選択も可能である。
例えそうしたところで、誰も彼女を責めることはない。
にもかかわらず、いつも通りアグレッシブに攻める姿勢が彼女の強さの秘訣なのかもしれない。

オーラスを迎えた時点での点棒状況は、

東家 赤荻:23,500点
南家 仲田:32,200点
西家 黒沢:29,400点
北家 北條:34,900点

一人静かなのが赤荻。
ここまでは皆の状態を測っていたのか、はたまた手に恵まれなかったのか、場の流れを静観していたかのように見えた。
だが彼女の持ちポイントでは、このまま手をこまねいているわけにはいかない。
四半荘でプラスを積み重ねていかねば、決勝の舞台には手が届かない。
現在ラス目の赤荻はなんとしても親番で点数を叩きたいところ。
また、ポイント首位の北條をこのままトップで逃がしてなるものかと誰もが考えていたことだろう。

早々に赤荻がを暗カン。対する仲田はをポンして、

 ポン ドラ

ドラ色の仕掛け。
怯むことなく赤荻が10巡目にリーチ。

 暗カン

見事にをツモり上げ、各自の点棒はほぼ横並び状態へ。

東家 赤荻:29,500点
南家 仲田:30,200点
西家 黒沢:27,400点
北家 北條:32,900点

南四局一本場
誰がトップになってもおかしくない状況。
特に親番の赤荻は、なんとしてももう一和了り欲しいところ。
だがこの接戦を制したのは、終始前に出る戦いをしていた北條。
仲田から1,300を出和了り、平たいながらも嬉しい一人浮きトップをもぎ取った。

1回戦成績
北條 +16.2P 赤荻 ▲1.5P 仲田 ▲4.1P 黒沢 ▲10.6P

トータル成績
北條 +164.9P 仲田 +68.0P 黒沢 +49.7P 赤荻 +33.2P




【A卓2回戦】

東三局、親の仲田がから仕掛け、さらにオタ風のもポン。

 ポン ポン ドラ

ここに意を決したかのように黒沢がリーチ。
その宣言牌ので仲田に5.800を打ち込む。
親のドラ色ホンイツ仕掛けに初牌のを切るのは相当勇気がいる。
当たっても構わないからここは勝負!という黒沢の意気込みが伝わってきた。


東三局一本場、全局の前向きな姿勢が功を奏したのか、黒沢が七対子ドラ2をツモ和了り、2.100・4.100をものにする。


東四局、4巡目に仲田がリーチ。親の赤荻も5巡目に追いかける。
この勝負は仲田に軍配が上がり、リーヅモドラ2の2.000・3.900。


南二局、東場は大人しかった北條が、親番で4巡目リーチ。
7巡目、黒沢も追いつく。
シャンポン待ちかドラ表示牌のカンチャン待ちかで少考するも、後者を選択。
次巡サクっとをツモり上げ、リーヅモドラ1の1.000・2.000。


南三局二本場、西家の黒沢がをポン。
大物手に化けそうな可能性を秘めつつも、取り敢えず以下の聴牌。

 ポン ポン ドラ

しばらくして見に行った時には、以下のように手変わり、

 ポン ポン

そして終盤、待望のを持ってくる!

 ポン ポン

北條から赤荻に緊急回避とも見える打ち込みでこの局は終了したが、
この大舞台で不発とはいえきっちり役満聴牌を入れてくる黒沢の意思と、それに素直につき従う彼女の様子はさすがだと思った。


オーラス、黒沢・北條の二人聴牌で終局しそうな状況も、残り2巡で親の赤荻が執念の聴牌を入れ続行となる。


南四局一本場

東家 赤荻:23,700点
南家 黒沢:37,500点
西家 北條:18,100点
北家 仲田:40,700点

トップ目の仲田からリーチが入り、黒沢がこれにつかまりリーチドラ1の2.600は2.900で終了。

2回戦成績
仲田 +21.6P 黒沢 +8.6P 赤荻 ▲10.3P 北條 ▲19.9P

トータル成績
北條 +145.0P 仲田 +89.6P 黒沢 +58.3P 赤荻 +22.9P




【A卓3回戦】

東二局、もう後がない赤荻の親番。
そろそろこのあたりで稼がないと、夢の舞台に手が届かなくなってしまう。

15巡目、赤荻がピンフドラ1のリーチ。同巡、南家の黒沢がタンヤオドラ1で追っかけ。
この勝負は赤荻に軍配が上がり、嬉しい2.600オールをものにする。


しかし東三局、事件は起こった。
親の黒沢が9巡目リーチ。その手牌は、

 ドラ

ざわざわ!ツモスーです!!!

