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タイトル戦情報

第24期 十段戦 

準決勝レポート


昨日の熱気も冷めやらぬまま、十段戦ファイナリストを決める決戦が始まろうとしている。
さぞここまでの道程は厳しく険しかったものだろう。
しかし、その道のりもあと僅か、今日の戦いを勝ち上がりさえすれば、最高の舞台が用意されている。

その戦いを前にした選手達の心中は如何に・・・

戦いの疲れを癒す間も無く決戦の場に集結する8名、私はその選手達の戦前の会話や様子を観察するため、それぞれが集まる一時間前に新橋に向かった。

会場近くのファーストフードのお店に入り、食事をしながら昨日の激戦を振り返っていると、後ろから「おはようございます」と、声の主は加藤である。

昨日の戦いについて語り終えた加藤が次に「さっき前原さんを見かけたが、あんなに怖い前原さんは記憶にない」と少々怯えた様子。そして、「藤原さん大丈夫かなぁ」と、決勝で会おうと約束した藤原の身を案じた。

会場に着くと、すでに沢崎が待機しており、準備万端。
たしかに昨日も小島と一緒に30分前には会場入り、対局に対する構えは見習うべきであろう。
そんな沢崎が、昨日の荒との激戦の模様を語ってくれたのだが、私には普段の沢崎より言葉が多く感じられ、それが昨日荒に競り勝った嬉しさから来るものか、今日の対戦の不安から来るものなのか、その時はまだ分からなかった。

次に会場に現れたのは74歳と最高齢出場ながらも驚きの勝ち上がりを見せるモンスター高木。
さすがに昨日の疲れが未だ抜けきっていない様子。ベスト16の後半戦ではバテ気味であったが、今日はやはり体力との勝負か。

それとは対照的に体力、気力、共に十分といった前原が会場に現れた瞬間、その気合と気迫を感じた私も加藤と同念を抱いた。
そして今日は、これまでに見た事も無いような前原が見れるような気がして、背筋がゾクッとした。

そして、これまで十連勝と記録を更新中の初段の大場。
開始前の待ち時間などの会話では、腰が低く好青年といった感じではあるが、いざ対局になり卓につくと雰囲気がガラリと変わる。
A1三人相手に厳しい戦いは避けられないが、どこまで食い込めるか楽しみだ。

そのA1の一人である仁平は相手の雀力を見極める力が鋭く、前原、藤原とは同じA1リーグで何度も対戦しているため、あとはこの大場を見極めてしまえば有利であろう。

そして、加藤の心配を知る由もない藤原が会場入り。こちらも負けじと気合十分といった様子。

最後に現れたのは伊藤。
「勝つも運、負けるも運」これは伊藤の言葉である。
伊藤が会場に現れると和やかな雰囲気になるのは、やはりその人柄からか。
今日も運は伊藤に味方するのか。

それぞれの思いが交錯する中、定刻になり一回戦が始まった。




A卓 


高木賢治九段

伊藤優孝九段

沢崎誠八段

加藤博己三段



一回戦、南家スタートの加藤がいきなり先制、大物手を炸裂させる。 

 暗カン  ツモ ドラ

続く親でも果敢に攻めて連荘し、好ダッシュを決めた。いきなりパワー全開といった感じである。
そんな加藤の親を沢崎が捌いて落とすも、その沢崎に早くも手痛い放銃が待ち受けていた。


東3局

 ポ ロン ドラ

親の伊藤に18000。異様な捨て牌ではあったが、序盤にと河に並んでいたためは絶好の待ち。この放銃は致し方無いとはいえ、いきなり大きなビハインドを背負ってしまう。
だが昨日の後半戦、あの荒を捲った勢いがあれば今日も必ず巻き返して来るのだろうと、思った。

