6月19日、昨日の錦江荘から新橋じゃん亭へと会場は移動。
これは、人数が絞られてきており、長い長い十段戦のひとつの区切りになるように思っているのは筆者だけでしょうか。
まるで、長い地方予選を勝ち残り甲子園や国立のピッチに立つような感じです。
とはいえ、まだまだ今日という日は予選の1つでしかありません。
前日の六・七段戦までで、初段戦、二段戦から勝ち上がってきた選手は僅かに2名。
ここまで敗退した選手は約260余名とこれまでの戦いの厳しさが伺えます。
ここからはタイトルホルダーやA1選手、高段位のベテランプロばかりとさらに戦いが激化することでしょう。

午前中は八・九段戦が行なわれ、全7卓28名参加で14名に絞られます。
八・九段戦からは、高木賢治東京本部長をはじめ、現王位の井出一寛、マスターズチャンピオンの奈良圭純らの現タイトルホルダー、などが続々と登場です。
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吉田 幸雄 |
猿川 真寿 |
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「初段戦からの勝ち上がり」
高沢智
「三段戦からの勝ち上がり」
土井悟
「四段戦からの勝ち上がり」
勝又健志 坂本健二 西島一彦 渡辺典夫 大高坂松城
「五段戦からの勝ち上がり」
紺野真太郎 三戸亮祐 山田浩之
「六・七段戦からの勝ち上がり」
今里邦彦
「シード選手勝ち上がり」
吉田幸雄 奈良圭純 石渡正志 井出一寛
以上、15名(14名+補欠繰り上がり1名)が九段戦へと勝ち上がりました。
ここで、女流プロ唯一の勝ち残りだった二階堂亜樹は無念の敗退。
A1の板川和俊や朝武雅晴もまさかの初戦敗退となりました。
次はいよいよ九段戦Sです。
午後は九段戦Sが行われ、全6卓24名で12名の勝ち上がりを決めます。
ここを勝てば、遂にベスト16トーナメントです。
低段位から、長い戦いを勝ち上がってきた選手たちにとっては、ここまで来たなら何としてもこの最終関門はクリアーしたいところであります。
しかし、それを阻むのがボスキャラシード選手。
会場中どこを見ても知っている顔ばかりで私もちょっと緊張します。
低段位から勝ち上がってきた選手は空気に飲まれなければよいのですが、、、
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灘 麻太郎 |
小島 武夫 |
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今里 之彦 |
勝又 健志 |
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激闘の九段戦Sを勝ちあがったのは、
「初段戦からの勝ち上がり」
高沢智
「四段戦からの勝ち上がり」
西島一彦 大高坂松城
「五段戦からの勝ち上がり」
三戸亮祐 山田浩之
「八・九選手勝ち上がり」
石渡正志 井出一寛
「シード選手勝ち上がり」
小島武夫 荒正義 伊藤優孝 森山茂和 藤原隆弘
以上、12名が7月末に行われる、ベスト16トーナメントへと勝ち上がりました。
本日勝ち上がったメンバーに、昨年度決勝進出者の4名が加わり、さらなる熱戦が繰り広げられることでしょう。
【ベスト16トーナメント組合せと短評】
A卓:前原 雄大(前年度準優勝) vs 山田 浩之(五段) vs 三戸 亮祐(五段) vs 高沢 智(初段)
唯一、初段戦から勝ち残っている高沢智は「超獣」前原雄大との対戦。
この大きな壁を乗り越えられるのか?
B卓:瀬戸熊 直樹(前年度第3位) vs 小島 武夫(九段) vs 荒 正義(九段) vs 井出 一寛(六段)
現鳳凰位に現王位、第1回グランプリMAXの覇者が勢ぞろい、というより超が付く好カードとなったB卓。
ギャラリー凄そうですね、要注目です。
C卓:吉田 雄二(前年度第4位) vs 伊藤 優孝(九段) vs 石渡 正志(七段) vs 西島 一彦(四段)
四段戦からの勝ち残りの西島が、A1戦士の伊藤、石渡を相手にどこまで戦えるかが見所!
D卓:松崎 良文(前年度第5位) vs 森山 茂和(九段) vs 藤原 隆弘(八段) vs 大高坂
松城(四段)
「闘将」森山が、今回は気持ちの入り方が特別と感じます。
「緻密な仕事師」藤原も九段戦Sでは圧勝劇で勢い充分、久々の決勝進出を目論みます。
果たして、現十段位・堀内正人が待つ決勝へと駒を進めることができるのは!?
来月からはいよいよベスト16トーナメントが始まります。
新橋じゃん亭、12時よりスタート!!皆さん会場でお会いしましょう。
(レポート:内川
幸太郎 文中敬称略)
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