日本プロ麻雀連盟
第二回天空麻雀
日本プロ麻雀連盟HOME 日本プロ麻雀連盟のご案内 牌譜データサービス ロン2のご案内 タイトル戦のご案内 インフォメーション プロ雀士情報 雀力アップ
ホーム雀力アップ上級 >勝ちに向かう打法6

雀力アップ

勝ちに向かう打法6

執筆:灘 麻太郎

1.ラス目しのぎは不要

ラスより下はない。
順位ウマの大きなルールで行っている場合には、特にその通りだ。

オーラスでラス目の場合は、ナリフリ構ってはいられない。というのが、雀士の本音だ。
黙っていればラストのままなのだから、玉砕覚悟で攻めるのがむしろ当然なのだ。

いま、そのオーラスだ。2着目の親が連荘を目指し食い仕掛けている。
ピンズ、ソーズを123でチーして、図Aの捨て牌。

図A

  ドラ

チャンタ、あるいはジュンチャンの三色まで考えられ、しかもドラが。やっかいな相手だ。
普通ならマンズの下。特には打ちづらいところだ。
このときラス目の手牌が図B。

図B

彼はが打てぬと判断し、切りでリーチ。数巡後にツモ。
親のテンパイは、彼の読み通りカンだった。
彼は自慢げに解説を入れていたが、アガってラスのままだったのだ。

こういうタイプは勝ち切れない。図Bの手なら勝負の一手なのだ。
仮にどうしてもが打てぬならのトイツ切りだ。
この定石の意味は、オーラスでラス目の場合は順位の変わらぬアガリはするな、と教えたものだ。



2.「絶人生機」ツキの芽をつめ

絶人生機(ちゆえれんしよくちい)とは中国の麻雀教え。
その意味は、他家の運気は芽のうちにつみ取ってしまえ、ということだ。

例えば、こちらが早い巡目にドラ2枚使いで、の3メンチャンでテンパイしているとしよう。
その北家6巡目の手牌が図C。

図C
 ドラ

このとき、上家(西家)が図Dの手で仮テンしており、

図D
  

上家の次ツモの牌がでアガリをさらわれてしまったというケース。
西家は当然ながら運気が上昇してくることになるし、
逆に満貫をつぶされた北家は、展開上、最悪の状況になることは目に見えている。

こんなとき麻雀はツキのゲームだからしかたがないとばかり、成り行きまかせに打っていたのでは、
西家はツキにツキまくり、ペンチャン待ちだろうとカンチャン待ちだろうが、
リーチをかけ、一発でツモアガってしまうという、手がつけられない状態にもなりかねない。

こうなってからでは遅いのだ。
他家にツキの兆しが見えてきたときには、こちらが満貫になる手でも無理をせず、安手でアガリ、
その人のツキの芽をつぶすように心掛けなければいけない。
中国の古人はそう教えているのだ。



3.「鼠頭牛首」

宮本武蔵の兵法の1つに、“鼠頭牛首”(そとうぎゆうしゆ)という教えがある。
敵と戦っているとき、互いに死力を尽くしもつれ合っている状況で、ネズミの頭のことから、牛の首にと発想を巡らしていくというように、
常に冷静に大局を判断する心が必要だという意だ。マージャンでもこの発想は必要だ。

図E
 ドラ

図Eの手。この形のままではの出るケースが多く、ではリーチをかけなければ出アガリはきかない手だけに、
こうした構えのケースで、リーチと出かける人も多い。
だが、リーチの場合、高目のが出ても2,600点。での出アガリならば、リーチのみの1,300点にしかならないのだ。

もうこれ以上変わりようがない手であれば、この形のままリーチをかける手もあるが、
図Eの手の場合、次の引き牌によっては多くの変化が望める。
例えば次に引きなら切りで図F。

図F

タンヤオ、イーペーコーが狙えるし、またドラの引きならばやはり切りに出て-待ちに変えることができる。
慌てて、このままの形でリーチを急ぐことはない。
ネズミの頭、牛の首とはこうした、がらりと変化できる手をいうのだ。



4.「泣いて馬謖を斬る」の戦法

「三国志が伝える史実の1つに“泣いて馬謖(ばしょく)を斬(き)る”という場面がある。
蜀漢軍の先鋒(ぽう)部隊の指揮官に任せられていた馬謖は衛亭で魏軍に出会ったとき、
孔明の指示を全く無視して山の上の上に陣取ってしまった。
これを見た魏軍はすぐさま取り囲み、水や兵糧の補給を断つという持久戦に出た。

水がなくては持久できない。
馬謖は全軍で山を下ったが、待ち構えた魏軍のえじきとなってしまった。
この作戦ミスが孔明の作戦計画を大きく狂わせ、不覚の敗戦となってしまった。

敗戦の責任者が馬謖であることはもちろんだ。
孔明にとってはお気に入りの馬謖ではあったが、軍律を維持するために、孔明は泣いて馬謖を処刑した。
ちょっとした作戦ミスが生んだ悲劇であるが、麻雀でも急所の場面ではミスはタブーなのだ。

図Gの手、8巡目のこの場面。

図G
 ツモ ドラ

1牌切って1シャンテンだが、何を切るかが問題。
例えばを切り出し一通のみに的を絞ると手を非常に狭くする。
ここは一応切りで図Hの構えがよいのだ。

図H

一通と三色の両方向を考えて打つのがグーな作戦だ。
1牌の切り違いで役を逃がさぬよう、くれぐれも注意したいものだ。



5.過ちをツキのせいと思うに進歩なし

図Iの手。

図I
 ドラ

を引いてこれたならば三色が確定、しかもジュンチャンにまでと役が広がっていくだけに、この構えのままでリーチと出かける人は少ない。
だが、ときには気の短い人もいて、何巡かは回してみるものの、待ち切れずにリーチと出かけていく人もいる。

それも1つの戦法で、うまいこと一発でを引いてこれようものなら「なんてオレはうまいんだ」とひとくさりいいたくなるものだ。
が、いつもうまいこといくものではない。
ときにはリーチ後にを引き、次にということだってある。

図J
 ツモ

「ツイてないや」と、こういう状況でグチる人がよくいるが、これはよくない。
三戸城主、徳川頼房が老臣たちにこういったという。

「美を己に専らにし、過ちを人に帰すことなかれ」とし、
よいことだけを自分のこととし、間違いを人のせいにしてはダメという意味だが、
これは、勝ったときには自分の腕だといい、負けたときはツキのせいにするに等しいといえる。

麻雀にツキはつきものだが、常に自分の責任で打ったものであり、負けてもグチることだけは避けたいものだ。


      
 
 



執筆:灘 麻太郎  文中・敬称略

ページトップ
麻雀格闘倶楽部 好評稼働中!
モンド21麻雀プロリーグ
GyaOバナー白
モンド21麻雀プロリーグ
麻雀格闘部呂倶
ALRAN
日本プロ麻雀連盟メールマガジン
トップページ牌画の利用について引用・リンクについて広告についてよくあるご質問お問い合わせサイトマップ
日本プロ麻雀連盟
Copyright 1997-2010 Japan Professional Mahjong League. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.
ma-jan.or.jpの記事・写真等の無断転載はお断りします。