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タイトル戦情報

グランプリ2005 

決勝戦観戦記

日本の劇的勝利で幕を閉じた、世界中が注目するWBC (ワールドベースボールクラシック)の決勝戦。それと同じくして日本プロ麻雀連盟でもグランプリ2005の決勝戦が行われた。

まず始めに会場に現れたのは決勝戦常連の藤崎智。ここ最近、決勝の成績は芳しく無いが、今日は期待できるか?昨日の凖決勝で敗れ今日の決勝では立会人を務める藤原隆弘と、その藤崎がさっそく野球の話題で盛り上がる。さすが決勝慣れしているだけあって普段通りである。

次に現れたのは卓上の舞姫こと二階堂亜樹。彼女が会場に現れただけで一気に華やかなムードになり場が盛り上がる。紅一点出場も準決勝の戦いぶりは見事なもので、決勝でもその力を発揮する事ができるか?

そして昨日国士を打つも見事な粘りでベテラン二人を破って決勝進出のマスターズチャンプ今里邦彦。会場に入るや否や、すぐに一人隅の方でストレッチを始める。気合い充分で静かに開始の合図を待つ。

最後に会場入りしたのは 10 回決勝進出も未だ無冠の帝王の朝武雅晴。何度も経験している決勝だが、やはり緊張の色は隠せず何か会話がぎこちなく感じられた。

そしていよいよグランプリ 2005 決勝戦(半荘 6 回制)が始まった。

起家スタートは今里。東 1 局ドラ  いきなりダブ  が暗刻のチャンス手!

の配牌から第一打  とし次に  ツモ切りで  とツモって早くも

の形で 5 巡目に先制リーチ!さすがに感触が良く、これは和了れるだろうと思ったのだが、これにリーチの声が聞こえないのかと思えるくらい、無筋を連打する朝武。

準決勝が終わり朝武と帰路を共にした時こんな会話があったのを思い出した。

『東 1 局はその日の状態を計る為に真っすぐに打つんだ。』まさに有言実行である。

朝武がヤミテンのまま押し切って

  ツモ 

300,500 を和了った。

 

 だと役があるが、  だと役無しでリーチもかけず出和了り出来ない形で押す朝武らしい一局に思えた。

そして次局は藤崎が 2000 を和了り東3局は今里が一人聴牌。

迎えた東 4 局 ドラ  今里に再び勝負手が入る。

の一向聴に  をツモってリーチ!

今引いてきた  を  が出た場所に入れ、まるでマンズ面子は完成したかのように見せる。

しかしそんな技も朝武には通じず、結局二人聴牌。リーチ時には山に6枚生きていた

 も藤崎、二階堂の手に三枚、そして残り三枚は王牌の中に眠っていた・・・

今里は最初のリーチに続き二回目も空振りでどうも雲行きが怪しい。 

南1局二本場 ドラ  親の今里が配牌  対子で混一色かチャンタに向って

の一向聴に上家から四枚目の  が出る。鳴いて 5800 の聴牌を取るのかと思ったがノータイムでスルー!?

しかし終盤に強い引きを見せて  と  を引き聴牌はするも流局。

結果的に今里は  を鳴いていればすぐに  が暗刻になって自然に  単騎になり、

二階堂からは出ないもツモ和了りがあったかもしれないが、この時点で鳴くか鳴かないかは賛否両論であり、この決勝の舞台に立っている今里はこれまで鳴かないで勝ち上がってきたに違いない。

そして何故か第一打に  二打目に  と切っている朝武もピンズの清一色聴牌。

(手順で第一打  になるのは仕方がないかもしれない)

 

の聴牌もなんと第一打  振聴!しかしその朝武、今里が最終手出し  に、ドラも見えてない局面で、

ツモ番の無いところから、 ( 自分の和了りは無い ) 危険牌の  を勝負するのはやり過ぎか?

