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タイトル戦情報

グランプリ2005 

準決勝観戦記

昨夜の雨とは打って変わって春を感じさせるような陽気になった準決勝。

前日の準々決勝を勝ち上がった8人の選手が集まった。

本命の A リーグ選手が次々と敗れて行く中、B卓では先日の鳳凰位戦惜しくも三位の瀬戸熊直樹が残っている。

もう一人のAリーガーは昨日阿部を敗って大金星の滝沢和典である。そして女流を代表する紅一点二階堂亜樹、最強のBリーガーと呼び声の高い藤崎智、この四人の戦いになった。

一回戦は滝沢が先制するも瀬戸熊が失点を抑え細かいアガリとテンパイ料でトップを取る。この半荘ラスを引いた藤崎の唯一チャンス手だった局を紹介しよう。

南場一局ドラ   北家の藤崎が の捨て牌で6巡目に

  でリーチ。

滝沢が親で

をツモ、ドラの が打ち切れず、打 、これに二階堂が

この形で絶好の を鳴いてテンパイ。

さすがに二階堂が藤崎から でアガる。

ヤミテンだと滝沢から 、がでる事も無く、二階堂から自然に が出た可能性が大きい。

藤崎にとっては痛恨のアガリ逃しである。

このアガリを物にすると大きく展開も変わり、藤崎の一人沈みで一回戦を終える事はなかったのではなかろうか。

 

二回戦 その藤崎が先制して 5200 を続けてアガって東場をトップ目で折り返すも、南場に入ってから卓上の舞姫が親で四本場まで連荘する。

これに付き合えませんとばかりに瀬戸熊が滝沢に半ば差し込み気味の放銃で連荘を阻止する荒業を見せるも、

南場三局ドラ  その瀬戸熊の親で

二階堂が瀬戸熊の第一打の をポンして続く も鳴いて

    

の一向聴。 親の瀬戸熊もピンズをかぶせて行くが二階堂ツモ でドラの を切って聴牌。

次の と入れ替えないでツモ切りし、すぐに ツモで他者を突き放す。 

オーラスは瀬戸熊が滝沢にラスを押しつけるあがりをして終了。

二階堂トップで東場の貯金を守り切った藤崎が二着に粘った。

 
1回戦
2回戦
瀬戸熊
+17.6
▲14.0
+3.6
二階堂
+10.0
+23.5
+33.5
滝沢
+4.7
▲19.1
▲14.4
藤崎
▲32.3
+9.6
▲22.7

 

三回戦まずは滝沢が 4000 オールをアガる。

続く東一局一本場 ドラ

まず瀬戸熊がをポンしてソーズの混一色に向かった。

親の滝沢は一向聴、 二階堂が

のヤミテンにしているところ、ピンズの下の場況が良く をツモったがは場に一枚とドラ表に一枚で

枚数的には変わらず出やすいピンズ待ちを選択した。

しかしすぐに瀬戸熊に を打たれて瀬戸熊の手が開かれた。

    ツモ

このあがりを見た二階堂はガックリと肩を落していた。

この後東場は瀬戸熊、藤崎がアガって二階堂一人沈みで、一、二回戦の浮きをすべて吐き出すのかと思われた。

 

しかし南二局一本場ドラ  二階堂の親

ツモ。かなり難しいところだが、二階堂の選択は 切りだ。

そして を引いて迷わずリーチ!

瀬戸熊、藤崎もここを躱せば二階堂が苦しくなるのを知っているので攻める。

それが裏目に出て二階堂が切った牌を対面の瀬戸熊がポンすると、二階堂すぐに をツモって 3900 オール。 

瀬戸熊やってしまったという表情でくやしそうだった。 は藤崎が二枚で瀬戸熊が動かなければ、アガリは厳しかったかもしれない。

続く二本場もあっさり 4000 オールを引いて、二回のアガリで一気にトップに踊り出る。

その後もラス前に瀬戸熊から 3900 を加点して、この半荘トップで早くもダントツの一人浮きになった。

二着には滝沢が食い下がり瀬戸熊はラスになってしまった。

 
1回戦
2回戦
3回戦
瀬戸熊
+17.6
▲14.0
▲19.0
▲15.4
二階堂
+10.0
+23.5
+21.3
+54.8
滝沢
+4.7
▲19.1
+6.2
▲8.2
藤崎
▲32.3
+9.6
▲8.5
▲31.2

 

