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チャンピオンズリーグ

ベスト16レポート

(文責:吉田 直)


8月16日(土)、四ツ谷連盟道場にて第14期チャンピオンズリーグ、ベスト16・ベスト8の戦いが繰り広げられた。
まずは、ベスト16の模様をお伝えしたい。




A卓 瀬戸熊 直樹(前期優勝) vs 土井 悟(予選7位) vs 宮内 こずえ(予選9位) vs 石川 正明(予選16位)

前回のチャンピオン・瀬戸熊に挑戦するのは、現在女流桜花Aリーグ2位の宮内、一昨年まで関西のAリーグで修羅場をくぐっていた土井、そして第5節レポートでも書いたが、佐々木寿人の辞退により出場が決まった今期特別昇級リーグ準優勝・石川。
攻撃力のある4人が揃ったこの卓では、鋭い読みを武器に道を切り拓いていくA1リーガーの瀬戸熊が有利なのは明らか。
しかし、瀬戸熊の親で始まった東1局、土井が一つ仕掛けて瀬戸熊から7.700をアガる。
瀬戸熊にしてみれば丁度いいハンデなのか、それとも内心穏やかではないのか。

東3局、親の宮内が4.000オール。

 チー ポン ツモ ドラ

このアガリで瀬戸熊の闘争心に火がついたか、南1局の親番で15.700点持ちから反撃の狼煙。
まずは2.000オールをツモると、続く1本場では、

 ドラ

5巡目に、この形からノータイムで打。ツモ切りリーチ。
を打つ人も少なくないだろうが、逡巡なくが打てるあたりが瀬戸熊の強さだと思った。

別卓の様子をちらちら見ていたら、本日一番のバチコーンッ!!!といういい音が聞こえた。
もちろん瀬戸熊がツモったのは
その瞬間、ベスト8の椅子が一つ埋まったと感じた。

さらに瀬戸熊は2.600は2.800オールをアガり、勝ち上がりへ向け盤石な体勢を築き上げる。
そこに待ったをかけたのは宮内。南1局で、

 暗カン ポン ドラ

そこに親・石川がリーチ。
次巡に土井が追いかけるも、をつかみ宮内の12.000に飛び込む。

1回戦終了時
宮内+30.9P 瀬戸熊+10.1P 土井▲14.6P 石川▲26.4P




2回戦開始早々から瀬戸熊が飛ばしていき、気が付けば6万点オーバー。
そんな中、1回戦では調子の波に乗り切れなかった石川が、うまく捌きながら瀬戸熊に喰らいついていく。
一方、1回戦出来の良かった宮内が突然崩れはじめ、暗雲が立ちこめる。

そしてむかえたオーラス。
親の石川は32,400点持ちの2着目。
1回戦ラスだっただけに、もう少し加点して最終戦を迎えたいが、20,700点持ち3着目の土井からリーチの声がかかる。
石川がテンパイ打牌でドラのを切ると、土井からロンの声。3.900。
確かに、ツモられたら配原割れだと推測して向かっていくのもアリだと思う。
だが、流局した場合は、3人テンパイ以外石川は浮いたまま3回戦に臨めるので、一度はドラを切らずに回って欲しかった。
後に本人に聞いたところ、ドラは手順で先切りすることもできたのに、リーチが入るまで残したのなら切ってはいけない牌だったと反省し、他の局でも手順ミスが多かったと嘆いていた。
石川は前回のチャンピオンズリーグでは安定した戦いでベスト8まで勝ち上がったが、この二半荘の様子だと果たして最終戦で間に合うのだろうかと心配になった。

2回戦終了時 
瀬戸熊 +40.5P 宮内 +7.4P 土井 ▲20.0P 石川 ▲27.9P




最終3回戦、東1局の親で宮内がいきなり2.600オールをツモり、後は瀬戸熊と局を進めていく展開だと思った。
しかし、次の戦いに備え全く手綱を緩めず攻め続ける瀬戸熊。
そこに早くからテンパイしていた宮内が、二つ仕掛けているホンイツの瀬戸熊に対してドラを切り、8,000を放銃!
これにより、二番手争いが三つ巴になってしまった。

