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できることを全力でやる

 



今の世の中、情報が豊富にある。麻雀も同じで、情報があふれかえっている。
大切なのは、その過多とも呼べる情報の中で何が自分自身に見合うか、そして似合うかを見つけ出すことである。



東1局 5巡目 ドラ 南家


      
この手牌に、上家からが打ち出されてきたとする。場況も特になく無風状態とする。

貴方ならばどうするか?

わたしはどの牌も動かないが、動く打ち手がいてもいいと考える。動いたあとピンズを外してもソーズを外してもいいと考える。
 
興味があるのは、なぜ動かないか、なぜ動いたあとその牌を打ち出したかだけである。
人にはそれぞれ、もって生まれた性格があり、育った環境がある。その部分によって人格も形成され、動く、動かないの判断基準になっていると思う。
 



南2局 5巡目 ドラ 南家 29,000点持ちのトップ目

  
2着目の西家からドラであるが打ち出されてきた。西家の河にはソーズは打ち出されてはいない。

設問としては別の問題なのだが、質としては根源の部分では重なるところはある。
連盟の若手に何人か訊いて見たが、皆、両方の設問とも動かないという。もう少し別の考えもありそうな気がしたのだが。
問題として優れてるとは言い難いが、あくまでも平面図の問題であり、場況は無いものとし、その打ち手の麻雀に対する取り組み方の問題と考えていただきたい。
若手プロといえども、その道の専門家である。当然ながら、自負もあれば知識も充分に備わっている。
その専門家とも呼べる者達が、皆口を揃えた様に同じ答えを出すというのが、私の中では釈然としない部分ではある。
なぜならば、以前にも記したように、情報が氾濫している今、勝負の決め手となるのは知識ではなく知恵に他ならないからである。
例えば一問目の問題であるならば、皆が皆、動かないとは言っているが。
実際のビッグタイトル戦の決勝戦の初戦、動く打ち手がいても良い様に思える。

そう考えているうちに、麻雀マシーン一号こと佐々木寿人を思い出し、電話を掛けてみた。
「今はさすがに動かないかも知れませんが、前原さんと出逢った頃には間違いなく動いていたと思います。
そして動いた後の打牌は打 では無く、場況に合わせて、打か打にしていました。」
 
二問目に関して、彼からメールが届いた。

「カンの方は、おそらく即リーを打っていると思いますが、もしヤミに構えていたとしたらドラを食わない理由はありません。
染め屋はチンイツをテンパイしたかもしれませんが、ただこちらの手牌だって決して弱いものではない。
ドラを食って打とすれば、も打っていく構えということです。そこにその打ち手の評価が生まれるからです。
チンイツやホンイツに刺さって『やっぱりそうか。』と思うのか、はたまた全部大通りで『お前、どんな手から打ってんだ。』と思うのか、そんな怖いもの見たさといった感覚ですね。ただの一局と捉えて自分の打ちたい様に進めていきます。」

との事であった。


実は佐々木寿人がプロ連盟に入会した当初、当時の中堅どころの、彼に対する評価は決して芳しいものではなかった。
曰く、薄い麻雀である、曰く、先は厳しいんじゃないか、そういう声を直接耳にしたものである。
私はそういう声を笑って聞き流していた。理由の一つには、入会した時点での佐々木には既に十二分すぎる程の麻雀の情報も知識も備わっていた。その上で彼は幾千とある方法論、武器の中から、その時点での自分の能力を最大限に発揮できる武器を選び抜いただけのことなのである。少なくとも私の目にはそう映っていた。
もう一つは、今すべきことに力を惜しまないということである。それは例えば、この二問の質問に対しても、口頭で聞いていたにも関わらず、横着をせず、メールで自分の述べたいことを伝える。見過ごしがちなことではあるが、実社会においても麻雀においても、そういう部分はとても大事なことなのである。
数ヶ月ほど前、パソコンテレビのギャオに佐々木が初出演し、対局終了後、開口一番、言った言葉が今でも私の記憶に残っている。

「今日の僕の指のハネ具合はどうでしたか?昨日、鏡を前に練習はしたんですけど…」

彼は打牌時の指のハネ具合がいかに美しくテレビ画面に映るかを研究していたのである。
私は少なからず驚いた。普通の若い打ち手であれば、対局内容のことで前日は頭がいっぱいになるものである。彼は何をさせても常に相手の望む一つ上の答えを出し続けている。

上手、下手という言葉があるが、実はこれは歌舞伎から来た言葉なのである。そして上手、下手の他にも中手と記してちゅうずという言葉がある。
麻雀に当てはめるならば、若い頃からそこそこ器用に打て、将来もやはりそこそこの打ち手で終わる可能性が高い打ち手が、中手であると言えるだろう。
佐々木を低く評価した中堅プロは、私の思い過ごしかもしれないが、中手に思えて仕方が無い。
中手の打ち手達から見れば、佐々木は下手に映ったのであろう。それも致し方が無いことなのである、何故ならば上手と下手は紙一重と言われているからである。

麻雀において大切なことは、以前にも記したことだが、素直さと自分を譲らない頑固さを併せ持つことである。それは多くの情報を素直に聞き入れ、その中で選び、その時点での自分に見合う麻雀を見つけ出し、打ち続けることに他ならない。
そして打ち続けながらも変容していく自分の生命力、麻雀に対する知識、知恵の深さに何処まで対応できるかが鍵だと私は思っている。
そしてそのものを進化と呼ぶのではないだろうか。











文責:前原 雄大  
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