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流れの認識その3

 

 

前回、この半チャンの「流れ」は自分にあるといいました。
こんな状態の時は、ツモの流れに乗った自然な打ち方が功を奏するとボクは思います。
調子に乗って乱暴に切るのはいけません。せっかく掴んだ流れが、その暴牌の一打で吹き飛んでしまうことがあるからです。乱暴はいけません。

しかし、流れが自分にあるのですからチャンスと見たら正しい攻めで、一気に押すことは大事です。
それは東場、南場に限らない。麻雀は決めるときに決めねばならないのです。

迎えた東3局の前原のオヤ番。
これが前原の11巡目のアガリ手。ドラが雀頭で打点もあります。
でも、こちらは焦らないで自分のいい流れを信じることが大事です。

今、こうして牌譜を見ると皆、しっかり打っているのが分かります。
北家の紺野は、オヤの上家ですから牌を絞るのは当然です。
彼が前に出るときはドラのカンチャンのが埋まり、次に三色か一通のテンパイが入ったときだけでしょう。

望月はドラが二丁のチャンス手。ピンズかソーズが伸びてテンパイが入れば勝負です。

ボクは国士の2シャンテン。は通ると踏んで切るつもりですが、ドラとオヤの裏筋は分からない。ボクはそのときその場の感性で打ちます。
しかし、テンパイが入れば一牌は勝負です。

前原はこの時、「鳳凰」「十段」「グランプリ」の三冠王。
中でも「鳳凰」は連盟の誰もが目指す最高峰のタイトルです。これ一つで二つ以上のタイトルの価値があると見るのがボクらの見解。
となれば、この三冠は奇跡に近い。
彼は今、プロとして一番打てている時であり、恵まれた状態にあるといえます。
ただし、好調と恩恵は別物です。
いかに好調を維持しようと、そのタイトルもいつかは手から離れる。
それもまた人生運の「流れ」の一つであり、麻雀打ちの宿命といえます。

さて次の1本場が、この「一番勝負」のハイライトです。
まずはじっくりと総譜を眺めてください。

まず、紺野から9巡目にリーチが入る。この手牌、入り目がなのです。
ペンチャンを引き両メンの好形が残る。その一方がドラならリーチは当然。
だが、すぐにオヤの前原から追いかけリーチ入る。

これが見て驚くなかれ、高めなら出ても10ハン役のオヤの倍満だったのです。
しかし2巡前の手はこうである。

 ドラ

ここに二度つづけてを引くのです。
これが前原雄大の生命力で、恐さといえるかもしれません。

しかしこのとき、ボクの手も伸びていたのです。
配牌はこうで、見るも無残な姿。

しかしこの手が、ここまで育つのだから分からない。

 ツモ

やっぱり麻雀は配牌も大事だが、より大事なのはツモである。
ボクはこのとき、この手は「戦う手」と判断しを切り飛ばしたのです。
鳴いても跳満、倍満があるなら勝負です。
が、同巡が出て勝負は決着。

翌日の検証で前原は言いました。
「この時、トップは無いと感じました・・・」
同じくボクもこの時、
「やっぱり流れは自分にある・・・」と再度確信したのです。

それは手の内に残されたを見て、<指運がよかった>という意味ではありません。
オヤの河にの早出しがある。だから少しでも安全そうなを先に切った。ただそれだけのことです。
河から相手のマチを推理する時、裏筋から読むのが基本です。そして条件が五分なら、次が自分の持っている牌数の多少で危険度を判断すればいい。
ただこの時、どうせどちらも切るからと、乱暴にから切ったならアウトです。
前回、クレパスが大口を開けて待っていた、といったのはこのことです。
麻雀はどんな場面でも丁寧に打つことが大事なのです。

ここをでクリアーしたなら、もう安全。このは出ない流れなのです。
ごらんのようにドラのは持ちもちで、は散って枯れている。
出るならだが、それは今来たばかりだ。が場面に出るより先に安めので決着。
しかもそれが、五ハン下がり。これがいいときの「流れ」なのです。


この後ボクは手が入ったらアガリにかけて、攻められたら受けに回る。ただその繰り返しだけで結果はこうです。
荒 ・48,500
前原・28,000
望月・24,300
紺野・19,200

これは一番勝負でしたが、流れは継続します。
これが仮に同じメンバーと戦う「リーグ戦」だとしたならば、この後の着順も容易に浮かべることが出来ます。
ボクが頭に描く順位は、1、1、1、2か1、1、2、1です。

麻雀の最善手とは、その時その場の自分のツキ状態に一番合った打ち方をすること。これがベスト。
そのためには誰よりも早く「流れ」を的確に認識することが大事なのです。

なお、支部長の望月雅継ならびに支部員一同の皆様には、対局の機会と牌譜提供をしてくれたことに、この場を借りて厚くお礼申し上げます。





執筆:荒 正義  文中・敬称略
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