南3局3本場、点数状況は、
瀬戸熊 46.400 石川 32.900 土井 27.400 宮内 13.300

トータルでは若干リードしている宮内だが、この石川の親番とオーラスの土井の親番が残っているため、まだまだ油断はできない。
そんな中、土井から1.300のリーチが入る。
そこに親の石川が追いかけリーチを打ち、土井から3.900は4.800をアガる。
このアガリで38.700になった石川は、宮内をまくりトータル二番手に。

最初に2.600オールをアガったのに8.000を放銃し、さらには石川にかわされ、自分だったら精神的にフラフラになっていると思う。
しかし、宮内は最後まで冷静だった。
対局後、感想戦をしている最中に宮内は語った。
ラス前は2.000点アガれば良かったから、そういう手作りをしにいったと。
「2.000点じゃ変わらないでしょ。」と言う人も何人かいたが、計算してみると、キッチリ変わるのだ。
確かにオーラスが残ってはいるが、ポイントをリードして迎える方が有利なのは明らか。
どうしてもビジュアル的な部分でイメージが先行してしまう宮内だが、今まで培ってきた麻雀が自信につながり、揺れない心を身に付けているんだと改めて感心させられた。
そして、麻雀の神様は、そんな彼女に微笑んだ。

南3局4本場、2.000点の手作りをしにいった宮内は、3巡目にドラのを放った。
中盤に七対子のテンパイとなった所に再びドラのを引き、もう切れないと判断、フリテンの単騎に受ける。

 ドラ

そして終盤、宮内が手元にそっと手繰り寄せたのは、三枚目のだった。

オーラスは宮内が300、500をツモり終了。

最終成績
瀬戸熊 +62.2P 宮内 ▲3.0P 石川 ▲19.9P 土井 ▲39.3P

一位通過 瀬戸熊 直樹  二位通過 宮内 こずえ

土井「力不足でした。」
石川「メンツ選択に多々ミスがありました。」





B卓 白鳥 翔(予選1位) vs 風間 崇義(予選6位) vs 水澤 明彦(予選10位) vs 松本 京也(予選15位)

20期生1人と23期生3人という、なんともフレッシュな顔ぶれのB卓。
唯一の20期生・水澤は様々な決勝のパソコン採譜を経験しており、数多くの実力者の麻雀に触れている。
そしてもちろん、当人の努力の結果、ここまで勝ち残ってきた。
同じパソコン採譜陣としては、是が非でも決勝に駒を進めてもらいたい。

次に23期正規合格者でD1リーグからスタートした白鳥。
チャンピオンズリーグ予選では278Pを叩いて堂々の1位通過。
今期のリーグ戦でもC3に昇級、やっと本領を発揮してきた。

同じく23期の正規合格組の松本。
D2リーグからのスタートだったが今期も昇級し、なんと三連続昇級。来期はC2リーグ。
打点力が高く素晴らしい攻撃力を兼ね備えている。

最後に、23期生で残念ながら未だD2の風間。
自分も前回D2リーグでベスト16に残ったが、下の者にとってこのチャンピオンズリーグは凄いチャンスなのだ。
タイトルはもちろんだが、決勝に残ればD2でも来期の特別昇級リーグに参加できる権利が得られる。
だから16人の中で最もモチベーションが高いであろうと見ていた。

対局が始まり風間の表情を見ていると、いつになく緊張している。
しかし、緊張して見えたのは顔だけで、打牌は普段通りだったので一安心。




1回戦は開始から小場の展開が続いたが、南1局で親・松本が5,800のリーチを打つと、そこに終盤手詰まった水澤が痛恨のオリ打ち。
3回戦という短い戦い、これを引きずらなければいいが。
ここから松本が波に乗るかと思われたが、そうはさせまいと白鳥が松本から6,400は6,700をアガり、1回戦はそのまま白鳥が押し切りトップ。
2着は放銃せずに丁寧に打っていた風間。

1回戦終了時
白鳥 +16.4P 風間 +5.0P 松本 ▲6.3P 水澤 ▲15.1P




2回戦、動いたのは東3局。
水澤、風間が仕掛けている中、親の松本が高目三色のリーチ。

 ドラ

そこに水澤がを切って、痛恨の12.000。
しかし、松本はこのアガリで安心したのか、ここから彼らしからぬ守備的な麻雀になってしまう。
2人勝ち上がりのトーナメント戦なので気持ちはよく解るが、一度押し引きのバランスを崩したら、なかなか戻せないものだ。
普段のリーグ戦なら体勢がいいと判断したら相手が参ったと言っても攻め続けるはずの松本だからこそ、ここは攻めてほしかった。

