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麻雀の芸 その1

 

学問や武術または伝統芸能を特別な修練によって身に付けた技術、これが芸である。

では、「麻雀の芸」とは何か。
それは打ち手の麻雀のカラーであり、雀風と私はとらえる。

打ち手は、これまで蓄えた知力をふりしぼり最善手を求めて戦う。
中には守備力を武器とする者もいれば、攻撃力を武器とする者もいる。

今、思い当たるプロで例えるなら前者は藤原隆弘で、後者は佐々木寿人や瀬戸熊直樹であろうか。
その中道を行くのが滝沢和典である。滝沢は、いわゆる攻守兼備のバランス型である。

藤原の守備力は、状況に応じてメンツ選択のときから始まっている。

 ツモ ドラ

この手は、一発裏ドラ無しのプロリーグ本戦で、南4局7巡目の藤原の手である。
状況は、現状2着に5千点弱離したトップ目である。
場はまだ、風雲急を告げているという状況ではなかった。

河の状況-は4枚枯れで、この受けだけが薄い場面だったのである。
なのに彼は、を残しを落としたのである。

そしてこの一局の結末は、後にを引き、流局間際でロンだ。
その間に-は、出もしなければツモりもしなかったのである。

この打ち方に疑問を感じたのは私だけではなかった。観戦していた藤原の教え子が尋ねた。
「何故を残したのですか?」
そりゃあそうである。ピンズを払ってうまくを引けば、満貫はもとよりツモッパネだって狙えるのだ。疑問を感じるのは当然である。
すると彼はさらりと言ってのけた。
はラス目の親の現物で、は二番手の荒さんの現物だからさ。この場面でこの状況なら、二人は必ず出て来るよ・・・」

彼はすでに7巡目からその先を見越して防御態勢を敷いていたのである。
この時彼は、小さくとも確実なトップが欲しい立場だったのである。
しかし、現実には相手三人の安全牌をメンツで持ちながらアガリにかけるなど至難の技である。

私は藤原の最終アガリ手を見て、北家の安全牌が無いのを見越し、聞いて見た。
「じゃあ、北家が来たらどう受けるの?」
「北家は前局、不運な満貫を打ったのでノーマークです!」
なるほど、感心せずにはいられない。守備も立派なら見切りも立派で、これが藤原隆弘の麻雀の芸なのである。





一方、佐々木の攻めも桁外れだ。

あれは確か、東の3局の出来事である。
ルールは一発、裏ドラ有りのオープン戦であるが、メンバーは辛く真剣勝負だ。
まだ点棒の動きは少なく、わずかに沈んだ北家がピンズの染め手で仕掛けていた。

(北家の河)
 

 

 ポン ポン (北家の手)

ここで北家が手出しのと来たなら、一応テンパイと見るのが妥当である。

ここに、親の佐々木がテンパイ即リーチを打って来た。

(佐々木の河)
 

結果は一発で北家がを掴んで放銃。
ここまではよくある話だが、驚いたのは佐々木が開いた手の方である。

 ドラ

黙テン親満。南家も西家の私も、眼は北家の仕掛けに向いているのだ。
危険牌は字牌とピンズである。黙ってさえいれば、こぼれ落ちそうな受けである。

なのに、リーチと出て脇を寄せ付けず北家とのめくり勝負に持ち込む。
ここに意外性を感じるのである。
私なら、ここは黙で確実に仕留めてハナに立ち、もう一アガリでトップを決める手段を取るだろう。

しかし、結果は一発と裏にもう一枚のがめくれての親の倍満、北家が飛んでゲームオーバー。他の追従は許さなかったのである。

これが佐々木の攻めの切れ味である。
もちろん、藤原も攻める時は攻めるし、佐々木も守りに入ったときは一牌とて鳴かせはしない技量は持っている。

だが、打ち手がどこに支点を置くかで相手に与える印象はまったく違ったものに映るのだ。

攻めと守り。これ、どちらも「麻雀の芸」である。

 








文責:荒 正義 

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