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勝ちに向かう打法15

執筆:灘 麻太郎


1. 「悪配牌の良薬―面前狙い」

チー、ポンは手を進行させるための1つの動作であり、技術である。
今、図Aのようにドラ暗刻の手が入っている。

図A
 ドラ

どうしてもアガリたいと考えているのだが、1シャンテンの状態からバタンと手が止まり、いたずらにツモ捨てを何巡も繰り返しているばかり。
こんなときに上家から、食ってテンパイできるカンチャンの牌(でもでも良い)がでてきたとしたら、誰だって食いに走るはずだ。
手がよいときはこれでよいのである。

しかし、配牌が悪い時は、いくらツモが利かないからといっても、食いに走ってはいけない。
図Bの手、いくらドラを生かしたいからといっても、カンに食いついてしまったのでは、
タンヤオかホンイツに向かう必要があり、これではアガリに結びつけることはまず難しい。 

図B
 ドラ

悪配牌といっても、図Bの手はヤオチュウ牌が八種九牌ありちょっとひどすぎるが、
こんな手でも食わずに面前で進めるとしたならば、国士無双狙いがあるし、うまく牌が重なっていけば七対子狙いだってあるのだ。
悪配牌の良薬はまさに面前。
この定石を肝に銘じ、悪配牌のときでもじっくり面前で攻めたいものである。



2.「大物狙いのコツは一九牌暗刻切り」

図Cはズバリ、カンを引けばピンフ、イーペーコーが望める。

図C
 ドラ

が、この手、うまくをツモってリーチをかけたとしても、安めのなら2,000点、高めでもやっと3,900点にしかならない。
これではアガっても大した成果はないといえる。

「そうはいっても、ほかに高くする手順がない。を振り替えて三色だが、これも、もし振り替わらなければヤミで1,000点。
高め3,900のリーチでよしとしなければ・・・」

こういう意見もなるほどもっともに聞こえる。しかし、私なら、この手を少なくともヤミテンで3,900点以上の手に仕上げようと思う。
その手順は、カンを引く以前に思い切っての暗刻を捨て去る一手だ。
1組だけが一九牌の暗刻で、あとはタンヤオ牌で構成されている形は、
実はその一九牌を切り落とすと素晴らしい手に変化するし、そこに手作りのコツが隠されている。

図D

この場合も、をアタマにし、カンを引いたとすると、図Dのようにでヤミテン3,900点。
の変化があると一気に456の三色。ヤミテンで満貫、リーチなら跳満にまで伸びる。
すでに揃っている3枚を切り落とすのだから大変勇気のいることだが、一九牌を暗刻で切ると、その分だけタンヤオ牌が連動するものなのである。



3.「混戦を断ちトップに立つ法」

麻雀に“小場”という言い方がある。
満貫や跳満が飛びかう“荒れ場”の反対で、1,000点、2,000点で場がどんどん進行することだが、
こんなとき、よくいわれるのが「小場には小場に見合った手作りを」がある。
要するに「1ハン落としてでもスピード本意で手を進め、すばやくアガリにかけよ」ということ。

図E
 ツモ ドラ

図Eのようになったとする。
なら好都合、安目のでもサッとアガるのが小場に応じた打法といわれてきた。

しかし私は、こういう速攻オンリーの考えは、最後までもつれたあげく、ついに不本意なラスを引く危険が非常に高まると思う。
小場で進んでいるからこそ、あえて一発大物狙いに出てこれを仕留め、大差をつけて逃げ切ったほうがはるかに得策なのである。
例えば、図Eにツモなら、瞬間、タンヤオ、高目イーペーコーの手を崩し、打

図F

図F、次にをツモれば、打、打と出て、トイトイ三暗刻、ツモリ四暗刻へと転進をはかる。
この途中、相手のロン牌を引いても状況が小場なら傷も小さい。そうわきまえて一気に決着をつけるべく大きな手作りを目指す。
結果、私が何度トップを掌中に収めたか、数え切れないほどである。



4.「相手をペースに引き込む戦法」

孫子の兵法の教えの中に「故に善く戦う者、人を致して人に致されず。よく敵人をして自ら至らしむるは、これを利するなり」という一説がある。
意味は、戦い上手は敵をうまく利用して、こちらのペースに乗せる、ということである。

これは、麻雀に限らず、すべての勝負事で勝つための1つの鉄則ではある。
では麻雀の場合、いかにして相手をこちらのペースに引き込むかであるが、相手のリーチを利用するという方法がある。
例えば、他家が図Gの捨て牌でリーチときたとき

図G 

  ドラ

図H

こちらは図Hの手。タンピンで、待ちのテンパイをしていたケース。
打ち手の心理としては、相手がリーチならこちらも黙っていられないとばかりに、いきがって追っかけに行きたくなる。

だが、ちょっと待っていただきたい。
こちらが追っかければ、待ちがドラを挟んでいるだけに、ツモる以外、他家はおいそれとは振り込んでくれない。
それよりここは、リーチ者が振っているをヤミで待った方がぐんと優れているし、
これならリーチ者を迎えてアガリを取り、相手をこちらのペースに持ってこれるというものなのだ。



5.「チャンス手は鎌倉武士の心境を思え」

図Iは、東場4局、西家の手であるが、

図I
 ドラ

8巡目、この手のところへを引いてきた。さて、この場面、あなたならどう打つ?

図Iの手、ツモならを切ればタンヤオでのシャンポン待ちでテンパイできる。
しかも、ここでリーチをかけたならば、ドラ1枚含みでもあり、出て5,200点とまずまずの得点とはなる。

しかし、この手の場合、それではあまりにももったいない。
1枚変わったら、一気通貫か三色手に持っていけるからである。

鎌倉武士の1人、北条泰時の言葉に、
“箭を放たん度に此の矢ぞ最後、もし射はずしたならば、二の矢を取らぬさきに、
敵にも射取られるべき身なり、と思いこめて射べきなり”というのがある。

武士の覚悟のほどをいったものだ。
麻雀の場合でもチャンス手はそうめったにくるものではないので、ここ一発というときには、この手を逃してはという気持ちで打ちたい。

図Iの手は、テンパイに取らず切りで、次の引き牌を待つ。
ツモなら図Jの構えのように一通を狙う。

図J

ツモなら三色を、という道を選ぶわけである。






執筆:灘 麻太郎  文中・敬称略

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