その沢崎がやや盛り返して迎えたオーラス。
まずは沢崎が先制リーチ。 

 ドラ 

しかし高木が終盤に追いかけリーチ。
打点が高いと定評の高木、静かにを引き寄せて開かれた手牌が、何よりの証明であった。

 ツモ ドラ

倍満ツモで一躍トップへ。
一方の沢崎は一人沈みの苦しいスタートを強いられた。



二回戦、高木の強烈な捲りでトップを取り逃がした伊藤が、高木に3900、加藤に2900と連続で放銃してしまう。
小首を振って沢崎をチラリと見る伊藤、その頼みの綱の沢崎が、第一打牌を河に横向けた。 

 ドラ

思わずズッコける伊藤であったが、親・加藤の追っかけリーチも振り切って和了りを決めた。

 ポン ロン ドラ

さすがの勝負強さである。
この後の展開が良くなるかと思われた伊藤だったが、高木の仕掛けにあっさりと放銃してしまう。

 ポン ロン ドラ

いかにも高そうな雰囲気だっただけに、自ら運を手放してしまう放銃に思えた。
この後も伊藤はずるずると点棒を削られ、大きなラスを引いてしまう。
逆に高木は55400点の大きなトップで二連勝を飾り、心配されていた後半のスタミナ切れも、このリードが補ってくれるだろう。

三回戦 さきほどラスの伊藤が先制するも、その伊藤の親で加藤が満貫をツモリ、一発で逆転してしまう。

そしてオーラスの展開も加藤に味方する。

オーラス、加藤36900、伊藤33200、高木30000、沢崎19900と言う点棒状況で伊藤がリーチ。

  ドラ

伊藤は親なので和了れば加藤に並びで連荘。しかしラス目の沢崎から追い掛けリーチが入る。
伊藤指先に力が入いるも、和了ったのは沢崎。

 ツモ ドラ

伊藤はリーチ棒を出していた為、32200から親の2600を支払い原点割れしてしまった。
この和了りが一番嬉しいのは加藤。素点は減るも一人浮きになって順位点が上がり、助かった。
加藤が開始前に今日の相手の中で一番怖い相手が沢崎と語っていたのだが、その沢崎がこの様な形で味方してくれるとは予想出来なかったであろう。そんな和了りをするしかない沢崎の胸中は穏やかでは無いだろう。

これでトータルポイントは高木、加藤が一歩抜け出し、折り返し地点まで来た。




四回戦、好調の加藤に試練が待ち受けていた。

南1局1本場、もう後の無い沢崎が高目タンピン三色を終盤ようやく聴牌するが、前巡に高木がうまく当たり牌を先に処理しており山越の形となる。
しかも加藤もそれに合わせて当たり牌を処理しており、高目の牌が残り一枚となってさすがに今日は沢崎厳しいかと思った矢先、加藤がを手の中からポロリ。

 ロン  ドラ

を切った後に沢崎が手出しだったのを完全に見落としていた加藤のボーンヘッドである。
加藤にしては珍しく集中力の切れた半荘になってしまった。
ようやくトップは巻き返しを図る沢崎。伊藤もしっかりと浮きに回り、加藤との差を縮める。
加藤が前半オールプラスだったのに、ここにきて手痛いラスを引かされ、沢崎、伊藤のターゲットになってしまった。



五回戦、高木、加藤が若干優勢ではあるが、残り二回で沢崎、伊藤の逆転は十分可能な点差になった。

東2局1本場、まずは伊藤が三色をツモって2000、3900の先制。
沢崎も負けじと加藤から2000を和了り南場に突入する。
加藤が劣勢ながらも前半の失点を取り返す為に親番で猛連荘。伊藤から2900は3200。続いて沢崎より1500は2100と粘りを見せる。

そして遂にチャンス手がやって来た。南1局3本場、早い巡目に、

 ドラ

仮聴ではあるが和了れば大きい。そこにを引いて打。次にをツモるも待ち変えずそのまま。
をツモって切り。ここでちなみに和了り逃しになるが、安目なのでそれほどショックは無い。しかしこの後に沢崎からリーチが入る。加藤はそのリーチを受けをツモ切り突っ張るが、もし先のをツモ切りしていたらこのをツモったところで待ち変えする事もでき、沢崎がリーチ後に切ったで和了りがあったかもしれない。その後すぐにを掴み、あえなく放銃。

