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タイトル戦情報

第23期 十段戦

決勝戦 観戦記

準決勝から1週間が過ぎた。例年より長い梅雨も明けたようだ。

会場に入る。
いつもは店内狭しと並べられた卓も、決勝戦で使用する1卓を除いて隅に追いやられている。
スタッフ用のリボンを付けた会場係、壁に貼られた観戦上の注意事項。全てが決勝戦を直前に控えた緊張感・高揚感を作り上げている。取材者用のリボンを受け取った私にもそれは確かに伝わってきた。

会場の一角では早々と会場入りした土田浩翔が精神統一を行っている。にこやかな土田を見慣れている私が気圧されるほどの気迫をその後姿は放っていた。現在鳳凰、十段の二つのタイトルを併せ持つ土田。この圧倒的な存在感を王者の風格というのかもしれない。
技術論よりも精神論で麻雀を語ることの多い土田。本日の精神状態が充実しているのは間違いないようだ。

開始時間が近づく。
荒正義、阿部孝則、藤原隆弘、古川孝次。挑戦者が会場に姿を見せた。今回の決勝メンバーは全員が現役のA汽蝓璽ー。実力が伯仲した5人の麻雀打ちによる十段戦の長いようで短い2日間12回戦が開始された。

序盤は大物手が飛び交う展開となった。
阿部が7700出アガリ、藤原が5,200出アガリと2,600オールのツモ。そして土田が4,000オールと2,600オールをツモと大きな点数の移動が目立つ。ひとり手が入らないのは古川。
しかしそんな状況での古川に私はトッププロの対応力を見ることになる。
それは1回戦南1局2本場。ここまでは当然点数的には3者から後れをとってしまった。
この局も、西家の阿部が6巡目にをポンして12巡目にはこの形

 ポン ドラ

阿部の河は



そのとき南家古川の手は

 ツモ

ある程度まとまった手ではある。しかしここからアガリに向かうとすれば打牌の選択肢はドラの 、それにまたはとなる。しかしそれらは全てが下家阿部にとっては有効牌。どれを切ってもまず鳴かれてしまうだろう。
そのとき古川が阿部の河をちらりと見て切ったのは切りから阿部にドラが2枚以上であると読み、前進しつつもしぼる、そんな意志を感じる一打。
自分に手が入らないのなら他者にも簡単にはアガらせない。阿部は終盤を引きテンパイこそ果たすもののアガリには至らず流局。

 
 
 
古川孝次
 





続く南2局も古川の対応力は冴える。
親の古川の配牌はピンズ8枚に字牌が4枚、見るのはもちろん一色手。現在の古川の持ち点は14,300点。確実に点数を補充したいところであろう。
しかし西家藤原が6巡目にをリャンメンで鳴く。藤原の手は

 チー ドラ
ドラアンコのチーテン。河には先に切られたがあり巡目も早い。しかし古川は8巡目に引かされたを止める。
そして南場の親番でも未練なくアガリをあきらめた。
藤原は後に
「警戒されるのはわかってたけど・・・点数の無い親の古川さんはピンズに染めているし早い巡目にくらいなら切ってもおかしくないと思った」と語る。
藤原の麻雀をよく知る者にとって、この鳴きはドラを最低2枚以上抱えてのチーテンと読むことはそう難しくないかもしれない。しかし肝心なことは読むことではなくアタリ牌を河に置かないことなのである。実際に座っていたのが私だったら親番であることを理由におそらく切ってしまっただろう。この局の牌譜を見直していたとき、そばにいた多井(注:多井隆晴、現在A汽蝓璽綾蠡亜砲興味深い事を言っていた。
「あの鳴きにドラが固まっている事を読めずに打ってしまう人が多いよね。中級者は読めても自分の手の誘惑に負けて打ってしまう。Aリーグで戦っている選手は読んだ上で絶対に切らない。だからAリーグにいるんだよ。まあ藤原さんが人に信用される打ち手って事もあるけどね」
なんとかBリーグにしがみつく私と10数年にわたりAリーグで戦い続けてきた古川の間の大きな差を私は感じざるを得ない。
このままこの半荘、古川はラスを引く。しかしこれは負けを最小限に抑えたという結果であろう。
次につながる敗戦は勝利に等しい価値がある、そんな事を昔、誰かに言われたのを思い出した。

