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雀力アップ

知力

 

麻雀の第一打は、牌の効率から始まって手作り、読み、状況から形勢判断と突き進む。
土壇場では、押すべきか引くべきかの判断も必要となる。
これらすべてが知力である。
定石、手筋も知力なら決断も知力である。
この知力には専門書で得たもの、実戦を見て知ったもの、先達から教えられて耳で聞き得たもの、そして自分が実戦で毛穴から吸収し肌で知るものとがある。

しかし、それがすべて正しいとはかぎらない。
なぜなら、専門書の著作者は書き手のプロであっても打ち手のプロとは限らぬからである。
書き手のプロは文に説得力を求めるためか、戦術は牌効率を重視した机上の計算の論理になりやすいという欠点がある。
麻雀に牌効率は大事である。だが、勝負はそれがすべてではない。
麻雀が牌効率や数字の計算で理解できるなら、中学卒の数学の学力あれば誰でも麻雀の謎が解けるということになる。
それはありえない。


次に、実戦の中で見て知ったもの、先達の教えにも誤解がある。
雀力向上のための観戦はいいことである。先達の教えに耳を傾けることもいい。
しかし、これもまたそれがすべて正しいとはかぎらない。

図の手は、その日の第一戦、南3局10巡目の親の手だ。

 ツモ ドラ

状況は、現状トップ目(34.500点)で2番手の西家(33.000点)とは1.500点差である。この手だけを見るなら、ピンフを取るか一通を取るか迷うところである(は場に一枚)。
しかし、実戦はもう少し紛れて直前にラス目の北家(15000点)から図の河でリーチが入っていたのである。

(北家)
 
(東家)
 

この時、後輩は次に親の先輩が何を切るのか、息を殺してじっと見ていた。


少考して先輩は現物のを横に曲げた。そして流局間際、見事をツモり6.000オール(裏ドラ有り)を引いたのである。

「一発でドラで掴まると、後が苦しいからな・・・」

先輩は振り返り、諭すかのように後輩にささやいた。
この先輩の一言に、後輩は納得したかのように大きくうなずいた。

結果オーライだったがこの場面、本当に現物の切りが正しいかったかどうかは疑問である。
攻めるのはいい。
ラス前の親で二番手とはわずかに1.500点差である。守って守りきれる点差ではない。
満貫を引かれても次のオーラスは、親ッかぶりの二番手だ。
次に相手はラス目である。点棒の差は勢いの差でもあるから戦うならこの場面、叩くならここである。だから攻めるのはいい。
勝利と危険はいつも背中合わせだ。負けることを恐れてはいけない。




しかし、同じ攻めでもリーチかどうかはともかくドラの切りもあるのだ。
攻めとしてはこちらの方が強い攻めである。
(一発でドラ切りなら親も来ている。黙テンなら現物の高い手かも知れない・・・)
と脇の二人は考える。
打牌に窮すれば筋のに手がかかる。
はドラの指示牌で-は手の内二丁で残りが5枚だ。
比べては残りが3枚。
受けの効率を考えるならカンチャンより両メン待ちが有利だ。

しかし、-はドラ股ぎの有効牌である。
10巡目で河になくとも相手の手の内に使われている公算が大である。
二軒リーチの安全牌に窮したとしても、とてもオリて出る受けではない。
だが、ならを通せば出る可能性は十分にある。

先に危険牌のドラを打たなければならない、という反論もあろう。
しかし、麻雀はロン牌より通る牌のほうが圧倒的に多いのを忘れてはならない。
これが切りが必ずしも正解にあらず、という私の見解である。



後輩は先輩の教えを信じ、忠実に守って実行した。

図の手は東1局9巡目の親の手だ。

 ツモ ドラ

ここで、ドラのを引いたら押しの一手である。しかし、直前に西家のリーチが入っている。

(西家)
 

後輩は何のためらいも見せず、ここで現物の切りで追いかけリーチをかけたのである。


また、あるときはこの手である。

状況は親で同じ場面だ。
違っていたのはドラがだったことである。
ここでも現物のに手をかけた。
三メンチャンとドラを捨て、目先の安全と三色を選択したのである。

私の知力の引き出しにはどちらの手も切りしかないのだが、どうだろう。




このように、眼で見たもの、聞いた知力にも正しさの限界がある。
学ぶことは大事である。けれど、それがすべてではない。
もっと大事なのは、半分は信じ半分は疑ってかかるという姿勢にあるのだ。
その半分の疑いは、自分が実戦で打って肌で知り、晴らすことである。
それが知力となるのだ。
もちろん、知力の量は打ち手の能力である。








文責:荒 正義 

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