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タイトル戦情報

第2期 北関東リーグ(プロアマ混合) 決勝

観戦記:荒牧 冬樹

決勝1回戦

東1局、準決勝を力強く勝ち上がった境野、杉本にチャンス手が入る。
西家、境野の配牌。

 ドラ

北家、杉本の配牌。

2人にマンズの染め手が入る。
そして、この手を仕上げた者が主導権を握るのだろうと感じた。
2巡目、境野がを重ね、4巡目にをポン。6巡目にが暗刻になり-待ち。
下家の杉本も8巡目に、

このポンにもチーにも対応できる1シャンテンに。
勝ったのは境野。を力強く引き、2,000・4,000とした。

そして、前回覇者の力を見せつけるかのように、立て続けにアガる。
東2局に400・700。東3局の親番には、

この配牌を10巡目に、

こう仕上げ、14巡目に橋本からが飛び出し12,000の改心のアガリ。

しかし、杉本も負けずに東4局の親番には、

ここにが出るも、3,900のアガリを拒否し、15巡目にをポン。
次巡にをツモアガり4,000オールとした。

このあと橋本、大川は我慢を強いられ、杉本が南2局からオーラス1本場まで得点を重ねる。
これ以上、得点を重ねられたく無いのは誰もが同じ。皆が前に出る展開になった。
そして、ここを制したのは境野であった。

 ドラ

配牌はこうで、大川の第一打をチー、第二打のをチーして4巡目にを入れテンパイ。

14巡目にを引いたときは、卓上に乾いた音が響く力強さで、思いの籠った一打に思えた。

 チー チー ツモ

1回戦成績

境野+28,4P  杉本+12,9P  橋本▲16,0P  大川▲25,3P

2回戦

1回戦ラススタートの大川が東1局から動く。ポンのみの1,000点。東2局は、のみの500オール。
1回戦の打ち方と明らかに違うスタイルに見えた。
しかし次局、杉本の2巡目リーチの7,700に飛び込んでしまう。

迎えた東3局では、橋本が700・1,300を渋くアガる。
橋本はここの親番で連荘が欲しいところではあるが、境野が喰いタンで捌く。
迎えた南1局、親・境野の1本場は橋本に、

 リーチ ドラ

この本手リーチが入る。が、空振りに終わる。
そして大川の親番。ここ一番アガリが欲しいところだ。

 ドラ

配牌はソーズの一通、若しくはメンタンピン、延び方次第では678の三色か。
そして意思のある捨て牌が並び、8巡目にこの1シャンテンとなる。

そして捨て牌が、


次巡に渾身のを引きリーチ。
ハイテイ間際にを引き4,000オールとした。出アガリも期待出来そうな-だったが見事な引きアガリだった。

このアガリで流れを持って来たかのように思えたが、南2局3本場。
境野がリーチツモドラ2の2,000・3,900でトップを固くする。
そして南3局、子方のテンパイ流局。南4局、親の橋本と境野のテンパイ流局。
最後は、境野が1,000・2,000での幕引きだった。境野の連勝。

2回戦成績

境野+23,5P  大川+4,5P   杉本▲14,0P  橋本▲14,0P

2回戦終了時

境野+51,9P   杉本▲1,1P  大川▲20,8P 橋本▲30,0P

3回戦

結果から言うと境野の3連勝。
1人テンパイと2,000点の5本場で点数を重ねた境野と、南2局に5,200をアガった大川が浮く形となった。
全部で12局あった3回戦だが、流局が7回もある重い半荘であった。
嵐の前の静けさと言うのか。そして大荒れの4回戦に繋がるのであった。

3回戦結果

境野+17,1P 大川+5,5P 橋本▲9,2P 杉本▲15,4P 供託2.0P

3回戦終了時

境野+69,0P 大川▲15,3P 杉本▲16,5P  橋本▲39,2P 供託2.0P

4回戦

この4回戦で大きなトップを取り、境野を沈めなければ優勝は絶望的な局面。
皆の思惑が入り乱れ、波乱に満ちた長い長い半荘であった。
誰もが先手を取りたい東1局、先手を取ったのは境野。5巡目リーチ。
メンタンピンドラ1。高めイーペーコーを杉本から高めロン。痛い16,000点差。

