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チャンピオンズリーグ

ベスト8レポート

(文責:吉田 直)


8月16日(土)、熾烈なベスト16を勝ち上がった勝者達が、少しの休憩を挟んで新たな戦いに挑む。





A卓 瀬戸熊 直樹 vs 白鳥 翔 vs 三浦 大輔 vs 須浦 正裕

【1回戦】
東3局、親の瀬戸熊がリーヅモ七対子の3,200オールを引き、一歩抜け出す。
鋭い洞察力と場況読みを存分に発揮した一局だった。

東4局、親の三浦が中盤にリーチ。

 暗カン ドラ 

このリーチの時点でメンホン七対子の1シャンテンだった須浦は、危険牌を引き一歩後退。
しかし、途中の暗カンを見てなのか、ふとを切り、11,600を放銃。
まっすぐ向かっていって打ち込む場合と、中途半端にオリ打ってしまった場合とでは、この後の展開が大きく異なってくるだろう。

そして三浦は、ベスト16の2回戦同様、親番で加点を続ける。
東4局3本場、ドラのバックの仕掛けをした三浦が、ハイテイでを手繰り寄せ、4,000は4,300オール。
このバックの仕掛けとアガリを見て、自分は驚きを隠せなかった。
実は前回のチャンピオンズリーグ決勝1回戦の南4局、親番中の瀬戸熊に全く同じことをやられているのだ。
さらにびっくりなのは、牌姿こそ違うがドラののシャンポンという待ちまで完全一致!
傍で見ている私がこれだけ動揺したのだ。
この時の瀬戸熊の胸の内はいかなるものだったであろうか・・・

一体いつまで続くのかと思われた三浦の親番だが、5本場で瀬戸熊が三浦から2,000は3,500をアガり、ようやく親流れ。
南1局でも瀬戸熊が三浦から3,900を直撃し、冷静に二番手を確保した。

1回戦終了時
三浦 +37.7P 瀬戸熊 +11.2P 白鳥 ▲14.6P 須浦 ▲34.3p




【2回戦】
1回戦沈んでしまった白鳥・須浦としては、2回戦は是が非でも巻き返したいところ。
しかしというか、やはり瀬戸熊がそうはさせない。
東2局、13巡目で二つ仕掛けている須浦に対し親・白鳥が、

 ドラ

ここからをポンしてドラのを切る。
須浦からは何の声もかからなかったが、次巡、須浦にテンパイが入る。

 チー チー ツモ 打

どちらも満貫級の手だったが、ここは瀬戸熊がピンフのみでサクッと流す。
東3局1本場でも瀬戸熊は白鳥のリーチをタンヤオのみで捌き、試合巧者ぶりを見せ付ける。
このままでは決勝の二席が埋まってしまうと思ったが、さすがにここまで勝ち上がってきた精鋭達、そう簡単には終わらない。

東4局、白鳥が先制リーチ。

 ドラ

これを、連荘で粘りたい親・須浦が追っかける。

数巡後白鳥がをツモり2,000、4,000。三浦と瀬戸熊に喰らいつく。

迎えたオーラス、点数状況は、
瀬戸熊 33.500 三浦 32.200 須浦 28.200 白鳥 26.100

ここで沈んだまま終わると、決勝の椅子がかなり遠のく白鳥・須浦。

しかし、白鳥が初の晴れ舞台に向けて意地を見せる。中盤にを仕掛けて3メンチャンのポンテンにとる。

 ポン ドラ
 
-でアガっても浮きはするが、できることならでアガりたいであろう。
その思いが通じたのか、終盤力強くをツモアガり2,000、3,900。

2回戦終了時
三浦 +38.9P 瀬戸熊 +15.7P 白鳥 ▲2.6P 須浦 ▲52.0P




【3回戦】
三浦はほぼ安泰で、須浦はかなり置いてけぼりの厳しい状況。
二つ目のイスを争うのは瀬戸熊・白鳥の二人に絞られたといっていいだろう。
東1局、南家・白鳥が4巡目に先制リーチを放つ。

 ドラ

中盤で仕掛けた須浦から5,200を出アガり、勝ち上がりに向け一歩前進。
須浦一人テンパイで迎えた東3局1本場に、本日最大の山場が来た。

親・須浦が仕掛けてWドラ1の5,800を-待ちで聴牌。
そこに三浦から出たを見逃し、山越しで瀬戸熊のを出アガる。
打った直後、瀬戸熊がすぐに点棒を払わずに珍しく固まっていたあの光景は、今でも頭をよぎる。
2回戦終了時の須浦と三浦のポイント差は90.9P、瀬戸熊とは67.7P、白鳥とは49.4P。
瀬戸熊からすれば、ほぼ目無しの須浦がそんなことをするとは夢にも思わなかったであろう。

