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王道と覇道

 

 

打ち手には長所と短所があります。
長所は優れている部分で、短所は苦手な部分、間違った手筋と解釈されてけっこうです。

どんなに強い打ち手にも、短所は必ずあります。
だから皆、対戦や観戦でその打ち手の弱点を見抜き、次の戦いはそこを集中的に攻めようと考える。
その方が有利に戦えると踏んでいるからです。

確かにその相手との勝率はアップし、圧勝するかも知れません。
だがそんな勝ちは嘘勝ちで、これからそんな考えは紙くずのように丸めてポイッと捨てましょう。一人に勝っても脇の2人はどうなのか。
勝ちをそこに拾われたら、やっていることはただの足の引っ張りに過ぎない。

麻雀の勝負とは、それまで培った技を正々堂々と卓上で表現し、卓上で雌雄を決すべきもの。ボクはそう解釈しています。

勝負は勝てばいいんだ、と卓外戦術を繰り出す人がいます。
こんな打ち手は論外です。

食い散らかしや遅切りで、人の嫌がることをして相手の戦闘意欲を削ぎ、勝とうとする人もいる。そんな勝ちは誰も認めない。
そんな勝ちは勝っても一時の自己満足に過ぎず、やられた相手は忘れない。
仲間はずれにされるか、相手の怨みをずっと背負うだけの麻雀人生となるでしょう。

そんな手段は、やる、やらないではなく頭に浮かべることも止しましょう。

なぜなら、それは「覇道」であって「王道」ではないからです。

* 「覇道」とは儒教の政治理念で、武力や権謀で支配・統治することをいいます。
一方、王道とは有徳の君主が仁義に基づいて国を治める政道をいい、孟子の教えがこれに当たります。

政治も麻雀の道も同じとはいいません。が、正しいものは正しいし清らかなものはどこまで行っても清らかである、とボクは思います。
だから、麻雀も進むべき道、極める道は王道でなければないのです。


また、こうもいえます。
正しさと清らかさには、美しさがある。

ある日、王位戦ベスト16の観戦に行きました。その中で一人の選手が目に止まりました。
ボクは彼の名前も顔も知らない。なのに、麻雀の打つフォームが完成されていたのです。
まず、打牌のスピードが速い。次に動きに癖も、無駄な動作もない。満貫を打ってもアガっても、淡々と次の局に入っていく。
ボクには彼の、その洗練されたフォームが一番美しく見えたのです。

見たのは表面だけですが、その姿勢から打ち手の能力も相当とボクは感じました。
ボクもプロも、いやプロなればこそ、その姿勢は大いに見習わなければなりません。

魅せる、魅せて結果を出すのが今、プロに求められている課題ではないでしょうか。
ただ、そんな彼が、狭き門を突破できなかったのは残念でなりません。

彼の名は、神林剛(連盟・東京)でした。
そのフォームと同様、名前までもが美しく強そうです。


ボクは、対戦や観戦で相手を洞察する時、長所だけを見る。
短所は見ない。目が腐ります!
いや、仮に目に映っても記憶から直ちに消し去るようにしています。

長所と短所、いい手筋と悪い手はその両方を知った方が得、と考える人がいます。
また、短所を知らなければ長所が分からない、という人もいるでしょう。

麻雀の考えは人それぞれですから、それはそれでいい。


だが、ボクの考えはこうである。

悪い手を見てしまうと残像となって、それが記憶に残る。ある大事な対戦で態勢が悪い時、ピンチの時があるとする。
記憶に残せばその時、苦しまぎれにその悪い手筋の方を使ってしまうことがあるのです。

それまで「天運」だけ悪かったものが、そこで墓穴を堀って「地運」までも手放してしまう。そうなると態勢を立て直すのは困難です。

* 通常、「天運」とはその日一日その打ち手が持っている運勢を指します。
「地運」は卓上の中で人によって作られる運で、右に左にと揺れ動く。膨らんだり縮んだりもします。
地運は天運を動かし、変えることもできます。

墓穴を掘るだけならまだ幸せかもしれません。その一日の限りの負けで済むのです。
敗因がそこにあったと知ったなら、もう二度とその打ち手はその手筋を使わないはずです。

が、恐いのはその間違った手筋が結果として成功してしまうことの方なのです。
麻雀ですから悪い手筋が勝つことも間々あります。
するとその打ち手は、その手筋を自分の麻雀の引き出しに大事にしまいこむはずです。
この後、何度使われるかと考えると空恐ろしくなります。
また、悪い手筋は腐ったリンゴと同じで、いい手筋までもがその菌に感染し侵される場合もありうる。それも怖い。

言葉が悪く、「目が腐る」といったのはこういう意味です。

だからボクは、短所は見ずに長所だけを見る。

その長所を工夫、修正し、絞り込んで「エキス」として取り出す。
そして、そのエキスを自分の体に取り込むことで「麻雀の芸」の幅を広げる。
そう、ボクは考えます。

 

 

 





執筆:荒 正義
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