古川とは反対に、マスターズ優勝時に見せた繊細さが影を潜めていたのが阿部だったように思う。
顕著に現れたのは2回戦東4局、北家の阿部は自風のとドラまたぎを鳴いてこの形

 チー ポン ドラ

5,200のテンパイの後に引いてきたをツモ切る。
点棒状況は31,000点の阿部がトップ目という僅差でもあり、5,200点アガれれば充分であるといえよう。無理にハネマンは必要ない、阿部にとっては自然な選択。次のツモも 、当然ツモ切る。そのとき親の荒からリーチが入った。

  暗カン

をツモれないままに阿部は最後のをつかむ。は完全な安全牌。阿部は少考、そしてツモ切り。

荒から「ロン、4,800」

同1本場も阿部は荒に9,600を打ってしまう。危ういところで保っていた阿部のバランスはここで崩れさった。
対局後、阿部は振り返った。
「テンパイした後のは100回打って100回ツモ切るよ。でもリーチのあとに引かされたは切っちゃダメだね。あれを切るのは俺の麻雀じゃないよね」
実力が伯仲しているからミスを犯せばレースから取り残されてしまう。土田が対局後に

「いつの間にか阿部くんの存在感が卓上で薄れていった」

と語るように、この局をきっかけに早くも阿部の優勝が消えた。

 
 
 
阿部孝則
 


1回戦トップの土田と2回戦トップの荒が3回戦で最初の直接対決。
3回戦東2局1本場。西家の荒、5巡目の手牌は

 ツモ ドラ

を払えばチャンタがついてマンガン。しかし荒の選択は。親の土田がを切っている事もあり、アガりやすさを選んだ。その後、を鳴いて待ちのテンパイとなったところにツモったはノータイムでツモ切り。次巡、目論見どおりツモ、最短距離を駆け抜けるような1,000-2,000。これがタイトル戦決勝常連の藤崎(注:藤崎智、来春よりA競蝓璽鮎叉蕁砲法峽秧鼻廚班召気譴森咾龍さである。
しかしここで考えた。もし土田が荒の手を持ったとしたらおそらく5巡目にではなくを切るのではないだろうか。私の勝手な推測だがをポンしてペンでテンパイが入りがアンコになりのタンキ待ち。同じ手をもらってもでツモアガる荒とアガリを逃す土田。その構図が私の脳裏に浮かぶ。

その土田は南2局の親番で7巡目にリーチ。

 ドラ

テンパイ時には既にが2枚切られていた。私ならヤミテンにして11,600点の出アガリを期待するだろう。またしても推測だが荒もヤミテンを選択する気がする。
しかし土田は何のためらいもなくリーチを宣言した。先ほどの手でチャンタを見てを切るであろう土田だから、この手でリーチが打てる。リーチの時点でヤマにはが2枚、 は1枚残っているだけ。巡目が進みがさらに1枚ずつ他家に流れた。しかし最後のを引いたのは15巡目の土田。
ヤミテンにしていたらおそらくが出たのではないだろうか。しかしリーチをかけたことで6,000オールとなった。
土田がアガれない局を荒は1,000-2,000でアガれる、でも荒が11,600点をアガる局を土田は6,000オールでアガれる。どちらが優れているというのではない。これが個性であり、手筋であり、雀風なのである。
こういった自己主張とも言える闘牌を決勝戦で行えることが未熟ながらプロを名乗る私にはうらやましくて仕方なかった。

