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タイトル戦情報

第25期 プロリーグ

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A1リーグ

順位 名前 1 節 2 節 3 節 4 節 5 節 6 節 7 節 8 節 9 節 10 節 合計
1 望月 雅継 1.0 82.7                 83.7
2 前原 雄大 32.4 35.7                 68.1
3 荒 正義 48.5 0.6                 49.1
4 柴田 弘幸 ▲ 7.2 12.0                 4.8
5 古川 孝次 ▲ 26.2 19.4                 ▲ 6.8
6 老月 貴紀 29.1 ▲ 38.5                 ▲ 9.4
7 右田 勇一郎 ▲ 24.5 12.5                 ▲ 12.0
8 藤原 隆弘 1.0 ▲ 16.9                 ▲ 15.9
9 石渡 正志 4.3 ▲ 21.4                 ▲ 17.1
10 板川 和俊 19.9 ▲ 44.4                 ▲ 24.5
11 仁平 宣明 ▲ 54.3 6.6                 ▲ 47.7
12 瀬戸熊 直樹 ▲ 25.0 ▲ 48.3                 ▲ 73.3
鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名

第2節 組み合わせ

A卓:古川 孝次 vs 仁平 宣明 vs 老月 貴紀 vs 右田 勇一郎
B卓:前原 雄大 vs 荒 正義 vs 瀬戸熊 直樹 vs 柴田 弘幸
C卓:望月 雅継 vs 石渡 正志 vs 藤原 隆弘 vs 板川 和俊

A1リーグ詳細成績はこちら
1節終了時のレポート

【プロリーグA1 レポート】

慌しかったGWも過ぎ、新緑のまぶしい季節を迎えた。
新芽の息吹に後押しされるように、気分一新に迎える第2節。
だが当日は残念ながら雨模様。
連休でリフレッシュしたはずの選手たちの顔も幾分か曇りがちに見える。

プロ連盟のリーグ戦は通常は第一土、日にかけて行なわれるのだが、正月明けの1月とGW明けの5月だけは1週ずらして第2週に行なわれる。

麻雀プロとして生きていく者ならば、このリーグ戦に照準を合わせてバイオリズムを整えているはずであるが、この一週間のスパンが各人の感覚を微妙に狂わせてしまうものなのか?
またうまくGW中に英気を養った者は、そのエネルギーをうまく対局に反映させることができるのであろうか?
普段と勝手が違う分、上手く対応した者がポイントを稼ぐことができるのであろう。

なお、今節は1卓にスポットを当てての観戦記となるゆえ、自戦記となってしまうことをお許し願いたい。
それでは第2節のスタートである。



■藤原×石渡×板川×望月

一回戦

『相性』という言葉がある。
辞書を開くと、「互いの性格、調子などの合い方」とある。
多くは人付き合いのことを指すことが多いのであろう。また、男女の間柄を指すことも少なくない。
この言葉、勝負の世界でも使われることがある。
分かりやすい例を挙げれば、野球での投手と打者との対戦成績を元に、「このバッターとは相性が悪い」だとか、「左対左は相性が悪い」といったような用いられ方をするケースが多い。
また対人ゲームである将棋や囲碁などでは、分の良い相手、そうでない相手を指して『相性』の良し悪しを語られることが多いのではないのだろうか。

麻雀は4人で戦う競技であり、また自分自身と戦う競技である。
さらに麻雀そのものとも向き合わなければならない場面が多いため、この『相性』に対して目を向けられるケースは他の競技に比べて幾分かそのウエイトそのものが低い気がする。
だが麻雀というゲームが確率だけで決まるゲームでないとするならば、この『相性』という部分も少なからずとも勝負に影響してくるものだと思うが、どうであろうか?
(麻雀が確率が全てと思われている方には大変お聞き苦しい話となってしまいますが…申しわけありません)

1年間という長いスパンで戦うA1リーグ、さらにこの戦いは少数精鋭の12名で戦うわけであるから、同じ対戦相手と何度も戦う場面が増えてくるため、直接の数字とは全く関係の無いこの『相性』の占めるウエイトが高くなってくるのも事実なんだと思う。

