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チャンピオンズリーグ

決勝観戦記

(文責:越野 智紀)


まずは決勝出場選手の紹介です。


小暮 一志(A2)

手役と捨て牌を大切にする、昭和進化型。
今回唯一のAリーガーで、瀬戸熊プロ曰く、単勝8倍の本命だそうです。
4頭立ての単勝8倍は本命じゃな・・・あ、なんでもないです。
小暮 一志
   

三浦 大輔(C3)

体勢が良い時はモリモリ押して、体勢が悪いときはギリギリまで押す。
結局押してる攻撃型。
 
三浦 大輔

白鳥 翔(C3)

前局エラーがあっても手が良ければ真っ直ぐ、悪ければ即撤退、手牌に嘘はつけないデジタルメリハリ型。
彼が勤務している雀荘のHPには華麗王子型って書いてありましたが、水面下では必死に足を漕いでます。
白鳥 翔
   

風間 崇義(D2)

手が悪いときは自分から役牌を打たず、
手が普通のときはギリギリまで役牌を絞り、手が良い時は渋々役牌を打つ。
リズム良く打つ守備型。
手数が少なくなるので短期勝負ではやや不利か。
 
風間 崇義



格上不利と言われるチャンピオンズリーグで小暮は場をコントロールし続けることが出来るのか?
準々決勝、準決勝と圧勝してきた三浦の攻めが決勝でも炸裂するのか?
白鳥が押し引きのバランスを最後まで保てるのか?
風間が他家の攻撃を受けきって、いっそ字牌が全部集まってしまうのか?


8/17(日) 正午、第14期チャンピオンズリーグ決勝戦の対局は、定刻乱れることなく開始されました。




一回戦(起家から白鳥、小暮、風間、三浦)

東一局の親・白鳥、受けは狭いがドラの出ない形にしてテンパイ。
小暮はを打たずにギリギリまでテンパイを目指すがノーテン。
風間は中盤に、三浦は終盤にオリて流局。

誰にも気負いは見えず、静かなスタート。

前局粘った小暮が1.300、2.600の一本場をツモった次局に更なるチャンス手。

 ツモ ドラ

は場に1枚切れ、は生牌。小暮の選択は
それを対面の三浦がポン。そして、喰い流れた
もし生まれ変わって同じ局面を迎えたらを切ります・・・、小暮がそう思ったかどうかは知らないが、これは痛い。
の変わりにやって来たを寂しそうに入れ、何事も無かったかのようにを切ると、すぐにをツモって4.000オール。

 ツモ

1枚切れのから打つのが自然な手順、その場合は8.000オールか24.000の出和了りが濃厚でした。
そういった小さなミスと今後の手の入り方には何の因果関係も無いと思います。
しかし、ミスが打ち手の心を揺らし、視野を狭くし、新たなミスを誘発する、そういったケースは想像出来ます。

しかし、これで心が揺れたのは風間でした。
流局して流れてきた東三局二本場の親番で判断ミス。

 ドラ

風間は6巡目に北家・小暮から出たをポンせず、次巡ツモ切られたにチーをかけるのだが…

 ポン

 チー

どちらの形が良いかは明白。
これが決勝戦の重圧なのでしょう。

結果、南家の三浦にが流れてテンパイが入り、即リーチ。

 ロン

を掴んだ風間が3.200は3.800放銃という一局でした。

その後、二回の流局を挟んだ南二局二本場が親・小暮の好局。

1シャンテンで打。異様な捨て牌を作り、他家の打牌を制限することが狙い。

5巡後にテンパイが入るまでに他家が切ったピンズが10枚。
ここからタンキを選択して2巡後にツモ、会心の和了りです。
場をコントロールし、ピンズの場況を解りやすくした1打目から8打目の切り順が巧みですね。

この後、大きな動きなく一回戦目終了。

一回戦成績
小暮 +29.0P 三浦 +4.3P 白鳥 ▲9.2P 風間 ▲24.1P




二回戦(起家から白鳥、小暮、風間、三浦)

東三局、一回戦目ノー和了だった風間が連続で和了り迎えた親番で配牌を取ると・・・、

 ドラ

ゴゴゴゴゴゴ…と音が聞こえるような好配牌。風間のツモに力が入る。
5巡目に、7巡目にドラのツモで世界のナベアツだったら完全にアホになる至福の四暗刻テンパイ。

次巡、南家・三浦にリーチが入る。

当然勝負の風間、和了り牌は残り1枚。三浦の高目三色リーチは残り4枚。
有利に見えた三浦だったが、自身のツモ筋にいたのは
18.000を和了った風間は一回戦目の失点を全て取り返してお釣りがきた。