東4局で3.900オールをアガって勝ち上がりに向け一歩前進した風間であったが、続く東4局1本場で、

 ドラ

もう後がないラス目・水澤のこのリーチに、ドラタンキ待ちの七対子テンパイからを掴んで放銃。
「相手より自分の体勢が良かったからまっすぐ行こうと思った。」という風間。
放銃はしたものの自分の状態を信じて打ち切った風間と、体勢が良かったにもかかわらず守ってしまった松本。
後に、この二人の明暗が分かれることになる。

南3局、親・松本が、

 ポン チー ポン ドラ

ドラがなだけに、他家からは高そうな仕掛けに見える。
しかし、8.000をアガって勢いに乗ってきた水澤がリーチ。

すぐに松本がを掴んで3.900の放銃。

南4局 親風間
この時の点数状況は、

風間 38.900 水澤 29.300 松本 28.700 白鳥 23.100

1回戦で沈んだ二人をここで浮かせてはいけないと考え、白鳥が仕掛けて1.000点をアガり、ラスを引き受ける。

2回戦終了時
風間 +24.9P 白鳥 +2.5P 松本 ▲10.6P 水澤 ▲16.8P

白鳥、松本は着順勝負。
水澤はトップ条件だが、展開次第では2着で残ることも考えられる。
風間は3着までならほぼ安泰。
全員が条件を確認し、席に着いた。



3回戦、点数がほとんど動くことなく迎えた東4局、北家の水澤が1枚切れのタンキでリーチ。

 ドラ

次巡、親の白鳥もテンパイ。

なんと、ここから切りリーチ。
場況は水澤がを1枚切っていて、白鳥はを切っている。
結果は、水澤が恐る恐るを切った次巡に白鳥がをつかみ、8,000の放銃。
後で白鳥に何故シャンポンに受けなかったかを尋ねると、
「松本さんが国士気配だったので、シャンポンにはしたくなかった」と語った。
このあがりで気分を良くした水澤は局をうまく回し、オーラスまで一人浮きで条件をクリアーしていた。
しかし・・・、

南4局2本場、点数状況は、
水澤 41.200 白鳥 27.700 風間 26.900 松本 23.200

アガれば勝ち上がりが決まる風間、水澤。
白鳥はラス親なだけに、1度アガって浮いて終わらなければいけない。
松本は跳満ツモか水澤から満直条件。
脇で計算しながら見ていると、まずは白鳥がリーチをして2.000は2.200オールをツモる。
これで赤信号が点灯した水澤は、満ツモか白鳥から5.200以上直撃条件になる。

南4局3本場 ドラ

5巡目に七対子をテンパイした白鳥。
これをアガれば、次局は水澤が満ツモでも届かなくなるので、断然有利となる。
たとえアガれなくても、流局時に伏せればよし。
しかし、松本から中盤にリーチが入る。

 ドラ

ツモ条件リーチだが、それを知る由もない白鳥はオリに回ったが、14巡目に水澤からもリーチ。



を切ってのフリテンリーチだ。
条件を満たしてきた二軒リーチなだけに、白鳥としては気が気でない。
しかし、白鳥の気迫が勝ったか、流局。
風間・白鳥の勝ち上がりとなった。

最終成績
風間 +14.1P 白鳥 +10.3P 水澤 +0.7P 松本 ▲27.1P

一位通過 風間 崇義  二位通過 白鳥 翔

水澤「力不足でした。」
松本「2回戦で12.000をアガってから守備的になり、自分の麻雀が崩れてしまった。」





C卓 小暮 一志(予選2位) vs 沢崎 誠(予選5位) vs 三浦 大輔(予選11位) vs 赤荻 めぐみ(予選14位)

昨年のマスターズ覇者であり、年度末のグランプリ覇者でもある沢崎。
翌週の十段戦決勝にも残っており、二週連続のタイトル奪取を狙っているに違いない。
あきらかに格上の沢崎だが、この卓には同じA2で戦っている小暮もいる。
リーグ戦はいまいち調子が出ていないものの、チャンピオンズリーグで弾みをつけ、来節以降に繋げたいところであろう。