私事になってしまうが、私個人的にはこの『相性』を割と気にするタイプである。(というかただ単純に能力の差なのかもしれないが…)
例を挙げてみれば、鳳凰位の朝武をはじめ、荒、前原、古川に対しては圧倒的に分が悪いし、先日念願の初タイトル・マスターズを獲得した同じ静岡支部の猿川に対しても負け越しているだろう。
昨年のモンドでの対局では、佐々木との相性の悪さをナビゲーターに指摘されてもいた。
さらに最も顕著な例を挙げれば、瀬戸熊に対しては(実は瀬戸熊とは同期であるということは数年前に初めて知ったわけだが)、新人王戦での初顔合わせから数えること十数回、5〜6年に渡って瀬戸熊の着順を上回ったことがなかった。
ここまでくるとただの能力の差でしかないのであろうが、戦っている当人の潜在意識の中には『相性』の悪さ、つまり苦手意識が芽生えることとなり、現在に至るわけだ。

前置きがずいぶんと長くなってしまったが、今節対戦することとなる藤原には実は勝った事がない。
鳳凰位を獲得した年のリーグ戦でも、藤原に対してはなにかやりにくさを感じながらの対局だったことを思い出す。
もちろんこの意識も当人同士にしかわかり得ない話ではあるが(もっとも藤原がそれを感じているかどうかは定かではないが…)、
とにかく今節は藤原に対しては特別な意識を持って戦わざるを得ないのは仕方が無い。

板川に対してもそうだ。東京でのリーグ戦に参戦する前、私は中部本部で主催されている『名古屋カップ』に出場していたのだが、その時に大阪から出場していたのが板川である。
かれこれ10年来のお付き合いをさせていただいているが、当時は全くといっていいほど歯が立たなかった。もちろん板川は初参加で当然のように優勝を掻っ攫っていったわけだが、この頃から良い兄貴分としていろいろと指導を頂いている関係だ。
そんな板川であるから、当然私に対しては戦いやすさを感じているであろうし、A1初挑戦の前節でも私を相手に気持ちよく勝利を飾っているわけであるから、良いイメージで対局に臨んでいるであろうことは容易に想像できる。

また石渡もA2以来の対戦とはいえ、私に対してはのびのびと戦っている印象が強いため、負のイメージはないのであろう。
こともあろうにこのようなことを想像しながら対局に入っているわけであるから、精神的にも3名に対しかなり遅れたスタート位置に立たされている感があるわけで、やはり不安のよぎる開局となるわけである。


そして当然のように不安は的中する。
一回戦東1局、結果は石渡の一人テンパイで終わる。他三者共に丁寧な立ち上がりだ。
もちろん、手牌、捨て牌を合わせたところで三者のアガリはつかないわけだが、そんな中見ていただきたいのは西家・望月の7巡目。

 ツモ ドラ

特にこれといって特筆すべきでない局面のように思えるが、実はここにこの半荘唯一のアガリに向かっての一本の細い糸が垂らされていたとは誰も思うまい。
マジョリティーはであろうか。とりあえずの1シャンテンから456、567を見据えての極めてオーソドックスな1打だ。
しかしこれを選んだ打ち手には皮肉なことにテンパイすらつかない。
私の選択はノータイムでツモ切り。当然上記のことを頭に入れた上でもう一歩先、それはピンズのホンイツへの一気寄せ。この変化も念頭に置いた1打。…のつもりだった。
しかも極めて自然にツモ切ることが出来た1打であったが為に、この選択が後々の迷いを生むこととなる。

結果から言うとこの局面、を切った者にしかアガリがつかない。
そしてその最終形、最終ツモの18巡目にこのような形のアガリがつくのだ。

 ツモ ドラ

ただし…という注釈がつく。この手をもらい、全く場況に対応せず、危険を省みないでアガリに向かって一直線に進んでいった者のみにアガリがつくといった皮肉な結果となるわけだ。

この牌姿変化について、同じ静岡支部の日吉辰哉と長い時間をかけて検証したのだが、やはりいずれもアガリには結びつかなかった。
前述した『相性』の悪さからくる影響なのか、現実的ではないにしろ、この手順を踏んでいればアガリがあったんだというダメージだけが私の肩に重く圧し掛かるわけだ。

一応ではあるが、私の最終形を載せておく。

 ドラ

私はピンズに寄せていき、アガリもテンパイも逃した形になったのだが、問題なのはアガリの形が私の手牌進行の構成上にあったということ、分岐点となる道を間違えたこと、さらに難解ながらもアガリ番が自分にあったという現実、そしてこの手を最後にこの後は全く勝負にならなかったという消極的ダメージ。
そう感じた感覚は、そうそう間違えるものではない。事実この半荘、この後全く勝負にならなかったわけである。
振り返ってみればポイントはここだなと一回戦終了時に考えていたのだが、これは果たして間違った思考なのか?

