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タイトル戦情報

第2期 女流プロリーグ(女流桜花)

最終節 詳細成績

 
最終節 黒沢咲 小宮山一美 北條恵美 二階堂瑠美 供託   二階堂亜樹 水越京子 宮内こずえ 斉藤智子 供託
1回戦 0.2 ▲ 4.4 ▲ 12.1 16.3 0.0 得失点 ▲ 16.1 ▲ 10.3 29.9 ▲ 3.5 0.0
4.0 ▲ 4.0 ▲ 8.0 8.0 --- 順位点 ▲ 8.0 ▲ 3.0 12.0 ▲ 1.0 ---

4.2

▲ 8.8 ▲ 20.1 24.3   ▲ 24.1 ▲ 13.3 41.9 ▲ 4.5  
2回戦 1.9 ▲ 9.5 31.5 ▲ 23.9 0.0 得失点 3.9 ▲ 13.3 ▲ 5.5 14.9 0.0
4.0 ▲ 4.0 8.0 ▲ 8.0 --- 順位点 4.0 ▲ 8.0 4.0 8.0 ---
5.9 ▲ 13.5 39.5 ▲ 31.9   7.9 ▲ 21.3 9.5 22.9  
3回戦 ▲ 2.7 ▲ 7.6 21.2 ▲ 10.9 0.0 得失点 ▲ 7.6 ▲ 6.4 7.2 21.2 0.0
▲ 1.0 ▲ 3.0 12.0 ▲ 8.0 --- 順位点 ▲ 8.0 ▲ 1.0 ▲ 3.0 12.0 ---
▲ 3.7 ▲ 10.6 33.2 ▲ 18.9   ▲ 15.6 ▲ 7.4 ▲ 10.2 33.2  
4回戦 ▲ 4.6 1.7 ▲ 11.7 14.6 0.0 得失点 13.9 ▲ 27.2 8.8 4.5 0.0
▲ 4.0

4.0

▲ 8.0 8.0 --- 順位点 8.0 ▲ 12.0 3.0 1.0 ---
▲ 8.6 5.7 ▲ 19.7 22.6   21.9 39.2 11.8 5.5  
  0.0 0.0 0.0 0.0 --- ペナ 0.0 0.0 0.0 0.0 ---
▲ 2.2 ▲ 26.8 32.9 ▲ 3.9 0.0 合計 ▲ 9.9 ▲ 81.2 34.0 57.1 0.0

決勝進出者


優木 美智
(現女流桜花) vs 黒沢 咲 vs 二階堂 亜樹 vs 斉藤 智子

決勝:1月19日(土)20日(日) 会場:「じゃん亭Nobu
 

最終節レポート

 
1月6日(日)、四ツ谷の連盟道場にて第2期女流桜花最終節が行われた。

会場入りした8名の選手達に緊張の色はあまり見受けられなかった。
対局開始まで雑談を交わし笑い声が上がる和やかな雰囲気。

私は通常のリーグ戦でも極度に緊張をしてしまう。決勝進出のかかった対局で落ち着いていられる選手達の事を羨ましく思った。
そこは経験も実力もある方々だ。大切な対局である事に違いはないが、場慣れしているのだろう。

最終節は5節終了時のポイント上位8名で2卓に分かれ、半荘4回戦が行われる。
ポイントは持ち越しで、上位3名が決勝進出の権利を獲得する。

5節終了時点での首位は、黒沢プロの+105.8P。
3.8P差で2位につけているのが、二階堂亜樹プロ。
ボーダーとなる3位は、小宮山プロで80.4P。
8位の二階堂瑠美プロが23.6P、充分に逆転可能な数字だ。

卓組みは、
A卓:黒沢プロ、小宮山プロ、北條プロ、二階堂瑠美プロ
B卓:二階堂亜樹プロ、水越プロ、宮内プロ、斉藤プロ

18:00、対局開始となった。





先制の和了りはB卓の斉藤。
東1局1本場、8巡目にリーチ。

 ドラ

2巡後にをツモり、2.000、3.900は2.100、4.000。

隣のA卓では東3局、親の黒沢が15巡目にリーチ。



これに北條が高目ので11.600を放銃。
首位通過の黒沢が、ここでもトップ目に立つ。
これでこの後の闘いもかなり楽になるかと思われた。しかしそれを易々と許すメンツではない。
安手ではあるが2回の黒沢からの直撃と南1局の2.600オール、ラス前の700、1.300で1回戦A卓のトップは46.300点で二階堂瑠美となった。



