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感じるちから

 


『座ってみなければ、わかりません』


もう7年ほど前、何を切ると聞かれ19歳になったばかりの或る若手プロは、そう答えた。
なるほどな、と素直にそう思わされる部分が、その男の麻雀には確かにあった。





 
前局である東1局に2,000、4,000点を親っカブりしての次局が今局、東2局9巡目のテンパイである。ドラ


テンパイ即リーチを打たないのは、前局の絡みがそうさせたのかもしれない。
ピンフドラ1はすべてリーチが全盛の昨今、ヤミテンを選択するだけでも異質さを感じさせる。
その男のプロとしての在り方が、そうさせたのかもしれない。
4巡ほどツモ切りが続く。
そして、前局に満貫を引き和了った親からリーチが放たれた。


捨て牌
 
  リーチ
   




平凡極まりない河である。その分だけ、受ける側にとっては厄介である。

男のツモった牌は


さして考える風でもなくリーチ。

ただし、宣言牌は
 

  
その男の一発目のツモが だった。


そして、親のテンパイ形は





『凄いねえ』
『鍛えてますから』
男は、はにかんだようにそう答えた。

『なぜ、そう受けたの』
『うまく説明できません』

7年後、その男は王位となった。
現王位である滝沢和典君の若き一局である。


例題の局もそうであるが、点棒の動きがあった以上、何らかの力関係が発生すると考えたほうが、次局以降において戦い易い。
たとえば、東1局に満貫を和了ったとすれば、次局どう戦うか?
配牌を取って、良ければ行くし、悪ければオリる。
そう答える方が大半を占める気がする。
しかし、それでは皆と同じなのである。
同じということは、強者たりえないということなのである。
私ならば、前局打ち込んだ者には向かう。打ち込まなかった者にも一度は押す。
配牌を取る前に、大まかな方向性は考えておく。
それが大局観であり対局感である。
勿論、すべて仮説である
しかし、麻雀を考えながら戦うことは大切である。
なぜならば、麻雀は運を操るゲームに他ならないからである。

滝沢君の例題であるならば、わたしがそうするかは別にして、ヤミテンは考え方としては至当である。
満貫を親ッカブりした現実をどう捉え、以後どう戦うかをきちんと考えている証左である。
なにしろ東2局がすべてではない。最終的に、南4局を終えた時点での点数が大切なのである。
その時点の位置を獲得する為に、今局の親を潰すことが大事なのである。
2,000点で和了る、場合によってはオリを前提にしたヤミテンだったのかもしれない。
いずれにしろ、一筋縄では収まらないと考えてのヤミテンであったことは想像に難くない。
ここまでは思考の領域である。意思の領域といってもいい。
しかし、ツモ 、打 のリーチは、考えるちからではなく、感じるちから、対局感の問題であり、感性の問題といってもいい。
 
何を感じたかはわからない。
ただ言えることは、好調を認識した親リーチを受けての をツモった意味を感じたことは間違いないところだろう。
誰も役ありのテンパイを拒否したくはない。
そこを拒否するまでの感じさせる何かが滝沢君に囁いたのだろう。
鈍い打ち手は、その囁きに耳を貸さない。
いや、その囁きに気づくこともない。
打ち盛りの打ち手は、ロン牌に触れた途端、指にピリッとくるものである。
理屈ではないのである。
鍛えていますから。
滝沢君はそう答えているが、やはり、その通りだとつくづくそう思う。
豊富なまでの真剣な稽古量が、対局感を、感性を磨かせるものである。











文責:前原 雄大  
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