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プロの在り方

 

麻雀は生活の手段だった。
生きていくためになくてはならないものだった。 
だから勝つことが何より大事だった。

最近ふと考える。今でもこんな想いを持った麻雀プロが一体何人いるのだろうと。
プロ連盟はかつて武闘派集団と謳われていた。
私はその響きに憧れもしたし、競技団体であってもそのように例えられるプロ連盟にもの凄く魅力を感じていた。

だが、時代の流れと共に少しずつそういう打ち手がいなくなってきているのもまた事実である。
10年、20年前に比べれば世間の麻雀に対するイメージは格段によくなっているが、
その代りに職人気質の麻雀打ちが少なくなってしまったと感じるのは私だけだろうか。

どの世界でもアマチュアはプロの技に憧れを抱き、そして真似をするものである。
そのためにも将来を担う若手の台頭は、各界を賑わす起爆剤となるのだ。
しかし実際は、麻雀界でもこの若手の人材不足ということが長く言われ続けている。
新陳代謝のない世界はいずれ滅びる。
10代、20代にも目つきのギラギラした奴らがもっと増えればいいのだが…



<視聴者の目線>

アマチュアの人達がプロの麻雀に触れられる機会はそう多いものではない。
もちろん、私もゲストなどで色々な場所に行かせてもらうことはあるが、実際1人の客と打てるのは2回がいいところだ。
そういうことをふまえると、やはり彼らにとってプロの麻雀を最もよく知ることのできる場はテレビ対局ということになるのだろう。

最近では駅や空港、ときには道端でも「テレビで観てますよ。」と声を掛けられることも増えてきた。
そのくらいテレビ対局での影響力は強いということである。
そして、また観ている人達の率直な意見もよく聞く。

「プロってリーチが入るとすぐオリますよね。普段もあんな打ち方なんですかね?」とか、
「俺らは叩き合いが観たいんや!コソコソするのがプロとちゃうやろ!」とか、心に刺さる言葉もしばしばだ。

自分で言うのも何だが、この2つの意見は私にはあまり当てはまらないような気がする。
だからこそ私に向けて言ってくれたのだろうし、「お前はそんな麻雀打ってくれるなよ。」というエールだと思って聞いていたのをよく覚えている。

視聴者の目は肥えている。
さすがに私も、ただ全面戦争の麻雀を打てばいいとは思わないが、自己主張のできない打ち手は視聴者側もあまり好まないということなのだろう。
 

<気掛かりな質問>

いつだったか、「プロの麻雀でよく空切りするのを見かけるのですが、何か意味あるんですか?」と聞かれたことがある。
空切りとは、持ってきた牌と同じものを手の内から切ることを意味する。

先にアマチュアはプロの真似をすると記したが、もし私がここでこの人にとって目からウロコが落ちるくらい納得のいく説明をしたなら、
早速明日から取り憑かれたようにこの空切りを使ってくるかもしれない。
よって、この会話が彼にとってある意味麻雀人生を変えるくらいの大きな転機となる可能性を秘めて……いるわけがない。

では、今回はこの「空切り」というヤツをテーマに締めくくらせていただくことにしよう。


<持論>

確かにテレビ対局を観ていると、よくこの空切りを目にする。
序盤も終盤もあまり関係なく、「これ、意図を質問されたら、きちんと答えられるのかな?」という場面も多々見かける。
「なんとなく」では説明にならない。
だったらツモ切ればいいでしょう、というのが恐らく視聴者の目線であろう。
私も全く同意見で、そのほとんどが時間のムダにしか思えてならない。

だが、この些細なことにも心血を注いでいる打ち手もいる。
ここでひとつ例題を挙げてみよう。


こんな捨て牌で手牌が、

 ドラ

こうなり、高目で満貫の好手だが、この打ち手は慎重にヤミテンに構えた。
次巡、を引き、手の内のと振り替えた。
このとの振り替えと思った対面が、2シャンテンながらを切り満貫を撃ち込んだ。
さすがにこんなに長い巡目をかけたトイツ落しはないと考えたのだろう。
ならばとの振り替えと読んでもおかしくはない。
アガった当人にすれば、してやったりの結末だったというわけである。
 
さてここまでを見て皆さんならどう感じただろう?
これはひとつの成功例であるが、なるほどこれなら空切りの効果もわかると思った人もいるはずである。
だが、ここでもう一度考えてみよう。

これが一体誰を相手に通用するだろうか。
アマチュアの方は一般的にアマチュアの人と対戦する。
加えてスピード化の一層進む今のフリー雀荘では、いちいち人の手の内までは気にしていられない。

つまりはどういうことか。
空切りは、こちらの狙いを素直に読んでくれる限られた打ち手にしか通用しないということなのである。
よって、初心者にはもちろん通用しないし、リーチが入るまでは人の捨て牌など目もくれない打ち手にもやはり通用しないということなのである。

いや、仮に一度成功したとしよう。
しかしこれに二度目があるだろうか。
相手だってバカじゃない。1回は引っ掛かっても2回はないと見るのが普通の心理ではないだろうか。
 
空切りは所詮目眩まし。
これで勝負は決しないというのが私の持論だが、皆さんはどう考えただろうか。

ちなみに…
私のような無神経な打ち手にもやっぱり通用せんぞ、滝沢和典クン! 
 
 
 
 



執筆:佐々木 寿人  文中・敬称略

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