私は全ての対局、それは試合でもセットでも普段のフリーでも同じなのだが、
自分の配牌とツモ牌、そして河に並んだ捨て牌を合わせて、自分のアガリがあったのか?最速のアガリ形はなんなのか?MAXの手組みはどれなのか?分岐点はどこなのか?切り順は間違っていないか?
こんなことを毎局後考えながら対局している。
もちろんこの作業、プロとしては当然の作業なのだろうが、大雑把に計算して、少なく見積もってみても年に約20000局、数年に渡ってこの作業を繰り返しているわけであるからざっと100000局以上のサンプル数があるのだが、それだけのサンプルがあってもこのケース、かなりのレアケースだというように感じた。
『相性』が引き起こしたものかはわからない。普通ならただ通り過ぎるだけの平凡な1局。
ただこの1局、今後の私の麻雀人生において多大な影響を与えるであろう1局になるのは間違いない。
今後の課題がさらに見つかったような一瞬であった。

そんなことを考えながらの続く東1局1本場、この局も静かに終えるのだろうと静観していると、親・板川の河底牌に藤原の「ロン」の声。

 ロン ドラ

対して板川の手牌はこう。

 ツモ 打

親権維持のためなのだろう。アンコのよりもを選んだということなのだろうが…
藤原のこの局の手牌進行にはかなり注意して見ていたのだが、道中のトイツ落としには若干の違和感を感じたものの、終盤の安牌の二連続手出しから板川のマークもずれたのだろう。(2枚とも空切りだったわけだが…)
このあたりが、老練な藤原のテクニックということなのだろう。

俄然藤原マークの色合いが濃くなった東3局、11巡目に望月の切ったを見て藤原がジロリとこちらを見る。
もちろんこのときの私も、藤原の気配を感じての駆け引き打牌的な意味合いもあったのだが(実際私は2シャンテン)、これを見て次巡藤原がリーチ。
このリーチ、完全に私が狙われていることを強く感じた。
根拠は全く無いのだが、このに藤原の待ちが絡んでいると感じた私はさらにここでを被せる。うなる藤原。
実はこの時私は-のスジだけは絶対に切らないぞと心に決めていて、ただベタオリするのではなく、今後長く続くであろう藤原との戦いを想定した上でを切ったのだ。
放銃するかもしれない。常人からしたらアガリがないのに考えられないギャンブルに映るのだろうが、とにかくこの時私の脳は、右手は、を切らせたのだ。

テンパイと藤原が手を開く。

 ドラ

藤原は配牌1シャンテン。手を動かしつつ10巡目にテンパイを果たす。

 ドラ ツモ 打

が、それは待ち望んだそれではなかったためツモ切り。
ここに望月がを切ったのだ。
次巡このに対応した藤原は引き戻したを手中に収め、カンのリーチを敢行したわけだ。
是非はわからない。が、ここにを被せられたわけだから心中穏やかではないのだろう。

藤原「もちろん五には反応したよ。八を打たれたときはなんで五八待ちになっていないんだって思ったよ。点棒を持っている立場だから、ダマテンが効くテンパイ形ならもちろんダマなんだ。ただ、手牌の動きをもっと考慮してピンズの下ターツを拾えれば石渡から3.900を討ち取っているわけで、その点を後悔したからリーチを打ったんだ。」とのこと。

次局も藤原は巡目が深いながらも即リーチ。

 ドラ ツモ 打

形的には藤原らしくないのかも知れないが、これは恐らく駆け引きが入ったリーチなのだろうか?

藤原「この日は板川の状態が悪かったからね。もう少し板川がツイていないと板川にテンパイがついて俺に放銃するんだけどなぁ。ただ俺もいつものようにダマにしていると次巡にシャンポンに振り変わって即ツモるんだよ。でもこの変化はさすがに考えられなかったけどね」

2回のリーチを空振りした後、軽く親を流された藤原は南2局3巡目、

 ドラ

この形からをポン、次巡ツモ。
通常ならありえないこの仕掛け。
親が2着目の石渡とはいえ、さすがにこの形、この巡目で仕掛けられる者はいまい。
空振りに終わった場合、また他家のアガリを呼んでしまった場合はかなりの批判を浴びるのであろうが、この感覚の鋭さには本当に脱帽したし、このアガリには驚かされた。
もちろん空振りに終わった2局を踏まえてのこの動きなのだろうが、こういった細かいプレーの連続がA1の醍醐味なのだろう。そして藤原の強さなんだと思う。

