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雀力アップ

押し引き

 

ロン2サイト上で麻雀講座を始めてから、はや4年が過ぎようとしている。
この講座はタイトルで“激突”と謳っている通り、相方、滝沢和典との意見の相違を交えながら、
ユーザーの方達にレベルアップを図ってもらおうという企画である。

私と滝沢は麻雀のタイプでいえば両極にあるといっていい。
彼の麻雀観は実に論理的でわかりやすい。
時に細かすぎるのでは、と感じることもあるが、こちらがなるほどと思わされることもしばしばだ。

逆に、私の麻雀はなるべく理を削り、とにかく精神論へと持ち込むスタイルである。
よく観て下さる方ならお分かりだと思うが、私の武器はリーチとホンイツの2つしかない。
あとは図太い精神力のみだ。シンプルイズベストである。
 
こんな2人が織り成す講座は、自分で言うのも何だが、ユーザーの皆さんにとってもかなり参考になるのではと思っている。
麻雀は思考が重要となるゲームだ。構想力や手順なども無論その中に入る。
だが、自分にとっての新しい戦術論はなかなか1人では見つけにくい。
間違った考え方をしていても、やはりそれに気付けないこともある。
つまりは、誰かの発想を取り入れることも、自らの技量を上げる上での大事なステップとなるのである。

この麻雀講座の基本的なスタイルは、まずユーザーの方々に牌譜を募るところから始まる。
そこで1名を選び、講師2人が技術的指導を行っていく。
局面、局面で疑問に思ったことはチャットで誰でも聞くことができ、それについて2人がそれぞれの意見を述べる。
過去、おそらく30人ほどの牌譜を解説したことになると思うが、大体の人から質問を受けるのが押し引きについてだ。
ここに参加されるのは上級者からそうでない人までいる。
それなのにも関らず、多くの人達が最も関心を抱いている項目が押し引きというのは、少々意外な気もする。
確かに我々プロにとっても押し引きについての捉え方は人それぞれで、口で説明するのはなかなか難しい。


例えば攻撃的な打ち手の押し引きと、守備的な打ち手の押し引きでは、すでに大きな開きがあると言っていい。 
私のような攻撃的な打ち手には、はっきり言ってしまえばほとんどの打ち手が弱気に映るということもまた事実なのである。

 ドラ

手牌は東1局、西家8巡目のものである。
直前に南家からリーチが入ったところだ。
南家の捨て牌は以下。


ここにを引いた。
ほとんどの打ち手がに手を掛けるような気がする。
では、もしドラがだったら、あるいはだったら…
やはりを打つ人もいるだろうが、何切るの円グラフは明らかに推移してくるのではないだろうか。 

私はドラがあろうがなかろうが一定してを打つ。
押し引きとは押したり引いたりすることではなく、「押すべきときに押し」、「引くべきときに引く」ということであり、
決してフィフティフィフティの割合でやってくるものではない。

つまり、開局のこの手牌でを打つことは、私にとってはオリに等しいということである。 
相手のリーチが掛かったくらいで、手牌を捻じ曲げていいものだろうかという思いもある。
こんなことは全ての半荘で当たり前のように起こりうるのである。

しかし、この講座に参加してくれる方々はとにかく放銃することを嫌う。
ましてこんな裏スジのなど一発で勝負できないというのが多くの意見だ。
おそらく滝沢も打たないほうがいいと言うだろうが、私の役割は弱気な人達の背中を押してあげることである。

「これが開局なら真っ直ぐ勝負したっていいじゃないですか。別にテンパイ一番乗りした人間がそんなに偉いわけじゃあないんですよ。
ドラがだとしてもだとしても形が変わっているわけじゃなし、当たって後悔するもんでもないでしょう。」

こうやって背中を押すと、少なからずユーザーの人達にも思考の変化が見られるようになる。
それでも中には何をバカなことをとか、そんな無謀な勝負はできっこないと思っている人もいるだろうが、
ノーリスクで勝ち切れるほど勝負事は甘いものではない。
自分が高い打点のときは先制リーチが入っていても勝負、そうでないときは全てオリでは、
バランスの取れた押し引きを身につけることなど不可能だと思うがいかがだろう。

麻雀は勢いを掴み取ることが全てだ。少なくても攻撃重視の打ち手はそう考える。
だから開局のこの手は攻める。放銃したらそのとき考えればいい。そうやって身体で覚えるのだ。
経験を積めばあらゆる面での精度が高くなる。攻撃力然り守備力然り、そして仕掛け力然りである。
巷の赤入り麻雀なら特にそうだ。
機をうかがいながら前に出られるときだけ、という考え方では決して大きく勝つことはできないし、
果てには手も入らなくなって大敗してしまう危険性も孕(はら)んでいる。

以前も書いたが、現代麻雀は年々スピード化が進んでいる。
よって、誰より増して正確な攻撃力を身につけることが肝心なのだ。

攻撃とはすなわち押しである。
押しが正確ならば、自然と引く構えも作られていくのである。

私は勝つために麻雀を打つ。
例題の手でが刺さろうが、まだゲームは始まったばかりだ。
これがきっかけでその日の負けにつながることなどないと言い切れる。
だからまずは試してみよう。
とにかく回数をこなさないことには、何かを見つけることなどできないのだから。


今回で私の上級講座は終わりとなるが、ロン2講座は毎月開催されている。ロン2HPはこちら
ちなみに10月は、26日の21時からの開催となっている。
新たなエッセンスを取り入れたい方はぜひ参加されてみてはいかがだろうか。
特に、いまいち攻め切れない人や、守備的な人達にはおすすめである。

 
 
      
 
 



執筆:佐々木 寿人  文中・敬称略

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