 暗カン  ロン ドラ

この後も加藤は伊藤、沢崎の猛攻撃を浴び、ラス前に連荘中の親・伊藤に2000は2600を放銃してしまう。
私は正直ここで加藤は終わったと思った。
しかし、南3局4本場、トータルトップの北家・高木が仕掛けて連荘中の伊藤の親を落としに行く。

 チー チー ドラ

この時、加藤は、



三元牌が切れていないので、とりあえずは単騎に構えるが、次のツモがなんと
二択を迫られるも、加藤が選んだのは、そのどちらでもないオリ!(しかもノータイム)
この時、私は加藤はまだ終わっていないのではないかと思いが変わった。
目をつぶって勝負する人の方が多いと思うが、加藤は我慢の受けを選んだ。
ちなみに、次のツモは。どちらか勝負する人はここでオリるか放銃となっていた。
その前にオリに回れる加藤は、勝負所は先にあると読んだか、まだ冷静である。

そんな加藤が、勝負所のオーラスを迎えた。

伊藤はトップ目なのでこのまま終わらせる事が出来れば最終戦有利に戦える。
高木も浮きのままで終わらせる事が出来れば、最終戦はこのリードを守りきれば良い。
ラス目である加藤の勝負所はこのオーラスなのか、はたまた最終戦なのか、先程の我慢がいったい何処で活かされるのか。
そしてトータルラスの沢崎、まずは連荘かと思われたが、いきなりの勝負手が入り一気にボルテージは上がる。

オーラス

 ドラ 

ツモり四暗刻のリーチである!
これをツモれば通過はほぼ確定であったが、むなしく流局。
この勝負手を空振った沢崎、逆転するのは厳しい状況になった。

オーラス1本場、ここまで我慢を重ねて来た加藤にようやく手が入り、一気にマンズに寄せる。
トップ目の伊藤は、

 ドラ

ドラがだけに打とすると、次のツモは
伊藤はやはり運命の女神に見離されているようだ。高木へのの放銃で運を捨ててしまったのかもしれない。
これもツモ切り、河に出た二枚目のに飛びついた伊藤。
次の瞬間、高揚した加藤の口が開いた。

 ロン ドラ

加藤、執念の浮き確保。
加藤はあの時を我慢をした。しかし伊藤はで放銃してしまった。それが運命の一打のように思えた。

最終戦、加藤を捲る力は伊藤、沢崎にはすでに無く、勝利の女神は高木と加藤に微笑んだ。



一位通過 高木賢治   二位通過 加藤博己   


  沢崎 誠 伊藤 優孝 加藤 博己 高木 賢治 供託
1 回戦 ▲ 23.6 8.0 6.4 9.2 0.0
▲ 12.0 3.0 1.0 8.0 ---
▲ 35.6 11.0 7.4 17.2  
2 回戦 ▲ 6.2 ▲ 19.6 0.4 25.4 0.0
▲ 4.0 ▲ 8.0 4.0 8.0 ---
▲ 10.2 ▲ 27.6 4.4 33.4  
3 回戦 ▲ 3.9 ▲ 0.4 5.6 ▲ 1.3 0.0
▲ 8.0 ▲ 1.0 12.0 ▲ 3.0 ---
▲ 11.9 ▲ 1.4 17.6 ▲ 4.3  
4 回戦 7.7 2.8 ▲ 6.1 ▲ 4.4 0.0
8.0 4.0 ▲ 8.0 ▲ 4.0 ---
15.7 6.8 ▲ 14.1 ▲ 8.4  
5 回戦 ▲ 2.8 0.7 0.7 1.4 0.0
▲ 12.0 2.0 2.0 8.0  
▲ 14.8 2.7 2.7 9.4  
6 回戦 11.0 ▲ 10.6 1.5 ▲ 1.9 0.0
8.0 ▲ 8.0 4.0 ▲ 4.0 ---
19.0 ▲ 18.6 5.5 ▲ 5.9  
ペナ 0.0 0.0 0.0 0.0 ---
合計 ▲ 37.8 ▲ 27.1 23.5 41.4 0.0