藤原「やっぱり二回空振りしたからね。そりゃ理想はメンタンピンなんだろうけど、そんなに悠長に構えている時間はないんだよ。この局はね。だから仕掛けられる牌はなんでも鳴こうって思ったよ。当然だよね。どちらか一つでもアガれていれば大きなトップを目指すんだけど、ここは確実にトップをとらないと。」

なるほど納得である。ただ、わかっていても行動に移せるかどうかは…私には自信がない。

ここで藤原のトップは確定した。あとは壮絶な2着争い。
前述したように三着目の私は蚊帳の外であるから、自然と石渡と板川の争いとなる。

南3局、まず先にテンパイを果たしたのは石渡。

 ツモ 打 ドラ

理想的なとはいかなかったものの、ここは当然ダマを選択。
次巡、板川も追いつく。

 ツモ 打

板川もまずはダマテン。こちらも手変わりがあるからであろう。
だが11巡目、板川が突然のツモ切りリーチ。石渡のテンパイ気配を感じたのか?
ここには引かないと石渡も必死の応戦。
結果は石渡→板川の3900放銃。

これで三者が横一戦となったのだが(当然点数以上に差を感じている望月は白旗を揚げたいのだが…)、まだオーラスまでドラマは続く。

まずは望月。巡目も深く15巡目、

 ツモ 打 ドラ

さすがの私もここはおとなしくを切らざるを得ないだろう。
高目を引くはずも無く、オリるタイミングを計ろうとしていた。

だが次巡、ここに板川が打。もちろんテンパイだ。

 ドラ ツモ 打

必死の抵抗も空しく、ここに手を倒すのが石渡

 ドラ

激しい3者の打撃戦も、結局は藤原→石渡→望月→板川の順で終了。
藤原にしても板川にしてもあまりいい手ごたえはないのだろう。
ただ一人気を良くしたのは石渡。
南3局の放銃を帳消しにするような目の覚めるようなアガリに、爽やかな笑顔で次戦の卓に着く。
ただこの展開、まだまだ大きな波乱がありそうだなと気を引き締めて二回戦へと臨んだのだが…。




二回戦


ここは藤原の独壇場かと思いきや、あれほど勝負にならなかった望月に突然手が入りだす。勝負どころの局面もことごとく競り勝ち、待望の今季初トップ。
鳳凰位決定戦に敗れてから、A1ではもう通用しないのでは?と考えたこともあった。
だがこのトップで相当気を良くしたのも事実である。
ただ、不安視する材料があるとすれば、オーラスダントツトップ目から藤原に満貫の放銃をしたことだ。
周りからみたらかなりぬるく見えるのかもしれない。
初戦トップの藤原を再上昇させるような要因を作ること自体間違っているのかもしれない。
ただ、首を狙いにいった板川に対しては違った形でプレッシャーをかけることができたと、自分なりにプラスに考えることで気持ちを切り替えていった。




三回戦


二回戦オーラス、望月が板川に対して考えたことと同じことを考えていた者がいた。緻密な仕事師・藤原だ。
前述したように、この日板川の調子が良くないことを見抜いていた藤原は、東1局3巡目に自風牌のをポン。そして6巡目に親・板川から1000点を討ち取る。

 ポン ロン ドラ

藤原「板川の調子が悪かったからね。そんな時は早く親を流した方がいいんだよ。浮上するきっかけを作らせたくないからね。だから鳴いたんだ。」

さすが緻密な仕事師である。
これも藤原が感じる板川との『相性』なのかもしれない。
A1の戦いでは、しばしこのような戦い方を目にすることが多い。
浮上のきっかけを掴めぬ者はとことん深くまで沈めさせられる。
まずは降級しないこと。そして下が決まった後で今度は決定戦争いをすると。
私にはこんな器用なことはできないし、こういった戦略も浮かばないのだが、そこは歴戦の猛者である。
自由に麻雀をやらせてもらえない板川には気の毒な話なのだが。

得てして、こういった形から入った半荘は小場で推移することが多い。
お互いに対してプレッシャーをかける局面が増え、流局も多くなる。

東2局    流局 石渡一人テンパイ
東2局1本場 石渡→望月1.600(300)
東3局    石渡 500、1.000
東4局    流局 全員テンパイ
東4局1本場 藤原→望月1.500(300)
東4局2本場 石渡 700、1.300(600)