11巡目に南家・仲田のを西家の北條がポン。
仲田に初牌のが食い流れ、聴牌していた仲田だがここでオリ。
そして次巡、黒沢が引き寄せた牌は

「ツモ!16.000オール!」

ざわわわっ!この発声に、お隣B卓の選手も思わず注目する。
ポンがあろうがなかろうが、二段構えで結局ツモっていたんですね!

ここぞという場面で最高打点を狙い、尚且つきっちり和了り切る黒沢。
二回戦終盤の意地の小四嬉聴牌が、ここで花開いたように感じた。


南場を迎えた時点での点棒状況は以下の通り。

東家 北條: 8,400点
南家 赤荻:31,900点
西家 黒沢:70,700点
北家 仲田: 9,000点

親の役満を和了った黒沢は、余裕の70.000点越え。
東場に点棒を重ねた赤荻は、まだ原点以上の元気な状態。
一方、北條と仲田は10.000点を割り、苦しい展開。
特に仲田は、あの役満でトータルポイントを一気にまくられてしまい、心中穏やかではないだろう。

南二局一本場、親の赤荻が6巡目にピンフドラ1でリーチ。
またも黒沢がドラ2枚で追いかけリーチ。
ここでも再び赤荻に軍配が上がり、2.600は2.700オール。

次局、聴牌連荘で赤荻が三本場まで粘り、黒沢との点差も22.000まで詰め寄る。
親満直撃で逆転劇まで見えてきたが、ここは黒沢がきっちり赤荻から和了り、流れを止める。


南三局、親の黒沢がタンヤオドラ2を聴牌。これに北條が捕まり、ついに箱下へ。
だが彼女の表情に焦りの色はまったく見られない。
黒沢から点棒を借りる時の発声も凛として清々しい。
持ち前の精神力の強さがなせる業なのだろう。


南三局一本場、8巡目に赤荻がリーチ。
既に七対子をテンパイしている仲田の手牌は、

 ドラ

次巡、を持ってきた仲田はノータイムで切り。
10巡目、11巡目と無駄ヅモなく持ってきて、河にを2枚並べ渾身の追い掛けリーチ!

七対子から1枚もロスのない役満への移行。
この流れならあっさりツモってしまうのでは?!とハラハラドキドキしながら観戦。
仲田がこの手をツモり切れば、親番の黒沢から16.000をもぎ取ることができ、トータルポイントでまくり返せる。

しかし、この手は実らず、赤荻・仲田の二人聴牌で流局。

後に仲田からこの時の心境を聞いた。
は山にいると読んではいたが、ここで七対子を和了ってもしょうがないと思った。」

事実、リーチ後にをツモっている。
だが、この時点で仲田の点棒は3.300。
一発裏ドラのないAルールでリーチしてツモっても6.400点にしかならない。
虎視眈々と機を見つめ、が来た時に淀む事なくを切った彼女の感性と勝利に対する執念は、まさに賞賛に値する。

