梅雨も終わりに近づき、蒸し暑い日々が続いている。
ちょっと?メタボリックな自分には、暑くて仕方がない毎日だ。
夏もまだ来ていないというのに当たり前のように20℃を越える日々は、早く涼しくならないかと私にいつも思わせる。
しかし、夏の海だけは違う。
女性の水着姿を肴に真昼間からビールを飲んではうたた寝し、起きてはまた見て飲んで食べる。極楽とは斯くの如し。
そんな甘い幻想を抱いてはいるものの、恐らくもう10年近く海とはご無沙汰だ。
やはりメタボな自分の体形が、無意識のうちに開放的な海を拒否しているのだろう。
この夏こそは・・・。
そんなどうでもよい決意を胸に、チャンピオンズリーグ第3節を観戦すべく四ツ谷へと足を運ぶ。
1回戦開始前。
今日は久しぶりに参戦の第10期チャンピオンズリーグ覇者・佐々木寿人プロを観戦しようと決めていたのだが、その卓を見てびっくり!
自分が初めて参戦した第11期チャンピオンズリーグ・ベスト16で戦い敗れた佐々木寿人と古橋崇志、A1リーガー・右田勇一郎、そして普段からよく道場で打っており、リーチの精度が非常に高いC1・石川正明が同卓という興味深い卓組みとなった。
まずは東1局。
起親の石川が挨拶変わりのリーチを打ち、2.000オールをツモあがる。
ここから石川のエンジン全開かと思いきや、次局に古橋からリーチが入る。連荘中の石川は、












ドラ
ここから無筋をバンバン押すも聴牌せず、ハイテイで古橋→右田に1.300は1.600。
東2局、前局リーチを空振った古橋がまたもや先制リーチ。












ドラ
これに追っかけリーチは右田。













軍配は右田、すぐに
をツモり1.300、2.600。
東3局1本場、虎視眈々と好機を待っていた佐々木が石川から5.200は5.500を和了ると、迎えた東4局の親番で8巡目にリーチ!












ドラ
これが佐々木寿人だといわんばかりのリーチだ。しかし、ここは石川が400、700でかわす。
東場終了、なんて見応えがあるんだと手に汗(顔にも汗)握る展開である。
南2局、佐々木と石川に、勝負手の1シャンテンが入った。
佐々木 











ドラ
石川 












しかし9巡目、石川が切った
にロンをかけたのは親・古橋だった。












続く南2局1本場、右田が4巡目に7.700のポン聴を入れると、この危険を察知したかのように佐々木が仕掛けて2.000点を和了る。
このあがりを見た右田は、「オーラスの佐々木の親は注意しようと思った」と語る。
そしてオーラス、佐々木を意識し過ぎたあまり、右田に失着の1打が生まれる。
まずは10巡目に25400点持ちの石川が、









ポン

ドラ
ここに
が出て、打
。ドラの
単騎に受けた。
「場に
-
が多く切られてなければ、ツモって1.300、2.600でいいから
を切った」と石川は後述する。
勝負はもつれ、終盤でようやく佐々木が苦しいながらもドラドラチートイツで聴牌を入れた。
流局だろうと思ったのも束の間、トップ目の右田が
を放ち、驚いた表情で石川が手牌を倒し、トップとなった。
「いったい、どうしたんだ!?」と思った自分は、右田に話を聞いてみた。













前巡にこのテンパイから
を引き、打
で1シャンテンに戻したが、
を引いての決断だった。
右田「まず、1枚切れの
を上家が切ったので対子落としだと思ったことと、石川さんが
を鳴いて打
の時に間があり、小手返しのあと
を打って1枚端に持ってきた。ここで5.200が必要なこの局面で
を一枚持っていたら迷わず
単騎に受けるだろうから、
単騎ではと思った。」と言う。
さらに右田は、佐々木の捨牌から七対子を読んでいた。
ならば、やはりこの
切りはやり過ぎではないか。佐々木に9.600と言われても仕方のない打牌である。
やはり、右田の歯車を狂わせたのは南2局だった。
あそこで佐々木にかわされたから、この親で連荘されたら自分は沈むと思ったが故に、勝負を焦り過ぎた、と語る。
A1リーガーにこんなことを思わせるなんて、さすが将来のライバル・佐々木寿人!(勝手に思ってるだけです)
今節も終わり、総参加者を見てみると、なんと92名!!
今までのチャンピオンズリーグで一番の参加人数だ。
うーん。いったいボーダーはいくつになるんだろう?
そんな中、もう4節消化し100P越えでほぼ当確ランプがついている二人を発見。
第14期マスターズチャンピオンの今里と、第16期マスターズチャンピオンの沢崎だ。
この二人の実力を持ってすれば間違いなく残るであろう。
いや、残ると言ったら失礼かもしれない。
なにしろ、ベスト16に残るというより、ハナから優勝を見ていると思うので。
そして、当然のように第10期チャンピオンズリーグ覇者・佐々木寿人が12位。
現在のボーダーからすぐ下に、B2リーグ首位を独走中の内川と、昨年の發王戦準優勝、第12期チャンピオンズリーグ4位の山井が雌伏している。