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タイトル戦情報

第25期 プロリーグ

A1   A2   B1 B2   C1 C2 C3   D1 D2 

A1リーグ

順位 名前 1 節 2 節 3 節 4 節 5 節 6 節 7 節 8 節 9 節 10 節 合計
1 荒 正義 48.5                   48.5
2 前原 雄大 32.4                   32.4
3 老月 貴紀 29.1                   29.1
4 板川 和俊 19.9                   19.9
5 石渡 正志 4.3                   4.3
6 望月 雅継 1.0                   1.0
7 藤原 隆弘 1.0                   1.0
8 柴田 弘幸 ▲ 7.2                   ▲ 7.2
9 右田 勇一郎 ▲ 24.5                   ▲ 24.5
10 瀬戸熊 直樹 ▲ 25.0                   ▲ 25.0
11 古川 孝次 ▲ 26.2                   ▲ 26.2
12 仁平 宣明 ▲ 54.3                   ▲ 54.3
鳳凰位決定戦進出者 3名   降級者 2名

第1節 組み合わせ

A卓:瀬戸熊 直樹 vs 荒 正義 vs 藤原 隆弘 vs 右田 勇一郎

B卓:前原 雄大 vs 仁平 宣明 vs 板川 和俊  vs 望月 雅継
C卓:古川 孝次 vs 老月 貴紀 vs 石渡 正志 vs 柴田 弘幸 


A1リーグ詳細成績はこちら
1節終了時のレポート

【プロリーグA1 レポート】

地球温暖化の影響からか、例年よりも早く北上する桜前線。
満開の桜並木を囲み、宴に酔いしれる人々。
そんな世間の賑わいをよそに、我々麻雀プロにも春がやってきた。
決戦の舞台は東京、有楽町。
私達の出陣に合わせ、美しく咲く桜達も開幕を祝うかのように花弁を舞い散らしている。

一年ぶりに参加するリーグ戦。
毎年、期の変わるこの時期には、心機一転気合いを入れなおして対局に臨むのであるが、どういうわけか今年はなんとなくフワフワとした気持ちでの会場入りとなった。
花粉症のせいであろうか?
いやいや、そうではない。
リーグ戦から離れている不安感と、今年に入ってから続いている惨敗続きの結果がきっとでそのような精神状態にさせているのであろう。

そんな状態で迎えた今年度、A1リーグのレポートを記することとなった。
昨年度と違い、対局しながらのレポートということで、どうしても自分の対戦相手が中心の内容となってしまうことをご了承頂きたい。
それでは、第25期鳳凰位戦プロリーグの開幕である。





A卓 仁平 vs 前原 vs 板川 vs 望月

現十段位の前原と昨年の鳳凰位決定戦を争った仁平と私、そしてその圧倒的な破壊力でA2リーグを勝ちあがった板川との対戦となったわけだが、今年度のオープニングを飾ったのはやはりといっていいのだろう、前原だった。

 ツモ ドラ

破壊力ある攻撃力とその風貌から豪快なイメージが強い前原だが、実は緻密で繊細な打ち手である。特に序盤の打ち方はぜひ若手プロたちには参考にして欲しい。

 ドラ

序盤6巡目までの摸打がこれである。

ツモ、ツモ、ツモ、ツモ、ツモ、ツモ

当たり前の打牌である。きっと前原はそう言うであろうし、私もそう思う。
だが、繊細な打牌でもある。
私が前原の勉強会に参加していた頃、こういった細かい部分の指摘をたくさんしてもらったことを思い出す。
元来大雑把でいい加減な私の性格を一目で見抜いた前原は、口を酸っぱくする位、こういった基本の、序盤の大切さを私に説き、そして皆に伝えていた。
麻雀プロである以上、自分の打牌には責任を持たなければならない。そして、きちんと説明できなくてはならない。これも当たり前のことである。
前原のこの6巡目までの手牌進行は正に教科書通り。開幕戦だというのに全くブレが無い。
こういった緻密で繊細な打ち筋が、最速の、そして最高のアガリを生むのだろう。
『序盤を大切に』
この言葉、覚えておいて損はないと思う。

さて、気持ちよくオープニングを飾った前原がこのまま抜け出すと思いきや、そこに食い下がっていったのは板川。
「前原さんのリーチや仕掛けには、勝負になると思ったらすべてぶつけていくつもりだったんや」
とは対局後の板川の一言。
続く東2局、3巡目にダブを切り出すと5巡目にはドラのを強打。
次巡、リーチの声を聞くとすぐさま高目のを引き寄せる。

 ドラ ツモ

実に気持ちのこもった満貫だ。
初めてのA1の対局でこの初アガリ。きっとこのアガリでずいぶんと気持ちが楽になったのだろう、と対局しながら私はそう感じていた。

この二つのアガリで、局面は常に前原と板川の二人が握っていた。
豪快かつ繊細な二人とは対照的に、うまく立ち回っていたのは仁平。
昨年度のファイナリストとしての自信なのか、二人の攻勢にも全く動じるところがない。