3回戦成績
黒沢 +46.7P 赤荻 +23.1P 仲田 ▲30.2P 北條 ▲39.6P

トータル成績
北條 +105.4P 黒沢 +105.0P 仲田 +59.4P 赤荻 +46.0P

では、ここからB卓の様子を。




【B卓1回戦】

東一局、西家スタートの糸賀が初っ端からピンフドラ1をリーチ。
だが、清水がのみをツモって300・500。

続く東二局も果敢に攻める糸賀。

 ポン ドラ

ここで親の清水からリーチが入る。


ドラのを掴んだ糸賀は、字牌を落として回る。
初のプレーオフ、しかも桑原・清水・宮内を相手に非常に冷静に打てているようだ。


東二局一本場、またも糸賀が5巡目でリーチ。

 ドラ

これに対し、桑原がいい加減にしなさいよとばかりに全ツッパ。

河に危険牌を並べていき、追い掛けリーチを放つも、終盤宮内の手からがこぼれ、糸賀が1.300は1.600をものにする。


南二局、親の清水が8巡目リーチ。

 ドラ

マンズのホンイツをやっていた桑原は、初牌のを引いてオリ。
清水と糸賀の二人聴牌。

南三局一本場、桑原がをポンして聴牌。

 ポン ドラ

親の糸賀がで捕まり3.900。


オーラスを迎えた時点での四人の点棒状況は以下の通り。

東家 桑原:36,300点
南家 宮内:18,900点
西家 清水:33,600点
北家 糸賀:31,200点

糸賀が懸命に攻めていた感があるが、チャンス手がなかなか実らず、リーチも不発が多く、原点ちょい浮きの状況。
やはりこのメンツでは、なかなか和了らせてもらえないのか。

気がつけばポイント2位の桑原がトップ目に。
ここですんなりトップを取れれば、この後の展開がだいぶ楽になる。

ここまでいいところのない宮内。
トータルポイント8位、さらにここで一人沈みのラスを引いてしまうと、もう後がない
そんな南家・宮内が5巡目に渾身のリーチを放つ!

 ドラ

高目ロンなら満貫で、誰から出ても一人沈みを回避できる。
清水か糸賀から出れば三位浮上だ。
また、ツモなら高目安目関係なく、糸賀を原点割れさせられる。
まだこの先の険しい道のりを諦めていないぞという宮内の気迫が感じられた。

結果糸賀から安目5.200を出和了り、ラスながらも最悪の事態を回避した。

1回戦成績
桑原 +14.3P 清水 +7.6P 糸賀 ▲8.0P 宮内 ▲13.9P

トータル成績
桑原 +147.0P 糸賀 +60.3P 清水 +52.9P 宮内 +15.5P




【B卓2回戦】

東三局、北家・清水が6巡目にリーチ。
7巡目に追いついた南家・宮内、ドラも役もない手格好だが負けじと追い掛ける。

 ドラ

結果、宮内が清水に2.600を放銃。
一回戦のラスでポイント的にかなり決勝進出が厳しくなってしまった宮内だったが、
可能性がある限り私は諦めないという宮内の心の声が聞こえそうな意思のあるリーチだった。


東四局 ドラ

7巡目、ツモり四暗刻1シャンテンだった清水は、初牌のをすかさずポンして聴牌。

 ポン

しかし、桑原のドラ色のホンイツ満貫に捕まる。


南2局、親の桑原が6巡目リーチで悠々の2.600オール。

南3局、南家・宮内が4巡目リーチ。

 ドラ

この3メンチャンに糸賀が捕まり2.600。


オーラスを迎え、四人の点棒状況は、

東家 宮内:24,200点
南家 桑原:33,200点
西家 清水:31,100点
北家 糸賀:31,500点

自力で親を持ってきた宮内。
このまま一人沈みのラスを引いてしまえば、決勝への扉はほぼ閉ざされる。
ここでなんとしても連荘して、少しでも多く点棒を積み重ねたいところ。
幸いにも他家との点差はそれほど離れておらず、親満ツモで一気に一人浮きトップまで見える状況。

一方、桑原・清水・糸賀は、聴牌料でも順位が変わる接戦状態。

崖っぷちに立たされた宮内、手が思うように進まない。
14巡目にようやく1シャンテンとなるも、聴牌すら組めぬまま悔しい流局。
清水・糸賀の二人聴牌で、無理をする必要のない桑原は浮きの三着を確保。

2回戦成績
糸賀 +11.0P 清水 +5.6P 桑原 +2.7P 宮内 ▲19.3P

トータル成績
桑原 +149.7P 糸賀 +71.3P 清水 +58.5P 宮内 ▲3.8P




【B卓3回戦】

東一局、親番・糸賀の仕掛けに桑原が放銃し7.700。

 ポン チー ドラ

東一局一本場、二本場共に糸賀が500は600オール、2.600は2.800オールをツモ和了り、持ち点47,900点と独走。

東一局三本場、宮内がドラ色のホンイツを仕上げる。

 チー ポン ドラ

だが、桑原が宮内から1.000は1.900を和了り、長かった糸賀の親が流れる。

東二局、14巡目に清水がリーチ。
追って糸賀が16巡目に変則三メンチャンのリーチ。
二人の争いかと思われたが、宮内が三暗刻ドラ2の親満を虎視眈々と張っている。
この当たり牌を掴んだのは糸賀、12.000の手痛い放銃。