1回戦、2回戦をともに2着で終えた藤原。20年目のビッグタイトル獲得の悲願達成に向けて好位置につけている。しかしここまで、アガリ回数も放銃回数もいつもの藤原に比べ多いのが気になる。それは誰よりも藤原自身が感じていた。前に出る気持ちがいつもより強く働いてしまっているのだろうか。
わずかだが自分が緊張している事を感じた藤原は3回戦の抜け番を気分転換にあてるため会場の外に出ていった。
藤原は近くの喫茶店でお茶を飲みリラックス。さあ攻めようかと張り切って座った4回戦東1局。珍事件発生。
南家藤原の配牌は

 ドラ

ダブリーでタンピンサンショクまでが見える。これ以上ないほどの好配牌。
しかしツモってくる牌は関係のない牌ばかり。はおろかさえも持ってこない。
ひたすらにツモ切りを続ける藤原、それを不思議そうに見つめる3者。17巡ツモ切った末に海底牌でもテンパイさえしない。藤原は苦笑して安全牌のを河に置いた。
打ち上げの席でビールがほどよくまわった藤原は
「あの配牌を見て『今日こそ勝てるかも』とか考えちゃったよ。まさかテンパイもしないなんて、俺ってきっと勝利の女神に嫌われてるんだなぁ。どうせなら最後までツモ切って歴史に残る迷牌譜を残せばよかったかな(笑)」
発言と裏腹に笑顔は寂しそうだった。
いくら好配牌をアガれなかったからといって、この局だけで勝敗が決するわけではない。とはいえこの結果によって、ここまでいい意味で強気だった藤原の精神的ベクトルが負の方向に働き出したのは間違いなかった。
この後じりじりと先頭集団との差は広がっていった。


 
 
 
藤原隆弘
 



すっかり元気のなくなった藤原と対照的にポイントを伸ばしてきたのは土田。
4回戦では“土田スペシャル”が爆発する。土田スペシャルとは前原(注:前原雄大、現在A汽蝓璽綾蠡)命名の土田が勝負どころで見せるオリジナルな手筋。
まず南3局1本場。現在48,100点持ちの西家土田。親は34,600点で荒。

土田の手は3巡目

 ツモ ドラ

土田はをツモ切ると次巡ツモで打。 ここで荒がをツモ切る。土田はアガリ逃しとなる格好。しかしツモで6巡目リーチ。

9巡目にはをツモアガる。
決勝の数日後、土田にこの局の手筋を尋ねる。
「あの局は配牌とツモを合わせたら誰でもピンフがアガれるよね。でもそんな何の工夫もないアガりで自分の運気は上向かないと僕は考えてるんだ。イッツーとかドラドラとかにしてアガれば『努力で得たアガリ』になるから運気が上昇するんだよ」

続く南4局も土田スペシャルは続く。
土田から8巡目リーチ。そのときの土田の河は



が四枚見えているから国士無双はない。となるとこの河を普通に読むと土田のお家芸チートイツ、それとも1枚も切られていない123のサンショクといったところか。
などと思いをめぐらせ土田の手を見ると

 ドラ

実は驚きのタンピン高目イーペーコー。
第1ツモをツモったときの土田の手は

 ツモ

なんとここからアンコのを切る。この手から第1打にを選ぶ人は日本で土田だけではないだろうか。次のツモでを重ね打。その後はを残したままと全てツモ切り。8巡目にを引きリーチ。

河からは想像もできないリーチの形。結局古川からが出て3,900となった。
これで土田は4回戦まで抜け番を挟み3連勝。

しかし次の5回戦で土田自身が「2日間通じて唯一の大きな失敗」と嘆く局があった。
西家土田の6巡目

 ツモ ドラ

普通はを切る一手なのだが、ここから土田は打
「この局を色場(ある一色に偏る場)だと感じたんだ。色場だとイッツーができやすいから先にを切ったんだけど・・・」
しかしその後、をツモり打、次巡のをツモ切り、ツモで打待ちのリーチを入れるも流局。



「色場に意識が向きすぎてアンコ場に気づけなかった。気づいてたらを切ったところでを切るからがアンコになってのシャンポンでツモりサンアンコのリーチが打てた。結果、リーチ後にをツモってたからハネマンを逃しちゃったね。私としたことが・・・も結果としてはアンコだからスーアンコもあったんだろうけどそれはちょっと無理かなぁ」