しかし、杉本も負けじとメンピンツモドラで1,300・2,600のアガリ。
続いて、境野がダマピンフをアガリ、親番をもって来る。
しかし、杉本渾身のリーチ七対子ツモドラ2の3,000・6,000でトップに出る。
南1局は橋本が、杉本からイーペーコードラ1の2,600をアガる。

そして迎えた南2局、大川の親番。是が非でもアガリ続けたいこの局面。持って来た配牌が、

 ドラ

第一打をとしたところで、対面からでたをポン。打としたところで、下家から出たをポン。
4巡目6巡目に重ねたを7巡目にポン。
手の中はだが、晒している牌と行方の分からないドラのと相まって不気味な感じである。
8巡目、を引き12巡目にを引いて最終手出しが
この局は流局になるも、1人テンパイの1,000オール。これが大きかった様に思う。

次局は、二役ホンイツの12,000は12,300を橋本からアガリトップに立つ。
2本場は、3巡目の七対子テンパイをその巡目にアガリ、2,400は3,000を橋本から。
3本場は流局し、境野と1,500を分けあう形に。この時もピンフドラ1高めイーペーコーの本手であった。
この時にすでに、周りも圧倒されていたように思う。

4本場は、重く縺れた手牌を上手く練りあげ、七対子ツモドラドラの4,000オール。
5本場はじっくり行った4本場とは違い、

ここから4巡目ポン、打。七対子からトイトイ三色へ。そして6巡目ポン。
11巡目にを引き、1人テンパイで流局。この時点で60,000点を超えていた。
6本場は、タンピンドラ1の5,800は7,600を杉本から。
採譜者にも疲れが見えるが、対局者はそれ以上の疲労ではないかと思った。

しかし、7本場ずっと大川のターン。

この配牌を貰うと2巡目に。3巡目に。5巡目はと持ってきて即リーチ。
杉本からでの出アガリ2,900は5,000。

8本場は渾身のメンホン七対子を橋本から12,000は14,400。
そして9本場。大川がまたもやタンヤオ確定、高め三色先手リーチを打つ。
軽くアガリそうな流れの中だったが、橋本が技ありで1,300・2,600は2,200・3,500をアガリこの流れを止める結果となる。
この時、ふと時計を見ると20時。大川が親番になったのは19時であったはずだが。

このあとも大川の流れが途絶えず、橋本、杉本が南3局を2人テンパイで分けた次局に、二役ホンイツを引き2,000・4,000の1本場をアガる。
迎えたオーラス我慢をしてきた境野が爆発。
先制リーチの嵐から、先程のお返しと言わんばかりの連チャン。あれよあれよと5本場まで。
スピードで追い付かず、後手に回っていた大川だが、5本場4巡目、

 ツモ ドラ

この手から切りを選択、親の境野に鳴かれてしまう。
また、親の境野の連荘かと思いきや、勢いが残っているときとは凄いもので、ドラのを立て続けに持ってきて3シャンテンながらドラトイツとする。

ここからをチー。打。すると鳴きの調子が良いのか、運命がそうさせるのか。
と引っ張り、

 チー

この7,700を境野からアガリ、なんとまさかの大逆転。大川の引き出しの多さに興奮した半荘だった。
そして、23局と言う長い戦いを終え、最終半荘へと向かうのであった。

4回戦成績

大川+82,3P 境野▲7,7P 杉本▲19,5P 橋本▲54,9P

4回戦終了時

大川+66,8P 境野+61,3P  杉本▲36,0P  橋本▲94,1P 供託2.0P

5回戦

最終戦。ほぼ大川と境野の一騎討ちの様相。起家・境野。大川は北家スタートの面白くなりそうな席順。
東1局、いきなり境野が連荘。大川との2人テンパイ流局、境野が3,900出アガり、大川と2人テンパイと局を重ねた3本場。