B卓では東3局、親の宮内がカンドラ2をツモり、4.000オール。
続く1本場もピンフ一通の5.800は6.100を二階堂亜樹から出和了り、2本場となる。

宮内の手牌が以下、

 ドラ

ドラが暗刻のチャンス手である。7巡目にをチーし打、タンヤオへ向かう。
9巡目、斉藤から立直が入った。



11巡目に宮内も追いつく。

 チー

--の四メンチャン。しかし14巡目に持ってきたで少考、斉藤の現物の打とし-に待ちを変える。
その直後、斉藤がをツモ切った。
強気に打とし四メンチャンのまま押していれば宮内の和了りとなっていたが、結果は流局で二人聴牌。
確実にこの半荘トップを取りたいと思えば打としてしまう気持ちもわからなくはない。
しかしトップ目とはいえポイント的には追う立場の宮内。
丁寧さと弱気は紙一重だと感じた。

南1局、親の二階堂亜樹が先制立直を打つが、2巡後に追いついた宮内が1.000、2.000の和了り。
さらに水越との2人聴牌で連荘した南3局1本場、2.600は2.700オールをツモり、点棒を重ねる。
オーラス水越に2.000点を放銃するが、宮内が1人浮きのトップを取った。


最終節開始時、6位の宮内と8位の二階堂瑠美が1回戦でトップを取った事により、
上位の者も気が抜けない状況となる。
宮内が4位に浮上。2位の二階堂亜樹と7.6P差に詰め寄る。
そこから20Pほど離れて5位が二階堂瑠美となった。





B卓の終了を待たずして、A卓では2回戦が始まる。
苦しいのは1回戦ラスをひいた北條。トータルポイントでも+17.9Pと8位になった。

その北條が東2局1本場、ドラのと生牌ののシャンポンで立直をかけた。

 ドラ

これに小宮山がで8000は8300の放銃。

そして迎えた東3局、北條の親番、ピンフドラ1の2.900を和了り1本場となる。
7巡目、北條の手が以下となっていた。

 ドラ

の手変わりが最もよいがでも三色確定である。
ここに持ってきたのが。打とすればこの形。



での手変わりはなくなるものの、を引いた時の聴牌形に変わりはなく、
さらにでも三色確定、三色が確定しなくなるでも最低5.800の立直が打てる。
当然打で聴牌を外すものだと思ったが、北條はをツモ切る。
12巡目にドラのを持ってきて、切りののシャンポンで立直を打った。
結果論ではあるが、を切っていれば-の高目三色の聴牌が組めていた。
役のないのシャンポン聴牌を維持する事に何か意味があったのだろうかと疑問に思った。
結果、この局は流局1人聴牌となる。

しかしこの後、北條は5本場まで連荘し持ち点は50.000点を超えた。
5本場で黒沢の500、1.000は1.000、1.500で北條の親番は終わるが、
南1局2本場でも2.000、3.900は2.200、4.100をツモ和了り、61.500点持ちのトップをとった。





遅れて始まったB卓の2回戦、オーラスを迎えた時点で
宮内が33.800点、斉藤が34.600点、二階堂亜樹が33.900点と三人が和了ればトップという条件。
斉藤が先制で動き出す。自風のからポン、をポンして

 ポン ポン

が暗刻になり、単騎の聴牌を取ったが、生牌のを持ってきて待ちを単騎に変える。
親の二階堂亜樹もをポンしてイーシャンテン。

 ポン

宮内は9巡目に以下の手牌で立直をかけた。



でタンヤオ、でピンフの手変わりを待てば立直をかけずとも出和了りトップの手となる。
それまでにが場に打たれる可能性も勿論ある。
立直でそのを捕らえられればトップではあるが、トップをとらなくてはと焦った気持ちで打った立直のように感じられた。
結果は宮内がラス牌のをつかみ、斉藤に8.000は8.300を放銃。

斉藤が接戦を制し、1回戦トップの宮内は沈みの三着となった。

宮内が立直にいっていなくても聴牌が入っているならツモ切ったかもしれない。
その1局の結果は変わらなくても、大切なのはそこに至る過程である。
長い目で見れば必ずそれが結果として表れると私は思う。

