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ベスト8レポート

(レポート:三田 晋也)



道場の奥の休憩室。

三田  「次の組み合わせ、ワラさんとです!」
内川 「よっし!言ったとおりだろ。ここだな。」

時計の短針を180度戻そう。正午対局開始15分前に来た、内川に聞いた。

三田 「今日は気合い入っているんじゃないですか?」
内川 「前回敗退したベスト8まではノンストップで行く。そこで、ワラさんをやっつけるまでは負けられないよ」

有言実行。前回のリベンジを果たす時がやって来るのだろうか!?



1卓 藤原 隆弘 vs 内川 幸太郎 vs 中村 毅 vs 堀内 正人

ここまで、ポイントは派手だがエネルギーはそんなに使っていない中村の戦い方がどうなるか。
堀内は、堀内ワールドを貫けるか。
やや調子の悪いように見られる藤原に、強い勝ち方でここまできた3人が挑戦する形となった。
内川◎中村○藤原▲堀内☆

1回戦、早速堀内ワールド炸裂だ。

 チー チー ツモ ドラ

この300・500。「はい。」と言って点棒を払う時の、藤原と内川の歪んだ表情が印象的だった。
嫌なムードのまま終われるかと言わんばかりに、内川の1,300・2,600で1回戦の幕は閉じた。
常に小場で進んだ1回戦は、なんと堀内の1人浮きに終わる。内川は、なんとか2回戦に望みを繋いだであろう

1回戦成績、堀内+23.9P 藤原▲2.9P 内川▲5.2P 中村▲15.2P

三田「堀内君、このまま突っ走るんじゃないんですか」
増田「いや、あんなにエンジン使ったら、次は沈むの間違いないな。敗退の可能性もあるよ。」

2回戦(内川の大逆襲)、増田の言う通り堀内の手が追いつかなくなる。

 ドラ

この形からドラのをリリース。そのに内川のポンの声。
暗刻のカン待ち。なんとか流局。

南1局、東家・藤原。

 暗カン ドラ

これも流局。

南2局、東家・内川。

 ドラ

ここに初牌のを持ってくる。そこで打

数巡後、ドラを重ね、

内川の選択は打。内川からは-が5枚見えだったのだ。
次巡ツモ、打。次巡ツモ!!!ツモ切り。
次巡、指に触れた感触にいよいよ内川は、苛立った態度を見せる。
ツモ。最初のドラを持ってきた時、もしくはを切ったときにを払っていれば、

この形でツモ!!だったぜ。と思いたいところなのだが、実はテンパイ打牌のを藤原が、

この1シャンテンのために、ポンテンを取り、は藤原の元へ流れてしまうのだ。
他家がドラを切るとも思えないために、やはり内川のアガりもなかったようだ。
”やはり勝負はなかなか決まらない”などとメモを取っているときに、「8,000っ!」内川の声。

 ポン ロン

あっという間の見事なアガり。打ち込んだのは堀内。

南4局、実質この局に藤原の未来の結果があったのではないかと思われる。
のダブルバックが出来る内川は、をチーして、をポンをして、

 ポン チー

ここからカンにうける。

この時、藤原はもをポンしてすでに、

 ポン

このテンパイ。そして、内川はここで当たり牌のを持ってきてしまう。だが、手出しで
シャンポンに受けていたら、テンパイを崩し回らなければならなかった。
すると、藤原にマズい牌がくる。である。このままの-待ちから、--待ちへ。

 ポン

に、内川の手牌が倒された。
この時の藤原は、とても悔しそうであった。

2回戦成績、内川+20.4P 中村+10.4P 藤原▲5.4P 堀内▲25.0P

2回戦終了時、内川+15.2P 堀内▲1.7P 中村▲5.2P 藤原▲8.4P

増田の言うとおりになる。スゴいな。この予想も。

3回戦、いよいよ決勝に進む2人が決まる。内川は浮けば2位以内はほぼ確定。他の3名はトップを取ればクリア。
藤原は耐えている。チャンスが来るまでじっと我慢だ。ミスして焦ったりは決してしない。
逆に堀内はお構いなしだ。アガるチャンスがあればつき進んでゆく。辛いのは中村であった。
5,200を内川に打ち込んで迎えた南2局。

