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第26期 十段戦 

ベスト8レポート

(レポート:大川 哲哉)

日本プロ麻雀連盟のビッグタイトル戦の一つ、十段戦も遂に8名まで絞られた。

今は、誰が勝つとか負けるとかの予想も、もう自分には出来ない。
それだけ、前日の戦いでは各々の麻雀に、プロと言う意味を感じ得たのである。
そして、ここにいる誰もが、自分が勝つと信じている事であろう。

夢の舞台へ向け、船は動きだした。




A卓 荒 正義 vs 朝武 雅晴 vs 吉田 幸雄 vs 仁平 宣明




1回戦

東1局、親の吉田が、3巡目に早くもこうなる。

 ドラ

しかし、この形がテンパイする事無く流局。
今年度新たに、プロ連盟に誕生した支部、『日本プロ麻雀連盟・北関東支部』その支部長を務める吉田。
この流局をみて、その吉田の苦戦を予想した。

東2局1本場、昨日、苦しい接戦をものにし勝ちあがってきた仁平。
ここはどうしても先手を取りたい親の仁平は、このペンでリーチ。

 リーチ

この日の気合いが感じられる。
これに朝武が放銃。

東2局2本場は、吉田の7.00・1.300。
東3局は、仁平が1.000・2.000をツモりあげる。好調者は仁平か。

しかし、この男が黙ってはいない。荒の14巡目リーチ。
仁平は、このリーチを受けると手牌の暗刻を見て、(自分の目からはが4枚見え)トイツのを一枚外す。

 ロン ドラ

これは、仁平痛恨のオリ打ち。

荒は後述する。
『あのリーチはアガれると思ってたよ』と。
既に溢れ出る牌も予測していたのだ。

しかし、ここで仁平以上に痺れていた男がいた。 吉田である。

これをひっそりと、8巡目にテンパイしていたのだ。
場況的にも優秀な待ちに見えただけに、吉田の心境やいかに。

東4局1本場、この1本場は要注意だと思い、自然と荒の後ろに付く。
そして、ここで凄いアガりを見る事になる。(自分にとってはミラクルに思えたが、荒にとっては当たり前の事なのかもしれない)
2巡目にをチー。

 チー ドラ

更にをチーして、最終形が、

 チー チー ツモ

この3.900オール。
あの牌姿から、2巡目のに声がかかる打ち手は少ないと思うがどうだろうか。

南1局、吉田の初アガりが出る。

 リーチツモ ドラ

この7巡目リーチを、即ツモの2.600オール。

南1局2本場、朝武の5巡目リーチ。

 ドラ

これは荒が仕掛けて追い付くも、朝武のツモアガり決着。
オーラスは吉田がアガり切って、トップ 荒。2着吉田。


2回戦

東場は荒が軽快にアガっていく。
南2局、これまで苦しい展開に追いやられていた朝武。
ここで朝武らしいアガりをやっと魅せた。

 リーチツモ ドラ

しかし、朝武はこれ以降一度も満貫以上はアガる事なく、この準決勝を終える事となる。
2回戦は、荒の2連勝で終わった。


3回戦

東1局、荒がリーチするも、3人テンパイで流局。
そして1本場、吉田が、

 ドラ ツモ

この8.000・16.000。
1回戦、2回戦と手が入るも成就する事が無かった吉田。
ここで全てを精算する四暗刻が炸裂する。
親っかぶりは荒。

東3局4巡目、ここで荒の動きが止まる。そして得点票を確認する。
この回は現在ラス目であり、念の為に得点差の確認をしたのか。
いずれにせよ今後の方針を決める為、今一度見直しをしたのだろう。
ここまで2連勝の荒だが微塵の隙をも見せない。

南2局、朝武の7巡目リーチ。

 リーチロン ドラ

これに仁平が、高めので放銃。

南3局では、親の仁平がリーチで2.000オールをツモりあげる。
南4局、ラス目、荒の役牌から仕掛けた、3フーロのトイトイに、終盤でがを被せてテンパイを取りに行く。
仁平は、朝武とテンパイノーテンで順位が変わる点差ではあったが、ここで荒に打てばもう浮上はほぼ絶望的になってしまう状況でもある。
この牌は自分には押せない。
危険は重々承知の上でを打った仁平、ここは勝負処と感じたのだろう。

