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タイトル戦情報

第5期 女流桜花決定戦

(執筆:猿川 真寿)

女流桜花決定戦 観戦記 〜最終日〜


初日の結果は、

瑠美+58.9P  清水+43.2P  朝霧▲35.6P  仲田▲66.5P

1日目が終わってこの展開になるとは思わなかった。
優勝予想を見ても、仲田の評価は高い。※女流桜花予想

自分の予想は、本命・清水、対抗・仲田だった。
理由は、2人とも破壊力があるからである。
どちらが走ったとしても、勢いを止めずに突き抜けそうである。

瑠美は4人の中で、1番基本技術は高いと思うが、頭取りだとスタイル的に、ロースコアで決まり難いこの面子だと苦しく思える。
朝霧は場慣れ面が大きいので、気持ちがぶれずにいられるかという面で不安がある。

話を戻すと、仲田がこんなに沈むとは思わなかった。
今日の7、8回戦で沈むようなら仲田は優勝争いから姿を消すことになる。

そして、2日目が始まった。




7回戦(起家から、仲田・朝霧・瑠美・清水)

東1局、親は仲田。いいスタートを切りたいところだ。
瑠美はいつも通りの手組みで、首位の焦りを感じない。

14巡目に朝霧が仕掛ける。その動きで清水にテンパイが入る。ノータイムでリーチにいった。

清水 香織


2巡後、朝霧から3,900点を打ち取る。
この清水のリーチはさすがである。清水も11巡目の朝霧の切りでドラがトイツ以上だと分かっていただろう。
しかし、昨日の朝霧との体勢の差からのリーチだったと思える。
河が強いのも理由の1つ、いずれにしても素晴らしいリーチだと思った。

一方、仲田は道中が重なるが山に抑えられていた。
辛い展開だと思ったが、続く東2局、仲田4巡目リーチ。

 リーチ ドラ

清水が高目のを暗刻だが、ものともせず1発でそのをツモって3,000・6,000。
東4局 親の清水が5巡目リーチ。

 リーチ ドラ

すぐにツモりそうだなと思って見ていたが、結果は流局。
1人テンパイだったが、清水の気分は良くないだろう。

南3局、清水4巡目リーチ。

 リーチ ドラ

14巡目にを不満そうにツモる清水。
しかし、このアガリで浮きにまわった。

南4局、各自の持ち点は、

仲田39,700  清水32,900  瑠美31,300  朝霧16,100  

こうで、親が清水なので、仲田は1,600・3,200で1人浮きのトップになる。
まず2巡目に瑠美が1シャンテンになる。

 ドラ

次巡、を引き好形になる。瑠美のアガリで終局するかと思われたが、彼女の手はここからのびる事はなかった。
5巡目、親の清水。

 ツモ

ピンズがドラ入りターツだけに外しにくいところだったが、清水の選択はドラ。
一気にホンイツで決めにいく。

同巡、仲田もダブ南が重なり戦闘態勢へ。

 ツモ

更に同巡、朝霧は1シャンテンになる。

 ツモ

7巡目、清水ポン、仲田ポンで手を進める。
8巡目、清水が切ったドラのを仲田チー。
この時の牌姿は、

 チー ポン  

カンが残って苦しい形になるが、ドラで満貫になること、
清水がドラターツを払った後のポンで1シャンテン以上は濃厚、ということを考えたらいい反応だろう。

仲田は次巡を引き入れテンパイ。
同巡、朝霧も絶好のドラ引きで高め三色リーチ。

 ツモ

その宣言牌のをポンして、無理矢理だが跳満にする仲田。
清水がマンズ、仲田がピンズということもあり朝霧の勝ちかと思ったが、結果は仲田が朝霧から12,000点のアガリ。


仲田 加南

仲田の仕掛けは手順からすれば微妙な気はするが、決勝戦ならではの仕掛けで非常に良かったと思う。
昨日からこういうインファイトの闘いをしていたら、もっと違った結果になっていたのになあと思った。

7回戦成績  

仲田+30.7P  清水+5.9P  瑠美+2.3P  朝霧▲38.9P

7回戦終了時 

瑠美+61.2P  清水+49.1P  仲田▲35.8P  朝霧▲74.5P




8回戦(起家から、仲田・朝霧・清水・瑠美)

8回戦が始まる前の休憩時間に、朝霧が全員との点数差を自分のメモ帳に記入していた。
まだまだ諦めてはいない様子。
その朝霧、東1局テンパイ、東2局、清水から2,000は2,300をアガリ。
2本場6巡目、果敢にリーチにいく。

