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タイトル戦情報

第29期 プロリーグ

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A1リーグ

第28期鳳凰位 荒 正義 出身地(北海道)

順位 名前 1 節 2 節 3 節 4 節 5 節 6 節 7 節 8 節 9 節 10 節 合計
1
藤崎 智(秋田)
54.1                   54.1
2
望月 雅継(静岡)
53.4                   53.4
3
朝武 雅晴 (千葉)
35.9                   35.9
4
石渡 正志(神奈川)
20.5                   20.5
5
瀬戸熊 直樹 (東京)
14.4                   14.4
6
沢崎 誠(群馬)
7.0                   7.0
7
近藤 久春 (秋田)
6.8                   6.8
8
伊藤 優孝(秋田)
4.9                   4.9
9
柴田 弘幸(神奈川)
▲ 23.3                   ▲ 23.3
10
前原 雄大(東京)
▲ 33.2                   ▲ 33.2
11
右田 勇一郎(新潟) 
▲ 37.1                   ▲ 37.1
12
ダンプ 大橋(神奈川)
▲ 124.4                   ▲ 124.4
鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名
決定戦進出&降級ライン:順位枠内に表示



【プロリーグA1 レポート:藤原 隆弘】 

 

 

桜の花満開の4月7日、第29期のプロリーグが開幕した。
今期は19年ぶり2度目の鳳凰位となった荒正義が1年間立会人を務め、次期挑戦者となるA1の猛者達の戦いを見届ける。

私は当然、荒さんがA1リーグレポートを書いてくれると思っていたし、荒さんのブログなどをご覧の方々は既に御承知のように、
荒さんの文章は上手くて面白いので期待もしていた。
ところが、開幕直前にホームページ編集者から「A1リーグのレポートをお願いします。」とのメールが来た。

私  「えっ荒さんじゃないの?」
編集者「荒さんが藤原さんでと言っています。」

3年前にA2に落ちたときはすぐに戻るツモリだったから、A1レポートを上から目線で書かせてもらったが、
B2まで落ちてA1が遠のいた今の私がA1を斬るなんておこがましい話なので、本心では辞退させて頂きたかったのだが、
「他になかなか適任者が居ないので宜しくお願いしますよ。」と押され、ついつい引き受けてしまったのでした。

まあ引き受けた以上は責任持って頑張らせていただきます。
今回は斜め上から目線くらいで書いてみますので皆さんお付き合い下さい。

さて、今期A2から昇って来たのは朝武と近藤。
朝武は昨年何故かA1から落ちてしまったが、元鳳凰位で決定戦出場7回の実績を誇るA1の顔の1人で、
当然のようにA2をブッチギリで優勝し、1年で戻って来た強者。今更詳しい紹介は不要だろう。

プロ入り12年目でようやくA1初昇級の近藤久晴は、これまで目立った戦績も無く新顔と言うよりもう48歳のベテランに近い。
連盟入会前からずっとフリー雀荘の店長を続けながらコツコツとここまで上がって来た。
キレ味鋭いとか華麗とか言うものとは縁遠い雀風で(失礼)、飄々とした粘っこい麻雀でメンタルも強そうなタイプ。
シャイで無口(のように見える)な近藤から短いコメントを貰った。

「A1は、これまで一度も勝った事が無い沢崎さんをはじめ、化け物みたいに強い人ばかりなので、1年で落とされないように必死に頑張ります。」

謙虚な大人のコメントだが半分は本音だろう、私にも経験があるが、A1での最初の半荘のプレッシャーや緊張感は独特のものがあり、
中には指が震えて牌をこぼすものさえ居る。

近藤もそのせいだったのかは解らないが、初戦からマイナス3着、1人沈みのラスとA1の洗礼を浴びつつあった。
相手は伊藤、前原、石渡のベテラン3人。
このまま終われば、開幕からいきなり辛い1年の始まりになるところだったが、
3回戦の南1局、北家の近藤は5,000点程プラスして石渡とのトップ争い、ツモが残り1回でこのテンパイ。

 ドラ

このとき親の前原が、

 チー チー 

2つ仕掛けており、ドラ筋のはかなりの危険牌だったが、近藤はこれまでA2でやってきたように果敢に切りリーチを決行。
オリる気の無い前原が、ラス牌のをツモ切り5,200点放銃。このアガリが決めてとなり近藤は嬉しいA1初トップを1人浮きで飾った。

これで落ち着いたのか、最後の半荘も大きめの2着を取り、この日のトータルをプラスで終わらせる事が出来た。
近藤自身、本当にホッとしたことだろう。
これで、今後マークのかからない前半戦のうちに、落ち着いて自分の麻雀が打ち切れればもしかしてA1の台風の目となるかも知れない。

1人だけ最悪のスタートをやってしまったのは、A1唯一の20代ダンプ大橋(29)。
昨期初めてA1に昇ってきたのだが、夏場から逆噴射が始まりほぼ降級確定のところだった。
しかし、最終節で奇跡の残留を果たし、今期こそ同じ轍は踏まないつもりだった筈。
ところが、何と開幕戦4ラスで3桁オーバーの大マイナス!

いくら不調でも、A級プロなら1節でここまで負けてはいけないし、他のA1リーガー達にナメられる。(A1で降級候補と見下ろされたら辛いよ)
あまりの展開の悪さや、ツキの無さにキレそうになる事は誰にもあることだが、
それでも顔を上げずに辛抱し踏ん張り、最小限のマイナスに抑えられる膂力がなければ鳳凰位は程遠いと思う。

20代で王位を取り、A1リーガーにもなったダンプ大橋は、本物のA級プロになれる資質は十分に持っているはず。
今期は辛いシーズンになるだろうが、まだ若い(俺がプロ連盟に入ったのと同じ歳じゃん)のだから、
一度自分の麻雀をブッ壊して、ダンプの身体のように、もっと幹が太い強靭なものに作り直すのもいいんじゃないか?   


来節、藤原の注目卓は{藤崎、近藤、瀬戸熊、右田}の組合せ。

開幕戦で壊れたダンプカー(大橋)を美味しく食べて、立ち慣れないA1の首位に立った藤崎と、
壊れなくてすんで一安心している近藤の、雀荘で働くオジサン2人組。

そして、鳳凰位3連覇は逃したが、まだ十段位を持つ、夏にこれも無くしたら是が非でも鳳凰位を取り返しに行かなくてはならない決定戦候補筆頭の瀬戸熊。
もう少しのところで鳳凰位を取り逃がし、今期は降級候補になるやも知れぬ右田。この決定戦敗退コンビがどんな闘いを魅せてくれますか?

ではまた来月!

(注)A1の皆様、このレポートを読んでも、けっして怒ったり気を悪くしないようにくれぐれもお願い致します。


第2節組み合わせ
A卓 右田 勇一郎 vs
 瀬戸熊 直樹 vs 藤崎 智 vs 近藤 久春
B卓 伊藤 優孝 vs
前原 雄大 vs 沢崎 誠 vs 朝武 雅晴
C卓 望月 雅継 vs
石渡 正志 vs 柴田 弘幸 vs ダンプ 大橋

 
 


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