そんなA2リーガー二人に挑む格好の三浦と赤荻。三浦は23期生として入り昨年は連続昇級で現在C3。
特別昇級リーグでは二期連続決勝に残るなど目覚しい活躍を見せている。

そして、最近メキメキ力をつけている赤荻。
このメンバーを相手にどのような戦いをするのか非常に楽しみである。

1回戦東2局、中盤に親・沢崎がドラのを切ると、赤荻からロンの声。

 ドラ

東3局は小暮から2.000をアガり、臆することなく堂々と打てている赤荻はこの後も快進撃を続ける。

南3局2本場、7巡目に小暮がを打つと、赤荻の手が開かれた。

 ドラ

この巡目で高目跳満のテンパイが入っていた赤荻。このまま大金星か、と思わせる好内容。
この放銃により、小暮は原点を割ってしまった。

そして、仕掛けなどが空振り、なかなか調子が上がってこない沢崎。
それでも、1回戦ラススタートでも終わってみれば勝ち上がり、という沢崎の戦いを何度も目の当たりにしている自分にとっては、やはり沢崎が負けるシーンは想像し難かった。

1回戦終了時
赤荻 +23.7P 三浦 +9.8P 小暮 ▲10.0P 沢崎 ▲23.5P




2回戦、なかなか本手が入らず我慢しながら打ち、1回戦を浮きの二着で終えた三浦が、ここで抜け出す。東1局に、

 ツモ ドラ

この満貫をツモると、東4局の親番では5本場まで積み、持ち点は7万点オーバー!
これで、まず1枠は確定。
そして、これ以上点数を削られるとやばいと思った小暮が700、1.300は1.200、1.800をツモり、長い連荘を阻止。

南1局に沢崎が親で2.600オールをツモるも、その後が続かない。

一方、1回戦トップだった赤荻は三浦旋風に巻き込まれ、黄色信号が灯る。

2回戦終了時
三浦 +62.3P 赤荻 ▲5.4P 小暮 ▲19.5P 沢崎 ▲37.4P




3回戦、赤荻・小暮を沈めてのトップが必要な沢崎。対して、小暮・赤荻は着順勝負。
勝負所は、東4局だった。
親・小暮がドラタンキの七対子でリーチ。
そこに、どうしてもトップが欲しい沢崎が--待ちで追いかける。
軍配は小暮、力強くを引き寄せ6.000オール、見事ベスト8への切符を手に入れた。

最終成績
三浦 +48.3P 小暮 +7.4P 赤荻 ▲11.1P 沢崎 ▲45.6P

1位通過 三浦 大輔  2位通過 小暮 一志

沢崎「チャンピオンズリーグは若い人に頑張ってもらいたい。来週(十段戦)は獲ります。」
赤荻「精一杯やれたので後悔はしていません。次に同じ機会を得る事ができたら、今度は結果を残したいです。」





D卓 小川 尚哉(予選3位) vs 伊藤 鉄也(予選4位) vs 大橋 良弘(予選12位) vs 須浦 正裕(予選13位)

昨年度は王位戦、チャンピオンズリーグ、グランプリと3つの決勝に残った小川。
今期プロリーグではドン底から最終節+99.4Pを叩き、その勢いのまま特別昇級リーグで優勝、来期からB2入りと今ノリにノッている若手の一人だ。
チャンピオンズリーグ最終節で二度も四暗刻をツモるなど、底知れない力を持ち合わせている。

4位で勝ち上がった伊藤は中部リーグ所属、まだ3年目にもかかわらず来期からはAリーガーとなる実力者。

A2リーガー大橋は打点力に定評があり、この中では抜けた存在か。

C1リーガーの須浦は池袋の雀荘で店長をやっており、日々自分の店で鍛錬を積んでいる。

1回戦、東1局から小川がメンピンドラ2高目三色のリーチをかける。
1回戦の開局なので、今日の調子を量るためにリーチをして、結果によってこの後の戦いを考えていけばいいという小川の強い意志が感じられた。
残念ながら空振りに終わるが、その後の押し引きは実に丁寧で、昨年の経験が小川をここまで成長させたのだと思った。
その後は大物手が出ない小場の展開が続き、1回戦は須浦がトップ。

