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流れの認識その2

 

 

相手の雀風はよく見えても、自分の雀風は見えにくいものです。
ボクは攻守兼備の「バランス型」と思っていたのに、「攻撃型」という人がいる。
そういわれてもボクはピンとこない。まだ、半信半疑なのです。
攻撃型なら、もっとすごいプロがいます。

佐々木寿人や山井弘は間違いなく攻撃型です。
寿人はプロデビューしたときからそれを売りにしてきたし、それで結果を出している。だから強い。
山井は脚質転換を図り「守」から「攻」に見事に変身。
その様は、寿人の攻撃を上回るほどです。あきれ果てるほどの変身ぶりですがその分、将来が楽しみです。
前原雄大もボクのファイリングではこの部に属します。

一方、「守備型」の打ち手としては、藤原隆弘がまず頭に浮かびます。
その守りは岩より堅い。これを別名、いや専門用語で「鉄板」といいます。
紺野真太郎もこの範疇にあるとボクは感じます。

その二つの雀風の中間色がバランス型です。
いわば「攻守」の好いとこ取りです。ボクもそうですが望月雅継もそうです。
他では滝沢和典、今期「鳳凰」の覇者となった瀬戸熊直樹もバランス型と見ていいでしょう。


いつもボクは相手の雀風をファイルから抜き取り、頭に浮かべながら麻雀を打ちます。
なぜなら相手の打ち筋を見極めれば、時の対応や答えが簡単に引き出せると考えるからです。

一例を挙げるなら、守備型の紺野から場にそぐわない牌が出たなら要注意です。
他からリーチが入っていても、注意すべきはリーチよりむしろ紺野の方です。
リーチ者の手の高さは分からない。受けの善し悪しも分からない。
けれど、紺野の手はその打ち筋からマチは好く、高さも十分と容易に判断できます。
リーチの現物だからといっても安心は出来ないのです。

さて、局面に目を戻します。
続く、東2局の7巡目までの捨て牌はこうです。ドラ

東家(紺野) 
南家(前原)
西家(荒)
北家(望月)

 

捨て牌から判断して、手が早そうなのは南家の前原か。
ただ不気味なのは、紺野の二枚のがトイツ切りにある点です。
も早い。だから彼の手も早いと見て取れる。
望月の河は、染め手と見るのなら時間はかかりそうである。
なお、ボクの河にある2枚目のはツモ切りです。
そしてこの時、ボクの手がこうである。
                
 ツモ ドラ

ボクは一瞬手を止めての切り。
考えたのはが先か、が先かの判断だけなのです。
そしてボクはを選んだ。
ところが翌日の感想戦で、このが打てないと前原がいったのです。
ボクには普通に見える打牌ですが、それがなぜ打てないのか不思議でなりません。
が2枚出て薄いからを切ったのではなく、切りは安めツモの否定なのです。またソーズが下に伸びたらドラも有効に使えます。

ここでボクが描く手役構想の青写真はこうです。

もしくは、こうか。

どちらも相当の打点が見込めます。勝負手といっていいでしょう。
ところが、を先に切ってを引けばこの手くらいが関の山。

これはいなし手であって、トップに繋がるアガリとはならないのです。
一発や裏ドラのある麻雀ではテンパイへのスピードと受けの広さに比重がかかりますが、それが無い競技ルールでは手役とその構想力がものをいうのです。

この後、ボクのツモは意外に伸びて
打牌は順に

はじめは<五六七>の三色の構想だったものが<三四五>に変化した。
これが有名な三色の2ズレ方式です。(*三色は崩れても2つズレテまた復活しやすいという意味)
相手には、まだ攻めの火の手が上がらない。紺野も前原も来ない。
来てもこの手なら正々堂々の真っ向勝負です。
ボクは「この手は上アガれる」と自信を持ってを横に曲げました。

そして四巡後に待望の、三色高めのを引き当てることが出来たのです。

前回、「意外な風が吹いた」といったのはこのことなのです。
それは、この四人の中で今一番ツイテいるのは自分じゃないか、と知ったことなのです。
通常、自分の雀風と同じく自分のツキ状態も見えにくいものです。自分のその日の運勢は結果が出て初めて感じるもの、それが普通。

しかし、この「流れ」は完全にボクのもの。
理由は3つあります。
その第一の理由は、あの時切りに目が走らなかったこと。切っていたらこの手は育たない。
次に、高めが二丁持ちのなのにこれを引けたこと。安めのアガリでも文句は言えないところです。

そして三番目が「展開」です。
前回、満貫を引いたオヤで、今度は跳満の引き返しなのです。
この差は大きい。差とは点棒ではなく「勢い」の差の方です。


このとき、この流れから一番勝負のトップは十中八九ボクであると「確信」したのです。それはこれまでの経験則からでも断言できます。

ところがこのすぐ後、その「確信」を嘲笑うかのようにボクの行く道にはクレパスが大口を開けて待っていたのです。





執筆:荒 正義  文中・敬称略
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