2回戦が終了し、トータル首位は変わらず黒沢だが、2位から6位までが40P強の差。
40Pの差は通常では大きな差のように思えるが、今回のような直接対決の場合、トップラスならば1回で容易に逆転する差である。





2回戦が長引いたA卓は、B卓より少し遅れての3回戦開始となった。
開局から小さい和了りや流局の聴牌料が動く程度でトップからラスまで4.000点差がない状態で迎えた東4局1本場、2回戦トップの北條が小宮山からタンヤオ七対子ドラ2の8.000は8.300を和了る。これで北條が39.900点持ちのトップ目となり南場へ。




B卓では対照的に点棒が激しく動いていた。

東3局、南家の二階堂亜樹がをポンして、

 ポン ドラ

高目7.700の聴牌。対する親の宮内も白をポンして、

 ポン

この1.500の聴牌。10巡目に斉藤が、



ダマで出和了り5.200の手を強気にリーチとし、をツモ和了る。

南1局、親の水越にドラ対子の手が入る。

 ドラ

これに飛び込んだのはトップ目の斉藤。
7.700は8.000の放銃となり、トップが入れ替わる。

しかし次局、今の失点を取り返さんと斉藤がリーチ。

 ドラ

これに宮内がで放銃。
斉藤はこの後に親番で5.800と2.100オールを和了り、トップ目に返り咲く。

さらに南3局、親の宮内が11巡目に、立直をかける。

 ドラ

このリーチをかけると、同巡にトップ目の斉藤が追いかける。



高目ピンフ三色の-待ち。
軍配が上がったのは斉藤。次巡高目のをツモ和了った。





A卓では南入してからも大きな点棒の動きはなく、北條が一人浮きのトップ目のままオーラスを迎える。
親の黒沢はをチーし、ソウズのホンイツイーシャンテン。

 チー

北條はピンズのホンイツで聴牌を入れた。

 ポン

二階堂瑠美が河に置いたで3回戦は終了となった。







1回戦終了時点でポイント下位2名の2連勝となり、順位が大きく入れ替わった。

3回戦が終了し、ポイントは以下となる。


1. 黒沢 咲(A卓)
+112.2P
2. 北條 恵美(A卓)
+90.6P
3. 斉藤 智子(B卓)
+77.8P
4. 二階堂亜樹(B卓)
+70.2P
5. 宮内こずえ(B卓)
+50.6P
6. 小宮山一美(A卓)
+47.9P
7. 水越 京子(B卓)
+8.2P
8. 二階堂瑠美(A卓)
▲2.9P



第5節までの成績を見てみると、全節プラスの黒沢は今回も大きなプラスはないものの
安定した成績で首位をキープしている。
対して2位に浮上した北條は第4節までは全てマイナスだったが、第5節で大きくポイントを叩いた。そして今回も2回戦、3回戦で2連勝。
最終戦でのそれぞれの闘い方がどうなるのか、とても興味深いところだ。

3回戦までのトータルを出したところで
各選手が決勝進出の条件を確認し、最終戦がスタートした。





A卓 東家:北條プロ 南家:黒沢プロ 西家:二階堂瑠美プロ 北家:小宮山プロ

東1局、起家の北條に手が入る。

 ドラ

出来ればメンゼンで仕上げたいところだが上家の小宮山が切った3枚目のに反応する。
であれば仕掛けても5.800は確定、ドラので和了れば満貫である。
1枚目のには微動だにしていなかったが、流石に3枚目となると声を掛けるであろう。
しかし北條のこの手は成就せず、小宮山から二階堂瑠美へ1.300の横移動となった。

A卓ではここから5局、連続して二階堂瑠美の和了りとなる。
トータルで▲2.9Pと決勝進出には上位の者を沈めつつ10万点のトップを取らないといけない二階堂瑠美。現実的にはほぼ不可能と思われるが、最後の親番が残っている以上、手は緩めないということか。

東2局は9巡目リーチで、



をツモ和了り、500、1.000

東3局、二階堂瑠美の親番。
3、4巡目にの対子を落とし、5巡目リーチ、小宮山から5.800を出和了る。

小宮山はこの半荘、北條か黒沢を沈めてのトップが望ましい。
B卓に70P台の者が2人いることを考えれば、その上でさらに30P強は必要となる。
まだ東3局、ここからでも挽回は充分可能ではあるが、この放銃は小宮山にとって少なからず痛手となったであろう。

