日本プロ麻雀連盟
プロ連2
日本プロ麻雀連盟HOME 日本プロ麻雀連盟のご案内 牌譜データサービス ロン2のご案内 タイトル戦のご案内 インフォメーション プロ雀士情報 雀力アップ
ホームタイトル戦情報チャンピオンズリーグ > 第20期 チャンピオンズリーグ

タイトル戦情報

第20期チャンピオンズリーグ

トーナメントレポート

(レポート:魚谷 侑未)

8月20日(土)、連盟四谷道場で第20期チャンピオンズリーグのベスト28トーナメントが行われた。

まずは、チャンピオンズリーグの流れを簡単に説明させて頂く。
予選は5節・20半荘行われ、予選上位29名がベスト28トーナメントに進出する事が出来る。
ベスト28トーナメントでは、予選2位から29位までの28名が同一選手と半荘3回を戦い、各卓上位2名、計14名が次のトーナメントに進む事が出来る。
この14名にディフェンディングチャンピオンと予選1位通過者が加わり、ベスト16トーナメント。
ベスト16トーナメント・ベスト8トーナメントも同じように、半荘3回戦で各卓上位2名が次に進む事が出来る。

この日は、ベスト28〜ベスト8までの戦いである。
つまりは、最後まで勝ち進むと半荘9回という長丁場の戦いになるのだ。
この日を勝ち抜くためには、体力と精神力が重要となってくるであろう。

私が10分前に会場に着くと、ほとんどの選手は揃って卓についており談笑している者も居なかった。
選手たちからトーナメントにかける想い・緊張感が伝わってきた。

そして、開始時間となりチャンピオンズリーグトーナメントがスタートした。




1卓 増田 隆一(2位) vs 沢崎 誠(15位) vs 藤本 哲也(16位) vs 谷岡 育夫(29位) (カッコ内は予選通過順位)

A1リーガーであり第15期チャンピオンである沢崎に、3度決勝の舞台を経験している増田。
増田のチャンピオンズリーグ優勝に対する想いは一入か。

2回戦終了時
(増田▲25.6P 沢崎+13.3P 藤本+29.2P 谷岡▲16.9P)

その増田だが1回戦からなかなか本手がアガれずにいた。

沢崎はオタ風であるをポンし、ドラのも3巡目に切り出しているソーズの染め手。
親である増田以外は受け気味であった。
増田は、字牌などすべて沢崎の仕掛けに対して被せていき、10巡目にリーチ。

 リーチ ドラ

沢崎の染めている色と同じ色の待ち。そして、は既に場に4枚捨てられている。
待ちは決して良いとは言えないが、ダマテンに構えたところで場に捨てられる牌ではない。
なら6,000オールを引きにいく。増田らしい力強いリーチであった。しかし、これも流局となった。
手の入り方は悪くないように見えたが、この展開は増田にとっては苦しいか。

3回戦、オーラス。

沢崎:25,400(+13.3)
谷岡:31,900(▲16.9)
増田:31,000(▲25.6)
藤本:31,700(+29.2)
(カッコ内のポイントは2回戦終了までのトータルポイントです)

谷岡から9巡目にリーチが入る。

 リーチ ドラ

高めタンピン三色の勝負リーチだ。
ただ、ポイント差を見て欲しい。

谷岡と沢崎とのポイント差は30.2Pである。現状連盟Aルールの浮き沈みウマを入れると26.5P縮まり、2人のポイント差は3.7P。
ダマテンに構えて、安めツモの700・1,300では沢崎まで一歩届かないのだ・・・
(1,300・2,600は、3人沈みになるためOK)

ダマテンでも沢崎から直撃なら安めでも捲り、だが、他家から出アガリすると沈みが2人になり順位点が変わってしまうため、他家からアガることはできない。

難しい判断であっただろうが、谷岡はリーチを選択した。
・・・しかし無情にも結果は流局であった。

「ダマテンだったら放銃してたなぁ」という沢崎の言葉は、谷岡にはどう響いたのか・・・
麻雀というのは1つの判断によって、天国にも地獄にもなり得る本当に難しい競技である、と痛感した。