ここから一気に突き抜けるかと思わせた風間だったが、ここでアクセルを緩めてしまう。
東三局一本場、5巡目に、

 ツモ ドラ

ここからを切って手を狭め、次巡ツモ、次々巡ツモで最短のテンパイを逃す。
そして12巡目、北家・小暮のリーチが入る。

16巡目、小暮から出たを鳴けばテンパイが入る風間だったが、を切るかを切るか選べずにスルー。

ここでドラ単騎に受けていれば最後のツモでまさかの4.000オールだっただけに、もう少し粘り強さが必要だった。
ベスト16で「相手より体勢が良いと思ったのでまっすぐ行こうと思った。」と言っていた風間、決勝ではまっすぐ打てずにチャンスを逃した。

心の揺れは失点後だけでなく得点後にも起こりやすい・・・、そう思わせる一局でした。

風間が手放したチャンスを拾ったのは白鳥、東四局二本場の6巡目で、

 ツモ ドラ

リャンカンが先に埋まりリャンメンテンパイするも、ダマテンを選択。
12巡目に親・三浦からリーチを受けるも、ダマテン続行。
そして13巡目、が入れ替わり、満を持しての追っかけリーチ。
を掴んだ三浦、8.000は8.600を払い、ハコを割ってしまう。


その後も白鳥に手が入り、南二局では、

 ツモ ドラ

8巡目、を切って高目三色のリーチを打つ。そして10巡目、親・小暮の手が止まった。

 ツモ

は現物だが、少考後にを押す。
2巡後に白鳥から出たをチーして現物のを打ち、かわし手に変更。
しかし2巡後、を食い取りと入れ替えてしまい7.700の放銃。

小暮は一回戦目の七対子をツモって以降、内容が悪くなっていた。
小さなミスかもしれないが、それも何度も重ねればいつかは大きな失点につながるのが麻雀。

この後、三浦がドラ2の七対子を風間から出和了り、上下の差が少し詰まって二回戦終了。

二回戦成績
風間 +28.9p 白鳥 +16.8P 小暮 ▲17.1P 三浦 ▲28.6P

二回戦終了時
小暮 +11.9P 白鳥 +7.6P 風間 +4.8P 三浦 ▲24.3P




三回戦(起家から三浦、白鳥、風間、小暮)

東一局、二回戦で大きなラスを引いた起家・三浦の手牌はパンパンだ。

白鳥のリーチを受けた7巡目、ノータイムで無筋のをツモ切り宣戦布告。
危険牌を押すことで他の二人を止めて、リーチ者と1対1になるのが狙いだ。
次巡を引いて、またも無筋のを切って黙テン。
次巡、場に一枚切れのを引くと、無筋のを切ってリーチ。

 ドラ

ほどなく山に二枚生きのをツモって4.000オール、これでトータルポイントは全員横一線になった。


続く東一局一本場、

 ポン ドラ

1巡目から仕掛けた小暮、11巡目に場に二枚切れのタンキでテンパイすると、これを風間がすぐ掴み8.000は8.300。

東二局、親の白鳥、本日一回目の何切るである。

 ツモ ドラ

少考の後、白鳥はここからをカンせず打引き以外テンパイを逃さない隙の無い打牌だ。
その後、を引いて-待ちでリーチを打つも流局。
結果は何を切っても流局したと思われるが、ドラを大事にするがドラの出を期待しない白鳥の麻雀が表現された一局でした。

この半荘トップを走っていた三浦は手を緩めず攻め、リードを広げる。
最後は展開にも恵まれ一人浮きのトップ、トータルポイントは拮抗した。

三回戦成績
三浦 +24.6P 小暮 ▲1.9P 白鳥 ▲8.5P 風間 ▲14.2P

三回戦終了時
小暮 +10.0P 三浦 +0.3P 白鳥 ▲0.9P 風間 ▲9.4P




四回戦(起家から白鳥、三浦、風間、小暮)

東一局、10巡目に北家・小暮がピンフのみでサクッと和了ったが、この時の南家・三浦の手牌は、

 ドラ

は親・白鳥と持ち持ちだったが、は全部山に残っていた。

東二局 ドラ 親三浦

二軒リーチに挟まれた三浦、なんと自分の目から7枚見えてる無筋-を切ってリーチ宣言。
この危険度MAXの宣言牌にロンの声は小暮だが、安目で1.300点。
三浦は放銃が悪い結果につながらない。


