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タイトル戦情報

第20期チャンピオンズリーグ

決勝観戦記

(レポート:山田 浩之)

太陽が燦々と降り注ぐ残暑厳しい8月21日(日)四ツ谷道場にて残暑にも負けない熱い戦いが繰り広げられた。
予選、ベスト32、ベスト16、準決勝と厳しい戦いを勝ち抜いた4人で行われる「第20期チャンピオンズリーグ決勝戦」。
決勝という独特の雰囲気、そして緊張感の中、定刻通りに開始された。




1回戦(起家から、沢崎・西山・相沢・山井)

東1局、まず先手を取ったのは山井。純チャンのポンテンを取り西山から2,600。

 ポン ロン ドラ

山井 弘

山井弘(A供14期生、六段。大胆な攻めが持ち味。
前日の予選から対局開始前1人離れた所に座り、目をつぶり集中している姿は印象的であった。
初タイトル奪取へ誰よりもこの決勝への想いが強いであろう。

東2局、今度は本手が入った山井が跳満のチーテンをいれるも、

 チー ドラ

ここにをつかみ西山に5,800。

 ポン ロン  

西山 あみ

 

西山あみ(D掘25期生、面前手役派。丁寧な打ち回しで放銃が少ない。
ただその分、手数も少ないのが不安材料。普段より強気に打てれば台風の目になる存在だ。

東2局1本場、また山井にチャンスが来る。

配牌
 ドラ
ツモ
ツモ
捨て牌
リーチ


山井らしい豪快なリーチ。
一発、裏ドラ、赤のないAルールでは空振る可能性も高く、ツモれば点数も変わらないので、慎重にヤミテンを選択する人も多いであろう。
だがこれが山井のスタイルだ。ノータイムでリーチを打ち一発(ないのだが)でツモリ3,000、6,000。

東3局、対照的に乗り切れない沢崎は、ピンフの1シャンテンから西山のリーチにつかまり5,200の放銃。

 ロン ドラ

南1局、ここまで我慢の相沢が魅せる。

 ドラ

この平凡な配牌から2巡目にを重ね、と3枚見送り最後のをポン。

 ポン ツモ

相沢 かおる

相沢かおる(C供24期生、手役打点重視。予選からの2期連続決勝進出は見事。
しかも、堂々の予選1位通過である。焦った仕掛けを入れず堂々戦えば十分に優勝のチャンスはあるだろう。
相沢はこれで浮きをキープし、このまま山井のトップで終了。

1回戦成績 
山井+21.3P 相沢+4.9P 西山▲6.3P 沢崎▲19.9P



2回戦(起家から、沢崎・山井・相沢・西山)

東1局、山井が1回戦の勢いのまま、三色のリーチを打つ。

 リーチ ドラ

これに待ったをかけたのは親の沢崎。

 リーチ

このリーチをツモリ2,600オール。

沢崎 誠

 

沢崎誠(A機烹慨生、八段。獲得タイトル、十段位・グランプリ・マスターズ等。
読みの鋭さと独創的な仕掛けで場を支配する。もちろん本命◎である。

ここからは小場で進んで迎えた東4局、西山の連荘が始まる。

 ポン ツモ ドラ

 ポン ポン ツモ ドラ  

 リーチ ツモ ドラ

続く3本場は、山井のヤミテンに7,700は8,600放銃はご愛嬌。

 ロン ドラ

ここからは小場で進み、このまま2人浮きで終了。

2回戦成績 
西山+16.2P 山井+11.5P 沢崎▲11.7P 相沢▲16.0P

2回戦終了時
山井+32.8P 西山+9.9P 相沢▲11.1P 沢崎▲31.6P



3回戦(起家から、西山・相沢・沢崎・山井)

残り3回、ここで山井にトップを取られると3人は相当苦しくなる。
この半荘だけでなく、トータルポイントも頭に入れての戦いになっていく。

東1局、西山が三色にはならなかったものの丁寧にまとめて2,600オール。

 リーチ ツモ ドラ

東2局、親は落とされたものの西山がドラドラのチャンス手でしかける。

山井に3巡目に切ったが食い下がってきたところだが、前に進みながらもきっちり抑える。
もしあっさり鳴かせてしまったら、すぐに西山のアガリになっていた公算が高い。
そして沢崎がきっちりさばく。