 ドラ

ドラを重ねた時、これはいけるという感触があったようだ。この時、私はが入ればなぁと思っていた。
中村のツモは一見、最高の。小考の後を外す。すぐにを引き入れリーチに踏み切る。

 リーチ

をツモれば倍満。-でも跳満。ただし、内川には4枚隠されていた。が先に入ればカンで待っていたように思う。
このチャンス手をものに出来なかった中村もここでの敗退が濃厚となってしまった。
「俺の知っている中村なら、カンでリーチして跳満になっているよ。--にしたならリーチは僥倖だろう。」
対局後、後ろで見ていた瀬戸熊が語ってくれた。

オーラス、堀内のW南を鳴いて、藤原が手を山に延ばすことも出来ないまま、あっという間にテンパイ。
藤原はバラバラ。3,900直撃条件の中村も、1枚浮いている牌が堀内の当たり牌。
内川の切った牌に堀内が手を倒し、2人の決勝進出が決まった。

3回戦成績、内川+15.8P 堀内+4.1P 藤原▲6.7P 中村▲13.2P

最終成績、内川+31.0P 堀内+2.4P(決勝進出)

中村「負けたということはやっぱり悔しい。僕らはプロだから、アマの人にうまいと思われる打牌をしなければならない。
フリーの延長じゃだめだと思う。」




決勝でやり残したことがある。一周りでかくなって帰ってきた藤井。大期待しよう。
とてつもない生命力で三浦は準決勝までやってきた。ここでも、その粘り強さが出るだろう。
西川は驚異のエネルギーでここまで走ってきた。ここでまだ足が残っているか?
不気味なのは江隈。ここにかける思いは強い。

藤井○ 三浦▲ 西川△ 江隈☆



2卓
 藤井 すみれ vs 三浦 大輔 vs 西川 淳vs 江熊 亨

東1局、高め跳満リーチは江隈。が空振り。

東2局、藤井。

 ドラ 

ここで、藤井は打。すると南家・西川が、

ここからポン、ポン、ツモ。2,000・4,000。見事なアガりであった
藤井は、ホンイツ七対子か七対子ドラドラを見るのが打点的には高いを切ってしまうのはしょうがなかったか。
この準決勝で、4人の歯車が噛み合う運命の局となる。

東3局、東家・西川。北家・江隈がリーチの後に西家・藤井がポンをして以下の形、

 ポン

その時西川は、

 ポン ポン

この仕掛けで、そのまま三者ツモ切りが続く。
南家・三浦だけが手出しで安全牌、しかも一九字牌だけが出てくる。
残り2巡、江隈の切ったポン。18,000のテンパイ。ただし、打は藤井の当たり牌。

藤井が「ロッ」
すると「ロンッ!32,000は32,300。」

頭ハネで開かれた三浦の手牌は、対局者全員が度肝を抜かれる国士無双。
実は、早々からテンパイ。ヘッドをぐるぐる代えていただけだったのだ。

ついに、西川のエンジンから煙が出る。ただ、まだ1回戦。一度、コックピットで直せばまだまだ間に合う。
1人が国士無双とはいえ、競技麻雀の性質上、4人の手が真っ直ぐぶつかる事は稀であろう。
藤原が語るとおり、役満の裏にはエラーがあるのか。
エラーが誰かは別として、天使に選ばれた三浦と悪魔に選ばれた西川。
この先、藤井と江隈の一騎打ちになる予感がする1回戦であった。