局は進んでオーラス。点棒状況はというとトップ目の板川が37.600、以下前原36.600、仁平27.200、望月18.600という状態である。
初のA1、そして開幕初戦ということもあり、板川は是が非でもトップを死守したいところであろう。しかし、ここでも大きな壁となって立ちはだかったのは、やはりそう、前原だった。
いつものように丁寧な打ち回しで手を進めると、満を持したように13巡目に即リーチ。
そして、前原の最後のツモ牌には待ち望んだがいた。

 ツモ ドラ

値千金の6.000オール。
前原の手を見ながら点棒を支払う板川の顔には、やわらかな笑みが広がっていた。
さすがA1。さすが前原。
そう言いたげな板川の表情には、このステージへ上がってきた満足感と、ここでも十分に戦っていけると感じている充実感とが同居しているかのように感じられた。


続く二回戦も連勝した前原。この勢いは止めれそうもないなと客観的に窺がっていた私であったが、その思いは容易に覆される。
一回戦は前原のパワーに圧倒された形で押し切られた板川であったが、三、四回戦を連勝で飾り、A1第一節としては最高の形で締めくくった。
ここでも戦えるといった自信からであろうか、その大きな後姿には対局前とは違った新たなオーラのようなものを感じたのは私だけであろうか。

一方、二人の圧倒的な存在感に押されてしまったか、終日精彩を欠いたのが仁平。
しかし仁平の抜群の安定感をもってすれば、ここでのマイナスなど意にも介さないのだろう。
4/40といったふうに割り切って考えることができれば、なにも問題の無いように思えるし、そう感じさせるような仁平の戦い方であった。

今期も前原が中心となってリーグ戦が展開されるのでは?見ていたギャラリーにはそう映ったに違いない。
抜群の存在感。相手を圧倒する攻撃力。そして繊細さ。
たった4回戦っただけではあるが、現状での前原との力の差を感じずにはいられなかった。
一太刀あびせてやろうと意気込んではみたものの、そんな思いは徒労に終わる。
新たな戦いへ向けて、大きな課題を感じた一日となった。





B卓 荒 vs 藤原 vs 瀬戸熊 vs 右田

初戦、二回戦と連勝スタートの荒。この波を止めるのは俺だと言わんばかりに瀬戸熊が先制リーチを放つ。

 ドラ

ここまで3着、4着といまいち調子の出ない瀬戸熊の分岐点は7巡目。

 ツモ ドラ

打牌候補はいくつかある中で瀬戸熊が選んだのは
や打を選ぶのが通常打牌だとするならば、に手をかけた瀬戸熊は明らかに状態の悪さを感じていたのだろうか?
場にが3枚見えていることもあるのだろう。
すると瀬戸熊の意に反するように次のツモは
としておくと-待ちになっていたが、そこは構わずリーチの瀬戸熊。
このリーチに待ったをかけたのが親の荒。丁寧な打ち回しで歩を進めると、11巡目に追いつく。

 ドラ ツモ 打

荒の追っかけリーチが入る。
13巡目にをツモ切った瀬戸熊。次巡に藤原→荒への5.800の放銃となるのだが、荒の手を見た瀬戸熊の心中はいかに…。

東2局も瀬戸熊らしくない仕掛けから藤原に2.000の放銃。
どうも歯車の噛み合わない瀬戸熊なのだが…ここで勝負が決まらないところがさすがA1なのだろうし、面白いところでもある。

東3局、A1初挑戦の右田が5巡目にテンパイ一番乗りを果たす。

 ツモ ドラ

、さすがにここはダマを選択。
歴戦の猛者達相手に、このはリーチでは捕らえられないと感じたのだろう。
右田のスピードに追いついたのは、やはり荒であった。こちらも負けずに7巡目テンパイ。

 ドラ

こうなったらこの勝負、荒のものだ。
右田が空切りしたに手を倒す荒。
わずか3局で持ち点は48.000を超えた。初戦、二戦目と合わせるとこの時点で+80Pを超える荒の破壊力はさすがである。
荒の持つ圧倒的な安定感をもってすれば、この点棒を守るのは容易であろう。きっと誰もがそう思ったはずだ。

しかし勝負はまだわからない。
東4局、僥倖の満貫をツモった藤原が、続く南1局に牙を向く。

5巡目にをポンして迎えた9巡目、

 ポン ロン ドラ

これに捕まったのは、またしても右田。
7巡目に瀬戸熊のツモ切り、8巡目に荒の手出しの後の9巡目、藤原の手出しがあったとはいえ、ツモ切りでの16.000放銃は不運としか言いようがない。

藤原がトップに躍り出たのもつかの間、やはり今日の主役は荒であった。
14巡目にリーチを放つと、鮮やかに一発ツモ。

 ドラ ツモ

しかもが切ってあるフリテン、ド高目を一発でツモられた3人の胸中は如何に。

この半荘の勝負は決したが、まだ諦めていない男がいた。ずっと息を潜めていた瀬戸熊だ。
オーラス、藤原の満貫テンパイをかいくぐり、ハイテイで引きあがったのはこちらも高目の