さすがAリーガー2人。見応えのある1局となった。

南2局、不調の2人の手がぶつかる。まずは沢崎11巡目、

 明カン ドラ

続いて相沢13巡目、

沢崎の捨て牌には、相沢の捨て牌にはがあったが山井・西山がしっかりオリて流局。
今日の4人の調子を象徴するような1局であった。

南3局、親の沢崎がポンとしかける。
すると好調の西山はと引き込んでリーチ。

 リーチ ドラ

当然のようにをツモって2,000、4,000。
今日の沢崎は勝利の女神に見放されたようである。やることなすこと裏目に。
続くオーラスも、1シャンテンから親の山井に5,800放銃。

南4局1本場、これで山井の持ち点は29,900。
一方、相沢は30,900。自分の浮きを守り、山井の浮きを阻止するため相沢が焦ってしかけてしまう。
これで山井の手も進めてしまう。が、何とか先にテンパイをいれる。

ここで選択。相沢がチーして切りだったため、を切る。アガリを求めるなら勝負だろう。
一方、沢崎も1シャンテンだが、余剰牌は!本当に苦しい。
この後山井はを引きアガリを逃すも、をツモって待ち変えで2勝負。
相沢からで11,600は11,900。

南4局2本場、これで後がなくなった相沢が初タイトルへ執念をみせる。


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5巡目ツモリ三暗刻テンパイをヤミテンにし、8巡目ツモで四暗刻の1シャンテン戻し。
そして四暗刻ツモ!追い詰められた局面で、この手順が踏める相沢の精神力と技術の高さに感嘆させられた。

3回戦成績 
相沢+29.6P 西山+6.4P 山井▲8.4P 沢崎▲27.6P

3回戦終了時
山井+24.4P 相沢+18.5P 西山+16.3P 沢崎▲59.2P



4回戦(起家から、沢崎・西山・相沢・山井)

沢崎は3人沈めての大トップが必要だが、3人は1万点差以内の僅差。
ここでよっぽど離されなければ最終戦勝負になるであろう。

東1局、このままでは終われないと沢崎意地の6,000オール。

 ドラ

ここから、ツモ、ツモ、ツモ、ヤミテンにしてツモでタンピン三色リーチでツモ
さすがAリーガーお手本のような手順である。アマチュアの人も是非参考にしてもらいたい。
まだまだ離されてはいるが、このくらいの差を逆転する沢崎を何度も見てきた。
また再来かと思ったのだが、今日は乗り切れない。あっさり西山にさばかれ親落ち。

東2局、沢崎が仕掛けるが親の西山からリーチを受ける。

この局は、対局終了後、沢崎本人も悔やんでいたのだが、このに声が出なかった。
、は2枚切れ、そして自らのポンでマンズは分断されている。
少し無理があるが、それを通していかなければ逆転は不可能だろう。結果は流局、西山の1人テンパイ。
もしをチーしてれば、を引きチンイツのテンパイ。西山から12,000のアガリであった。

東3局、山井が南ドラ2で仕掛けるが、

 チー ポン ドラ

テンパイ打牌で西山に七対子ドラ2を放銃。
この牌姿になれば放銃はしかたがないが、山井にしては仕掛けのタイミングが早すぎる気がする。

牌配 

ここから親の第一打のポン。鳴く鳴かないはどちらでもいいと思うが、いつもと同じことができてないことが問題だ。
次局の親番では、簡単な4,000オールを逃し、親が落ちこのままラスをひく。

南2局、西山のリーチに沢崎が飛び込み12,000。

 ロン ドラ

南2局1本場、西山ドラ3リーチも、

 リーチ ドラ

今度はお返しに、沢崎に5,200は5,500。

 ポン ロン

南4局、相沢は当面のライバルを沈め、自分が浮きに回る値千金の500、1,000をツモる。

4回戦成績 
沢崎+16.3P 相沢+4.7P 西山▲4.2P 山井▲16.8P

4回戦終了時  
相沢+23.2P 西山+12.1P 山井+7.6P 沢崎▲42.9P



最終戦5回戦(起家から山井・西山・沢崎・相沢)

逆転の条件を確認してみよう。
沢崎は7万点ぐらいのトップで並びを作るかそれ以上。
山井は相沢・西山よりも着順が上で後は点差次第。
西山は相沢よりも着順が上で後は点差次第。
沢崎の自力を考えれば4人にチャンスはある。