南1局三本場 藤崎が 2000 は 2900 を和了り、

南2局 二階堂の親で今里が早くも 5 巡目に

のリーチ!終盤で前巡に今里が  を切った後に  待ちで二階堂が

門前混一色で追い付くも今里が  をツモって 1300 、 2600 。

南3局 まずは朝武が今里から 1500 を和了り、続く一本場 ドラ  今里 3 巡目にして

の一向聴。先に朝武が仕掛けていて、これに合わせるように今里も  を仕掛けてしまう。

結局、朝武、今里の二人聴牌で流局となるのだが、先程の  を鳴かない今里がこの手を躱し手にしまったのは、

何度となく勝負手が入いるも和了りに結びつかない焦りがあったのかも知れない。

後日、本人自身も『あの  は鳴かないほうがよかったかな?』と振り返っていた。

続く一本場、二階堂が藤崎の高目一通のリーチを必死に躱してオーラスに繋げるも、オーラスは藤崎が 2600 オール。

二階堂から 2900 は 3200 をあがり、地味に点棒を集めていつのまにかトップ目に立つ。

最後は朝武が着順は変わらないも、今里から浮きに回る和了りで終了。

藤崎がトップで二階堂は良いところなく一人沈みのラスになってしまった。

 
1回戦
今里
+7.5
+7.5
二階堂
▲23.6
▲23.6
朝武
+2.5
+2.5
藤崎
+13.6
+13.6

 

続く二回戦は先程一人沈みの二階堂の反撃から始まった。

東1局 ドラ  で

のリーチ!  ツモの 2000 、 3900 。

東2局 ドラ  藤崎の仕掛けを躱し

のヤミ聴で  ロン。朝武から 1300 。

東3局 ドラ  6巡目に早くも

のリーチに、親の藤崎が追い付くもリーチ宣言牌の  をロン! 藤崎から 6400 。

そして迎えた東4局 ドラ  親番でも

のリーチ!で ツモ 2000 オールをあがる。

4局連続の和了りで持ち点もあっと言う間に 50000 点を越え卓上を舞う。

卓上の舞姫・二階堂亜樹

 

東4局一本場 ドラ  さすがにこれ以上は二階堂の好きにさせませんと、藤崎が

でリーチするも、安目だが止む無しの ツモで 1300 、 2600 の1本場、舞姫二階堂を食い止めた。

そして南場に入る。

南1局 ドラ  二階堂の連荘を止めた藤崎が

の先制リーチも親の朝武が序盤から決め打ちの混一色の仕掛けで、ゼンツ

  ポン  ツモ

の 1600 オール。朝武らしい和了りである。

そして南1局一本場はこの半荘まったく手が入らず、おとなしくしていた今里が自ら動きを入れてようやく手が入るも、聴牌まで。藤崎と二人聴牌。

 

その今里が次局の親を迎えて南2局 二本場 ドラ

配牌   (キター!)

役牌二つ暗刻で大物手にも育ちそうな予感がする手牌だ!

 ツモで  切り、  ツモで  切りで次に正解の  をツモり(裏目は

5 巡目に即リーチ!一回戦チャンス手を物にできなかった今里の今度こそという思いが伝わってくる。

だがしかし同じ巡目に今里の現物待ちで藤崎にも

の聴牌が入っていた!そして今里の一発目のツモは

・・・藤崎に 1000 は 1600 の放銃となってしまい、今里はまたもチャンス手を和了れなかった。

南3局 ドラ  親の藤崎が素晴らしい手順で 1000 オールを和了る。

この形で親だけに二枚目の  は仕掛けたくなるのだが、二枚目の  が出ても、そ知らぬ顔で

ドラ  に  をくっつけて  をトイツ落としで  をポンして聴牌。

数巡後に  をツモ和了る。

ドラの  でも引こうものならあっと言う間に親満に化ける、手厚い打ち回しだと感心した。

南3局一本場は終盤に藤崎、朝武の一色手のぶつかりあいで朝武が藤崎から 8000 は 8300 を和了り浮きにまわる。

そしてオーラスは朝武の混一色仕掛けをうまく掻い潜った今里が精一杯のラス抜け。

東場の点棒を守りきった二階堂がトップで終了となった。

二回戦が終わりトップがラス、ラスがトップで誰も抜け出していない状況で振り出しに戻って三回戦へと続く。

 