1位通過・藤本 哲也 2位通過・沢崎 誠



2卓 岡田 茂(3位) vs 堀内 正人(14位) vs 紺野 真太郎(17位) vs 佐藤 あいり(28位)

現十段位で、第17期チャンピオンの堀内のトーナメントを得意とした戦い方に、他3人はどう戦っていくのか。
唯一の地方・中部本部から参戦の佐藤も個人的に応援したい。
私も今年4月までは、愛知県からリーグ戦やタイトル戦の度に通っていたので、地方からの参戦の難しさ・厳しさは分かる。
佐藤にはその強い想いを是非開花させて欲しい。

1回戦
東一局から堀内が軽快にアガりを重ねていく。
東一局に5,800をアガり、1本場、14巡目。

 ツモ ドラ

自分でを切っているが、ここからを切ってのフリテンリーチに踏み切った。
佐藤の仕掛けがある事(一見染め手のようにも見える河になっている)、三色にならない安めを引いてしまったこと、
巡目が深い事からダマテンにする打ち手も多いのではないだろうか。

しかし、このフリテンリーチを同じリズムでリーチと踏み切っていくのは堀内の強さか。
結果、をツモり2,600オールは2,700オール。

この後も堀内らしい淡々としたアガりを重ねていき、東1局にしてあっという間に47,000持ちのトップ目となった。
堀内のこの勢いを他3人は止める事が出来ず、堀内が抜け出した形で最終戦を迎えた。

2回戦終了時
(岡田▲26.5P 堀内+35.5P 紺野▲1.1P 佐藤▲7.9P)

東3局、紺野の親番。

 ドラ

ここから打とした後、を引き入れてダマテンに構える。
親番でダブ東が暗刻である事から、アガり重視の打とする打ち手も多いのではないだろうか。
しかしそこは腰を据えた打ち方をする紺野。キッチリと狙える手役は狙っていく。

そこへ堀内がタンヤオ仕掛けで2フーロする。
堀内の現物だった事から、岡田が持ってきたをツモ切り紺野へ12,000の手痛い放銃となってしまった。

堀内以外の3者の対決は紺野優勢か?と思われたが、終わってみれば2つ目の椅子に座ったのは佐藤であった。
「何もしなかった」と語った佐藤だが、3者の攻防を冷静に観察が出来た佐藤の通過となったのだ。

1位通過・堀内 正人 2位通過・佐藤 あいり



3卓 中村 穀(4位) vs 内田 美乃里(13位) vs 山口 大和(18位) vs 勝又 健志(27位)

Aリーガー2人に、様々なタイトル戦で好成績を収めている内田。
格上3人を相手に、山口にとっては厳しい戦いとなるのだろうか。


1回戦
勝又の1人沈みで迎えたラス前。
山口(大)の親番。

 ツモ ドラ

私はホンイツを視野に入れてドラを切る事が多いのだが、山口(大)の選択はツモ切り。
ドラに拘る選択をした山口(大)は以下のテンパイとなる。

 ポン

そこへ、勝又も2つポンをして参戦。

 ポン ポン

安手ではあるが、何とかこの場を凌ぎ次に繋げようという意思のある手だった。
勝又は、山口(大)の仕掛けに対して引くつもりはなさそうだ。

そこに持ってきた牌で少考する山口(大)。
手出しでを捨てた次の巡目・・・

「ツモ!4,000オール!」

 ポン ツモ

山口(大)から開かれたその手は、山口(大)の意思が込められたアガりとなった。
ドラを大切に扱って手を作った、山口(大)へのご褒美であるかのように私には見えた。

この時、実は中村(穀)もテンパイしていて

こうなっていた。
勝又の当たり牌を止めてこのテンパイを果たしていたが、ここは勝又に打った方が良かったのか・・・

山口(大)はこの4,000オールで流れに乗ったか、2連勝で3戦目を迎える。

2回戦終了時
(中村(穀)▲9.7P 内田▲3.5P 山口(大)+41.4P 勝又▲28.2P)