 リーチ ドラ

13巡目、清水が追いつく。

この時点で朝霧の待ちは1枚、清水の待ちは2枚。
同巡、仲田のツモは。牌姿は、

 ツモ

比較的安全なを切って、手広い1シャンテンに受ける。
3メンチャンが埋まれば清水に放銃になるなと思っていたが、結果は、仲田が終局間際にをつもり3人テンパイで流局。

3本場、清水4巡目にテンパイ。

 ドラ

5巡目、ツモでテンパイ外し、更に次巡ツモで仮テンにする。
9巡目、をツモって4メンチャンリーチ。

下家の瑠美がドラ色のマンズなので、ドラを引いてのタンピンサンショクもいいが、こっちの方がソーズは場に安く絶好に見えた。
11巡目朝霧も追っかけリーチ。

 リーチ

同巡、瑠美もテンパイ。
待ちの残り枚数は清水7枚、瑠美3枚、朝霧2枚。

ここは一番苦しい待ちの朝霧が3,900は4,200点オールのアガリ。

朝霧 千裕

 

この時清水はどう思ったのだろうか?4メンチャンがカンチャンに負ける。
よくある事であるが、精神的にはこたえたように見えたが、続く4本場、清水リーチ

 リーチ ドラ

あっさり高目のラス牌のを引きアガリ。
全局の結果と高目が拾いやすそうで手変わりもあるので、ダマテンに受ける人も多いと思う。
リーチしたことではなくて、リーチしてツモるところが清水の強さだと思った。さすがの一言である。

この半荘は朝霧、清水の2人浮きで、瑠美は8回戦にして初のマイナスになった。
トータルポイントを清水が捲くり返した。

8回戦成績
  
朝霧+23.2P  清水+6.8P  仲田▲7.9P  瑠美▲22.1P

8回戦終了時 

清水+55.9P  瑠美+39.1P  仲田▲43.7P  朝霧▲51.3P




9回戦(起家から、清水・朝霧・瑠美・仲田)

今回も好スタートを切ったのは朝霧。
東1局、清水から2,600点をアガって親を迎えると、1,500、2,400、6,800の4連続のアガリで持ち点を45,000近くにする。
東3局、今度は清水が、

 ツモ ドラ

この2,000・4,000をツモると、更に東4局、

 ツモ ドラ

ハイテイツモでまた2,000・4,000。2局で朝霧をかわす。
南3局、親の瑠美は6巡目リーチ。

 リーチ

リーチのみの手だったが、12巡目にを暗カン、リンシャンからを掘り起こし3,900オールで粘りをみせる。
その後は、朝霧が仲田から5,200を2連発でアガリ、トップ・朝霧、2着・清水の2人浮きで終了した。

9回戦成績  

朝霧+24.3P  清水+7.4P  瑠美▲5.8P  仲田▲26.1P

9回戦終了時 

清水+63.3P  瑠美+33.5P  朝霧▲27.0P  仲田▲69.8P




10回戦(起家から、朝霧・仲田・瑠美・清水)

残り3半荘で、清水と瑠美の差は約30ポイント。
数字的にはそれほど差はないが、今日の清水のできから言ったら、大崩れはしないと思うので厳しそうだと思った。

東1局、清水が朝霧から2,000点のアガリ。
続く東2局、清水と朝霧の2件リーチに、ワンチャンスで瑠美が清水に3,900点の放銃。
この直撃は、点数以上に清水としては気が楽になったと思う。
東4局、親の清水の配牌は、

 ドラ

10巡目にリーチ。

 リーチ

東は1枚切れ、はドラ表示牌と朝霧の捨て牌にあり、残りは東1枚。
11巡目、瑠美がドラの待ちの後付けテンパイ。
しかし、は仲田と朝霧が1枚ずつなのでアガリ目は薄い。

13巡目、朝霧もをポンして単騎。
そして喰い下げてしまった朝霧の手からがこぼれた。

このアガリが決定打になり、新女王が誕生したかのように見えたが・・・

10回戦成績  

清水+32.3P  仲田▲1.2P  瑠美▲11.6P  朝霧▲19.5P

10回戦終了時 

清水+95.6P  瑠美+21.9P  朝霧▲46.5P  仲田▲71.0P




11回戦(起家から、朝霧・瑠美・清水・仲田)

会場には清水優勝の空気が漂い始めている。
オーラスまでの点棒の動きは、

東1局 仲田→瑠美 5,200
東2局 瑠美、朝霧、2人テンパイ
1本場 仲田→清水 1,600
東3局 清水→瑠美 1,000
東4局 朝霧 2,000、4,000
南1局 仲田 1,300、2,600
南2局 仲田 1,300、2,600
南3局 朝霧→瑠美 8,000

