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タイトル戦情報

第8期 チャンピオンズリーグ 決勝

 9/11(日)、四谷・日本プロ麻雀連盟道場にて第8期チャンピオンズリーグの決勝戦が行われた。

 前日に行われた準決勝を勝ち抜いた選手は、藤原隆弘(A1)、今里邦彦(B1)、新海哲也(C1)、神原隆(C3)の4名(所属クラスは2005年度後期時点)。ルールは連盟Aルール、12ポイント加減方式、半荘5回戦。

 1回戦、まず先手を取ったのは新海だった。東1局に

  

    (ドラ

のリーチ。高目のをツモって満貫に仕上げ、そのまま1回戦を逃げ切った。一発・裏ナシの競技ルールでは、一回の満貫ツモが半荘の決定打になることは珍しくない。

 チャンピオンズリーグにおける新海の強さは特筆もので、ベスト16進出は5期連続、決勝進出は第4期(準優勝)に続いて2回目である。この成績はチャンピオンズリーグの全出場者の中でも最高級であろう。しかし、深く名前が刻まれるのは頂点に立った者のみ。今回こそ、の期待を抱かせた。

 この1回戦で一人沈みのラスを引いてしまった今里が、2回戦でブレイクする。

 東1局2本場、7巡目にこの牌姿。

    ツモ  (ドラ

 親番なだけに、打の即リーチもアリか? と思って見ていると、今里はをツモ切り。このあたりの速度計算(他家の進行速度との兼ね合い)はさすがである。

 12巡目にツモ、ここで打のリーチ。

   (ドラ

 しっかりとをツモり、3900オールに仕上げてみせた。今里がマスターズを制したのはつい5ヶ月前のこと。今日もあの時のようなテクニカルな打ち回しを見せてくれるのだろうか。

 南1局、トップ目で親番を迎えた今里の12巡目の牌姿。

   ツモ  (ドラ

 とまでは言わなくとも、せめてが入れば迷うことのない手だったが、そのツモは想定外の

 トップ目とはいえ二着目の神原とは僅差なだけに手広く打と構えるかと思われたが、今里は打。この時点では初牌、は場に2枚。打点とアガリ易さのバランスという意味で、微妙な選択だったと思う。この局、最終盤でメンホンのテンパイを果たすも流局。

 次局の南1局1本場に新海がリーチ。

    (ドラ

 安目ながらツモでトップ争いにくらいつく。

 南4局、ここまで我慢の麻雀に徹していた親番の藤原から、なんと3巡目に「ロン!」の声。

    (ドラ

 打った神原は不運と言うよりないが、藤原にとっては単にラスを脱出したというだけではない、確かな手応えのあるアガリだったに違いない。

 1回戦で一人沈みのラスを引いた今里が2回戦で一人浮きのトップを取ったことで、観戦者にとって非常に面白いプレーンな展開となった。

 3回戦、均衡が破られたのは東4局2本場だった。まずは神原の親リーチ。

    (ドラ

 同巡、ドラをアンコにした南家・藤原の追っかけリーチ。

    (ドラ

 藤原のリーチ宣言牌であるを、今里がこの牌姿からポン。

    (ドラ

 すんなりとテンパイしてしまうようだと、が出て神原のアタマハネか・・・と見ていたがこの手が進まず、また、終盤で危険牌を引かされたこともあり今里はオリにまわる。

 こうなると二人の同テンめくり合いだが、途中でのアンカンを入れた藤原が最終盤にを引き寄せて大きな跳満。こうなると、緻密なディフェンスを武器とする藤原の得意の展開である。事実この後、ノーテン罰符による支出はあったが、「緻密な仕事師」が無駄な放銃をするシーンは皆無であった。タイトル戦決勝進出8回目の藤原が初優勝に向けて大きく前進した。

 これに追いすがったのが「神童」神原。南3局1本場、12巡目にこのテンパイ。

   ポン アンカン  (ドラ

 手なりでは決して手中に残らないを「読み」で重ねたこの待ちは、有望かと思われた。

 しかしこの時、受け気味に打ちまわしているかに見えた今里がテンパイを入れていたのだ。

    (ドラ

 がアンカンされており、ダマは自然な選択だが、16巡目にツモってきた4枚目のが「罠」だった。

 今里が打として単騎にマチカエした途端、ツモ・・・。結局2人テンパイの流局となったのだが、今里は局後、「やってしまった」という表情をあらわにしていた。

 南4局。親の神原はこの牌姿に。

    (ドラ

 が場に3枚切れなだけに打かと見ていると、神原は打。するとその直後、裏目のを引く。しかし、ここで打と改めて軌道修正したのが好手だった。11巡目にを引き戻してリーチとすると、終盤でを引き当て大きな3900オール。ラス目から2着に浮上する大きなアガリとなった。

 ここまでの3半荘、神原はすべて2着。前期(第7期)に続くチャンピオンズリーグ2連覇に向け、好位につけた。

3回戦終了時トータル 藤原+12.4 神原△1.7 新海△5.1 今里△5.6

 

 いよいよ正念場の4回戦。東2局1本場、親番の今里に配牌ドラアンコのチャンス手。

    (ドラ

 6巡目にはイーシャンテン。この手を成就させれば優勝に大きく近づくが・・・。

    (ドラ

 しかし、北家・神原が7巡目にこのリーチ。

    (ドラ

 次巡に安目ではあるがをツモり、今里のチャンス手を潰す大きなアガリをものにした。

 この返礼というわけでもないだろうが、東4局2本場、今里が神原から大物手を討ち取る。8巡目にまず

    (ドラ

のテンパイ。当然のダマに構えると次巡にツモ、打。更に5巡後、ツモ、打のリーチ。

    (ドラ

 理想的な進展を見せたこの手につかまってしまったのが神原。

   ポン  (ドラ

のテンパイを入れているところにをつかんでしまい、7700の放銃。これで大きくリードした今里、オーラスには

   ポン ポン ポン  (ドラ

の満貫をツモり、2着目の新海に親カブリをさせて一人浮きのトップ。これにより、最終戦を迎えてのトータルポイント状況は下記の通りとなった。

4回戦終了時トータル 今里+24.0 藤原+5.7 新海△7.8 神原△21.9

 