しかし痛手を負ったのは小宮山だけではない。

東3局1本場、二階堂瑠美がから仕掛け、の片和了りだがドラが暗刻の11.600聴牌。

 チー ドラ

これに飛び込んだのは、ここまで安定した闘いぶりを見せてきた首位の黒沢だった。

続く2本場では黒沢が先制の仕掛けをいれる。

 ポン

カンを引き入れて打を持ってきてドラのを切り、--待ちの5.200の聴牌となる。
これが和了れればまた少し余裕が出来るだろうが、聴牌後に持ってきたが二階堂瑠美の1.500は2.100に放銃となる。


この時点で、順位点を含めると、黒沢と北條の差がほとんどなくなった。
別卓の2人の順位によっては決勝進出が危うくなってしまう。


何とか点棒を取り戻したい小宮山と黒沢。
先に和了りを拾ったのは小宮山だった。



東3局3本場には、小宮山がタンヤオツモドラ1の1.000、2.000は1.300、2.300。

東4局、小宮山の親番。流局1人聴牌で3.000点の聴牌料が入り原点復帰を果たす。
続く1本場、ドラは自風のだが、5巡目にピンフのみの手を聴牌。



少しでも点棒を重ねたい一心であろう、これをリーチとし、二階堂瑠美からで出和了る。
小宮山としてはこのまま連荘し何とかトップ目になりたいところだろう。

東4局2本場、黒沢の手牌が以下。

 ドラ

ここにツモでノータイムで打のノベタンの聴牌にせずに待ちの仮聴牌とする。
次巡を持ってきてフリテンの--に受ける事も出来たが少考後ツモ切り。
7巡目、待望のを持ってくる。当然の切りリーチ。
しかし高目のは北條の手に暗刻、も対子。
2人の手で私から見えているだけでも残りが1枚、が1枚、が2枚。
北條の手はまとまっておらず、安牌を抱えていたので出る事はまずないだろう。
和了りは難しいだろうと思ったその刹那、黒沢が手牌の右に置いた牌は高目の
3.000・6.000は3.200・6.200で大幅に点棒を取り戻した。

東場を終えた時点での四名の持ち点が、

北條プロ:24.000点 黒沢プロ:25.300点 二階堂瑠美プロ:43.400点 小宮山プロ:27.300点






B卓 東家:斉藤プロ 南家:二階堂亜樹プロ 西家:宮内プロ 北家:水越プロ

東1局は二階堂亜樹、宮内の2人聴牌となり、起家の斉藤は早くも親番が残り1回となってしまった。暫定3位の斉藤は、大きく点数を叩く必要はない。流局で親が落ちた事はある意味幸運かもしれない。
しかし4位の二階堂亜樹とはわずか7.6P差。一つでも順位が下回ると、すぐに逆転されてしまう。

東2局、親の二階堂亜樹が3巡目リーチ。



水越プロが5巡目に放ったで5.800は6.100。

続く東2局1本場、守りに入っていいポイントではない事は百も承知と言わんばかりに、毎局積極的に和了りに向かう斉藤。
水越が7巡目、を暗槓しリーチをかける。宣言牌はドラの

 アンカン ドラ

このに反応したのが斉藤。次巡をチーして以下のイーシャンテン。

 チー ポン

これを和了りきって二階堂亜樹との点差を詰めたいところだが、水越がをツモ和了る。

東3局、先制の仕掛けを入れたのは斉藤。を仕掛けて打

 ポン ドラ

負けじと二階堂亜樹もを仕掛け、

 ポン

高目3.900の聴牌。
そこに11巡目、水越からリーチが入る。



リーチ後に水越プロが持ってきたドラのを斉藤がとらえた。

これで僅かだが差を詰めた斉藤、東4局も仕掛けて和了りに向かうが、二階堂に放銃となってしまう。



東場終了時の四名の持ち点。

斉藤プロ:28600点 二階堂亜樹プロ:39800点 宮内プロ:29600点 水越プロ:22100点



この時点で、暫定的な順位点を含めたトータルポイントが以下となる。


A卓 黒沢
+104.5P  
  B卓 斉藤
+73.4P
  北條
+76.6P  
    亜樹
+92.0P
  小宮山
+44.2P  
    宮内
+49.2P
  瑠美
+22.5P  
    水越
▲7.7P