 
1回戦
2回戦
今里
+7.5
▲11.1
▲3.6
二階堂
▲23.6
+22.8
▲0.8
朝武
+2.5
+5.0
+7.5
藤崎
+13.6
▲16.7
▲3.1

 

三回戦 東1局 ドラ  二階堂が先制リーチ

待ちの  を槓されて、流局間際に親の今里も海底で追い付き二人聴牌。

東1局一本場 ドラ

親の今里が先制リーチするものの藤崎、朝武が共に粘って三人聴牌。

朝武に至っては自分で二枚切ってる  単騎で聴牌しており、(今里の当たり牌)ツモ番が無い巡目から最後に勝負した牌は今里に対して無筋であり、これを見た今里は怪訝そうな顔で朝武の手牌を眺めていた。

朝武には何か見え始めたのかもしれない。

東1局 二本場 ドラ  

朝武がすぐにピンフを藤崎から和了り、東2局 ドラ   藤崎が 9 巡目にリーチで 1300 、 2600 をあがる。

東3局 ドラ  その親の藤崎4巡目にして早くも三色確定のリーチも流局 。

東3局一本場 ドラ   は採譜者泣かせの一局になった。

二階堂が2巡目に

リーチを一発ツモで 1300 、 2600 の一本場!

すぐに牌は落とされ次局に行ってしまうので、採譜者はすぐに配牌、最終形、点棒の移動等を記録しなければいけないので大忙しである。

そんな速攻を見せた二階堂の親番の東4局、二階堂、今里の二人聴牌。

東4局一本場 藤崎が朝武から 1000 は 1300 を和了り、そして南場に入って大きく局面が動きだす。

南1局 ドラ  藤崎が早く、 5 巡目に

のリーチをする。まず朝武が追い付き、

の追い掛けリーチ。そこに親の今里も追い付くが  で藤崎に 7700 放銃。

南2局 ドラ  

今里が一巡目から仕掛け、それに合わせて朝武も動く。しかし二人の仕掛けをトップ目の藤崎が軽く躱し、今里から 1300 を和了る。

親の朝武は勝負手が入っており 

  チー

の聴牌でこの時は和了れると思ったと対局後、話していた。

実際二階堂に發が一枚あってオリていて、残りの三枚は山に眠っており、今里はまだ聴牌してないので出ないが、藤崎に入ったら和了りがあったかもしれない。

南3局 ドラ  朝武が

ここから二枚目の  を仕掛けて行く。すぐに  もポンして聴牌から  を引いて対々になるのだが、

もし仕掛けずに混一色七対子まで手を進めたら朝武のツモは二階堂へ流れており、

その二階堂の河には  と  が並べられていた・・・

しかしそれはあくまで結果論でしかなく実際は今里が  を一巡止めている間に、朝武が  を引いて  がロン牌になってから今里が河に切って 8000 の和了りになった。

オーラスはラス目の今里がヤミテンに構えて、すぐにツモり 700 、 1300 で終了。少しでも失点をカバーして次の半荘に繋げる構えだ。

しかし今里はこの半荘二局の失点で大きなハンデを背負ってしまい後半戦、厳しい戦いをしなくてはいけなくなった。

しかしまだ抜け出した者がおらずいよいよ残り三回戦になり大接戦の予感が走る。

 
1回戦
2回戦
3回戦
今里
+7.5
▲11.1
▲27.0
▲30.6
二階堂
▲23.6
+22.8
+4.9
+4.1
朝武
+2.5
+5.0
+2.6
+10.1
藤崎
+13.6
▲16.7
+19.5
+16.4

 

四回戦はハンデを背負った今里の親から始まった。

東1局  朝武がピンズの混一色を仕掛けて 1300 、 2600 でまずは先制。

東2局は二階堂が朝武から 2000 を和了る。

東3局  藤崎先制リーチに朝武が門前混一色の追い掛けリーチ。二階堂が二件リーチに手詰まるが、うまくオリて藤崎が朝武から 3900 を和了る。

 