そして東三局、風間にとっての勝負局となった。

7巡目、北家・三浦は、

 ツモ ドラ

役無しの-でテンパイするも、1シャンテン戻しの打。2巡後、ドラのをくっつけて今度はリーチを打った。

対局終了後、三浦は
「ドラにくっつけてリーチを打ったが、-に手応えはなかった。縦ツモを意識してテンパイを外したのに、横にくっついてリーチをしたことは失敗だった。」

とのこと。
このリーチに一発で無筋のをツモ切り、やる気を見せた親の風間。
その気合いに気付かなかったか白鳥、と手出ししている三浦のリーチに無筋のを切ってくる以上、かわし手ならテンパイ、本手なら1シャンテン以内と風間の手牌を読むところ。
次巡、本手の親・風間が切りでリーチ。

このリーチでを切らずに助かった小暮はベタオリ。
前巡に共通安牌を打ってしまい、困った白鳥が考えた末に打ったは親の入り目。
現張りなら曲げてこないと読んだとしたら大間違い、親は現張りの-リーチ。
次巡に安牌が増えなければに手がかかる可能性が高い。
白鳥万事休す…と思ったが、ツモに恵まれなんとかオリきって流局。
リーチで勝負に出た風間には残念な結果に終わった。


次局に怖い風間の親を流した三浦は、ここから四局連続で和了りを決めダントツに。
迎えた南二局二本場、北家・白鳥が3巡目までに二つ仕掛けて、

 ポン ポン ドラ

このチンイツテンパイ。
この仕掛けに真っ直ぐ押し返す上げ潮の親・三浦。11巡目にをポンしてテンパイ。

 ポン

さらに13巡目、をポンしてを勝負。
16巡目には通ってない唯一の字牌も投げ捨て、渾身のテンパイ維持。
結局白鳥がをツモって三浦の連荘は止まったが、その勢いは止められなかった。

この半荘、東一局から南三局の16巡目まで攻め続けた三浦が連勝。
しかも南三局の16巡目に止めた牌は白鳥のダマテンのロン牌という精度の高さ。

四回戦成績
小暮 ▲5.8P 三浦 +21.6P 白鳥 +9.8P 風間 ▲25.6P

四回戦終了時
小暮 +4.2P 三浦 +21.9P 白鳥 +8.9P 風間 ▲35.0P




最終五回戦(起家から小暮、白鳥、風間、三浦)

麻雀の神様は残酷です。大きなトップが欲しい風間に、

こんなラスを送り込みます。
倍満ツモ狙いでリーチを打つ風間が一発目に引くのは、白鳥の当たり牌
12.000を和了った白鳥は、トータルで三浦と並ぶ。
しかし東二局、白鳥にとっては試練の局となりました。

 ツモ ドラ

小暮はここからを切らずに打とし、チーテンの7.700が取れる形にした。
さらにリードを広げようと前に出た白鳥の鳴きで小暮にが流れ、純チャン三色ドラ1のテンパイ。
捨て牌もそんなに悪くなく当然のダマテンかと思ったが、次巡突如ツモ切りリーチを打つ。

 ドラ

ダマテンでも出ないと感じ、ツモった時に倍満にするためだったらしい。
普段のA2リーグの対局ではそうなのかもしれない。
だが今はタイトル戦の決勝。仕掛けた親の白鳥は、ダマテンなら打つがリーチなら止まるケースは想像できた。

 チー ツモ

最後のツモでドラを引いてテンパイを入れた親・白鳥、優勝へ向けて更なる加点を目指したが、手痛い失点となった。
和了った小暮も、その感覚にズレが生じているのではと不安を抱かせた。


東三局、失意の白鳥、本日二度目の何切るだ。

ここから当然とも言える打。しかし、無情にも親の風間からロンの声。

 ロン

リーチ三色の7.700。
トータルラス目の親リーチにトータルトップ目の三浦が現物のドラタンキで追いかけることは、まず考えられない。
安全度ならドラのトイツ落としだったが、これは和了った風間が巧かった。

次局は風間が二枚目のWを渋々ポンして1.000は1.100オールをツモって連荘。
その次局はリーチするも、あえなく流局。
だいぶ離された風間だったが、親で和了り続ければいつかは逆転する。
あきらめなければ可能性は0ではない。