 


斉藤と二階堂亜樹のポイントが逆転し、少し差が開いた。
しかしA卓では北條がマイナスし斉藤と僅差となっている。
まだ斉藤が下位ではあるが、原点に近いことと2着目の宮内と殆ど点数が離れていないことを考えると、若干斉藤の方が有利かと思われた。




その斉藤の南1局の親番。

水越プロから2.900の和了りを拾い、早くも原点復帰。着順でも2着目だった宮内をまくる。
この時点でトータルポイントも二階堂亜樹に次ぐ3位となる。

しかし別卓の状況は伝えられていないので、北條をまくっている事は斉藤本人は知る由がない。
確実に決勝進出するには、この半荘どうしても二階堂亜樹より上の順位で終わりたい。

南1局1本場、斉藤にドラのが対子の手が入る。
から仕掛け、をチーし5.800の聴牌。

 チー ポン

をツモり、2.000は2.100オール。
これで二階堂亜樹をまくり斉藤がトップ目に立った。


2本場、今度はドラも何もない手だが、果敢に仕掛けをいれる斉藤。
のみのカンの聴牌を入れると、これを水越から和了り、点数は40.400点となる。
2着目の二階堂亜樹とは2900点差。まだ予断は許されない。守りに入ってはすぐに逆転されてしまうであろう。

しかし、3本場、8巡目にリーチは宮内。



これをなんなくツモ和了り、宮内も原点まであと300点となる。
B卓ではポイントを持っている斉藤、二階堂亜樹、宮内の三者が上位を争っている。



逆にA卓では、トータル上位の黒沢、北條、小宮山が沈んだ状態で南入した。
この半荘、ここまで放銃も和了りもない北條の親番。前局、黒沢プロに跳満をツモられラス目となっている。

最初に動いたのは2着目の小宮山。6巡目に2枚目のをポンして、

 ポン ドラ

バックの1.000点の仕掛けである。
黒沢・北條とそれなりに点差をつけたトップが必要な小宮山。出来れば大きな手を和了りたいが、二枚目なら仕方なし、といった仕掛けに見受けられた。
この次巡、二階堂瑠美からリーチが入る。
北條はここが最後の親番。仕掛けとリーチに挟まれ後手を踏んでいるが、引いてばかりはいられない。
3巡後、追いついた北條もリーチをかける。



黒沢がで2.000点を放銃し、再び2人の順位が入れ替わった。

南1局1本場10巡目、北條の手牌が以下となる。

 ドラ

自風のとドラが対子。まだ点数が沈んでいる北條、是非ともこの手を和了りきりたい。
ここにを引きいれ対子のに手をかける。
しかし同巡、小宮山プロからリーチが入った。
を引きいれのシャンポン聴牌となった北條は当然の切り。
このに小宮山プロの声が掛かり、手牌が倒された。



対子落としの途中で高目の7.700に放銃という辛い結果となった。
北條は再びラス目となり、小宮山がトップと7100点差の2着目となる。




B卓では南3局、宮内の親番となっていた。

ここでのそれぞれの持ち点が、

斉藤プロ39.200点、二階堂亜樹プロ37.800点、宮内プロ28.300点、水越プロ14700点。

宮内は斉藤と27.8P差、二階堂亜樹と19.6P差。この親番を連荘し、出来れば二人を原点割れさせたい。


12巡目、宮内がリーチをかける。

 ドラ

次巡にドラのをツモ和了り、3.900オールの和了り。
続く1本場と2本場は宮内の1人聴牌。着実に他3人との点差を広げて行く。
この時点で既に二階堂亜樹とトータルポイントで殆ど並んだ。

3本場、またもや宮内がリーチをかけた。

 ドラ

斉藤もを仕掛けて聴牌を入れている。ある程度は押してくるだろう。
この5.800を斉藤から直撃すればB卓でトータルトップとなり決勝進出が目の前となる。
しかし先に当たり牌をつかんだのは宮内だった。