東場はお互いが牽制しあう中、石渡と望月が小さなアガリを分け合う形となった。
南入直後、ここで膠着状態から解放される。石渡にとって大きな大きな1.300、2.600

 ドラ ツモ

ここで頭一つ石渡が抜け出した。こういった展開で石渡が大崩れすることは考えにくい。このまま突き抜けるのか?
迎えた次局、石渡の親番。ここが勝負だとばかりに仕事師が動く。

 ポン ロン ドラ

こういったところで加点されないことは本当に重要なことだと思う。
ただ、なかなか仕掛ける勇気が出ない。捌き手が押し返されたときの脆さを、身をもって体験しているからだ。
仕掛けに対する藤原のイメージは、古川のそれほどではないにしろ、かなりの嗅覚の鋭さを感じる。
捌きにいった藤原が失敗するのをあまり見たことがない。打牌の正確さに加え、仕掛けに対する信頼度もA1リーグ屈指の藤原。
事実、今節も随所に藤原らしい捌きを見せているのだ。

トップ目の石渡の親を落として気を良くしたであろう南3局藤原の親番、ここに大きな落とし穴があったとは誰もが思わなかったに違いない。
13巡目、藤原らしからぬ2シャンテンからのチー

 チー 打 ドラ

親権維持のためなのだろう。先ほどの捌きからも、この局を連荘したい気持ちはよくわかる。
だが、この決断が裏目に出る。
マンズのメンホンに向かっていた望月だが、ドラのを引かされてひとまず迂回していたところに藤原の仕掛け。この動きで急所のを引き入れる。

 ツモ 打

ドラとはいえ高め倍満のメンチンテンパイ。ここはさすがにを勝負する望月。
藤原にとっては時既に遅しである。
アガれないほうのをツモってテンパイは果たすものの、結果は見えている。
ハイテイ間際に望月が引き寄せた牌は、皮肉にも鳴いた牌である
藤原の繊細な仕掛けがもたらした幸運なアガリ。
これで石渡をかわした望月は連勝を飾り、この日のトータルでも頭一つ抜け出した。


最終戦、ここで望月に楽に走らせるほどA1は甘くない。
藤原と板川が壮絶なトップ争い。
望月は一人大きく離されてのダンラス。連続トップで積み重ねたポイントをほぼ吐き出した格好となっていた。
ここで今日一日精彩を欠いていた板川が意地を見せる

 ツモ 打

決死のフリテンリーチ。
終局間際に高めのを力強く引きあがり、待望のトップ目に立つ。

だがこれで終わらないから麻雀はわからない。
南3局、親・望月。早々のメンホンテンパイから待望の手変わりを果たしリーチ。

 アンカン ツモ 打

やがて、ツモ。僥倖の一撃。
次局さらに3.900オールと、この局1局だけで本日のプラス分全てを叩き出しての3連勝。

望月のプラスだけを見ると三者共にダメージを受けたような格好だが、三者共に持ち味を如何なく発揮した対局だったように思える。
今節首位に躍り出た形にはなっているが、混戦の馬群の中、押し出された格好で端を切らされているようなイメージにしかならないのは何故だろうか?

それはきっと各人の底力を知っているからに他ならない。
一昨年リーグ戦を戦ったときにはノーマークからか気持ちよい大逃げを打たせてもらった。
それでも一年間終わってみれば前半戦の貯金はどこへやら。
有力馬の追い込みを肌で知っている私としては、このリードでは心もとなく感じてしまう。
まだまだ長いリーグ戦を戦い抜くだけの真の力を身につけなければならないのであろう。
これからも日々精進の毎日を続けなければ明日はないと思っている。



さて、別卓の様子を見てみよう。
前節マイナスした者がプラスを叩く中、上位の荒と前原は同卓ながらも仲良くプラスで終わり好位置につけている。
この二人の安定感はやはり別格だろう。
逆にマイナスを増やしたのは瀬戸熊。しかし瀬戸熊の爆発力をもってすればこのくらいのアドバンテージは発奮する好材料になるくらいか。




まだリーグ戦は始まったばかり。お互いの様子を窺いながらの戦いは、しばらくの間続くのであろう。
なるべく馬群から離されないように、全員で最後のコーナーを回りたいものである。

(文責:望月 雅継

 

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