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受け派の闘い方

 


今回は、受け派の私が実戦でどのようなことを考えながら闘牌しているかを解説してみようと思う。




採り上げるのは、現在もパソコンテレビ『GyaO』で放映されている「第2回 ロン2カップ」の三回戦

この対局は、全四回戦のチーム対抗戦。
ここまで私のチームは連勝を飾っており、このリードを守って最終四回戦に繋げばチーム優勝は確実という状況での出番。
まさに、私向きの登場場面となった。

対局前に意識したことは、
ここでトップを取るとチームは三連勝、最終戦を待たずに優勝争いが決してしまってはテレビ的に面白くないので、無理してまではトップを狙わない。
また、このリードから逆転負けするのは格好悪いので、ラスだけは絶対に避けたい。




対局者は、起家から二階堂亜樹プロ、沢崎誠プロ、二階堂瑠美プロ、そして私。

トータル二位のチームである二階堂亜樹プロより上の順位をキープすることを第一目標に、
最悪ラスを引かされそうな時は亜樹プロを道連れの三着にして終わらせることが私の仕事となった。

常日頃から勝ち切る事よりも負けない事に比重を置いて麻雀を打っている私にとっては、普段通りに打てば良いだけである。




そして開局。

ドラのが顔を見せないこともあり、場が長引いた。
そんな中で、最も勝たれてはいけない相手である親・亜樹プロから終盤13巡目にリーチが入る。

捨て牌は、



リーチ宣言牌が場に二枚切れのであることから、1シャンテン時は受け入れの決まった十分形と読める。
また、中盤での手出しから、それなりの手役が絡んでいることも推測できる。

実際、この時の亜樹プロの手は、

 ドラ

やはり、といった感じである。
入り目はで、落としは当然の選択だ。
この対局は一発裏ドラ有りのルールだが、でアガれば文句無しの親満である。

同巡、北家の私の手牌は、

この瞬間、心の中で「を引け!」と念じた。
親リーチの現物であるを切って、現物ので満貫だ。
気配が出ないので、他家からのオリ打ちも期待できる。

しかし、ここで引いたのは
私はテンパイを取らずに、トイツになった現物のを落として、回った。

前述した読みで、親はタンキやと何かのシャンポン待ちではなく十分形だと思っているので、
この場面での打は、決してでの放銃を恐れたワケではない。
これが追う立場であったり個人戦ならばを切ってアガリを取りに行くだろうが、この時はリードを守る立場のチーム戦だ。
いくらリーチの現物待ちでも、脇の二人が生牌のドラを切った私に振り込んでくれるはずがない。

何より、ここでを沢崎プロか瑠美プロにポンされたり、それまで絞っていたドラを合わせ打てたが為に前に出てこられるのが嫌だったのだ。

追う立場の三人が東一局から前に出てぶつかると、誰かが高い手をアガり、場が荒れる。
荒れ場になると、受けていてもツモられたりノーテン罰符で点棒が削られてしまう。

受け派は荒れ場を好まず、細かい技術が勝敗を左右しやすい小場を好む。
そのために牌を絞ったりして、場を荒れさせないような打ち方を常用しているのである。

だから、自分が先制してゲームを回していく展開は理想的ではあったが、叩き合いの展開にはしたくなかった。





その後のゲーム展開は、東四局で沢崎プロが跳満をツモり、親っかぶりをしたノー和了ノー放銃の私がラス目となって南場へ突入。

「ミスなく辛抱していれば半荘のどこかで必ず一度は手が入る」

この私の信念が通じた南二局、

 ツモ ドラ

満貫をツモり、接戦でオーラスへ。



点数状況は、

親・私 28.800
南家・亜樹プロ 28.100
西家・沢崎プロ 32.700
北家・瑠美プロ 30.400




ラス目の亜樹プロがちょっとした手をアガれば、私がラスとなり、当初考えていた最悪の結果となってしまう。

それだけは避けなくては、と細心の注意を払いながら手を進めていると、7巡目に瑠美プロが生牌のドラを河に放ち、場に緊張が走った。

テンパイもしくはそれに準ずる手だと全員が感じた。
その時の瑠美プロの手は、

 ドラ

捨て牌は、


そして私の手は、

1シャンテンだが、瑠美プロの手牌のほうが勝っているはずで、放銃したくないが、何が当たるか待ちが絞り切れない。

かと言って、ここで暗刻のを切ってオリるようでは、弱すぎて話にならない。

瑠美プロのチームはトータル四位だったので、もし私が放銃や親っかぶりでラスになっても亜樹プロが三着なら全体としての並びは悪くない、とも考えていた。
場況から、他三人が早々とを切っていたので、私の手牌のネックであるカンは相手に持たれていると読んだ。

そのため、マンズもピンズも雀頭固定する気はなく、を重ねて--でアガリを取りに行くつもりだった。

より先にを切ったのは指運に近いが、先々マンズのほうが危険度が高くなりそうだという感性が多少働いたのだろう。

9巡目、瑠美プロが手出し切り。
これでマンズ待ちのテンパイだと思った矢先、

 ツモ

ここで中ぶくれのを引かされ、やむなく全体に通りそうなを外したが、元々カンは埋まらないと思っていたし、危険牌を引いたらソウズを払おうと考えていたので、迷いは無かった。

すると、次巡のツモが僥倖の-待ちのテンパイが入った。

リーチをかければ、どこから出てもトップで終了(アガリ止め有り)だが、リーチ棒を出した瞬間に、ラス目に落ちる。
この条件下でなくとも、普段からラスに落ちるリスクを冒してまで無理にトップを狙いに行かない私は、当然ヤミテンを選択。

この時、瑠美プロのテンパイをマンズ待ちだと見ているため、を引いたら安全度の高いを切るし、を引いたら仕方なくフリテンのシャンポンに待ち変えするつもりだった。

ダマなら放銃回避できる手牌だったのに、リーチをしたがために当たり牌を止めることができない状態にしてしまうことは、最も愚行である。


今局の結果は、同巡にテンパイが入った亜樹プロが私にを放銃。
ちなみに瑠美プロの手は、やはりマンズ待ちになっていた。

次局は流局で対局終了。
プラスの二着でリードを守り、最終戦にバトンタッチ。なんとか、チーム優勝に貢献することができた。

一度もリーチせず、放銃もせずに目標の浮き二着。
私らしい、渋い受け麻雀をTV対局で多少なりとも表現できた事に満足している。





常々私は、このように受け八割の思考回路で麻雀を打っている。

それ故に決勝でアタマを獲る麻雀には向いてないのかもしれないが、
やはりしっかりした守りを基盤とした攻撃のほうが精度が高いと信じている。

私は、死ぬまでこのスタイルを貫きたいと思う。








文責:藤原 隆弘 

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