四回戦 こうなったら舞姫はもう止まらない。またもやダントツのトップを取り、最終戦を残して通過確実となった。

二着に藤崎が粘り二階堂以外は全員マイナスと何とも情けない状況になった。

 
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
瀬戸熊
+17.6
▲14.0
▲19.0
▲38.9
▲54.3
二階堂
+10.0
+23.5
+21.3
+37.4
+92.2
滝沢
+4.7
▲19.1
+6.2
▲7.2
▲15.4
藤崎
▲32.3
+9.6
▲8.5
+8.7
▲22.5

 

最終戦の条件は、瀬戸熊が藤崎、滝沢の両者を沈めて3万点差を付けてのトップ。    

藤崎、滝沢の二人はほぼ着順勝負。

二階堂はハコラスでも通過という条件の中最終戦を迎える。

 

東一局は二階堂があがり局を進める。

続く東二局 ドラ  瀬戸熊が親で攻める。   をポンして

  ポン  必死の仕掛けである。 

をツモり 切り また ツモで 切りで

  ポン

の一向聴まで行くがその間に藤崎が

 

 の聴牌にドラの を引いて待ち変え

  ロン!

すぐに瀬戸熊が引いてノータイムでツモ切り  ロン!放銃になってしまうのだが、勝つ時の瀬戸熊はこの牌が通る?いや通してきた。

そしてこの牌をノータイムで切れる所に瀬戸熊の強さがあるのだと思う。

 

瀬戸熊のグランプリは終わった。

 


そして藤崎が加点して滝沢を引き離しにかかる。

オーラス最後の滝沢の親が勝負になるが、

 

  ロン

 

藤崎が焦らずにヤミテンでアガりきる形を作り、滝沢から討ち取って

グランプリ2005 B卓決勝進出者は二階堂、藤崎の二人に決まった。

 

そしてもう一方の卓、準決勝A卓は A リーガーが三人。

十一回目の決勝進出を試み、初のタイトル奪取を狙う無冠の帝王朝武雅晴に緻密な仕事師藤原隆弘、弟子の藤崎と共に決勝進出を狙う沢崎誠に、マスターズチャンプの今里邦彦の計四人の戦いである。

一回戦を制したのはベテラン沢崎。藤原、朝武とはこれまで何度となく戦ってきた相手だけに、その懐は知るところである。

いきなり一人沈みのラスは藤原。昨日多井、河野を倒し力を使いきったか。

 

そして二回戦東一局いきなり事件は起きた!

15 巡目に四枚目の を今里が河に切った時、朝武からロン! 

朝武の手は 国士無双だった。

今里痛恨の一打である。

この半荘、藤原にメンチンリーチを振る等で今里ふらふらの半荘になった。

藤原、沢崎にしてみれば、これで一人消えて、後は三人の内二人の戦いだと思ったはずである。

そのまま朝武がトップで藤原も大きい二着で最初のマイナスを減らした。

しかしこの後に起こる今里の粘りを、この時点で誰が予想する事が出来ただろう…

 
1回戦
2回戦
今里
+2.8
▲49.8
▲47.0
沢崎
+17.8
▲7.7
+10.1
藤原
▲31.1
+24.0
▲7.1
朝武
+9.5
+33.5
+43.0
供託
1.0
0.0
1.0

 

朝武が大きく抜け出しほぼ当確。

三回戦、残り一つの準決勝への切符を手にする為、藤原、沢崎が共に攻める。 

東4局ドラ  親は今里 藤原がドラ表の をいきなり仕掛ける。

2 、 3 巡してドラの を切った後に をポンして打 の後に を手出し?