東場はこの後、小場で回る。

南一局、親の糸賀・宮内はマンズのホンイツ手。
桑原のドラ3に糸賀が飛び込み7.700。
糸賀は東一局で築いた点棒が、ここにきてすべて溶けてしまう。

この後は連荘なく小場で進み、最後は桑原が4巡目リーチを親の清水から仕留
め終局。
終わってみれば、親満のビハインドを守り抜いた宮内が一人浮きトップ。

3回戦成績
宮内 +20.1P 桑原 +▲2.2P 糸賀 ▲5.8P 清水 ▲12.1P

トータル成績
桑原 +147.5P 糸賀 +65.5P 清水 +46.4P 宮内 +16.3P



A卓よりハイペースだったB卓だが、
最終戦は両卓同時スタートのため、しばらくのインターバルを得る。
A卓3回戦終了後、各自のトータルポイントが立会人によって発表され、ホワイトボードに書き出される。

黒沢の親役満炸裂により、この時点でのボーダーは+105.0Pと跳ね上がっている。
桑原はほぼ当確、北條・黒沢が共に100P越えとはいえ、麻雀は最後まで何が起こるかわからない。
各々が勝ち上がり条件を確認して最終戦に臨んだ。




【A卓最終戦】

東三局四本場、13巡目に仲田が初牌の切りを選択して七対子ドラ2のリーチ。

 ドラ

次巡、仲田の河に並んだのは
結果論だが、待ち牌をとしておけば、黒沢に跳満親っかぶりさせることができた。
だが、仲田は何度打ってもあれは切りだと後に語る。
結果はどうあれ、淀みない自分の持論と心中できる心構えは勝負の世界には不可欠である。


東四局五本場、親番を迎えた仲田が2巡目でリーチ。

 暗カン ドラ

これを北條からきっちり捕らえ、6.800は8.300。


オーラスを迎え、四人の点棒状況は、

東家 仲田:39,500点
南家 赤荻:28,400点
西家 北條:28,100点
北家 黒沢:24,000点

この時点で猛追の仲田と追われる黒沢との差は順位点込みで10.1P。
二本場で積み棒が一本あるため、4.800直撃もしくは2.600オールでまくり返せる、非常に緊迫した状況。

北條と黒沢が9.5P差、仲田との差も19.6Pまで縮まっており、親満一発であわやの敗退も有り得る。
(※B卓最終戦の点棒状況は、A卓の選手には伝えられていません)

4巡目に黒沢が自らの手で決着をつけるべくリーチを放つ。

先にシュンツが埋まってしまい、意を決しての初牌単騎。
おそらく黒沢は北條を捲くれば別卓から桑原以外の一人が点数を叩いてきても残れると思い、リーチに踏み切ったのだろう。

だが、このリーチ棒は仲田を楽にしてしまう。
ダマのままピンフという役有り聴牌への移行を待つという選択肢もあるだろう。
しかし数巡後、力強くをツモり上げ、トータルポイントで北條を捲くり、見事決勝の椅子を掴んだ。
そして、別卓が気になる北條だが果たして・・・

最終戦成績
仲田 +19.3P 黒沢 ▲1.4P 北條 ▲6.1P 赤荻 ▲11.8p

トータル成績
黒沢 +103.6P 北條 +99.3P 仲田 +78.7P 赤荻 +34.2P




【B卓最終戦】

起親の清水が連荘して迎えた東一局二本場、清水は、

 ポン ポン ポン ドラ

14巡目に宮内がドラ3でリーチ。

 ドラ

この当たり牌を清水が掴み、8.000は8,600の放銃。

東二局、親の糸賀が4巡目でリーチ。
7巡目に追いついた宮内がピンフ高目イーペーコーの3メンチャンで追っかけリーチを放つも、糸賀がツモあがりリーヅモの1,000オール。

