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タイトル戦情報

第29期 十段戦 

ベスト8レポート

(レポート:白鳥 翔)


続いてベスト8。
ベスト16と同じく、半荘6回戦の上位2名勝ち上がり。

A卓 堀内正人vs森山茂和vs山井弘vs仁平宣明

森山 茂和
仁平 宣明
   
山井 弘
堀内 正人


1回戦目、開局は親の堀内の8巡目リーチから始まった。

 リーチ ドラ

山井がドラトイツの1シャンテンからノータイムの打で3,900の放銃。
ここを勝ち上がれば決勝という、とてもプレッシャーのかかる闘いで、自分の信じた麻雀を打つということは見た目以上に難しいと思う。
それができている山井は、勝負に入れているなと感じたし同じプロとして純粋にかっこいいと思った。

東4局、わずか4巡目にして堀内の「ツモ」の声。

 ツモ

この2,000・4,000をアガると、更なる加点をしようと南3局2本場、森山の連荘中にもリーチ。

 リーチ ドラ

これに待ったをかけたのが仁平で、堀内に追いついてリーチをするとすぐにツモアガって2,000・4,000。

 リーチ ツモ

このアガリが効いて仁平が1回戦目トップとなった。続く2回戦も、仁平がトップで連勝。
まだ分からないが、相当有利な立場になったことは間違いない。

3回戦、東2局に仁平が七対子テンパイで場況がよさそうな単騎か、1枚切れの単騎の選択で、
単騎を選択すると、切ったを堀内がポンして3,900オールのツモアガリ。
しかし、この回のトップは堀内から8,000を直撃、南場の親番でも山井から5,800をアガった森山で、
南4局までラス目だった山井も、

 ポン ツモ ドラ

この4,000オールで、原点復帰。
仁平が痛い1人沈みのラスとなり、3回戦終了時トータルトップ目は堀内となった。

しかし、その堀内も4回戦目に1人沈みのラスをとってしまう。
トップは3回戦終了時までトータル最下位だった山井で、1回戦毎に着順が入れ替わるめまぐるしい展開となる。

5回戦、東1局、堀内が気合いの入ったリーチ発声、そしてツモで3,000・6,000。

 リーチ ツモ ドラ

東3局は森山が、このリーチ。

 リーチ ドラ

一打目にが切ってあったが、一発でをツモって1,300・2,600。
東4局に、ホンイツ・役牌×2の2,000・4,000をツモって一歩抜け出した堀内、南3局にはなんとダブルリーチ!

 リーチ ドラ

そして高目のドラをツモって3,000・6,000。
南4局は、ラス目の親の仁平がなんとかしようとリーチを打つも、山井が絶妙のかわしで1,000点をアガった。
5回戦終了時のポイントは、
 
堀内+22.4P
森山+1.7P
仁平▲12.2P
山井▲12.9P

堀内が頭一つ抜け出していて、後の3人で1つのイスを争う感じだろうか。
運命の最終戦、東1局から北家の堀内が3フーロ。

 ポン ポン ポン

ドラがトイツの仁平も仕掛け返すが、堀内がツモって2,000・4,000。
このアガリで堀内の決勝進出がほぼ決まった。

東3局、親の森山が、

 ツモ ドラ

ここからほぼノータイムで打としたのが素晴らしく、最高にして最速のメンホンのテンパイを果たす。

上家の山井がリーチとくるが、森山は真っ向勝負だろう。
するとなんと堀内が打!森山が手牌を倒そうとするも、山井の頭ハネで山井が堀内から5,200点のアガリとなった。

ここから仁平が幾度も勝負所を制し、南4局を迎えて現状では堀内と仁平の決勝進出。
南4局、跳満ツモ条件の山井。配牌は以下の通り。

 ドラ

なんと、一応跳満の1シャンテンだ。そしてこの配牌を丁寧に仕上げてリーチ。

 リーチ ドラ

しかし、既にテンパイをいれていた親の堀内が森山から2,000点をアガると、次局は全員ノーテンで長い闘いに遂に決着がついた。


A卓勝ち上がり  仁平宣明  堀内正人




B卓 藤崎智vs浜上文吾vs安東裕允vs石渡正志

藤崎 智
石渡 正志
   
浜上 文吾
安東 裕允

1回戦、開局から南家・安東と北家・藤崎の手がぶつかった。

安東 
 リーチ ドラ

藤崎 
 リーチ

しかし、石渡、浜上が丁寧に受けて流局。
この回は、東3局、4局と連続でアガッた石渡がトップで、オーラスに1,000・2,000をアガって原点復帰した藤崎が2着となった。
2回戦、東1局、親の浜上が早い巡目でのリーチ。

 リーチ ドラ 

この手が空振るも、次局はきっちり2,000オール。
この後もいいリズムで加点していき2回戦目をトップで終える。
1回戦目ラスだった安東も浮きの2着で喰らいついていく。

3回戦、東2局、石渡が終盤に四暗刻単騎テンパイ!