コメント        

伊藤 「天命です。」    

沢崎 「本当は四暗刻をカンでリーチしたかった。が入ったからしょうがなく形で曲げた。なら出和了りもあるかと思っていたのに・・・四暗刻は和了れないような気はしていたけどね。」




B卓


前原雄大八段

藤原隆弘七段

仁平宣明五段

大場篤初段



一回戦、東1局1本場、仁平と大場が仕掛けるも、親・前原が気迫を隠して繊細な和了りを見せる。 

 ロン ドラ 

仁平から5800は6100をダマテンで和了る。
この仁平、前原や藤原と共にここ数年A1の舞台で戦い、雀力がぐっと伸びた一人だと思う。
隙が無くぎりぎりまで攻めて守備力も高く、さすがA1で凌ぎを削る打ち手だと感じた。
しかしそんな仁平だが、今日はいきなり放銃スタートと暗雲が漂う。

東3局、親の藤原が、

 ドラ 

を切れば聴牌だが、慎重な藤原はテンパイ外しの打
やがて前原が大胆に仕掛けてテンパイ、気合のドラ切り。
それを見た藤原がしばらくしてを重ねてリーチに踏み切った。
ダマテンに構えてひっそりとを狙う緻密な麻雀が藤原の持ち味だと思うのだが、前原がを切ってから時間が経っているのと、仕掛けているのもあったのだろうリーチの選択をしてしまう。
このリーチにやばいと反応した仁平が、すぐに藤原の現物で前原に差し込み。

 ポン ロン

最初の放銃が仁平を狂わせてしまったのか、この放銃は前原を助けるだけで、まだ序盤に使うべきでは無いように思った。
そしてリーチの選択をしてしまった藤原も何処か歯車が噛み合ってない様に感じた。
それとは逆に、前原の気合や繊細さは場にマッチしており、それを証明するかの様に前原の打牌時の指の跳ねが調子の良い時のそれであった。

そして南場に入って、今回台風の目とも言えよう大場が、その掴み所のない麻雀で緻密な仕事師藤原の頭脳を狂わせる。
大場はこの十段戦最初の初段Aからの出場で、これまですでに10回も補欠抽選無しの純粋な勝ち上がりを決めている。もの凄い確率である。

南1局、まずは仁平が3巡目に反撃とばかりにリーチ。

 ドラ  

これを受けて、ダマテンは親の前原。



がリーチの現物なのでを切って七対子を選択も、すぐに裏目のツモで前原が揺れているのが感じられたが、その時事件は起きた!
実は大場もこの時タンヤオ三色の5200をテンパイしていたのだが、何と前原から出ていたのにスルー?
前原は大場にも助けてもらう形となった。
これだけ前原にとって有利な展開になるのは、やはり前原の気迫や気合からかもしれないとこの時感じた。
そしてリーチに強い牌をぐいぐい押す大場に対して、そんな事があったとは思いも掛けない藤原が、大場用にも完全安牌を温存して手を掛けたは前原の手牌に吸い込まれた。
 
 ロン ドラ
 
「あの局だけよくわからなかった?どこか捻じ曲がったような気がしたんだよね」と藤原は後述する。
大場見逃しの理由は、緊張のあまりをポロリとこぼしてしまった為に、その筋のも当たってはいけないと思い込んで見逃した、とのこと。
大場はA1三人を相手に堂々とした戦いを繰り広げる。 