須浦は東1局に白鳥に5,200を放銃しているので、たとえ瀬戸熊を大きく沈めたとしても、さらに白鳥も落とさなくてはならない辛い立場。
だが彼は、プロとして最後まで諦めず、親番がある限り、自分が勝ち残る為の最善を尽くしたのであろう。

しかし、その努力も虚しく、東3局3本場で二つ仕掛けている染め手気配の三浦に対し、リーチ宣言牌で12,000は12,900を放銃してしまい、厳しい現実を突き付けられる結果となった。

こうなると焦点は瀬戸熊vs白鳥の2番手争いに絞られたが、東4局に親・瀬戸熊がリーチするも三浦に7,700は8,000を放銃し、大勢は決した。

オーラス、白鳥が三浦から1,000をアガり、三浦・白鳥が嬉しい初決勝の切符を手にした。

最終成績
三浦 +62.4P 白鳥 +9.9P 瀬戸熊 +0.1P 須浦 ▲72.4P

一位通過 三浦 大輔  二位通過 白鳥 翔

瀬戸熊「若手が上手くなってきてくれて嬉しいです。」
須浦「後手後手を踏んだ時に、堪える力の無さを痛感しました。早く決勝に行きタイトルを獲得したいです!」





B卓 宮内 こずえ vs 風間 崇義 vs 小暮 一志 vs 小川 尚哉

【1回戦】
静かな立ち上がりから、東3局1本場へ。今局テンパイ一番乗りは西家・風間。

 ドラ

この時、北家・小暮は、

 ポン

この1シャンテン。そして南家・宮内も、

同じく1シャンテン。ここから、もうドラを切ることはできないであろうと判断した宮内は、親・小川のをチーして打とする。
が下家に流れ聴牌を逃すも、を抱え込むと決めた彼女は決して後悔はしていないであろう。
そして、そのはツモ切られ、これを当然小暮が鳴いてテンパイ。次巡、宮内はをツモリ打のテンパイ。すぐに小暮からが出て3,900。
この勝負は宮内に軍配が上がった。


前局に小川から3,900をアガって迎えた南2局の小暮の親番。まずは西家・宮内が先制リーチ。

 ドラ

そこに南家・小川が追いかけリーチ。

果たしてどちらが勝つのかとハラハラしながら見守っていると、穏やかにツモと発声したのは親の小暮。

 ツモ


ベスト16でミラクルを起こしたにもかかわらず、未だ本調子の波に乗り切れない小川は、南2局2本場でもダマテンの風間に5,200は5,800を放銃してしまう。

 ロン ドラ

しかし、真の強者は親番で手が入るものだ。南3局、7巡目リーチ。

 ツモ ドラ

安目ではあるが、十分の4,000オール。このあたりは流石だ。
しかし次局、このまま小川ペースには持っていかせないとばかりに北家・小暮が風間から1,600は1,900をアガり、初戦僅差のトップを奪取する。

1回戦終了時
小暮 +11.6P 風間 +7.4P 小川 ▲5.4P 宮内 ▲13.6P




【2回戦】
東1局、親の宮内に勝負手が入る。

 ポン ドラ

まだ2シャンテンだが、決まった時の打点は申し分ない。しかし、南家・小川の、

 ポン 暗カン

これにで飛び込んでしまう。失意の宮内であったが、東3局でこの失点をカバーし、戦線に踏み止まる。

 ツモ ドラ

東4局、西家・小川が筒子を2枚余らせて8巡目にテンパイ。

 ポン ドラ

もちろん小川のテンパイ気配が伝わっている親・風間だったが、ここが勝負所と見たか、を叩きつけリーチ。

こういう一牌が通ってしまうと、得てして通された方は負けるもの。やはりというか、小川が一発でを掴み7,700の放銃。
しかし、小川としては勝負手で真っ直ぐいっての放銃なので、さほどダメージは感じられない。続く東4局1本場で、

 ポン ドラ

ここに上家の宮内からを切られた直後にを引いた小川、シャンポン待ちに受け変えると、次巡再び宮内がを掴み8.000は8.600。

南2局、風間がドラのタンキをツモリ1.300、2.600。

 ツモ ドラ

初の決勝を賭けた舞台にもかかわらず、風間は緊張する様子もなく安定した打ち方で加点していく。
1回戦トップとはいえ、ここで沈むわけにはいかない小暮は南3局の親番で小川の