山口(大)以外の3者の戦いになった最終戦。
ポイントとしては一番厳しい戦いになった勝又が東3局の親番でリーチ。

 リーチ ドラ

勝又の「リーチ」の発声から強い意志が感じられた。
勝又のトーナメントに対する熱い想いが伝わってくるようだった。
しかし、このリーチを受け気味に打っていた内田が流局間際、

 ツモ

これをツモアガり、勝又の親を交わす事になる。
このまま内田が3者の厳しい接戦を制し、通過となった。

1位通過・山口 大和 2位通過・内田 美乃里



4卓 小松 武蔵(5位) vs 藤原 隆弘(12位) vs 西岡 慎泰(19位) vs 矢口 加奈子(26位)

この日、別会場での対局となった4卓。
残念ながら観戦をする事は出来なかったので、通過となった藤原から一言。

「楽勝すぎて次が怖い。僕に逆らわなかった小松(武)が2位だった」

ここは、藤原の貫禄の勝利となった。

3回戦終了時
(小松(武)+31.9P 藤原+50.2P 西岡▲54.7P 矢口▲28.4P)

1位通過・藤原 隆弘 2位通過・小松 武蔵



5卓 中村 慎吾(6位) vs 石橋 薫(11位) vs 内川 幸太郎(20位) vs 末続 ヒロトシ(25位)

ここでは決勝経験もあり、Bリーガーの内川・第11期優勝の石橋が有利となるのか。

1回戦
末続の1人浮きで迎えたオーラス。親は内川。
(中村(慎)27,000・内川28,900・石橋16,900・末続47,200)

 ドラ

これをキッチリと末続からアガり、まずは浮きを確保する。
親だからリーチ!と行かないのが内川の堅実な麻雀の表れか。

そして1本場、親の内川からリーチが入る。

 リーチ ドラ

このまま内川の流れになるのか?と思いきや、末続が内川のリーチ後すぐにツモ。

 ツモ

この800・1,600をツモり、1人浮きのまま1回戦が終了したのだ。

2回戦終了時
(中村(慎)+14.7P 石橋▲43.4P 内川▲19.0P 末続+46.7P)

末続が大きく1人抜け出し、内川と中村(慎)の争いになったが中村(慎)は軽いペースでアガりを重ねていき、内川に反撃のチャンスを与えない。
オーラスも内川は厳しい条件を何とかクリアしようと粘るが、末続が軽くアガリきり2人の通過が決まった。

1位通過・末続 ヒロトシ 2位通過・中村 慎吾



6卓 大竹 昌之(7位) vs 瀬戸熊 直樹 (10位) vs 清原 継光(21位) vs 白鳥 翔 (24位)

鳳凰位・瀬戸熊に最年少Aリーガーの白鳥。
前線で戦い続ける2人を相手に、Dリーガーの2人にとっては厳しい戦いとなるのか。

私は大竹の麻雀を初めて見たが、淡々としていてそれでいてしっかりと場を見据えているいい打ち手だと思った。
大竹は今期D2リーグを昇級、前回もD3リーグを昇級、と連続昇級を果たしている。
降級した私が偉そうに言うなという感じではあるが(笑)将来が楽しみな打ち手であると思った。

そんな大竹が,1人浮き44,700点持ちで迎えたラス前の親番。

 ドラ

このダマテンに構える。
次巡にが場に4枚見えるが、それでもダマテンを続行。
私はその時点で手変わりも薄いし(を持って来ての--待ちへの振り代わりはあるのだが・・・)リーチ!と言ってしまいたくなるが、
堅実な大竹はダマテンを続けるのであった。