南2局2本場

 ドラ

ここから切り、チーで切り、をツモって切り。そしてを引いて打で 、

 チーの聴牌

これに対して藤原が、

 ドラ

この形から大場の両面チーを見てドラを確信し、が当たるとしたら5800確定なので切りでテンパイ取らず。
その時の藤原の読みを後で聞いてみた。
は本命で、次のツモ、これはがトイツ落しなのでの形で残っている事はないので通り易い。ただこの形の変則待ちはあるので、が当たるとすれば1500か11600だね。だからやっぱり打てないかな。」
たしかには入り目でもトイツと藤原の読みは鋭い!
しかし大場の待ちは両面では無くシャンポンであった。
この局は大場が暗槓した後にドラのをツモり、4000オールの大きな和了りを決めた。

藤原は大場が和了る前にも出たし、もツモっていた。
さえ打っていたらと悔やまれるも、それが藤原流の麻雀。
自分の読みを信じられなくなったら一流プロはそこで終わりである。しかし歯車は噛み合っていないようだ。
長い一回戦は前原、大場の二人が制した。



二回戦 東場で歯車が狂ってしまった藤原、普段では珍しく2局続けての放銃。

仁平に2600、前原に3900と劣勢になるも、南場に入って藤原らしい和了りが出る。南1局1本場、西家・藤原がダマテンでツモ。

 ツモ ドラ

役が無いのにリーチをせず、ようやくの初和了りで態勢を整えに行く。
しかし、そこにまたもや大場が立ち塞がる。
南2局の親番で、まずは2900を前原から和了り、続く1本場でリーチ。

 ツモ ドラ 

2600は2700オール、藤原を突き放す。

これに待ったは前原。

南2局3本場で、

 ポン ドラ

形は悪いし値段も安いが、必死の親落しにかかる。
さすがのA1三人もここは協力体制か。すぐにも鳴けて単騎。
大場のピンフドラ2リーチが入るも、受け変えたで和了り切る。
押し引きのバランスが絶妙で、見事に大場の連荘を食い止めた。

前原は次局も藤原から8000を和了り、遂にトップ目に立つ。
こうなると何時もは前原ペースに持ち込むところだが、大場がオーラスでその前原を200点差でかわして、大場トップの前原2着。
藤原、仁平はまたも連対できず、早くも後が無くなる。


三回戦 藤原が加藤との約束を果たすために粘る。

東1局 西家 藤原 

 ロン ドラ 

7700 を前原から和了り、ようやく歯車が噛み合ってきた藤原だが、ここから何とか最終戦に間に合うかどうかという時に、またもや大場が立ちはだかる。

東2局、親・大場が2巡目にリーチ。

 ドラ

そして、4巡目にツモ、4000オール。  
この和了りを見て、三人が一斉にため息をつく。
大場がA1三人を相手にここまで追い込むとは誰が想像できただろう。
しかし負けじと藤原、前原も親で意地の連荘をして大場を追う。
そして前原ペースで南場へ。

南2局、前原が気迫の七対子をリーチで和了る。

 ツモ ドラ

乗りに乗った前原は強い・・・(リーチした時点で全山)。

前原がダントツトップで大場、藤原が浮き、仁平は大きく沈んでしまった。
前原は昨日とは打って変わって前半でスタートダッシュを決め、早くも当確模様。
三回戦を終わって。前原+62.5P 大場+41.7P 藤原▲39.9P 仁平▲64.3Pとなってしまった。






四回戦、藤原、仁平共に後が無い状況、もう攻めるしかない。

東2局、藤原が七対子ドラ2をリーチで和了るも、放銃は仁平。
東3局、またもや藤原の七対子ドラ2に飛び込む仁平、その仁平の手は、後には引けない牌姿であった。

 ドラ 

仁平は、大場の掴み所のない麻雀を見極める事が出来なかったのか、厳しい展開になってしまった。
藤原は、ほんの僅かではあるが希望の光が射した。トップを取って大場を沈める事ができれば、大逆転もあるかもしれない。
しかしそんな藤原の淡い夢もあっさりと大場が摘む。
大場25900で迎えた南2局、西家・大場が仕掛ける。 

