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いかに戦うパート2

 

「この局面は何を切りますか?」
 
一番尋ねられる質問である。
麻雀雑誌などでも一番人気があるのは、何切るコーナーと聞く。
しかし私は、そこには正解はないと思っている。
勿論、知識として、定石なりセオリーは知っておかねばならない。
囲碁であれば定石、将棋であれば定跡、一般社会であれば常識、と捉えてもらえば解かり易い。
しかし、これらのことは、すべて知識にすぎず、実戦のなかで、勝負の決め手にはならない。 
大切なのは知識ではなく、知恵なのである。
 

ツモ  ドラ 
この手牌、東一局南家7巡目であれば、打   と構える。
東場であれば考えるべきはアガリそのものよりは高得点、打点力を意識すべきだろう。
その結果、形から一番引き込みやすい  をツモってきても後悔などしない。
戦っている最中の後悔ほどムダなことはない。
忘却は力であり能力である。
そして麻雀における技術なのである。
打  なり  と指が打牌を選ぶ時に、ウラ目である  を引かされる覚悟ができていないのである。
だから、後悔をする。
麻雀は充実した精神力に裏打ちされてこそ、技術力が活かされるのである。
わずかばかりの後悔でもそこにはスキが生じるのである。
対人ゲームの極でもある麻雀であるならば、相手はその打ち手の目の表情、指の表情から後悔の念を感じ取り、攻めの打牌を変化させることもままある。
相手の打牌を変化させたのは、自分自身の後悔の目であり指なのである。
後悔は、その打ち手の鍛え方が足りないという証左なのである。
反省は家に帰ってからすべきことである。


それでは南場三局、トップとの差が四千点ほどの2着目、3着目ならばどう構えるか。

(場に  は1枚切れている)

わたしなら  を打牌に選ぶ。
勿論、相手のレベル次第であるが、中級以上のレベルが相手であるならば生牌の  を打ち出す。
そして、状況が許せば次巡、何をツモっても  を河に並べる。
このことは字牌に限ったことではないが、河に出ている牌はヤマにあり、生牌は他家の手牌にあると考えた方が賢明である。
ならば生牌の  を打ち出し、1枚切れの  を手に残すのである。
そして、字牌の匂いを河からも相手の心からも消すのである。

そして、仮に   を引き込んでテンパイした時に、小さな工夫が活きる。

捨て牌
(リーチ)
 そしてダメ押しの即リーチである。
  はアテにはならない。しかし狙い目は  なのである。
ならば、即リーチがこれも工夫であり、技術なのである。
では逆に入り目が  ならばどうするか?
知識でありセオリーならばヤミテンを上策とする。
わたしならばどうするか、この半荘が初戦ならば、ヤミテンとする。
何戦か戦った後であれば、リーチの是非は現状の着順ではなく、今までの着順をベースに考える。
自分自身が3,1,1着と来た4戦目であるならば、迷うことなくリーチを打つ。
逆に現状のトップ目が、3,1,1着と来ているならば、ヤミテンとする。
一局単位で判断するのではなく、形勢で判断すべきなのである。
一局単位で捉えるベストな打牌と半荘単位で捉えたその局のベストな打牌は違うということである。
 
一局から見た一打は点であり、半荘から見た一打は線であり面である。
そして、一日単位、もっと長いスパンでみた一打は立体図であるということである。
点の集合体が線であり、線の集合体が面であり面の集合体が立体図である。
大切なことは点を見つめて打牌を決めるのではなく、立体図から点である一局の一打を決めるということである。

 
それでは、同じ手牌でもオーラスの子方のトップ目ならばどう打つか。

打  という方法論も認めなくてはならない知恵である。
考え方はこうである。
  と連続して河に並べて場を軽くすると共に、速やかな終戦を目指すのがトップ目の戦い方である。
 どこからも仕掛け、手の安さを相手に印象づけ、2,3着が競っているならば、放銃する言い訳を相手の心の中に作ってやるのである。
2着には、打っても3着には落ちませんよ、と。
3着には、前に出てきてもラスにはなりませんよ、と誘導してやるわけである。

ただし、 からの仕掛けはお薦めしない。
 から仕掛けられると、仮に安手と感じていても、よほど見合う手でない限り  でも  でも打つ言い訳が受け手の側に無くなってしまうのである
例えばわたしがダンラスであるならば、字牌は打たない。
なぜならば、どうせラスならば軽い仕掛けに対し簡単にアガらせたくない、という気持ちと、他の2、3着目に申し訳ない、と思うこころと、相手3人にこれからも戦う相手だろうからナメられたくないというつまらないプライドが作用するからである。

皆が皆、そう考えるとは思わないが、こういう部分は対人ゲームである麻雀らしい確率を越えた処である。

また別の角度から見れば、動くという行為に関しては自分もテンパイが入るわけだが、動いた為に相手にテンパイを入れリーチを打たれた時、分が悪いと考えている。
一つには相手は自然に、必然的に入ったテンパイではなく、動いたがために入れさせたテンパイと考えているからである。
それでもぶつかって行きアガれればまだしも、放銃した時は例え今まで何連勝かしていたとしても、積み上げてきたものはすべて吹っ飛ぶ。
それは点棒ではなく、積み上げた勢いとか、そういう目には見えない大切なものを失いたくないから、わたしはそんな時には素直に頭を下げ、オリる。

では、私が図の手牌から何を打ち出すかといえば、一枚切れの  である。
この牌であれば相手にも動かれないからである。
こんな時生牌の  を打ち出し誰かに動かれた時もツキを持っていかれるようで嫌なものである。
先ほどのケースと違うのは、今局は守るべきトップという立場があるのだから、できるだけ局面は拡げるのではなく狭めるべき、と考えるからである。


知識としてではなく生きた知恵、考え方は沢山ある。
しかし大切なことは、どの方法論を選ぶにしても、その考え方を徹底させることである。
そして、何を切っても問題はないのであるが、その牌を選んだ背景は、一局面の手牌の都合ではなく、より立体的な図から導かれたものであるべきだろうということである。



文責:前原 雄大  

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