1回戦成績、三浦+25.1P 江隈+17.8P 藤井▲4.3P 西川▲38.6P

2回戦、藤井は変わった。デビューの頃の藤井はまず攻撃。ある程度参加をして主人公になりたい麻雀。
ただ競技麻雀は、それだけではだめだとわかったのだろう。遠い仕掛けはしなくなったし、捨て牌に信頼度が増した。
読まれやすくなるが、それが成長した証拠。藤井の”あれやこれ"には、理由がしっかりある。
一打一打選び抜いた牌を打つようになった。前回の決勝、のち悔しい思いもし、歯がゆい思いもしただろう。確実にパワーアップして帰ってきていた。
天才と呼ばれ続ける武豊は、あるインタビューでこう答えている。

「ジョッキーは馬に跨っているだけでマイナスなんです。馬が単体でそのまま走るのが、一番早いんですよ。
だから僕はプラスの事を考えるのではなくて、なるべく馬にとってマイナスにならないように乗るんです。」

これはどの世界でも一緒。力は稽古量、練習量、さらに言うならば負けた量。
負ければ痛い。体も心もだ。
その培った力を公式戦でいかに出せるか。
紺野慎太郎プロも新人の僕らに言った。

「タイトル戦の決勝に残ったとき、実力の50パーセントも出せなかった。」

その言葉の裏に、武豊と同じ意味を受けた。
プロは絶対値をあげなければならないのだ。公式戦では本来の実力などどうでもよい。その日の実力が大事なのだ。
平均して高いパフォーマンスをし続けることこそが一番難しい。
たくさんの観戦者がいる中、藤井は見事にそれをやり遂げている。
三浦の連勝で三浦は当確した。残る枠は一つ。
全く戦いに参加できなくなってしまった西川は、80ポイントほどの差を埋められるのか。

2回戦成績、三浦+16.4P 藤井+4.1P 江隈+1.9P 西川▲22.4P

2回戦終了時、三浦+41.5P 江隈+19.7P 藤井▲0.2P 西川▲61.0P

3回戦、三浦が親で連荘を決めていて3連勝濃厚。東場を終え、藤井は37,000点。
江隈は原点割れ、このままいけば藤井の逆転勝利。最後の望み。
親の西川が踏ん張る。確かに絞った牌も正確であったし、親の上家としてよく対応していたと思う。
本人は何よりも原点を意識していたはずだ。
守ろうとすればするほど、雪だるまのように点棒は削られていく。

南4局、耐えに耐えた藤井が親。江隈がポン。三浦も仕掛ける。
1,000点アガれば江隈の勝利、藤井はリーチのみのテンパイを崩し、という最高のツモを手に入れると、最後の力を振り絞ってリーチをした。

 リーチ ドラ

高めツモで決着。安めでも準決勝で初の決勝ラインに到達する。
江隈はドラを含め無筋を全て切りとばす。いよいよ決着の時かと思ったが、流局して藤井のリベンジは実質的に終了した。

3回戦成績、三浦+35.2P 西川▲1.1P 藤井▲11.6P 江隈▲22.5P

最終成績、三浦+76.7P 江隈▲2.8P(決勝進出)

西川「やっぱり国士を打ってから全く手が入らなかった。切りは5,200までなら覚悟してました。あれが僕のスタイルなので。」

対局終了後、さらりとした表情をしていた藤井であったが、人影の少なくなった四谷道場の片隅で涙した。
打ち上げの席で、増田と最後はリーチかどうかで盛り上がっていると、藤井の元にメールが届く。

「次は嬉し涙。(省略)」
瀬戸熊からだった。

決勝に残った4人は今頃どんな気持ちなんだろうか。ライバルのいなくなった内川は、明日も同じモチベーションで戦えるか。

堀内「2回目で2回とも決勝なんて相性がいい。取りたい。」
内川「ようやく残れたので頑張ります。」
三浦「勝ちに行きます。」
江隈「9回の長丁場で、最終戦バランスが悪くなった。明日はそうならないように。」

 






(レポート:三田 晋也 文中敬称略)

                              

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