オーラス、各自の持ち点は、

朝霧32,100  瑠美40,800  清水25,500  仲田21,600

瑠美の配牌はドラ2の勝負手。

 ドラ

1、2巡目にピンズが好形に伸びて、3巡目にドラが暗刻になり手牌がギュッとしまった。

9巡目に、4枚目のドラのを持ってきて暗カン、リンシャン牌はでリーチ。

 暗カン リーチ

親の仲田も追っかけリーチ。

 リーチ

11巡目の仲田のツモは。瑠美のアガリ牌である。
終局かと思われたが、瑠美はそれではアガらず、13巡目に力強くを手元に引き寄せた。
それにより、3,000・6,000のアガリとなり、1人浮きの50,000オーバーの大トップとなった。

仲田からアガッた場合は、2人浮きのままで清水との差が36.3P縮まるが、ツモの場合は1人浮きとなり46.3P縮まる。
その10Pの差を縮めるために、親からのリーチを受けているのにアガらないのはリスクはたしかに大きい。
だが瑠美は、そのリスクを冒してでも、この10ポイントの差をこの局で縮めなければ、今日の清水には追いつけないだろうと判断したのだと思う。

二階堂 瑠美


その判断が正しいかどうかは分からないが、瑠美の優勝へ向けての執念を感じた一局となった。
そして、勝負は最終戦にもつれ込んだ。

11回戦成績  

瑠美+35.8P  朝霧▲1.9P  清水▲10.5P  仲田▲23.4P

11回戦終了時 

清水85.1P  瑠美+57.7P  朝霧▲48.4P  仲田▲94.4P




最終12回戦(起家から、瑠美・仲田・朝霧・清水)

清水と瑠美の差は27.4P。トップとラスなら1万点差強で逆転になる。
瑠美が起家なので、苦しい展開になりそうだなと思った。

東1局、瑠美は親で点差を詰めておきたいところだったが、清水に軽く流される。
東2局、瑠美が魅せる。配牌は、

 ドラ

4巡目、ツモで打として2シャンテン戻しで構える。

 ツモ

7巡目、ツモでタンピン三色の1シャンテンになるが、次巡、安めのツモで一応テンパイを取った。

9巡目、をツモるが打として、10巡目にを振り替えて13巡目に、カンをツモるが、切りのフリテンリーチとした。

 リーチ

アガリには結びつかなかったが、瑠美らしくかっこよかった。

南1局の瑠美の親は、清水がピンフツモの400、700で流した。
ここで勝負あり、清水が第5期女流桜花に輝いた。





 
   

 

清水の実力からしたら、いままで取ってないのは不思議なぐらいだが、
だからこそ、今回の決勝は取らないといけないというプレッシャーは大きかったのではないかと思う。
清水としても、嬉しいというよりも、安心した気持ちのほうが強いだろう。

2日目の途中からは、吉田支部長をはじめ、藤崎、大川といった大勢の北関東支部員達が清水の応援に駆けつけていた。
仲間の応援は心強いものである。それに清水が応えた形となった。
温かく素晴らしい光景だなと自分は感じた。

4位・仲田加南
「出だしが悪かったことが致命的。展開が向かなかった、変わるきっかけを見つけられなかった。
去年と瑠美ちゃんのスタイルが違い、気持ちがぶれた。」


3位・朝霧千裕
「もう1回最初からやりたい。挑戦者としては初日ひよりすぎた。四暗刻アガリたかった。
決勝を経験できたことが良かった。」


準優勝・二階堂瑠美
「前回もそうだったけど楽しかった。2日間メンツ的に臨機応変にかなり対応した。
 2日目の入りで清水さんがきそうな気がした。」


優勝・清水香織
「2日目の2回戦、ドラをツモって満貫をアガった次局、役ありテンパイから、最終的に-待ちになってハイテイでツモれたら今日私いけるかも、
と思ったら本当にツモったから、今回取れなかったら、今後もずっと取れないかなと感じていた。」

こうして清水の優勝で、第5期女流桜花の幕は降りた。
実は、初日観戦記の事故の話は、決勝の5日前に清水が起こしたものだった。
その事故のあとなのに、無事に彼女が決勝に出られたこと自体に、彼女の運を感じた。

実際彼女も、事故直後は桜花に出られないかもしれないと、脳裏をよぎったほどだった。
しかしそのあと彼女は、心配をかけたくない一心で、親を含め周りの人間には内緒にしていたらしい。
そのこともあり、自己嫌悪に襲われる日々を過ごした。桜花のことに対しても不安を感じていた。

そこで彼女は決心した。みんなに打ち明けようと…

桜花前々日 親にも事情を話し、彼女自身もすっきりし、戦うモチベーションがあがってきた。
そして 彼女は戦場へと向かった…

そして優勝を掴み取ったのだった。








(執筆:猿川 真寿 文中敬称略)

                              

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