東二局一本場、このまま勢いの波に乗りたい糸賀だったが、桑原が11巡目にタンピンツモイーペーコーをアガり、1.300・2.600は1.400・2.700。


東四局、桑原が親番で3巡目リーチ。
次巡すんなりとツモり、メンピンツモドラ2の4.000オール。

この時点で桑原の点棒は42.400。
例え役満を振ろうとも、決勝進出は確定だろう。
その桑原から点棒を削り取られた三名は非常に厳しい状況。

だが各選手に焦りの色は見られない。
皆冷静に現状を把握しつつ、己のチャンスを静かに狙っている。


南一局、8巡目に南家・糸賀が高目ツモ跳満のリーチ。

 ドラ

別卓の二人の内で一人がラスになれば自分にもチャンスがあるので、できればをツモ和了りたいであろう。
しかし、持ってきたのは安目ので1.300・2.600。
それでも、ここから勢いに乗りたいところだ。


南二局、9巡目に親番の糸賀が先ほどと似たような牌姿でリーチ。

 ドラ

高目ツモで3.900オールの手だが、またも糸賀の手に舞い込んだのはで1.000オール。


南二局一本場

休むことなく攻め続ける糸賀だが、2局連続高目一通を安目で和了り本調子ではないのか、宮内に3.900は4.200を打ち込み親番終了。


南三局、可能性は薄いが親番がある限り諦めない宮内。
高目三色も見つつ手を進めていたが、15巡目、安目の引きで聴牌しリーチに踏み切る。

 ドラ

16巡目、糸賀もタンヤオのみをリーチで追いかけるも、この局は二人聴牌で流局。

続く南三局は、糸賀の一人聴牌で流局。

迎えた最終戦オーラス、四人の点棒状況は、

東家 桑原:37,600点
南家 清水:14,700点
西家 糸賀:33,600点
北家 宮内:33,100点

A卓で波乱が起きていない限り、桑原を除く三名の勝ち上がりはほぼなくなってしまった。
唯一まだ可能性が残っているのは糸賀だが、両方の卓を見ている私には役満を和了らないと残れないことがわかっていた。
しかしA卓の点棒状況は聞かされていないため、全力でトップを取りにいくしかない。


南四局、10巡目に糸賀が以下の手牌で聴牌しリーチ。

 ドラ

この手の最高打点はドラのをくっつけてのメンピンツモ三色ドラ1だろうが、既には場に三枚枯れている。
高目安目があり、いつ来るとも分からない引きに賭けるより、ドラ単騎の満貫をツモって確実にトップをものにしようという考えだったのだろう。

結局この思いは実ることなく、糸賀の一人聴牌で終局。

最終戦成績
桑原 +14.6P 糸賀 +8.6P 宮内 +3.1P 清水 ▲28.3P(供託2.0)

トータル成績
桑原 +162.1P 糸賀 +74.1P 宮内 +19.4P 清水 +18.1P




こうして、決勝進出者が決定。
全24半荘の長い戦いを終え、決勝へのプラチナチケットを手にした三名の選手にコメントを頂きました。



桑原 恵子 「ずっと降りてようと思っていたけど、すんなり手が入って自然に和了ることができ、ツイてました。決勝への意気込みは、謙虚に言っても大きく言っても負けるので、ただ一言。頑張ります!」



黒沢 咲 「この数週間で10回以上役満を聴牌したのに和了れていなかったのですが、ようやく和了ることができました。去年の決勝で亜樹プロに歯が立たない状態で負けてしまい、今年の目標は再度決勝に残ることだったので、目標が達成できて嬉しいです。頑張りたいです!」



北條 恵美 「(ちょっと古いけど)想定の範囲内でした。保有ポイント的にトビラス一回まではOKだったので16.000オールを引かれた後も動ずることなく1.300点の役なしリーチが打てました。内容は良くなかったけど事前に描いていたプランどおりなので、決勝でも試合運びを組み立て、今度は内容が伴うようにして、更にツキが味方することを願います。」



皆さん、本当にお疲れ様でした。
決勝に残った方も、そうでない方も、この経験を糧に更なる上を目指して下さい。
来期、皆さんの胸を借りることを心待ちにしています。

そして、今回初めてベスト8のレポートを担当させて頂いたのですが、
2卓同時進行に振り回され、大事な局面で牌姿がなかったり、ドラや巡目が抜けていたりと、お見苦しい文章になってしまい、本当に申し訳ございません。

拙い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。





(文責:山口 笑子 文中敬称略)

 
 

 

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