 ポン ドラ 

親の仁平はで仕掛けており、大場がをツモ切ると、何と親の仁平がを大明カン!
この動きで、大場の手元でが踊り、勝負あり!
藤原2着になるも大場、前原も共に浮き、点差は縮まる事なく残り2回となった。


五回戦,、藤原が最後の意地を見せてなんとか浮きの2着も、大場トップ、前原もほとんど沈む事なく最終戦へ。

先に対局を終え、藤原の行方が気になる加藤であるが、逆転は厳しいと見たのか、すぐに決勝の相手になりそうな二人の観察に切り替える所は抜け目ない。
そんな最終戦は、前原が先制、藤原が最後まで諦めず親で連荘してトップ目に立つも、大場、前原には遠く及ばず。

こうして、藤原、仁平の夏は終わった・・・



一位通過 前原雄大 二位通過 大場篤


  仁平 宣明 前原 雄大 藤原 隆弘 大場 篤 供託
1 回戦 ▲ 18.4 20.9 ▲ 18.3 15.8 0.0
▲ 8.0 8.0 ▲ 4.0 4.0 ---
▲ 26.4 28.9 ▲ 22.3 19.8  
2 回戦 ▲ 0.5 6.0 ▲ 11.7 6.2 0.0
▲ 4.0 4.0 ▲ 8.0 8.0 ---
▲ 4.5 10.0 ▲ 19.7 14.2  
3 回戦 ▲ 21.4 15.6 1.1 4.7 0.0
▲ 12.0 8.0 1.0 3.0 ---
▲ 33.4 23.6 2.1 7.7  
4 回戦 ▲ 30.7 4.8 7.9 17.0 0.0
▲ 12.0 1.0 3.0 8.0  
▲ 42.7 5.8 10.9 25.0  
5 回戦 ▲ 8.9 ▲ 1.1 3.8 5.2 1.0
▲ 8.0 ▲ 4.0 4.0 8.0  
▲ 16.9 ▲ 5.1 7.8 13.2  
6 回戦 ▲ 23.2 13.4 30.3 ▲ 20.5 1.0
▲ 8.0 4.0 8.0 ▲ 4.0 ---
▲ 31.2 17.4 38.3 ▲ 24.5  
ペナ 0.0 ▲ 20.0 0.0 0.0 ---
合計 ▲ 155.1 60.6 17.1 55.4 2.0




コメント

藤原  「一回戦で仁平のリーチに大場が突っ張るから、ヤミ聴を警戒して前原に放銃してしまった・・。受け過ぎたかな。」

仁平  「三回戦で決まった。四回戦までは頑張ろうと思ったが、後は消化試合になった。」







決勝進出者コメント

高木賢治 九段  「23年ぶり第一期の決勝以来です。がんばるだけです。」 


前原雄大 八段  「一生懸命麻雀をやるだけです。」


加藤博己 三段  「楽しんで良い麻雀をしたい、良い牌譜を残したい。自分らしさを見せたいです。」


大場 篤 初段   「11回勝ち上がり、ついにここまで来た。」



遂に決勝戦の4名が決まった。
今年の十段戦は初段の大場が11連勝を飾り、もしこれで勝ったら大記録である。
三段の加藤は決勝で会おうと誓い敗れていった藤原の分も勝ちたいだろう。
そんな二人の活躍が目覚しく、強ければ誰でもこの舞台に立つ事は出来るのだと証明してくれた。
そして、この戦いをこれまで一番楽しんでいるように見えたのは、高木だった。
高木が勝てば最高齢十段位の誕生となる。
前原はただ真っ直ぐに一生懸命麻雀をしていたように思えた。
決勝は本命と言う文字を背負って戦う事になると思うが、多くの声援を受けてベストを尽くしてくれるだろう。

この4名の中から勝利の女神は、いったい誰を選ぶのだろう。



果たして、運命の十段位は誰の手に・・・







 

(文責・山井 弘 文中敬称略)

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