結果は、吉田の一人浮き、2着には仁平、朝武、荒の順であった。
3回戦までのトータルポイントは次の通りである。

吉田
 40.9P
 4.1P
朝武
 ▲22.2P
仁平
 ▲22.8P




4回戦

さあ、後がない朝武、仁平。是が非でもトップをもぎ取りたい所だ。
そして、荒もここで沈む訳にはいかない。
ここが勝負となった。

東2局、仁平のリーチは5巡目。

 リーチロン ドラ

これは、吉田が放銃となった。

東3局、荒、配牌から1枚のドラのが6巡目に暗刻となり慎重にダマテン。
次巡、ツモの2.000・4.000。荒強し。


顔も紅潮し、もの凄いオーラを全身から発しているのが卓外からでもわかる。
よく観戦記等でこのような表現が使われているが、間近で見てその意味がわかった。
怒りにも似た様な、誰も側に寄せ付けない強いオーラだ。
これで、更に集中力が増しているのか。

自分も九段戦で荒と対戦し敗れたのだが、その時とはケタ違いの強さを感じた。

南2局、その荒、メンツ手トイツ手どちらも見れる牌姿だったが、うまくまとめてタンヤオ七対子ドラドラをテンパイ。
すぐに、仁平から出て12.000。ここで荒が大きく抜け出す。

その後、朝武、仁平は粘るも、吉田がかわし手をアガり終局。
荒と吉田のラインが強い。


5回戦

東2局、親・朝武の最後の望みをかけた7巡目リーチ。

 リーチ ドラ

このリーチ、朝武ならもしをツモっても絶対にアガらないだろうと思って見ていた。
リーチをかけた時点で高めは山に3枚。
しかし、それも終盤に荒、吉田の手の内に吸い込まれていった。

荒は、この半荘もまだあのオーラを放っている。
これには同卓者も堪らない気持ちなのではないだろうか。
ここで予想通り荒が凶暴になる。

東3局、リーチで朝武から11.600。
南2局では、仁平から12.000。
これで朝武、仁平は完全に息の根を止められた。


最終戦

そのまま荒、吉田が局を廻して終局。

コメント

朝武『弱かったです。出直します』
仁平『決勝にはどうしても残りたかったが、3回戦の役満で無理攻めしなきゃならない状況になってしまいました』               

  吉田 幸雄 仁平 宣明 朝武 雅晴 荒 正義 供託  
1 回戦 4.9 ▲ 5.3 ▲ 8.5 8.9 0.0 得失点
4.0 ▲ 4.0 ▲ 8.0 8.0 --- 順位点
8.9 ▲ 9.3 ▲ 16.5 16.9 0.0
2 回戦 ▲ 6.8 ▲ 0.7 2.6 4.9 0.0 得失点
▲ 8.0 ▲ 4.0 4.0 8.0 --- 順位点
▲ 14.8 ▲ 4.7 6.6 12.9 0.0
3 回戦 34.8 ▲ 7.8 ▲ 9.3 ▲ 17.7 0.0 得失点
12.0 ▲ 1.0 ▲ 3.0 ▲ 8.0 --- 順位点
46.8 ▲ 8.8 ▲ 12.3 ▲ 25.7 0.0
4 回戦 2.6 ▲ 19.9 ▲ 0.1 17.4 0.0 得失点
4.0 ▲ 8.0 ▲ 4.0 8.0 --- 順位点
6.6 ▲ 27.9 ▲ 4.1 25.4 0.0
5 回戦 ▲ 1.8 ▲ 18.8 ▲ 7.4 27.0 1.0 得失点
▲ 1.0 ▲ 8.0 ▲ 3.0 12.0 --- 順位点
▲ 2.8 ▲ 26.8 ▲ 10.4 39.0 1.0
6 回戦 2.3 ▲ 8.1 3.8 2.0 0.0 得失点
3.0 ▲ 12.0 8.0 1.0 --- 順位点
5.3 ▲ 20.1 11.8 3.0 0.0
  0.0 0.0 0.0 0.0 --- ペナ
50.0 ▲ 97.6 ▲ 24.9 71.5 1.0 合計