1回戦終了時
須浦 +12.1P 小川 +6.6P 伊藤 ▲5.2P 大橋 ▲13.5P




2回戦東3局、親の小川が須浦に7.700を放銃。
そして迎えた東4局、2回戦も浮きで終われば勝ち上がりにグッと近づく須浦が親番だったが、1回戦で小さいラスを引いた大橋が勝負リーチ。

 ドラ

ここは大橋がA2リーガーの意地を見せ、力強くをツモり上げた。
大橋はこのリードを保ち、トップで終わる。
一方、小川は7.700放銃後はツモられる展開が続き、一人沈みのラス。
前回のチャンピオンズリーグファイナリストはここで散ってしまうのか。

2回戦終了時
須浦 +17.8P 大橋 +4.1P 伊藤 +0.5P 小川 ▲22.4P




3回戦、小さい沈みでも大丈夫な須浦。
大橋・伊藤は着順勝負。小川はトップ条件だが、東1局から、

 ドラ

4巡目に南家・須浦のダマ7.700に放銃。これでだいぶ苦しくなった。

東2局ではトータル二番手の大橋が1.300、2.600。
そして南1局に大橋の当面のライバルである伊藤が小川にメンタンピンドラ1の7.700を放銃し、勝負は決したかに思えた。

しかし、ここからめまぐるしい展開が続いた。
まずは南2局、小川の先行リーチに伊藤が追いかけた。

 ドラ

すぐにをツモり、4.000、8.000。
このアガリで、伊藤と大橋の二番手争いが熾烈を極める。
しかし、小川も黙ってはいなかった。南3局の親番で、

 ドラ

6巡目に、ここから切りのフリテンリーチ。そして、豪快にを手繰り寄せ6.000オール。
このアガリで、三者がほぼ並びになった。

迎えたオーラス、点数状況は、
小川 40.400 伊藤 31.000 須浦 26.300 大橋 22.300

アガれば勝ち上がりの須浦に対し、残りの3人の条件は、
伊藤は浮き確保、
小川は伊藤を沈めるか、須浦から5.200直撃、大橋からは12.000条件。
大橋は1.300、2.600ツモか、伊藤から5.200直撃、脇の二人からだと7.700が必要。

こんな計算をしている間に小川が伊藤に1.500を放銃、更に1本場は伊藤が700は800オールをツモり、条件がどんどん変わっていく。
大橋・小川にツモられなければ、この局伏せて勝ち上がりが決まる伊藤。
しかし、ここに本日最後のドラマが待っていた。南4局2本場、小川の配牌は、

 ドラ

7巡目に、

ここから二枚目のを仕掛け、を引き入れ、をポンしてテンパイを果たす。

 ポン ポン

残りの三人はオリ、流局かと思われたが、ハイテイ牌のを小川は手元にそっと置き、3.000、6.000で勝ち上がりを決めた。
対局が終わり、自分が見ていて疑問に思ったことを小川に問いかけた。
「最後跳満ツモ条件って知ってて仕掛けたの?」
その問いに小川は、「えっ、満ツモでいいんでしょ?」と答え、自分が紙に書き記していたポイントに目を向けた。
すると、「あっ、計算間違えてた・・・」と苦笑い。

跳満ツモ条件を知らずにハイテイでクリアーしてしまうこの男は、やはり只者ではない。
おそらく、跳満ツモ条件と知っていても、メンホン七対子や七対ドラ2、あるいは得意の四暗刻をツモって勝ち上がっていたと思う。
いや、そう思わせるだけの何かを小川から感じてしまったのだ。
他のみなさんには申し訳ないが、このアガリで決勝の椅子が一つ決まったと思った。

最終成績
小川 +10.3P 須浦 +7.1P 伊藤 ▲1.8P 大橋 ▲15.6P

1位通過 小川 尚哉  2位通過 須浦 正裕

伊藤「オーラスで小川君のテンパイ打牌のを鳴いてハイテイをずらそうかとも考えたが、鳴いてツモられる方が嫌だったので鳴かなかった。結果、それが敗因になってしまった。」
大橋「力負けしました。」




ベスト16、全ての卓が終わった。
熱い闘牌の数々を思い出しながら、この場に居合わせたことを嬉しく思い、すぐに行われる次のベスト8が待ち遠しかった。


 






(文責:吉田 直 文中敬称略)

                              

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