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勝ちに向かう打法10

執筆:灘 麻太郎

1. 「 ”のみ手“を跳満に変貌させる打法」

手を大きくするには、必ず1つの決断の場面がある。例えば図A手。

図A
 ツモ ドラ

と行けば、の変則リャンメンテンパイになる。
ところがこのときを切り、を温存するとどうなるか。

今の格好はタンキの、いかにも危なっかしい待ちに見える。
でも、このまま打ち進み、の近隣牌であるをツモなら、一気に、実に安定したイーペーコーのスタイルに変貌。
その間、のいずれかが振り替わったとすると、マンズの部分もイーペーコーの満貫級の手に変わる。

図B

この可能性を摘み取るかどうかが、最初のを捨てるか温存するか、その決断にかかっている。
だれしも、同じリーチなら、リーチのみの1ハン手より、メンピン、リャンペーコーのツモリッ跳をアガリたい。
この岐路が、を放す瞬間に隠されているのだ。

一発狙いの大物手は、確かに配牌の段階から決まっているときもあるが、
実際問題としては、打ち回しによって大きく仕上げられる場合の方がはるかに多いもの。
その手が大きく変化する可能性はないか、見極めることが必要なのだ。



2. 「難手生かしは上級へのワンステップ」

戦国武将としてしられている武田信玄の言葉に、「上駻(カン)の中の駻こそ大将の乗るべき馬と知れや武夫(もののふ)」という教えがある。
信玄が馬の買い付けのため、奥州に家来を派遣した。そのとき家来によみ与えた和歌なのである。

駻とは荒馬のことであるが、信玄は一行の大将を荒馬にたとえ、
くせのある人材をうまく使いこなしてこそ指導者なのだぞ、と教えているのだ。
この歌は、麻雀にもあてはまる。たとえば、図Cの手。

図C
 ツモ ドラ

東場3局、西家の手であるが、七対子の1シャンテンのところへ7巡目、を引いた場面。
実戦での打ち手は、ここでツモ切りに出てしまったのだが、この手、を切らず切りなら、チャンタの1シャンテンへと進めたのだ。

このときの手中にはのファン牌が2つ含んでおり、七対子へ進んでしまうと、この手は、トイツでつぶしてしまうことになり、
ぜいたくにすぎる手といえる。ここはファン牌を有効に生かせるチャンタへ進む手なのだ。
それなら、例えば、図Dのように喰いでも生かせる。

図D
 ポン

難手を生かしてこそ上級者。
信玄の教えを定石でいえばこういうことなのだ。



3. 「実を避け虚を撃つ打法・・相手のスキをつけ!」

孫子の兵法の教えに、“水の形は高きを避け低きにおもむく。兵の形は実を避けて虚を撃つ“という一節がある。
戦争の態勢を水の流れにたとえ、水は必ず高いところから低いところへと流れていくが、戦争の場合でもこうあらねばならない。
すなわち、守りを固めているところは避けてスキがあるところを攻撃せよ、という意味なのだ。

では、この戦法を麻雀に見立てた場合であるが、虚はどこにあるかだ。
まず他家から先リーチ(図E)がかかっており、親のこちらが2巡後ようやく、図Fの手でテンパイしたようなケースがこれだ。

図E

リーチ

図F
 ドラ

3面待ちなら当然、追っかけリーチだよ、という人がいる。
死ぬ気がない手ならば確かにこの戦法も一理ある。
だが、図Eの捨て牌を見ていただきたい。

捨て牌の中にこちらの現物牌のが切られている。こんな場合、絶対にリーチはない。
現物待ちを狙ってじっと息を殺しておく。これならば虚を突けることは間違いない。

それを下手に追っかけたならば、親なるがゆえに警戒され、アガれるどころか先リーチ者にアガリをさらわれることにもなりかねない。
かならずや実戦に役立つ一戦法ではある。



4. 「待ちを一点で読み切る法」

捨て牌には、その打ち手の思惑を表す“キー牌”が隠されている。
その背景を推理していくと、相手の手の内13枚が全部読めることがある。

例えば図G。12枚の捨て牌があり、をツモ切りでリーチときたとしよう。
まずこの打ち手の思惑を表しているのは、リーチ直前、と続くツモ切りで、を注目すると-が本線。
この時点で4メンツが固定したため、いち早くダブリのを処理したと思われる格好だ。
2巡目の切りからいって、マンズがあるならこの待ち一点。

次にを見ると、これが一番の問題点であるが、打でなぜ即リーチに出なかったのか。
仮にとあったなら、即リーチでも1巡回しても大した差がない。
ミエミエのソバテン。それをなぜ1巡回したのか。ここに作意がひそんでいると考えるのが大きなポイント。

と行き、1巡回して極端に出やすくなるのはカン
の切りから三色はなく、手役も一通となるとピンズが3メンツ、ソーズが序盤の打ちで出来上がりの1メンツ、
打ちもをアタマに決めた結果だと読み切れ、待ちはついにの一点となるという寸法だ。

図G

リーチ

図H
 



5. 「待ちを確定させる打法」

図I
 ツモ ドラ

図Iのような手にをツモッたとすると、さてどう打つか。
?ほとんどの人はこういうときを切る。

をトイツで落とし、ピンズ部分を-の3メンチャンで残そうとする。
むろん一気に切りにいき、-でテンパイを張る手もあるが、234の三色が見えているここではその打法はあまりにももったいない。
トップ確定のオーラスならいざ知らず、三色を狙って打ちたい。この打ちは、かなり疑問手だと私は思う。

私ならを雀頭として温存し、暗刻になっているを2枚連続して落とす。
こう打つと、当然、場にが2枚並ぶことになって、いかにもピンズの下が安いと思わせる効果が出る。
裏筋にピッタリのは出てなくても、狙いの高目が期待できる。
出てほしくないは出にくく、出てほしいは出やすくなるのだ。

もともとこの手はでアガらなければ面白みはない。
そこでを引くのを仮定し“できる限りが出やすくする方法はないか”と考え、うまくを引ければ堂々とリーチ。
逆にを引いてしまったときはじっと我慢でヤミ。

トイツを切るときには捨て牌の効果をまず考える。
これが大切なのだ。

図J





執筆:灘 麻太郎  文中・敬称略

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