次局リーチ合戦を制した藤崎が 

東3局 ドラ  元気に仕掛けて 12000 のテンパイはするが、

  ポン  ポン

今里がピンズの三面張で

リーチ!朝武から でロン! 2600 は 2900 。 

東4局 二階堂が親で今里から 1500 を和了り、連荘する。

東4局一本場  藤崎がオタ風(客風牌)から仕掛けるが、ドラ色の混一色だけに他家も安易な牌は打てず。

終盤に藤崎一人聴牌。

そして南場に入る。

南1局二本場 ドラ  

この局最初に聴牌を入れたのは親の今里。

  ポン

南家の朝武はソーズの清一色

の一向聴。すぐに藤崎も追い付く。

ドラが二枚あるのにリーチには行かない?この辺りは打っている選手の感性だと思う。

 

二階堂も追い付きこちらは最終形とばかりに  を横に曲げてリーチ。

それを見ていた藤崎が  を引いてここぞとばかりに  を切って  単騎で追い掛けリーチ!

これに捕まったのは今里。この  はさすがに止める事が出来ず、 5200 は 5800 の放銃になる。

一歩間違えれば危険なリーチになりかねないも、和了った藤崎の感性が光る一局に思えた。

南2局 親の朝武が先制して仕掛けるが今里も追い付きリーチするも二人聴牌で流局。

南2局一本場 朝武が果敢に仕掛けて 500 オールの一本場を和了る。

南2局二本場 ドラ  

朝武が三度先手を取る。今度はリーチと攻めるも、二階堂が華麗に打ち回して七対子ドラ単騎で朝武から 6400 は 7000 を和了る。

南3局 親の藤崎が7巡目にリーチも今里が終盤に一通ドラ1でようやく追い付き、朝武が手詰まり親の現物で今里に 5200 放銃。

そして迎えたオーラス、親の舞姫・二階堂の連荘が始まった。

南4局 ドラ

まずは

  チー

の形で7巡目にチーテンを入れてすぐに ツモで 4000 オール。

南4局一本場 ドラ

朝武からすぐにタンヤオドラ1の 3900 は 4200 を和了る。

南4局二本場 ドラ

朝武がドラを暗刻にしてリーチ!二階堂もピンフのテンパイで押す。

態勢の差か二階堂が押し切り、朝武から 1500 は 2100 で止まらない。

南4局三本場 ドラ

今里がドラを重ねて混一色で仕掛けるも、その仕掛けが結果的に二階堂に聴牌を入れてしまい、今里は

  チー

の聴牌から二階堂に 2000 は 2900 の打ち込みになった。

苦戦する第14期マスターズ覇者・今里邦彦

 

しかし次の局で舞姫の連荘も終わる。

南4局四本場 ドラ

朝武が何とか最後に一矢報いて

のリーチ!で  ツモ 3000 、 6000 の四本場で大物手をアガるも、二階堂がトップでトータルトップに立った。

四回戦が終わり、残り二回戦で各選手ゴールへ向けての戦い方が見えて、いよいよ佳境を迎える。

 
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
今里
+7.5
▲11.1
▲27.0
▲16.2
▲46.8
二階堂
▲23.6
+22.8
+4.9
+29.9
+34.0
朝武
+2.5
+5.0
+2.6
▲20.6
▲10.5
藤崎
+13.6
▲16.7
+19.5
+6.9
+23.3

 

五回戦 東1局 

親の朝武が配牌でドラの  が対子で入るも生かしきれず、逆にドラを一枚切れば和了りがあったかもしれず、この親落ちは痛い。

結局藤崎の一人聴牌で五回戦が始まった。

東2局一本場

今里にとっては親で一回でも多く連荘したいところである。しかし朝武が7巡目にあっさりと聴牌してリーチ。

今里が終盤追い付くも、朝武に 1300 は 1600 放銃。

東3局 ドラ  

二階堂はこれまで親になると連荘してその強さを見せて来た。二階堂の分岐点となる局になった。

まずは今里から 5 巡目に先制のリーチが入る。

リーチ!今里も後が無いだけに勝負である。そして親の二階堂は

の一向聴まで進みこちらも勝負手になる。すぐに  が上家の今里から出る。今里の河には

 

