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対人

(執筆:滝沢 和典)


勉強会の会場である連盟道場に到着すると、喫煙所で猿川真寿が一服していた。
現在、猿川はA2リーグでトップに立っている。


__プロリーグ第6節は70ポイントくらい勝っていたけど、全半荘浮き?

猿川「いや、マイナススタートでトップは2回だけだよ」

__着順は?

猿川「1回戦から3、2、1、1」

__1回戦から1、1、2、3みたいな着順だったらどうかな?同じ順位率だけど。

猿川「それだと20〜30ポイントくらいしか勝っていないと思う」


意味不明な会話に聞こえるかもしれない。

同じ順位率ならば、どんな順番でも同じポイントになると考えるのが普通だからである。

ところが、この内容はオカルトでもなんでもなく、対人の競技の基本とも言える部分なのである。


東2局の親番、前巡に中を引き入れてテンパイが入る。残りツモ1回のこの場面でを勝負するべきか否か。
親番だから勝負、2者に対して厳しい牌だから丁寧にヤメ、オリるにしても何から打つか。
きっと答えは人それぞれであろう。


このように平面で与えられれば冷静に選択できるが、ある程度の回数をこなすとそこには別の判断基準が加わってくる。
人間同士が何かを賭けて打てばそこには感情の動きが生じるからである。それが判断を左右させ、不思議な波を作りあげるのである。


その波に打牌を壊されないように努力する打ち手もいれば、それを見つけようと努力する打ち手もいる。
波に抗うのか、従うのか、どちらを選択するのも自由だ。


自分の調子が良ければ、相対的に悪い者がいる。
”調子”というのはその日の体調や精神状態など、スタートからのコンディションもあるだろうし、勝負の最中に変化するものもある。

波に抗うということは、常に同じテンションで、1局単位で作業を続けるということ。
例え1パーセントを切る差であろうとも、必ず最善の打牌というものを追い続けなければならないということである。

しかし、本当の意味で機械的に打てる打ち手に、私は出会ったことがない。少なくとも、その努力をしている打ち手と出会ったことがない。


たとえばこのような場面、


ドラのを打つべきかマンズに手をかけるべきか?

が鳴かれる確率、鳴かれたときの失点確率、が重なる確率、重なったときの期待値。
流れを否定する打ち手はこのような局面でどうするのか、正確な答えを用意しておかなければならないと思う。

自分の手牌と相手の捨て牌だけを使って、打牌をシステム化している戦術は見かける。
平均的に雀力が低い不特定多数を相手にして、その方法論を取り続ければある程度の数字は残せるだろう。
しかし、対戦相手を画一化することができない以上、その計算はかなり大雑把なものになってしまう。

意味がないとは言わないが、細かすぎる計算が勝負の決め手とはならない。
麻雀には不確定な要素が多いからである。

何らかのプレッシャーや責任がある勝負なら時間が経つにつれ、自分も相手も必ず精神状態が変化する。
プラスしている者は開始時よりも視界がクリアになっていることがあるし、マイナスしている者は焦ったり、悲観したり、
負けを取り返すために不利な勝負に出てみたりと、判断力が鈍ってくることが多い。

冒頭の猿川との会話にはそういった意味が含まれている。
プラスしている者とマイナスしている者、両者の精神状態には差がついているため、序盤と終盤では得点の仕方も違うということ。

目に見えない非科学的なものを否定する前にそういった解釈をしてみるのも悪くはないと思う。
否定するならとことん否定して、確率を追求し続けてほしい。
そして決して精神がブレないように日常からトレーニングするべきだと思う。


最近、猿川真寿は走りこみに精を出しているという。
もちろん麻雀のためにだ。

兄貴分の瀬戸熊直樹に影響されてかどうかはわからないが、体を鍛えることは精神にも脳にも良いことである。

反射神経は年齢とともに衰えていくのは間違いないが、脳はいつまでたっても学習し続け、精神のバランス感覚は進化し続けるものだ。

人間同士の勝負には、まだまだ未開拓な部分が多い。
完成形がないからこそ、麻雀は奥が深い。







執筆:滝沢 和典

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