 リーチ ドラ

大川が、このリーチを境野からで出アガる。満願の思いの満貫である。
そして東2局は、大川1人テンパイの1,000オール。
東3局1本場は、杉本、境野の2人テンパイで別れた。
東4局2本場、大川と境野が2人テンパイ。そして3本場は1,300・2,600の3本場を杉本がアガリ、大川はここの親番では勝負を決めるには至らなかった。

運命の分岐点である南1局。境野がアガれば紛れも生じるであろうが、ここは大川が境野から価千金の1,000点を得る。
境野の親番が無くなり条件が厳しくなった。

このときの持ち点は、大川41,000、境野26,700、杉本30,900、橋本21,400。

そして南2局は、親の杉本が1人テンパイ。
1本場は大川が、2,000は2,300を杉本からアガり、優勝を近づける。
しかし南3局で、親の橋本からリーチがかかり、追いかけリーチを打った大川が、5,800を放銃してしまう。
これで少し雲行きがまた怪しくなった。

そして1本場、境野さんからドラのを切ってリーチの声がかかる。そのドラを鳴く大川。
出ていく当たり牌。生牌のが境野さんのメンホンリーチに刺さり、あえなく立場が入れ変わることとなる。
大川30,600 境野35,500。もう完全に着順勝負であった。

南4局は、大川と境野が2人テンパイで点棒状況は変わらず。
続く1本場は、大川が1,000オールの1本場を引き僅かに捲る。
そして、運命の揺らぎが連続して迎えた2本場、親の大川が運命のサイコロを振る。
与えられた配牌は、

厳しさの伝わる配牌であった。
ツモも重く噛み合わず、夢の中で走っているかのような煩わしい動きの中、

『リーチ』

境野が力を込めて攻めてきた。そして、流局。


5回戦成績

境野+14,4P  大川+7,0P  杉本▲7,0P  橋本▲15,4P

最終結果

境野+75,7P  大川+73,8P  杉本▲43,0P  橋本▲109,5P

優勝は境野公太さん。堂々の連覇であった。
最後まで諦めない姿勢、その上で展開が味方し、そして手が入り、最後にはきちんとアガれる。
有言実行であった。

毎日、星の数ほどの運命を乗せて麻雀は打たれており、刹那的な打牌の中にもドラマはあるのでしょう。
こうして決勝をとりあげると、それが特別なものに見えがちだけど、毎回が決勝であって結果が生まれているところに麻雀の真理はある気がします。
私は今回の北関東プロアマリーグの決勝は素晴らしかったと感じます。プロもアマも全力で競い合えるこの場はとても素敵に思いました。

麻雀歴も知識も浅い私ですが、観戦記を勤めさせていただきました。
最後まで読んでいただいた方、ありがといございます。

私ももっと精進いたします。



(観戦記:
荒牧 冬樹 文中敬称略)


第2回北関東リーグ(プロアマ混合)