東1局、山井がドラを重ねるも、沢崎にメンタンピン3,900放銃。
東2局、まず5巡目テンパイは相沢。

 ドラ

相沢の選択は切りヤミテン。
無難な選択であるが、先手をとれたことと親が当面のライバル西山であることを考えれば、ここはシャンポンでリーチだろう。
相沢が8巡目ツモでアガリを逃した後、山井に13巡目勝負手のテンパイが入る。

すぐにツモり3,000、6,000。これで山井がトータルトップに。

東3局、西山にドラ暗刻のチャンス手が入る。

打牌候補は。難しいがここは絶対に間違えられない大事な選択だ。
西山の選択は!ツモは。このアガリ逃しで西山のチャンピオンズリーグは終わってしまった。

東3局1本場、相沢が仕掛けて1,300、2,600。

 チー ポン ツモ ドラ

これで再びトータルトップに。

東4局1本場、3巡目山井のリーチが入る。
親が相沢なのでツモると大きなアドバンテージとなる。相沢はの暗刻落としでまわる。

ここでをチーしてしまう。確かに安全牌は、1枚しかないが、
どうせを切るのであれば3は通るとはかぎらないのだが)は落としていけるターツである。

この後、 チー この形のテンパイ。手の中が全部無筋になり目をつぶってを切るのだが、
これは勝負しているというより、させられているだけにしか見えない。

もちろんこれでアガリきることもあるのだろうが。
結果は最悪で4枚目のを食い流し2,000、3,900をひかれてしまう。
これで山井がまたまた逆転する。

南2局1本場、山井がドラ2でを仕掛けるがなかなか手が進まない。
そんな山井を横目に、相沢が一通に仕上げリーチ。

 ツモ ドラ

これをツモって相沢が2.4P上に。

南3局、相沢がホンイツのテンパイをいれるが親の沢崎からリーチが入る。

相沢は当たり牌のをつかむのだがオリる。
決めにいきたい局面でのこの選択は勇気がいる。相沢の読みの鋭さが光る1局であった。

南3局1本場、山井が沢崎とのリーチ合戦を制し相沢を900点上回る。

 ロン ドラ

いよいよオーラスである。
西山は役満、山井はアガるか相沢がノーテンで優勝。相沢は連荘するしかない。
相沢が8巡目、リーチ打つもツモれず流局。1人テンパイ。

 リーチ

これで2100点上になるが、山井がノーテンであると確信できなければまだ連荘するしかない。

オーラス1本場、供託と本場があるので依然山井はアガリトップ。
その山井が7巡目にポンテンを入れる。

 ポン ドラ

西山、沢崎からはまず出ないバックではあるが、相沢もノーテンで伏せられないこの局面であれば必然であろう。
相沢も追いつく。

ツモれば決め手と力を込めるもなかなかツモれない。
一方、山井はアガれない方の北をひき、トイトイの手変わりを見て切り。
リンシャンならと、相沢からを大明カンするもアガれず、ツモでトイトイに変化するもアガれず2人テンパイで流局。

オーラス2本場、依然状況は変わらない。
オリれない分、相沢のほうがきつい。しかも山井は第1ツモで1シャンテンに。

 ドラ

だがここからなかなか有効牌がひけない。やっと11巡目に、15巡目にをひきテンパイ。もちろん即リーチ。

これを一発でツモリ優勝を決めた。

最終戦5回戦成績 
山井+28.2P 相沢+7.0P 沢崎▲8.0P 西山▲27.2P

最終戦終了時
山井+35.8P 相沢+30.2P 西山▲15.1P 沢崎▲50.9P




逆転に次ぐ逆転の大接戦を山井が制した要因は、想いの強さと今まで麻雀に対して誠実に向き合ってきた結果であろう。

最後に優勝者コメントを記す。

山井「初めて優勝することができたのは素直に嬉しいです。だけど、ここが終着点ではないし、むしろスタートと言ってもいいと思う。
今回の決勝も、内容に関しては牌譜を検証してみないとなんとも言えないけど、あまり納得していないのは確かです。
もっともっと稽古を積み、更なる上を目指して行きたいと思います。」




(観戦記:山田 浩之 文中敬称略)

                              

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