いったい藤原は何をしているんだろうと思い手牌を覗くと、残った手牌は

  ポン  ポン

何をしたいのか一瞬わからなかったが、清老頭か? 清老頭にはまだ材料が足りて無いし、いったい誰が残りの牌を鳴かしてくれるのだろう‥ 

相手が調子良い時に、この様な亜空間的な仕掛けで相手のツキを落とす戦術は聞いた事があるが、前の半荘に国士を打った今里の親でその仕掛けはどうか。

結果はやはり仕掛けていた今里がハイテイで混一色をツモり 2600 オール。

藤原は良く言う「俺の才能がそうさせるんだよ。」 

その才能が無ければきっと藤原はもっとタイトルを取っているに違いない。

そしてこの半荘のオーラスにそんな才能溢れる藤原の緻密な仕事ぶりが発揮された。

南4局 ドラ  親は今里で一人浮きのトップ目

藤原 27500

朝武 28900

沢崎 18100 の点数でまず沢崎がトータルポイントで競っている藤原をマイナスのまま終わらせたいので、

ダブ トイツで果敢に から仕掛けるがさすが仕事師藤原、きっちり を抑えている間に今里が追い付く。

で 15 巡目にトドメのリーチだ。

すると仕事師が又動き、今まで抑えていた  をここぞとばかりに沢崎に鳴かせる。

 と  を鳴いて

  ポン  ポン

に沢崎が  をツモって小考、

親の今里には打ちずらく  を抜くのだが、これにロン!の声は藤原。

あれだけ手牌を狭く打って(字牌を抑えて)タイミング良く鳴かせて、

 の形で親のリーチを躱してアガる。

先程とは打って変わって、これぞ緻密な仕事師といった感じである。

トップは今里で二着には藤原が渋く食い下がった。

 
1回戦
2回戦
3回戦
今里
+2.8
▲49.8
+21.5
▲25.5
沢崎
+17.8
▲7.7
▲22.8
▲12.7
藤原
▲31.1
+24.0
+5.4
▲1.7
朝武
+9.5
+33.5
▲4.1
+38.9
供託
1.0
0.0
0.0
1.0

 

四回戦東一局ドラ  

親 藤原が終盤にソーズ の所にドラの を引いて七対子の一向聴でドラ表の を切ると、今里ロン!

突然の大きな声にちょっとびっくり!!

  ロン!

の清一色 倍満をあがって大きくリードする。

放銃した藤原が、

「今ちゃん、まったく気配がなかった」

と半ば負け惜しみ気味のコメント。

だがたしかに 9 巡目に  を切っているのだが、その時まったく気配は感じられなかった。

今里が二連勝で遂にトータル 2 位まで上がり最終戦を迎えた。

 
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
今里
+2.8
▲49.8
+21.5
+23.5
▲2.0
沢崎
+17.8
▲7.7
▲22.8
+8.7
▲4.0
藤原
▲31.1
+24.0
+5.4
▲22.5
▲24.2
朝武
+9.5
+33.5
▲4.1
▲9.7
+29.2
供託
1.0
0.0
0.0
0.0
1.0

 

朝武は大きなラスさえ引かなければ OK

藤原はトップ条件の上、沢崎、今里を沈めないといけないのでかなり苦しい。

今里、沢崎はたったの 2P 差であるが、この 2P が沢崎にとって最後まで縮まる事のない差になってしまう。

 

東1局 朝武が藤原から 6400 をアガり局を進める。

南2局ドラ  この時点で今里と沢崎の差は、たったの 900 点である!

沢崎親で連荘を狙うが、藤原が

でリーチ 安目ながら  をツモって最後の親に繋げる。

沢崎にとっては大きな親かぶりである。

南3局 藤原の最後の親も朝武がハイテイでアガってオーラスを迎える。

(トータルトップの朝武が親なのでアガりに向かうはずが無く、この局が実質最後の一局になる)

今里 29700 沢崎 27800 の 1.9P 差である。

オーラス始まる前に沢崎が今里に聞く「 2000 点でいいんだよね?」

今里「はい」

これまで戦ってきて最後にきてこの点差、そしてこの二人の会話は何か深いものを感じてしまった。

その横で藤原が天を仰いで自分の条件を確認する。

満貫は今里に届かず跳ね満しばり。

 

そして最後の一局が始まった。

 

南4局ドラ  今里がすぐに

の一向聴になる。先に  か を引くと苦しいかと思っていたら、  を引かないどころか  も引かず中盤まで進む。

朝武はアガりに行かないのでオリ。沢崎は捨て牌にヤオチュウ牌しか切っておらず明らかに遅そうである。

沢崎が  を河に切った後に今里が  を引いて聴牌する。

沢崎間に合ったかと思いきや、藤原が河に  を置くと今里がロン!

と会場中に響き渡る大きな声でちょっとビックリ! 今里にとっては緊張が一気に解放されて思わず大きな声に…

藤原が「役満振ったかと思ったよ・・・ビックリさせないでよ今ちゃん」

今里にとってはこのピンフのみは役満にも値するアガりであったに違いない。

こうして朝武、今里の二人がこの卓では決勝に勝ち進んだ。   

 朝武( A1 )   藤崎( B1 )   今里( B1 )   二階堂( B2 )

 

の四名が決勝進出を決めたのだが、 B リーガーが全員残るという大波乱をいったい誰が予想できた事であろう。

しかし朝武、藤崎、今里は近年の決勝進出率は相当高いのだが、決勝では勝てないというイメージがある。

果たして勝つのは、未だ無冠の帝王朝武か、最近決勝では目立たない藤崎か、それとも国士を振っても予選を勝ち上がる強さを見せた今里か、圧倒的強さで二人の A リーガーを倒した、舞姫二階堂か、明日が楽しみである!

 

(文責・山井弘 文中敬称略)

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