この5回戦は結局、マンガン以上が一度も出ない小場となり、丁寧に点棒を集めた荒が、土田を3着に沈め本日2回目のトップを取る。
これで1位土田と2位荒のポイント差は24Pにまで縮まり初日を終えた。


 
 
 
荒正義
 



5回戦(1日目)終了時のポイント
土田:+77.1P
荒 :+53.4P
藤原:+4.9P
阿部:△67.1P
古川:△68.3P


2日目。外は昨日同様に梅雨明け直後の快晴。駅から会場に向かうわずかな時間にも汗がしたたってくる。この暑さが夕暮れ時の涼しさに変わるころ第23期十段は決定することだろう。
開始前、この観戦記を書くにあたっていろいろ協力をお願いしている多井に、これからの展開予想を聞いてみる。
「プラス1桁の藤原さんはもう前に出られないかもしれない。阿部さんはちょっと戦意を喪失しちゃったみたいだし・・・まあ普通に考えて土田さんの独走か、3人以上の混戦だけど、古川さんが開き直ってどう来るかだなぁ」

その古川は2日目の開始直後には一躍主役候補となる。
6回戦は開局の親番でドラアンコの配牌をリャンメンから仕掛けて3,900オールをツモアガる。
このアガリは対局者にとって、これまで大きなアガリを生み出してこなかった古川の仕掛けに対する印象を一変させる効果があった。特に劣勢の阿部、藤原は古川が仕掛けることで繊細に対応してしまう。もとより仕掛けを得意とする古川。土田は言う。

「僕はプロリーグの立会人をしながら、古川さんの麻雀をよく見ている。
古川さんの仕掛けは場とピッタリ合ったときには切れ味が本当にすごい」

古川の鳴きはひと鳴きでテンパイのときもあれば、ブラフ的な遠い仕掛けもある。まさに緩急自在といったところだろう。十段戦という大舞台だからこそ仕掛けによる主導権の確保は効果が高い。
1日目は1度もマンガン以上をアガっていない古川がこの後、仕掛けとリーチを多用して主導権をガッチリキープ。開局の親マンに加え2回のマンガンで6万点の一人浮きトップ。
守るときは徹底して守り、攻めるときは徹底して攻める。これが過去に鳳凰戦を3連覇した古川の麻雀。

7回戦の抜け番は現在首位の土田。

「抜け番のときは場に対する感性が一番フィットしていると思う人の真後ろで麻雀を見るようにしている」
という土田。初日の抜け番は荒の後ろだったが今日は古川の後ろに張り付く。その古川は前回同様に巧みに局の主導権を握り南1局には40,000点を超えている。このまま6回戦に続きトップをとるのだろうか。
古川はその南1局。藤原が10巡目に切ったをポン

 ポン ドラ

しかしその鳴きは藤原のリーチを誘発した。

 ツモ

を切って藤原久しぶりのリーチは海底でをツモり6,000オール。これを見た土田は今日の古川の仕掛けが絶好調時の切れ味には届いていない事を悟ったと言う。

7回戦終了時のポイント
土田:+73.9P
荒 :+25.6P
古川:+3.2P
藤原:△10.4P
阿部:△92.3P


そろそろ勝負が佳境を迎える8回戦。
東3局。北家土田の配牌は

 ドラ

しかしこの配牌が9巡目には

 ポン ツモ

は2枚切れ、はション牌。対面の阿部がピンズのホンイツ志向の河をしている。

土田はに手を掛ける。が鳴けないことを読んでの選択。事実阿部がを既にトイツで持っている。が2枚切れの小三元を狙っては土田のアガリはなかった。
切りの直後にを鳴きヤマに3枚残っているペン待ち。
これを確実にツモり2,000、4,000。

ここまで追い上げておきながら土田に離されたくない古川。負けじとアガリを重ね、南3局では古川43,000点、土田39,500点。
しかしこの局、勝負局にはおなじみの土田スペシャル。