B卓 山田 ヒロ vs ダンプ 大橋 vs 高木 賢治 vs 板川 和俊

開局からわずか5分で、大物手が飛び出す荒れ模様のスタートとなる。
東1局、板川の倍満が炸裂。放銃はダンプ大橋。

 ロン ドラ

捨牌には、全体的に偏りは見られず、は親の山田が5巡目に切っている。
は既に3枚切られていて、タンピンイーペコーの1シャンテンからの放銃としては高かった。
1回戦終了時に「打っても8.000までかと思った」とダンプ大橋も語っていた。
 
東2局、しかし、ダンプ大橋に動揺は見られず次局の親番では、

 ロン ドラ

この4.800を板川から取り返す。

しかし、リードを保ちたい板川から8巡目リーチ。

 ドラ

待ちも悪くなく打点も十分な形だが、ダンプ大橋の切った現物のにロンの声がかかる。
板川に待ったをかけたのは、リーチ前の6巡目からテンパイしていた山田。

 ロン ドラ
 
局は進み、南1局1本場、高木がポン、ポン、ポンと仕掛けるが、ダンプ大橋、板川もリーチで応戦する。

 リーチツモ

ダンプ大橋がをツモアガり。
板川は攻め込むのだがアガりには結びつかない。

南2局も、ダンプ大橋vs板川。先制は板川のリーチ

 リーチ ドラ

このリーチに、親のダンプ大橋も追いかけリーチ。

 リーチ 

2件リーチに高木は現物を選んで並べ、山田も字牌のトイツ落としで引き模様。
直接対決では、ダンプ大橋に体勢有利かと思ったのも束の間、ツモの声は何と山田。

 ツモ 

値千金の500・1.000のアガりである。

南3局、前局、勝負手であった親が流れてしまったダンプ大橋。
3巡目にポン、5巡目にチーで1.000点のテンパイをとる。
ホンイツ手に見えた事もあり、他家はドラと字牌を押さえ前に出る事が出来ない。
その結果、ダンプ大橋の一人テンパイで流局。

オーラスを原点で迎える事が出来たダンプ大橋がアガり、1回戦を終える。
ダンプ大橋は全てのアガりに絡んでいた為、今後もキーマンとなるのではと感じさせる半荘だった。


2回戦
東1局、親の高木がをアンカンし、テンパイ気配。
この仕掛けに一早く対応した山田が、ポンの300・500で軽く捌く。

東2局、親の板川が、変則的な捨牌でリーチ。
 
 リーチ ドラ

それに追いついた山田が、板川の現物であるを高木から出アガりする。

 ロン

2回戦は小場で、3.900を2回アガった山田が、2連勝となった。


3回戦

2回戦の反動か、大きく点棒が移動する半荘となった。
東1局、親のリーチとドラポンに挟まれた山田が、ダンプ大橋に7.700放銃。

続く東2局、  
 
 ポン ポン ロン ドラ

高木が、板川からこの7.700をアガる。

東4局、山田がこのテンパイ。

 ポン アンカン ドラ

これに追いついたのは、高木。

 ポン チー

そして、この高木のチーにより、山田のアガり牌であるが板川に流れリーチ。

 リーチ 

すぐにツモの四暗刻のアガりとなった。
このまま板川はリードを守り、待望の一人浮きトップで3回戦は終わった。


4回戦

ポイントに開きが無い為、先手の奪い合いが多く見られる。
東1局、親のダンプ大橋のリーチには誰も向かわず一人テンパイで流局。
東1局1本場、板川のこのリーチに、山田がで放銃する。

 リーチロン ドラ
 
東3局、山田のリーチ。

 リーチツモ ドラ

このアガりで、山田は失点を回復する。
  
南1局1本場、しかし山田、今度はダンプ大橋へ7.700を放銃をしてしまう。

 リーチロン ドラ

4回戦目は、序盤のアガりとテンパイ料を、放銃無く守った板川が嬉しい2連勝。


5回戦

トータルトップの板川が2着。
トータル2位の大橋がこの半荘をトップで締めくくる。
それぞれが、最終戦を優位なポイントを持って迎える事が出来た。
逆に、当面のライバルであったダンプ大橋に、トップを決められてしまった山田は最終戦勝負となった。
 