 ドラ

しかし既にテンパイを入れていた浜上に3,900の放銃。
南3局にも石渡に親で大物手が入る。わずか2巡目でこの形。

 ドラ

しかし6巡目まで形が変わらないまま、浜上からリーチが入る。
そして次巡、浜上からドラのが打たれるも石渡はこれを動かなかった。
程なくしてツモでリーチを打つも、藤崎が浜上に2,600点の放銃となった。

しかし、4回戦目はうまいゲーム回しで石渡が1人浮きのトップで制するが、続く5回戦ではなんと1人沈みのラス。
5回戦目までにトップを2回で1度もラスを引いていない浜上がトータルトップ目で、絶不調の藤崎がトータルラス目。
5回戦終了時のポイントは、

浜上+36.4P
石渡+1.9P
安東+0.7P
藤崎▲40.0P

浜上は8割方決まりで、実質、石渡と安東の競り勝負になる様に思えた。
最終戦、東1局、まだ諦めていない親の藤崎が、

 ポン ドラ

この5,800テンパイから、をチーして打(連盟Aルールは現物以外の喰いかえアリ)で11,600テンパイに。
しかし、上家の安東が仕掛けて浜上から2,000点をアガリきる。
東2局は、親の石渡が終盤ということもあったのだろうが「らしい」ヤミテンで2,600オール。

 ツモ ドラ

これで石渡が有利になった。
東3局には、藤崎がこのままでは終わらない、とリーチ。

 リーチ ドラ

見事、高目のをツモアガって3,000 6,000。これでまだ藤崎にも可能性が出てきた。
南1局、藤崎最後の親番で3巡目に、

 ドラ

仕上がれば大物手になりそうな手牌だったが、石渡が1,000点を藤崎からアガる。
南3局、安東が渾身のリーチ。

 リーチ ドラ

安東は南家で、リーチの宣言牌はは1枚切れだったが、リーチ後にを持ってきて苦汁の表情を浮かべる。
流局かと思われたが、ハイテイで安東が引きあてたのはで2,000 4,000。これでトータルで石渡を上回った。

現状、浜上が1人沈みのラスの為、見ている方は面白くなってきた。
ラス親の安東はテンパイ、ノーテンで石渡と替わってしまう為難しいところ。大きめの手を一度はアガっておきたい。
藤崎は不調ながらも、オーラスを迎えて倍満ツモで通過の所までなんとか辿りついていた。

南4局、中盤、藤崎の様子が若干変わったのが分かった。
まさかと思い手牌を見てみると、

 ドラ 

藤崎は、南家でヤミテンでツモってきっちり倍満のテンパイ!
流石の藤崎もツモる手に力が入るが、アガリ牌は終局まで姿を見せなかった。
安東、石渡もテンパイで3人テンパイ。

1本場、安東が早いリーチで、

 ツモ ドラ

この2,600は2,700オールをアガリ、浜上と共に決勝進出を決めた。

B卓勝ち上がり  安東裕允  浜上文吾




決勝進出者コメント

堀内正人「正直、また決勝で闘えるという事にホっとしています。今年は優勝します!」

仁平宣明「ベスト8は、最初2連勝からのラスで気持ち的にキツかったです。最終戦開き直れたのがよかったと思います。決勝、頑張ります。」

安東裕允「今までベスト16で負けていたので素直に嬉しいです。そこを通過して開き直れたのがよかった。頭をとりたいと思います。」

浜上文吾「ベスト8はとにかく疲れました。最後すごい競りになってしまったが、普段通りに打てたのが勝因かなと思います。
瀬戸熊十段に挑戦できるのが今から楽しみです!」  


 

 

 

(レポート:白鳥 翔 文中敬称略)

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