も切られており、仕掛ければ現物待ちとなりスジの  だと高目 5800 の聴牌である。

二階堂もさすがにこれは仕掛ける。しかも一牌も危険牌を打たず聴牌する。

しかし麻雀の神様は意地悪である。

すぐに下家に  が流れ、2巡後に  までもが流れた・・・

今里から  さえ出なければ 6000 オールの和了りがあったかもしれない。

結局今里が朝武から 8000 をあがり二階堂は結果的に大きな和了り逃しになった。

東4局 ドラ  波に乗ったはずの今里の七対子ドラドラのリーチ

に対して親の藤崎が追い付き。

のリーチで、終盤に安目ながらも  をツモって 2600 オールでこの半荘トップ目に立つ。

東4局一本場 二階堂が又も速攻で 500 、 1000 の一本場を和了り南場に入る。

 

南1局 

今里の  と  のシャンポンリーチに、二階堂が  対子に  をツモリ  の対子切りで放銃。

南2局 ドラ  

この半荘最後の親で必死の連荘を狙う今里がマンズの混一色で仕掛ける。

この仕掛けに翻弄される二階堂がマンズを今里に切れず、一方朝武もピンズを  一枚切っているだけで不気味である。

残された牌はソーズしか無く、そっと河に置いた  に

  ロン

ロンの声は朝武。 ダマで 12000 だ。!

今度こそタイトル奪取なるか? 朝武雅晴

 

トータルトップを走る二階堂にとって痛恨の一打となった。

そしてこれを和了った朝武自身嬉しいのはもちろんだが、実は影でイケると思った男がもう一人いた。

トータル二着の藤崎である。

これまでそんな目立った和了り等はないが要所要所で相手の勝負手を躱して和了り、二階堂のこの放銃によって遂にトータル首位に立った。

しかし二階堂も最後の親でリーチピンフを二回続けてアガり粘るも、朝武がさらに 2000 、 4000 を和了りこの半荘トップに立つ。

オーラスも朝武の一人テンパイで五回戦も終わり残すは半荘一回となった。

 
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
今里
+7.5
▲11.1
▲27.0
▲16.2
▲7.6
▲54.4
二階堂
▲23.6
+22.8
+4.9
+29.9
▲23.0
+11.0
朝武
+2.5
+5.0
+2.6
▲20.6
+22.0
+11.5
藤崎
+13.6
▲16.7
+19.5
+6.9
+8.6
+31.9

 

最終六回戦 最後は条件戦である。

トータルトップの藤崎は二着以上ならほぼ優勝。

朝武、二階堂はそのどちらかより着順が上になり、藤崎より 9000 差以上で2着順差を付ける。

今里はかなり厳しいが三人全員を沈めて大きなトップ。

ついに三日間の長い戦いだったグランプリの最終戦が始まった。

 

東1局 起家 藤崎で、まずは南家の朝武が仕掛けるも、その仕掛けにより北家の二階堂に有効牌を流し

で聴牌が入る。 ( しっかりダマ聴 ) 早くも三色確定のチャンス手である。

先に仕掛けていた朝武が  を掴み放銃。 朝武早くも手痛い失点である。

東2局 ドラ  

その朝武が親でドラの  が暗刻のビックチャンスだ!4巡目に早くも  を二階堂から鳴いて

  ポン

11600 の聴牌を入れる。

しかし又も二階堂が朝武の前に立ちはだかる。

 しか和了れない形できっちりダマ聴に構える二階堂は冷静である。

藤崎から が出て 1300 。

これで一応の並びができ、この状態で終われば二階堂の優勝である。 

東3局 ドラ  

今里が親で前日までのような粘りを見せる事ができるか。

しかし一向聴で何度も聴牌を外し、ドラにくっつけようとするもドラにはくっつかず、聴牌すら出来なかった・・・

今里の親は残すところ一回になりかなり厳しくなった。藤崎、朝武が終盤でかろうじて聴牌する。

東4局 ドラ  そんな今里がようやく聴牌する。

  暗槓

ドラの  を切ってのリーチで、トータルラス目の今里からリーチだけに高いのは見えている。

他の三人はここで振込むと致命傷になり、安易に前にいけず流局で今里の一人聴牌。

こうなるならば、今里は前局の親番で愚形でもいいからドラを切ってリーチを打っても良かったかもしれない?

