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流れの認識その1

 

 

静かな海にも、流れがあります。
穏やかで一見止まっているかに見える海。その底にはいくつもの海流が、時に緩やかに時に激しく流れています。

麻雀にもその海流と同じ、流れがあります。
甘い打牌やつまらぬ鳴きが生んだ、一局の明暗。
ファインプレーが生んだ見事なアガリ。これは一局の流れです。

アガリも放銃も連動します。その因果関係がもたらす勝負の結末。
これが半荘の流れとなります。

さらにそこから、打てば打つほど差が開く「運」。その「運」が作り出す勝者と敗者。そのドラマ。これが一日の流れとなるのです。

とするならば、その時の「流れ」を早く、そして的確に察知することが出来たなら対応も可能といえます。

悪い流れなら、引いて構えて避けられる放銃がある。
また、牌を絞って未然に防げるアガリもある。

好い流れならその流れに乗り、打牌に攻めの強さを加えることでアガリを拾いもっと強い「運」と「勢い」を引き寄せることが出来る。
ボクはそう考えます。

しかし、抽象的にいうのは簡単でも、具体的な説明は難しいものです。
今、手元に「一番勝負」の未公開の牌譜があります。
これを材料に「流れ」に対するボクの考えを語ってみます。



この一番勝負は、今年の1月に日本プロ麻雀連盟の静岡支部で採譜されたものです。
静岡プロリーグ戦の後のエキビジョンマッチです。

一番勝負とはいっても、一打たりとも気を抜いて打てません。

支部長の望月雅継率いる静岡支部は、とにかく若さがあって熱いのです。

これを記録し整理する。そして翌日、卓上に同じ牌山を積んで再現させる。
さらに打ち手を交えて、東1局から3、4時間かけてこれを検証するというのです。
勉強方法はベストに近いはず。出席者は約20人。
この麻雀にかける熱き思いと情熱には、頭が下がります。そんな中で甘い一打など、打てるはずがないのです。

{なお、ルールはプロ連盟の一発、裏ドラ無しのAルールを採用}


東1局は、南家の紺野のアガリでスタート。

 ツモ ドラ

どうということのない牌姿ですが、雀頭のがドラなのです。

紺野は12巡目にリーチ。すぐに親の望月の追いかけリーチが入ったが、振り切って17巡目にツモ。
この時親がどんな手で追いかけたのか、興味は深々ですが、知っているのは望月だけです。

もちろん、この満貫一発で勝負が決まるほど麻雀は甘くはありません。
けれど、たとえ1局であろうと緩いながら「流れ」が生じたことも事実です。

次に親を迎えた紺野が、何の迷いも見せずリーチと来たときは要注意です。
前局のアガリとこのリーチが連動しているとボクは感じます。

ボクの観察では、彼は実直な人間です。
麻雀の打ち方にもそれがそのまま表われている。
となれば、受けの悪い待ちや自ら墓穴を掘るリーチなど紺野はかけるはずがない。
なので、彼の手は受けもよく、手の値段も相当と推理することできる。
人間観察や打ち筋を見るのも、読みの大事な要素です。

紺野のリーチに対して、ボクの押し引きの割合を数字で出すなら8割が受けで2割が攻めです。
もちろんその2割の攻めには、「こちらも勝負手で戦う価値が十分にある」場合に限ります。

では今、親っかぶりをした望月への攻めの場合はどうか。
7割が攻めで3割が受け、ボクはそう構えます。
親の攻めが空を切っている分、態勢は若干こちらが上と見ます。

攻めるとはいっても、闇雲にという意味ではありません。
まず、こちらの手も相当の時です。リーチが入ったらその捨て牌からボクは待ちを2点に絞る。絞った牌以外はドラでも打って出る。
そしてテンパイが入ったなら、2点のうちの一牌でも切って勝負です。

なぜなら、読みはあくまで推理であって確定とは限らぬからです。
推理には見当違いもあれば、入り目もあります。
麻雀は前に出て打つ(放銃)より、出ずしてアガリを逃す方が罪は深い。
だから勝負なのです。

受けの場合は、ツモに勢いがなく手が育たなかった時はもちろんです。
が、育ってもテンパイ以前に2点に読んだその両方の牌を引いたときは、オリます。
1枚は通っても2枚は通らぬ、と考えるのが妥当でしょう。

では、3人目の前原が攻めてきた場合はどうか。
失点も同じで態勢も互角と見ます。
こんな時は、自分の手牌の善し悪しとツモの勢いで判断します。
GOなら戦うし、でなければ引いて次のチャンスを待ちます。

これがすぐに浮かぶボクの、流れの認識と対応です。

親の望月の手はこうでした。

 リーチ

が出れば親満の手。
配牌から前原の手の内にあったは絞られ、河に顔を出さずに終わったのです。
もちろんこのことは翌日まで、誰一人知る由もありません。

しかし、次の局は意外な風が吹いたのです。

以下次号。

 

 





執筆:荒 正義  文中・敬称略
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