名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 境野 公太 アマ 57.8 21.5 68.8 ▲ 76.8 72.9 144.2
2 大川 哲哉 プロ ▲ 4.9 23.1 99.3 ▲ 56.5 75.1 136.1
3 岩井 茜 プロ ▲ 19.0 23.8 90.1 17.9 19.9 132.7
4 太田 優介 プロ 100.9 ▲ 13.7 ▲ 4.8 1.5 45.0 128.9
5 橋本 健 アマ 20.6 31.6 9.8 77.5 ▲ 13.2 126.3
6 杉本 和重 アマ ▲ 5.1 42.2 63.2 17.6 ▲ 2.0 115.9
7 須長 正和 プロ 18.1 ▲ 61.9 18.4 59.9 66.9 101.4
8 石橋 薫 プロ ▲ 11.4 8.1 61.7 33.0 0.4 91.8
9 浜 正彦 アマ 92.9 ▲ 18.1 15.7 ▲ 34.8 35.1 90.8
10 吉田 幸雄 プロ 9.7 ▲ 2.9 28.2 96.1 ▲ 59.5 71.6
11 高橋 信夫 プロ 6.7 39.0 ▲ 0.3 20.0 0.6 66.0
12 田中 隆次 プロ ▲ 17.1 62.1 ▲ 21.0 ▲ 17.6 49.3 55.7
13 元木 伸明 プロ ▲ 39.1 ▲ 49.5 ▲ 28.3 74.9 82.9 40.9
14 高柳 真也 アマ 10.8 ▲ 15.6 6.2 36.5 ▲ 13.6 24.3
15 ジェン プロ 24.3 80.7 ▲ 22.1 ▲ 26.1 ▲ 38.3 18.5
16 小暮 一志 プロ 48.6 ▲ 27.9 ▲ 25.8 67.2 ▲ 49.0 13.1
17 松村 孝 アマ 5.1 6.4 23.6 ▲ 13.5 ▲ 13.7 7.9
18 境野 陽介 アマ ▲ 60.7 52.7 ▲ 18.3 83.2 ▲ 61.3 ▲ 4.4
19 沢崎 誠 プロ 16.0 ▲ 48.4 76.9 10.5 ▲ 66.8 ▲ 11.8
20 上畑 裕介 アマ ▲ 9.2 40.2 2.4 ▲ 14.1 ▲ 41.5 ▲ 22.2
21 荒牧 冬樹 プロ ▲ 49.7 5.8 ▲ 10.1 ▲ 7.6 38.2 ▲ 23.4
22 吉田 直 プロ 52.1 4.1 ▲ 92.9 ▲ 5.8 14.9 ▲ 27.6
23 藤崎 智 プロ 24.4 ▲ 73.0 ▲ 44.5 ▲ 15.5 80.3 ▲ 28.3
24 宮崎 雅行 アマ ▲ 4.5 ▲ 21.7 43.1 ▲ 78.9 20.7 ▲ 41.3
25 武石 絵里 プロ ▲ 35.8 ▲ 78.9 87.7 ▲ 30.4 ▲ 12.1 ▲ 69.5
26 小川 尚哉 プロ ▲ 47.6 31.0 ▲ 64.8 ▲ 21.2 11.8 ▲ 90.8
27 大竹 昌之 アマ ▲ 22.6 ▲ 34.0 ▲ 9.6 ▲ 37.2 8.3 ▲ 95.1
28 中西 達郎 アマ ▲ 60.4 29.9 ▲ 35.2 ▲ 18.1 ▲ 31.4 ▲ 115.2
29 中島 正教 アマ ▲ 22.3 ▲ 46.4 22.8 ▲ 12.3 ▲ 63.4 ▲ 121.6
30 斉藤 麻衣子 アマ ▲ 37.5 24.9 ▲ 31.1 ▲ 76.5 ▲ 57.1 ▲ 177.3
31 稲川 晶満 プロ ▲ 60.9 ▲ 19.1 ▲ 35.3 ▲ 85.7 0.0 ▲ 201.0
準決勝進出ライン :順位枠内に表示
※プロ、アマ各4位まで準決勝に進出

1節終了時のレポート 2節終了時のレポート 3節終了時のレポート 4節終了時のレポート 最終節終了時のレポート



北関東プロリーグ過去の成績


年度
優勝
2位
3位
4位
備考
第1期
2009
岸部 智彦
元木 伸明
大木 裕介
清水 香織
第2期
2009
田中 隆次
相沢 かおる
大川 哲哉
太田 優介

北関東リーグ(プロアマ混合)過去の成績

年度
優勝
2位
3位
4位
備考
第1期
2009 境野 公太 小川 尚哉 浜 正彦 松村 孝 準決勝 決勝
第2期
2009
境野 公太
大川 哲哉
杉本 和重
橋本 健



 
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