そして南場に入る。

南1局 二本場 ドラ  

藤崎が先手を取り仕掛けるも、全員手が重く流局で全員不聴。

南2局 三本場 ドラ  

二階堂が先に仕掛けて一向聴、親の朝武も  ポン聴で仕掛ける。

二階堂が追い付くも朝武が粘って 500 オール。

南2局 四本場 ドラ  

この局、このグランプリ 2005 最大の山場を迎える。

親の朝武の配牌が

で大物手の予感が走る。そして藤崎も早そうだ。

南家の今里は混一色含みの配牌である。次回最後の親番なのでここは和了って弾みを付けたいところである。

二階堂はタンピン狙いで早く局を流したいところだ。

そして藤崎  と無駄ツモ無しで4巡にして聴牌する。

さすがに朝武もまだ二向聴で、この後にその藤崎が先に  を切っており  を引き振聴も考えるが、そのままの聴牌でダマ聴続行。

浮けばいい藤崎にしてみれば和了れるだけでラッキーなのだが、これに飛び込んだのは、ソーズの一色狙いの今里。

このドラは止まらなかった・・・高目  で放銃になる。

 

藤崎最終形

  ロン

こうなるとこの半荘のトップ目が藤崎になり、朝武は親も終わり残り2局で条件をクリアするのは、かなり厳しくなった。

もう一人二階堂もこの和了りで一気に藤崎の着順が上がり、ただの満貫では無くそれ以上の大きな和了りとなり、条件は厳しくなった。

そして今里の最後の親も藤崎が和了りきり、オーラスを迎えた。

藤崎はとにかく和了れば優勝。

朝武は跳満を藤崎から直取り条件で倍満ツモはダメ。

二階堂はとにかく連荘するしかない。

そんな状態のオーラスになる。

南4局 ドラ   

藤崎が優勝を手にするため仕掛ける。

朝武も夢にまで見たタイトル優勝を掴むため、手を作る。四暗刻の二向聴だ。

ドラが二枚あるので、面前で聴牌すれば藤崎からだと出和了りもできる、しかし二枚目の  も切れてしまう・・

先に仕掛けた藤崎が終盤で聴牌するも二階堂が追い付き

  チー

藤崎から  ロンの 2900 を和了り粘りを見せる。

一応この半荘のトップ目には立つもまだ藤崎を沈めないと優勝は無い。

 

そして南4局 一本場 ドラ  

二階堂が配牌で  が対子も、朝武、今里が条件を満たすのが難しく、他者に安易に鳴かせられない為、字牌が出てこない。

二階堂が業を煮やし

  チー

の両面から仕掛ける。それに合わせて藤崎もチー聴を入れる。

  チー

しかし  は河に二枚切れで二階堂の手に 1 枚あり残り 1 枚で苦しいかと思われたが、この後二階堂が聴牌をする牌は河に切られる事も無く、藤崎の一人聴牌で二階堂の手牌はそっと静かに伏せられた。

初代グランプリ覇者誕生の瞬間である。

 

こうして今年度より始まったグランプリは、藤崎の優勝で幕を降ろした。

優勝した藤崎智

藤崎は派手な和了りやファインプレーこそ今回見られなかったが、地道にコツコツと点棒を積み重ね、いつの間にか差がついているといった感じであった。また感情がまったく表に出ず、そのひょうひょうとした感じは読みづらく、大事な局面では正確な手順でしっかり和了り切る事で、今回のグランプリを制する事が出来たように思う。

対局後、藤崎のコメント「今回の決勝は最後まで楽しめたよ」

いつも決勝に残るも早くに脱落してしまう故のコメントである。

また来年もこの舞台にスター選手達が集まり素晴らしい闘牌を見せてくれる事を期待し、そしてその中に自分もいつの日か観戦者ではなく、一人の選手として見ている人に感動を与えられる麻雀が打てるよう努力したい。

(文責・山井弘 文中敬称略)

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