 ドラ

この先制リーチを受け、

 ポン ポン

リーチの次巡にを引き、を勝負。終盤に力強くを引き2,600オール。
このアガリで浮きにまわった小暮だったが、次局小川に2,600は2,900を放銃してしまい、再び原点割れ。

迎えたオーラス、点数状況は、
風間 48.800 小川 33.100 小暮 27.500 宮内 10.600

ここは小暮が執念の一人テンパイで流局、1回戦ラスを引いている宮内には痛恨の一人沈みとなった。

2回戦終了時
風間 +33.2P 小暮 +13.1P 小川 ▲0.3P 宮内 ▲46.0P




【3回戦】
開局早々、起家・小川に手が入る。

 ポン ドラ

このチンイツ1シャンテン。しかし、なかなかテンパイが入らないまま、10巡目に西家の宮内からリーチの声が掛かる。

全くオリる気配のない小川がをツモ切り、5.200の放銃。
東2局も宮内が700、1.300をアガり、一人浮きのデカトップ条件に向けて幸先良し。

実は、2回戦終了後の休憩中にみんながポイント差を計算している中、宮内は「自分は計算は必要ない。」と言った。
しかし運営の藤原が「16.000オールをツモればいいんだよ。」とアドバイスすると、「本当に?!」と言って、慌てて計算しだした。
このとき、この人なら本当にクリアしてしまうかも、と心の中で思ってしまった。

宮内・小暮の二人テンパイで迎えた東3局1本場、親の宮内は5巡目に、

 チー ドラ

最低12.000に仕上がるこの手をアガったら本当にわからないし、もしや役満?と見ていたが、8巡目に小暮からリーチが入る。

この後、宮内はを引き打を引き打をポンして打で、

 ポン チー

となるも、ここまで。をツモ切り2.000は2.300。
宮内の後ろで見ていたギャラリーは、期待に胸を膨らます1局だった。

東4局は風間が宮内から9.600をアガり、決勝の椅子をほぼ確定させる。
東4局1本場、早くからドラ単騎の七対子をテンパイしていた小暮が、中盤危険牌を引いて回る。
そんな中で小川が11巡目にドラを重ね、単騎の七対子を聴牌。そして、終盤に切る牌が無くなった小暮がを河に置き6.400は6.700。
これで、二人がほぼ並んだ状態。
しかし、オリ打ちした小暮の心境を察するに、こちらがやや分が悪いか。

南2局、宮内が満貫をツモって次局の親に期待をつなげたが、小暮がサッと捌いてオーラスへ。
トータルトップの風間がラス親なので、1局勝負。
点数状況は、
宮内 38.000 風間 34.300 小川 27.600 小暮 20.100

宮内は役満をアガれば勝ち上がり。
小川は2.000点以上。
小暮はアガるか流局時テンパイならば決勝の切符を手にする。
二人テンパイ、もしくは二人ノーテンだと小暮が勝ち上がる状況。

13巡目、先に聴牌を入れたのは小暮。
終盤、小川も小暮がノーテンの時のためにチーしてテンパイを入れるも、小暮・小川の二人テンパイで流局。

最終成績
風間 +40.0P 小暮 ▲3.3P 小川 ▲5.2P 宮内 ▲31.5P


一位通過 風間 崇義  二位 小暮 一志

小川「ベスト16でミラクルが起きたので、決勝に行けると思いました。力負けしました。」
宮内「ベスト16の時から集中力が持続しなくて心配だったのですが、不安が的中してしまい、途中の勝負所を間違えました。」




こうして、決勝進出者四名が出揃った。
ここで、決勝を翌日に控えたファイナリスト達のコメントを紹介したい。

小暮「決勝に残るのが目標だったので、後は精一杯やるだけです。」

三浦「全力で頭を獲りにいきます。」

白鳥「明日は優勝します。」

風間「小暮さんは格上ですが、同じ23期生には勝ちたいです。」




決勝メンバーは小暮以外23期生というフレッシュなメンバーが揃い、誰が勝っても初タイトル獲得となる。

若手にとってはチャンスといえる、このチャンピオンズリーグ。
初の栄冠を手にするのは、一体誰か!

明日は決勝の採譜をしながら熱き闘牌に目を向けたいと思い、四谷の駅へと歩を進めた。







文責:吉田 直 文中敬称略)

                              

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