そして、29,000持ちの白鳥からを打ち取り2,900のアガりとなったのだ。
この堅実なアガりが大きかったか、1回戦は大竹の1人浮きで終わったのだ。

2回戦終了時
(大竹+48.9P 瀬戸熊▲33.5P 清原▲24.1P 白鳥+8.7P)

鳳凰位・瀬戸熊にとっては厳しい戦いとなりそうだ。
白鳥・清原が2つ目の椅子を争う事になるのか。

南2局、そろそろ加点していきたい清原だが、白鳥の親リーを掻い潜り500・1,000をツモり迎えた最後の親番。

 リーチ ドラ

清原は8巡目にこのリーチを打つ。
確かにリーチをして声高らかに「6,000オール!」と言いたい局面ではあるが・・・

ダマテンにすると安めは確かに5,800ではあるが、高め11,600を直撃する事が出来れば白鳥のポイントを一度上回る事が出来る。
そんなリーチを受けて、白鳥は当然のベタオリを選択するが、白鳥の手には-が浮いていた・・・
そして、このリーチは流局となったのだ。

この清原の選択が正しかったかどうかは分からないが、結果はついてきてくれなかったようだ・・・
このまま白鳥が逃げ切り、2位で通過となった。

1位通過・大竹 昌之 2位通過・白鳥 翔



7卓 山井 弘(8位) vs 高沢 智(9位) vs 西山 あみ(22位) vs 室伏 理麻(23位)

Aリーガーである山井に、第12期チャンピオンの室伏、まだ記憶に新しい十段戦では二段戦からベスト16まで駆け上がった高沢(智)。
トーナメントを得意とする三人相手に西山は苦戦必須となるだろうか。


2回戦
室伏の親番で迎えた東2局、5巡目。

 ドラ

室伏はさえ鳴ければ早そうな手格好である。
それは捨て牌のトーンからも出ていて、5巡目にはドラ側であるをツモ切っていた。
それを山井は見逃さず、このをしっかりと絞りきる。

は鳴けなかったものの、室伏は12巡目に面前でテンパイを入れリーチ。

 リーチ

このリーチでラス牌のをツモり、室伏らしい力強さを見せた。

2回戦終了時
(山井+8.2P 高沢(智)▲14.3P 西山+11.5P 室伏▲5.4P)

3回戦
平たい最終戦となったが、東3局には西山が40,000点オーバーで他3人は苦しいか。
この状況を打破すべく、室伏がリーチ。

 リーチ ドラ

しかし、リーチ後にカンチャンのを引いて追いついた西山がアッサリと同テンをツモってしまう。

 ツモ

3,900オールは4,000オール。
常に高い手を作りアガリ続ける今日の西山に敵はなし、か。

私の個人的な印象では、山井は手役を重んじるタイプの打ち手であると思っている。
ただ、この日の印象ではそれ以上に「卓回し」の技術に長けているんだと感じさせられた。

東4局8巡目、

 ツモ ドラ

ここから少考後、打
三色はなくなるが、タンヤオで仕掛けていく事も可能なスピード重視な一打である。
山井がこの一打を打った事は少し意外であったが、現状2着であることを考えれば当然の一打なのである。

この巧みな卓回しの技術を駆使し、山井は2位で通過となったのだ。

1位通過・西山 あみ 2位通過・山井 弘






(レポート:魚谷 侑未 文中敬称略)

                              

ページトップ
麻雀格闘倶楽部 好評稼働中!
モンド21麻雀プロリーグ
GyaOバナー白
ALRAN
麻雀格闘部呂倶
日本プロ麻雀連盟メールマガジン
トップページ牌画の利用について引用・リンクについて広告についてよくあるご質問お問い合わせサイトマップ
日本プロ麻雀連盟
Copyright 1997-2010 Japan Professional Mahjong League. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.
ma-jan.or.jpの記事・写真等の無断転載はお断りします。