東三局三本場、西家・小暮は、

 ドラ

ここからをポンして打
を切らないのは、ドラ引きへの対応と、チーテンを取れた時に相手の読みを狂わすメリットを考えてのことだろう。
だが、11巡目に安全牌のをツモ切ったのはどうか。
良い1シャンテンを作るために危険牌を引っ張るのは序盤から中盤まで。中盤以降は手牌をスリムにするべきだった。
白鳥の-テンパイに間に合わず、1.000は1.900の放銃となった。


東四局一本場、点数状況は、
親・三浦28900点 南家・小暮37000点 西家・白鳥23100点 北家・風間30000点 

ここでフリテンのを残し打、西家・白鳥の仕掛けに対応した。
四回戦で白鳥がチンイツで仕掛けた時のように、自分の体勢が良いときは全部押す三浦。今回のように体勢が微妙と見たら対応する。

次巡フリテンのを引き戻して手応えを感じた三浦は、を切ってタンキでリーチに出る。
そして16巡目にをツモって3.200は3.300オール、再び後続を引き離した。

頭1つ抜けた三浦は、次局の白鳥のリーチに無筋を連打し3.900は4.500を放銃するも、怯んだ様子を見せない。

負けじと白鳥も南二局の親番で、

 ロン ドラ

これに飛び込んだのは、字牌を絞りながら打っていた風間。不運な7.700放銃となった。



南二局一本場、追いかける白鳥の何切る最終回。

今回の選択は
3巡後にを引き打のダマテンも純カラ。
ピンズターツを払っていれば2巡早くテンパイし、同巡に三浦から出たが間に合った。

次巡、三浦もテンパイ。

 ツモ

この-は山に三枚生き、三浦有利。
16巡目、手替わりと出和了りをあきらめた白鳥がツモ切りリーチを決断。
17巡目、三浦最後のツモで親リーチをかわせるかと思いきや、引いてしまったのが危険牌の

ツモ番の無い三浦はオリて流局、親の1人テンパイ。
白鳥の決断は正解だったなー。

と、見てる誰もが油断していた。
しかし、なんと三浦は少考後ツモ切り!
驚いた観戦者が思わず声を上げたり立ち上がったりしたように見えたのは気のせいだろう。
そう思えるぐらい、三浦の一打は観戦者の想像を超えていた。
こうなると山に三枚生きてた-を白鳥が掴むのも必然に見えた。

この瞬間、場から勝負の熱が引いていった。
残りの二局は流局して14期チャンピオンズリーグの幕は閉じました。

五回戦成績
三浦 +17.2P 小暮 +8.7P 白鳥 ▲6.4P 風間 ▲20.5P

最終成績

優勝 三浦 大輔
+39.1P
準優勝 小暮 一志
+12.9P
3位 白鳥 翔
+2.5P
4位 風間 崇義
▲55.5P


後列 左から 3位:白鳥 翔 準優勝:小暮 一志 4位:風間 崇義
前列 優勝:三浦 大輔




一回戦目に小暮の七対子を見た三浦は、「リーチされないで良かった」と思ったそうだ。

ドラの無いかわし手だからダマテンにしたと言った小暮。
ドラの無いチートイツを勝負手にした三浦。
1位と2位の差は、そこにあったように感じました。


対局終了後、
「みんなで止めなければいけないときに連続で三浦さんに放銃してしまったのが悔やまれる。」
と後悔していたのは風間。
この経験は大きいでしょう。次に期待です。


「やりきった感はある。4回戦目までの内容には満足してます。次は勝ちます。」
と笑って言った白鳥は次の日に、
「でも、色々思い出して後悔してきたんだよね。あのが・・・」
と正直に言えるのが強さでしょう。


「観戦記者として後ろで見ていて、負けた原因って何だと思いました?」

こう聞いたのは小暮。実に謙虚です。
言われた時はよく解りませんでしたが、A2の対局のように打ったことで対局者との距離感がズレていたのが原因の1つかなと。
あとは、勝った三浦が強かった。


その三浦は勝因について、
「特昇リーグに一年間出させていただいて、その経験が生きたと思う。特昇リーグで同卓した対局者全てに感謝しています。」
と、言っていました。
それを聞いていた特昇リーグの同卓者は感動に涙した・・・こともなく、

Y田「てことは俺のおかげ!俺のおかげ!」
K藤「いや、僕が…」
U川「俺なんて終わった後、一緒に焼肉食って…」

と、自分の手柄のようにオレオレオレオレ喋ってました。





文責:越野 智紀 文中敬称略)

                              

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