最終戦

東1局、板川が5巡目で、このテンパイ。

 ドラ

すぐにをツモアガりする。

東2局、勝負をまだ投げてはいない高木、これをリーチで即ツモアガりする。 

 リーチツモ ドラ

痛い親カブりは山田。
  
東4局、親・ダンプ大橋のリーチ。  

 リーチ ドラ

これに、南家・高木もひるむ事無く、

 リーチ

この追っかけリーチ。
高木は、ダンプ大橋を沈めにいくも、ダンプ大橋のツモで体勢決す。

コメント

高木「もーう、完敗だね。疲れました」
山田「来年も頑張ります」

  山田 ヒロ ダンプ大橋 板川 和俊 高木 賢治 供託
1 回戦 6.5 1.6 ▲ 2.6 ▲ 5.5 0.0
8.0 4.0 ▲ 4.0 ▲ 8.0 ---
14.5 5.6 ▲ 6.6 ▲ 13.5 0.0
2 回戦 9.9 0.4 ▲ 5.7 ▲ 4.6 0.0
8.0 4.0 ▲ 8.0 ▲ 4.0 ---
17.9 4.4 ▲ 13.7 ▲ 8.6  0.0
3 回戦 ▲ 15.2 ▲ 6.7 26.4 ▲ 4.5 0.0
▲ 8.0 ▲ 3.0 12.0 ▲ 1.0 ---
▲ 23.2 ▲ 9.7 38.4 ▲ 5.5  0.0
4 回戦 ▲ 1.2 0.3 6.4 ▲ 5.5 0.0
▲ 4.0 4.0 8.0 ▲ 8.0 ---
▲ 5.2 4.3 14.4 ▲ 13.5 0.0
5 回戦 ▲ 6.9 7.5 0.2 ▲ 1.8 1.0
▲ 8.0 8.0 4.0 ▲ 4.0 ---
▲ 14.9 15.5 4.2 ▲ 5.8 1.0
6 回戦 ▲ 6.4 13.8 ▲ 5.0 ▲ 2.4 0.0
▲ 8.0 12.0 ▲ 3.0 ▲ 1.0 ---
▲ 14.4 25.8 ▲ 8.0 ▲ 3.4 0.0
  0.0 0.0 0.0 0.0 ---
▲ 25.3 45.9 28.7 ▲ 50.3 1.0



 

決勝進出者のコメント

荒 正義 
「久しぶりなので獲ります、頑張ります。」

吉田 幸雄
「久しぶりの決勝。十段位をとって是非群馬へ持ち帰りたいです。今年は北関東支部の皆も応援してくれているので獲りにいきます。
豪腕前原を倒すのは俺しかいねーべ(笑)」

板川 和俊
「ギャラリーを楽しませる麻雀を打ちたいと思います。」

ダンプ大橋
「頑張ります。いつも通りです。」


現十段位・前原 雄大。
「強い相手と闘えることは打ち手にとってこれに優る悦びはない。そんな中で、一打一打、持てるちからのすべてを注ぎ、
どういう結果が出ても後悔しないよう、十段戦のステージに立てる準備だけはしていくつもりです。」



現十段位 前原雄大に、
荒正義(九段) 
吉田幸雄(七段) 
板川和俊(六段)
ダンプ大橋(四段)
この4名が挑戦する。

現在、二連覇中の前原。
昨年度は、連盟の頂点と言うべき鳳凰位にも在位した。
この牙城を崩し、勝ち名乗りをあげる事は並大抵の事ではないだろう。

だが、この四人も並大抵の者達ではない事を保証する。
真の麻雀がここにはある。

そして皆様、是非リアルで観戦して頂きたい。
頂点の戦いを直接肌で感じ、牌音を、声を、鼓動を、直接聞いて頂きたい。

麻雀における真実の隙間を垣間見る事になるであろう。


決戦は、8月22日(土) 8月23日(日)の二日間。
新橋『じゃん亭 Nobu
両日とも正午スタート。



⇒決勝初日観戦記


 

(レポート:大川 哲哉 文中敬称略)

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