 「泣いても笑っても」の最終・5回戦。東1局から好手がぶつかり合った。新海が

   ポン チー  (ドラ

のテンパイを入れた瞬間、今里が場に一枚切れのをつかむがもちろんブロック。すると藤原がリーチ。

    (ドラ

神原がを放銃し、5200。トータルラス目の神原にとって、非常に苦しい立ち上がりになった。

 東2局、親番を迎えた新海がトータルトップ目の今里から3900を和了すると、続く1本場では

     ポン  (ドラ

にツモで2600(+100)オール。このアガリで新海は、今里を完全に射程圏内に捕らえた。

 続く2本場では藤原のリーチを果敢に追いかけた新海だったが、これは流局(二人テンパイ)。更に3本場では

   ポン ポン  (ドラ

と積極的に仕掛けるが、神原がこの満貫をツモあがり。逆転に向け執念を見せる。

   ツモ (ドラ

更に東4局1本場、神原は

  

の国士無双をテンパイしてギャラリーを沸かせるが、テンパイ直後に藤原に1500(+300)を放銃。

 南場に入り最後の親を迎えた神原は、1000(+400)オール、500(+500)オール、1000(+600)オールの連荘。本手が入ってくれ、と念じながらの連荘だったと思うが、その願いは叶わなかった。

 南2局、西家・藤原が先制リーチ。

    (ドラ

 トータルポイントで僅差のトップ争いをしている親番・新海がすかさず追いかける。

  

 更に終盤で今里も追っかけ。

  

 今里がこれをツモれば藤原・新海と三者横一線になるところだったが、藤原が今里から1300を和了。勝負処を制したという確かな感触があったと思う。

 更に南3局、藤原は神原のリーチをしのいで1000・2000(+100)を和了。

    ツモ

 新海をかわしてこの半荘のトップ目に立つ。悲願の初優勝に向けて、万全の態勢である。

 このまま藤原の逃げ切りか、と思われたオーラス、9巡目に対面の新海からリーチがかかる。

    (ドラ

 1300・2600では届かず、満貫ツモなら優勝という条件下、必然のリーチである。そして、順位点の関係で神原からの跳満(メンタンピン三色ドラ1)出アガリではダメだが、今里からの跳満出アガリでも新海の優勝。

 正直、このリーチを見たとき私は新海の優勝を確信した。最後の最後に、このような手が入るものか・・・。

 そして、直後に今里がこの牌姿に。

    (ドラ

 今里の右手が、左端のを持ち上げる。今期チャンピオンズリーグ決勝において、ギャラリーが最もエキサイトしたシーンである。そのままを打てば、新海優勝・・・。

 しかし、今里はここで得点表を見つめ、トータルポイントを確認する。「ああ、足りないか・・・。」公式戦の最中にしては極めて珍しいことだが、今里がつぶやいた。そう、に手がかかった時点では「満貫ツモで優勝」と計算違いをしていたのである。打のリーチを宣する前に再計算し、満貫では届かないことを確認した今里は打。もちろん観戦者は息を呑んで見守るしかないのだが、心の中でため息をついた者は少なくなかっただろう。

 藤原はもちろん完全にオリ。さあ、新海がを引き当てることができるか?とドキドキしながら見ていると、トータルラス目の神原がドラを強打! もしや?と思ってその手をのぞくと、

  

の国士無双! がどこから出ても、大逆転優勝である。さあ、新海のタンピン三色か、神原の国士無双か。

二人が一枚ツモるたびに、ギャラリーがそのツモ牌を食い入るように凝視する。しかし・・・。

 流局までの数巡が、観戦者の立場ですらとてつもなく長い時間に感じられた。藤原にとってはもっともっと長く感じられたことだろう。新海がリーチをかけた時点で山に2枚生きていたは今里・藤原の手牌に吸収され、山に2枚のは王牌に死んでいたのであった。奇跡の流局。その瞬間、藤原が誰にともなくつぶやいた。

 「・・・やっと優勝できたよ。」

 

 決勝戦の翌日、神原と話す機会があった。

 「あのが王牌に2枚も死んでいたのは、なんでだと思いますか?」

 神原からの問いかけに、私は答えた。

 「理由なんてないよ。不運だっただけさ。本当に・・・惜しかったね。」と。

 私は本心でそう思っていたのだが、この答えを聞いた彼は不服そうな顔をした。あるいは、決勝の立会人を務めた多井隆晴が言った「藤原さんの二十年間の努力が、をツモらせなかった」という言葉の方が、彼にとって納得できるものだったのかもしれない。

最後に、優勝者・藤原のコメントを記す。

 「決勝進出8回目にして、ようやく勝てました。でも、ここでは勝って当然の立場だからね。泣かないよ(笑)。

 今回は今まで(の決勝)と違って、気負わずに平常心で麻雀を楽しむことができた。それが勝因かな。

 それにしても・・・優勝するって大変なことだね。

 これをきっかけに、これからはタイトルを取りまくるよ!」

 

         第8期チャンピオンズリーグ 優勝:藤原隆弘

 

 準優勝:新海哲也 第3位:今里邦彦 第4位:神原隆

(文中敬称略・金沢真)

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