 加カン

宮内から斉藤への1.300は2.200の放銃でオーラスとなる。







A卓のオーラスは親の小宮山と二階堂瑠美の2人聴牌で流局、し2本場となっていた。

点数状況は、北條プロ20.500点、黒沢プロ16.900点、二階堂瑠美プロ46.800点、小宮山プロ35.800点。


最低でも北條の点数を上回りたい小宮山、北條をラスにしての27300点差が必要。北條から5.800以上の直撃が望ましい。
だが開いた配牌からは高い手が望めないと考えたのだろうか、6巡目にを仕掛ける。

 ポン ドラ

次巡にをチーし打のツモ切りを挟んで、もって来たのはドラの

これをツモ切ると、黒沢からポンの声が掛かった。

 ポン

この2巡後、小宮山はを引きいれて打

 チー ポン

枚数的には殆ど五分の勝負だが、絶好と思われる引きでの手変わりで放銃となってしまう黒沢が不利に思える。
11巡目、そのを持ってきた黒沢。躊躇なくこのをツモ切った。-に受け変えせずシャンポン聴牌を維持。
終盤、力強くを引き寄せたのは黒沢だった。
黒沢の値千金の和了りで、A卓の最終戦が終了した。







北條プロがラスを引いてしまった為、隣のB卓から2名決勝進出の可能性が出てきた。
しかしA卓の結果はB卓で対戦している者には知らされない。
誰もが当初の条件と変わっていないと思い、オーラスを闘っていた。

オーラスを迎えての点数状況は、斉藤プロ35500点、二階堂亜樹プロ31900点、宮内プロ42800点、水越プロ8800点。

斉藤は現状維持でも決勝進出。
二階堂亜樹は斉藤をまくるには満貫ツモ条件。
宮内は斉藤からの5.200直撃で2人をかわす事が可能だ。

宮内の手牌が4巡目に以下となる。

 ドラ

ここから打とツモ切り、ツモで打の聴牌をとる。
2巡後、をツモるが和了らず打とした刹那、2着目の二階堂からリーチが入った。



きっちり満貫の手を作って勝負に来た二階堂、終盤にドラので3.000・6.000を和了り、自らの手で決勝進出を決めた。




別卓の状況次第で条件が変わっている可能性がある事は他の対局者もわかっていたであろう。
特に宮内はこのオーラス1局で斉藤から5.200直撃という条件を満たすのは厳しかったかもしれない。
実際には宮内はで700、1.300をツモ和了っていれば二階堂亜樹プロをかわし決勝進出となっていた。
勿論それはA卓の北條の詳細なポイントがわかっていなければ出来ないことである。
しかし当初の条件を満たす事が難しいと思ったのであれば、二階堂亜樹だけでもかわし決勝進出の可能性を残すという手もあったかとも思う。
もし確実な和了りでないならばしない、というのであれば、-待ちの聴牌を組まずに5.200の手を作りにいくべきだった。
いずれにせよ、判断の難しいところである。確実でない和了りをする事には賛否両論あるであろう。
そのような状況で確実に条件を満たす手を作り上げ、なおかつ和了りきった二階堂亜樹プロは流石である。

こうして熾烈な戦いの末、黒沢プロ、二階堂プロ、斉藤プロが決勝進出となった。






興味深い内容の白熱した対局であった。
Aリーグに在籍し、そこで結果を残してこのプレーオフに進出してきた選手達である。
ちょっとしたミスが咎められ、それが後々まで響いてしまうような厳しい闘いだったと感じた。
私が今期在籍していたBリーグでの対局とは明らかに違うものを見る事が出来て勉強になった。
来期は観戦者としてではな、く対局者としてこの場に居たいものだ。





以下、決勝進出者のコメントを紹介。







あああ
黒沢咲プロ
「3半荘目までは集中して打つ事が出来た。
最終戦、危なくなった時もあったけど最後まで強気で攻めれて良かった。
決勝も頑張ります。」
 

 

あああ
二階堂亜樹プロ
「A卓の結果が分からなかったので最後は満ツモ条件だと思っていた。
オーラスまでがひどかったので負けたかなぁと思っていたけど
和了る事が出来て良かった。
決勝に残れたので頑張ります。」
 




あああ
斉藤智子プロ
「久しぶりの決勝戦なので頑張ります。」
 


 



最後に、この三名を迎え打つ現女流桜花・優木美智プロのコメントを紹介。





あああ
優木美智プロ
「初タイトルを獲得した昨年と同じように、真っ直ぐな気持ちで臨みたいと思います。」
 








(文責:岩井 茜 文中敬称略)

 
 
 

 

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