配牌で

 ツモ ドラ

この第1ツモのを土田はツモ切った。観戦者は驚きの声を懸命にこらえる。土田は2巡目のツモも、当然のツモ切り。3巡目にがアンコになる。もし第1打でのいずれかを選択していたら3巡目に待ちで出アガリ2,600点のテンパイをしていたことになる。しかしこの後、とツモり6巡目にリーチ



このときの古川の手は



ここにリーチ後にを持ってくる。土田の河には1巡目と2巡目に。古川はを押し5,200点の打ち込み。これでトップ再逆転。土田の後ろで観戦していた河野(注:河野高志、現在A汽蝓璽阿暴蠡亜砲思わず「(で打って5,200なんて)たまんねえな・・・」とつぶやいた。古川3連勝ならず。

8回戦終了時のポイント
土田:+94.6P
荒 :+25.6P
古川:+12.0P
藤原:△5.0P
阿部:△127.2P


9回戦は再び乱打戦となった。
古川、荒の両者に大きなアガリが続く。
南2局時点での点棒状況は古川が44,200点、荒が35,100点、土田は16,100点。これをポイントに換算するとトータルで古川、荒ともに土田との差が40Pを切った。はるか先頭にいた土田の背中を2人が視界に捉えたそのときだった。
夢は無残にも砕け散った。砕いたのはまたしても、そう! 土田スペシャルだった。

 
 
 
土田浩翔
 



南2局、親の古川がブラフ気味に仕掛けるも対応せずに手を進める土田。配牌で1枚のドラのを2巡目に重ねた土田は11巡目、3枚目のドラを引いてテンパイを入れる。

 ドラ

場に2枚切れているタンキの仮テン。そしてその2巡後、土田はをツモり手を止めた。
場にはが3枚、が2枚、が1枚、が1枚。この局は誰もソーズの下を使っていない。


「リーチ」

土田はではなくを切った。土田の選択はタンキ。
待ちの枚数で言えばはヤマに4枚、は2枚である。実際にリーチ2巡後に阿部と荒が を1枚ずつつかむ。しかしその次巡、土田の指はをヤマから引き当てた。2,000、4,000。
なぜタンキ待ちを選択できるのか。土田は即答する。
「ああいう苦しい場面で両面待ちはツモれない。30,000点以上ある時はリーチ、20,000点台ならダマテンにするよ」

その後オーラスもマンガンで原点という土田が6巡目にタンヤオドラ1ののシャンポンをリーチで一発ツモ。このマンガン2回でトータルでも2着以下との差を再び70Pに広げた土田はこの後も危なげなく試合を進め十段戦の2連覇を達成した。
届きそうだった背中があっという間に遠ざかっていく。実力の拮抗したレースだからこそ、この意味は大きいのではないだろうか。
将棋や囲碁と違って投了のできない麻雀、残りの局を挑戦者たちはどんな気持ちで打つのだろう。ビッグタイトルの決勝に座ったこともない駆け出しの私には想像もできない世界だった。

そして表彰式。対局中とはうってかわって笑顔でトロフィーを受け取る土田。
会場狭しと訪れた観戦者たちは惜しみない拍手を送る。その中にはわざわざ北海道から土田の応援に駆けつけた観戦者の姿も見えた。いま土田の笑顔は自分が猛者と認めた者たちと2日間を戦い、打ち破った達成感に満ちていた。



 
 
 
左から3位:古川、5位:阿部、優勝:土田、4位:藤原、2位:荒
 



観戦者は皆一様に満ち足りた笑顔で会場を後にする。土田が開始前に言った「すばらしい決勝戦」は現実のものになったのではないだろうか。皆の笑顔がそれを証明している。
決勝戦の数日後、この記事を書くにあたって土田に電話を入れた。文中に登場する様々な私の疑問に土田は丁寧に答えてくれた。
最後に私が「やっぱり予想通りのすばらしい決勝戦になりましたね」というと土田は答えた。
「違うよ、予想以上だったんだ。本当に楽しかったよ」

 

 

( 文責:櫻井 文中敬称略 )

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