 ツモ ドラ

意地の8.000オール。状態が良くないと見るとじっと我慢に我慢を重ね、数少ないチャンスをモノにするところはさすが暴君・瀬戸熊といったところか。


一人取り残された感の強かった右田。しかし最終戦は待望のA1初トップ。
3回戦で作った負債をすべて返済とはいかなかったが、絶好調の荒を沈めての大トップには大きな手ごたえを感じたに違いない。
今節はマイナスに終わったものの、来節以降は気負いなしに気持ちよく対局に臨める事だろう。

荒の猛攻を耐え忍ぶ形となった感のある藤原と瀬戸熊。互いに初節は様子見といったところか。
それぞれの持ち味を十分に発揮する形となった今節、ポイント的には多少不満が残るのかもしれないが、やはり決定戦争いの主役になるのは間違いない。

そして荒。圧巻の三連勝の後の最終戦はホッと一息といった感じなのであろうか。
それでも貫禄の首位スタートである。全員が荒の背中を追いかけての戦いとなったわけだが、この背中には容易に近づけるものでもないような気がする。





C卓 古川 vs 石渡 vs 老月 vs 柴田

この卓の組み合わせを見たとき、勝敗の鍵を握るのは古川だ、というように感じた。
古川の老獪な仕掛けに対応できなければ古川の勝ち。古川の攻撃を受け止め、そこから攻勢に転じることができれば他の三者に分がありそうだ。
特に柴田は苦しむのでは、と思っていた。

A1初挑戦で攻撃多彩な古川と重厚な手組みの老月・石渡と相対するのは容易ではない。
タイプの全く異なった三人と対戦することの難しさを、もちろん柴田もよくわかっているだろう。特に古川は初めて対戦するタイプであろうし、戸惑うのではなかろうかと。

ここで断っておきたいのは、私自身が柴田に対して誰よりも高い評価をしているということだ。
静岡の若手たちに、「今、若手で誰が強いんですか?」との質問をされたとき、いつも真っ先に柴田の名を挙げていた。それはまだ柴田がCリーグの頃の話である。
だから柴田がA2を優勝昇級したときも何も驚かなかった。当然同じステージにあがってくるものだろうと思っていたからだ。
しかしそれでも苦しむのではないかと思ったのには訳がある。
昨年度後半の老月と石渡の爆発力には本当に驚かされた。つぼにはまった時の二人の攻撃力はA1リーグ屈指であろう。
さらに古川、鳳凰位決定戦でも進化した古川の姿をまざまざと見せつけられた私としては、当然今年度のリーグ戦も古川に印をつけざるを得ないだろう。

しかし、私の予想に反して、3回戦までは古川以外の三者がトップを分け合う形となった。
特に老月はオールプラスと、昨年度の後半から続く好調を維持しているのであろうか。
柴田も3回戦に待望の初トップを取り、気分的にはかなり楽な気持ちで最終戦を迎えていただろう。


そして始まった最終戦、このままでは終われぬと、古川が細かいアガリで点棒を増やす。
本手が入るのは柴田。二度のチートイドラ2のテンパイを果たすものの、古川と石渡に交わされる。
この半荘、光ったのは石渡の重厚さであった。

 ロン ドラ

 ツモ ドラ

どちらの手も、形だけで言えばリーチを打っても不思議ない。
しかしどちらも石渡はダマを選択。柴田の攻勢をきちんと受け止め、しっかりとアガリに結びつけるところは流石である。

対照的に、やはり様子がおかしいのは古川。
老月の3巡目の仕掛けに対し、珍しく手バラでの3.900の放銃。

 ポン ロン ドラ

最終手出しが、そしてこの仕掛けが老月のものとあってはは切りづらいところではあるのだが…役なしドラなしの2シャンテンからの放銃とあっては古川らしくないと言わざるを得ないか。

この日の不調さを象徴する局が南3局。
5巡目にテンパイした古川が、次巡すぐに跳満への手変わりを果たす。

 ドラ

私なら、この局は俺の局だと言わんばかりに我が物顔でリーチをするのであろうが、古川は当然のようにダマを選択。
するとここに勝負をぶつけてきたのは石渡。理想のテンパイ形を果たすと、ここが勝負所だとドラを勝負。

 ツモ ドラ

そして三たびダマテン。
ここにドラをぶつけられては古川の心中も穏やかでないだろう。
そしてここは順当に石渡がツモアガリ。安目のとはいえ、勝利を決定付けたこのアガリに石渡は相当な手ごたえを感じたに違いない。
古川のアガリ牌であるは、当然のように山に二枚眠っていた…。


今節は、内容的には非常に好対照となった一日であった。
昨年度のファイナリスト古川・仁平が苦戦を強いられる中、大御所の荒・前原が仲良くワンツー。
だが、ポイント的にはまだまだ混戦状態である。

一年という長いスパンで行なわれるリーグ戦。まだまだ先は長い道程である。
足元をきちんと見つめながら、一歩ずつ、着実に進んで行けた者のみが現鳳凰位・朝武への挑戦権を得ることができるのではないだろうか。

(文責:望月 雅継

 

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